「シネマグラフ」とは一部が一定の動きを繰り返す加工を施した静止写真のこと。アーティスティックで目を引くため、InstagramなどのSNSでプチブームとなりました。
「写真の一部だけ動かすなんて難しそう」「Adobe Photoshopとか、高いツールが必要じゃないの?」と思うかもしれませんが、実はスマホアプリで誰でもかんたんに作れます。専門的な知識や技術、高価なツールはいりません。
今回はiPhone・Androidそれぞれで、おすすめのシネマグラフアプリをご紹介。無料で使えるので、気軽にシネマグラフ作成にチャレンジしてみてください。
無料で簡単! シネマグラフの作り方 動く写真が作れるスマホアプリおすすめ3本
iPhoneは『PLOTAVERSE PRO』がオススメ!
iPhoneユーザーには『PLOTAVERSE PRO』がオススメです。
以前は『Plotagraph+』という名前だったこのアプリ。静止画から動く写真が作れると話題を呼んだ、Instagramにおけるシネマグラフブームの火付け役です。
ゆっくりと波が流れるような立体的なアニメーションが可能。海や雲の画像を動かしたい時にピッタリです。
『PLOTAVERSE PRO』のここがスゴイ!
・炎や羽など動くエフェクトで装飾できる!
・他ユーザーの作ったシネマグラフが見放題。
残念ポイント
・Android版が配信されていない。
→Androidユーザーは記事後半で紹介する『Zoetropic』『Movepic』を使いましょう。
『PLOTAVERSE PRO』の使い方
マスキングの手間はちょっとかかりますが、手順自体はシンプルです。
まず写真を選んだら、「マスク」で動かしたくない部分を塗りつぶしましょう。ペンの太さはバーで調整できます。
次に「アニメ化」を選択し、動かしたい方向へ線を引きます。細かく線を引くほど、繊細な動きを表現可能です。
これで完成! とても簡単ですよね。
Androidにオススメの2本
『PLOTAVERSE PRO』はとてもいいアプリなのですが、残念ながらiPhone版しか配信されていません。
Androidユーザーの方にはこちらの2本をおすすめします。
『Zoetropic』雲や波が渦を描く! 回転効果が特徴的
『Zoetropic』は回転を表現する時に便利なツール「シーケンス」機能が特徴。例えば雲、波、髪を動かしたい時、ぐるっと円を描くだけでダイナミックな仕上がりになります。
また『PLOTAVERSE PRO』と同様、動くエフェクトでデコレーションも可能です。
『Zoetropic』のここがスゴイ!
・回転専用ツールがあり、動きが自然。
・動くスタンプでデコレーションできる。
残念ポイント
・動画にウォーターマークが入る。
・他アプリと比べて読み込み時間が長くなりがち。
『Zoetropic』の使い方
まずマスク機能で動かしたくない部分を塗りつぶします。境界線は大雑把でも大丈夫です。
次に「動き」を選択し、流したい方向へ矢印を引きます。
回転させたい時は「動き」の隣にある「シーケンス」を使いましょう。ぐるっと動きを描くと、ダイナミックな動きを表現可能です。
これで完成。使い方の流れは『PLOTAVERSE PRO』とほぼ同じです。
『Movepic』動作が軽快で、こだわりの加工機能も充実
『Zoetropic』は自然でダイナミックな動きの表現には優れているのですが、アプリの処理が重いのが残念ポイント。
一方この『Movepic』は動きの表現力が『Zoetropic』に劣るものの、動作が軽快でさくさく制作できます。『Zoetropic』にストレスを感じた方は、こちらを使ってみてください。
また動くエフェクトやスタンプ、色合いを変えるフィルターなどの加工機能が充実しているのも『Movepic』の長所。動き以外のデコレーションなどにこだわりたい方にもオススメです。
『Movepic』のここがスゴイ!
・動作が軽い!
・全体の色合いを変えるフィルター機能あり。
・個性的な動くエフェクト搭載。
残念ポイント
・回転専用ツールが無い。
・全英文なので慣れない内は操作に苦戦することも。
『Movepic』の使い方
まず「Animate」ツール内にある「Freeze」を選択。動かしたくない部分を塗りつぶします。
「Freeze」の左隣にある「Path」で、動かしたい方向に矢印を引きます。
それで完成したものがこちら。ずっと眺めてしまう、ファンタジックな仕上がりに。
制作スタイルに合ったアプリで、不思議&おもしろいシネマグラフ作りを
一見難しそうなシネマグラフですがアプリならとても簡単! 全て無料なので作成のハードルが一気に下がりますね。
しかもどれも動くエフェクトを搭載しており、デコレーションも楽しめちゃいます! 投稿されている動画を参考にしながら、さっそく作成してみてはいかがでしょうか。
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