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近年「クラウドファンディング」というものが盛り上がっています。夢や目標を持つ人がその想い・プランを語り、共感した人がそのプロジェクトを支援する、新しい形の資金調達手段として話題です。

この記事ではクラウドファンディングについて詳しく知りたい方向けに、どのような種類のものがあるのか、また出資してからリターンを得るまでの流れ、気になる注意点やデメリットも含めてご紹介します。

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クラウドファンディングとは

インターネット経由で不特定多数の人から資金調達を行うこと。英語の「corwd(群衆)」と「funding(資金調達)」を組み合わせた言葉です。クラウドストレージなどの「cloud(雲)」ではありません。

プロジェクトの内容を見ると、新しい商品開発、アート活動、個展やイベント開催など本当に人それぞれ。そのプロジェクトに共感した人から資金を募り、出資者は活動報告や完成品など、何かしら特典を得られるというシステムです。

クラウドファンディングの例

出典:~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸! - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

例えばこの『Atom』は、ジーンズの小さいポケットにでも入る極小スマートフォンとして、「小さいスマホが欲しい」というユーザーの支持を集めました。また防水・防塵・耐衝撃に優れ、アウトドアで安心して使えるという特長もあります。このプロジェクトは大成功を収め、現在はAmazonなどでも購入できます。

クラウドファンディングには一個人が行っているプロジェクトが多くありますが、このケースのように企業の本格的な製品開発にも用いられています。

クラウドファンディングンの例

出典:Makuake|片渕須直監督による『この世界の片隅に』(原作:こうの史代)のアニメ映画化を応援|マクアケ - クラウドファンディング

映画情報にアンテナを張っている人なら「この世界の片隅に」はきっとご存知なのではないでしょうか? 戦争中の広島で生きる18歳の女性を描いた作品で、制作費をクラウドファンディングで集めたことで話題に。さらに完成した映画は社会現象と言えるほどの大きな反響を呼びました。

クラウドファンディングの種類

プロジェクトにはいくつかの種類があります。クラウドファンディングサービスによってはっきり分類されている場合もあれば厳密に定義されていないケースもありますが、だいたい次の種別に分類されるでしょう。

プロジェクトのタイプ

購入型

ガジェット、タレントグッズ、本、飲食物など、何かしらの物がもらえるタイプのクラウドファンディングです。たとえば新製品の開発費用として資金を集め、それをもとに完成した製品が一般より早く・安く送られてくるプロジェクトが該当します。

購入型プロジェクトの例

伝説のポートレイトレンズ・Petzvalをボケ調節機能を備えた58mmレンズに!
カメラ関連商品を製造販売する会社による、ポートレート撮影でボケ加工を施すレンズ商品。クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で最高額の1,500万円を集めた。

机に光のキーボードが現れる!レーザー投影式キーボードSerafim Keybo
机など平らな面にレーザーでキーボードを映し出し、そこに指を置けばタイピングができるという近未来的コンセプトのキーボード。

寄付型

被災地支援や動物保護、世界旅行など、プロジェクトに共感した人が寄付感覚で出資するタイプのクラウドファンディングです。出資のリターンとしては、活動報告やお礼の手紙などをもらえるケースが主流。何より出資者にとっては、自分が共感・応援するプロジェクトを後押ししているという満足感こそがリターンとも言えます。

寄付型プロジェクトの例

病気を抱える子どもが車椅子でも利用できる活動拠点にしたい!
車椅子でもスムーズな移動ができるよう、施設のバリアフリー工事を行うための資金を募ったクラウドファンディング。

3.11を忘れない。気仙沼市の新しいシンボル「祈りの帆」の建立へ
気仙沼市の市長による、追悼モニュメントを設置するためのクラウドファンディング。帆の形をしたモニュメントや、犠牲者名を刻む銘板の作成費に充てられる。

投資型

金銭的なリターンを行うクラウドファンディングは投資型と呼ばれます。株式や分配金、金利などを得られるもの。投資型の中でもさらにいくつかの分類があります。

【融資型】
資金ニーズのある企業に融資し、出資者は元本に加えて金利を受け取る。

【ファンド投資型】
事業者に対して出資し、分配金やその事業で作られた製品・サービスなどを受け取る。

【株式投資型】
出資した企業の株式を受け取る。企業が上場した場合などは大きな利益に繋がる可能性あり。

リターンの内容がそれぞれ異なりますが、いずれにせよ金銭的なメリットを得るということですね。

投資型プロジェクトの例

"海の気球”で水深100mの「海中旅行」。海中が新たな経済圏となる未来を創出する。
近未来的な海中観光の実現を目指す企業によるクラウドファンディング。

ロボットハンドでロボットの未来を創る!人間の『手』の動きをリアルに再現した「次世代ハンドリングシステム」
人の手の構造を忠実に再現したロボットで、工業や食品分野への応用を目指す企業によるクラウドファンディング。

出資のタイプ

出資する側にも、いくつかの方法があります。ただしこれは出資者が自由に選べるわけではありません。プロジェクト企画者が出資方法を設定します。

All-or-Nothing(オール or ナッシング)タイプ

企画者が設定した目標金額に、締切までに到達すれば出資され、到達できなければ全額返金されるタイプです。きちんとお金が用意できなければ開発に着手できないデジタルガジェットなどのプロジェクトで採用されることが多いです。

また後ほど紹介する『Kickstarter』など、クラウドファンディングサービス側で「基本的にAll-or-Nothingタイプしか扱わない」としているところもあり、最も基本的な出資方法といえるでしょう。

クラウドファンディング 出資タイプの見方

All-In(オールイン)タイプ

企画者が設定した目標金額に到達してもしなくても資金が渡されるタイプです。寄付型のプロジェクトや、金額の大小にかかわらず進められるプロジェクトなどで採用されることが多いです。

最終的に集まった金額が少なくても決済されるので、All-or-Nothingタイプのように返金されることは原則ありません。

クラウドファンディング 出資タイプの見方

定期購読タイプ

こちらは毎月一定の金額を課金するタイプです。タレントやアーティストのファンクラブ、知識や技術を提供するノウハウ系・ビジネス系のプロジェクト、あるいは旅行好きやゲーム好きなどが交流する趣味のコミュニティなどといった形で採用されます。

クラウドファンディング 出資タイプの見方

おすすめの主要クラファンサイト

クラウドファンディングにはいろいろなWebサービスやアプリがあります。人気どころの代表的サービスをご紹介しつつ、その特徴や違いを見てみましょう。

主要サービス比較表

プロジェクト数 調達金額 課金方式 手数料
CAMPFIRE 2万4000件 135億円 All-or-Nothing
All-In
定額課金
17%
Readyfor 9000件 70億円 All-or-Nothing
定額課金
12%、17%
Makuake 6000件 100億円 All-or-Nothing
All-In
20%
Kickstarter 45万件 4500億円 All-or-Nothing 9.5%
INDIEGOGO 35万件 900億円 All-or-Nothing
All-In
7%、12%

※記事執筆した19年8月23日時点での情報。

上3つ(CAMPFIRE、Readyfor、Makuake)は日本のサービス、下2つ(Kickstarter、INDIEGOGO)はアメリカのサービスです。

KickstarterとINDIEGOGOは世界規模で展開されているため、プロジェクト数も調達金額も圧倒的。ただほとんどはアメリカ国内のサービスや英語圏にのみ対応した製品なので、基本的には国内サービスを使うのがおすすめです。

現時点で最大手と言えるのは、プロジェクト数も調達金額も頭1つ抜けている『CAMPFIRE』でしょう。ただし『Readyfor』や『Makuake』も独自の特徴を持っており、一概にどれを使うべきとは言えません。

CAMPFIRE

連続起業家としても知られる家入一真氏が立ち上げたサービスで、日本のクラウドファンディングサービスで特に有名どころと言えるでしょう。

商品開発、エンターテイメント、社会貢献、定額制コミュニティなど種類もまんべんなく、いろいろなプロジェクトが公開されています。

また本体となるCAMPFIREの他に、
●社会貢献活動に特化した「GoodMorning
●飲食系に特化した「3rdTable
●ふるさと納税の制度を利用して町興し活動に出資する「CAMPFIREふるさと納税
●友人間など親しい間柄で、気軽に少額支援できる「polca
などさまざまな派生サービスを展開しています。

CAMPFIREトップページ

▲CAMPFIREトップページ。

CAMPFIREのプロジェクト例

▲プロジェクトによっては数百人から1,000万円超の資金が集まることも少なくない。

CAMPFIREでの成功例

キングコング西野の個展『えんとつ町のプペル展』を入場無料で開催したい!
クラウドファンディングを早くから行い、繰り返し成功させているキングコング西野氏の例。自身の手がける絵本の個展を、大規模に実施するためのクラウドファンディング。

【熊本地震】緊急支援募金
熊本地震が起きた際、CAMPFIRE社が直々に実施したクラウドファンディング。1,000万円超もの義援金が集まり、CAMPFIREで行われたプロジェクトの中でもトップクラスの成功例となった。

箕輪編集室
こちらはオンラインサロンとも呼ばれる、月額決済方式のコミュニティ。書籍編集者として知られる箕輪厚介氏が主宰しており、月額5,940円ながら800人以上ものメンバーを集めている。

CAMPFIRE情報

【ファンディング方式】
購入型、寄付型

【規模】
プロジェクト数2万4000件以上、支援者147万人以上、出資総額136億円

【手数料】
通常のクラウドファンディング:
ファンディング成立時のみ、支援総額の12%+決済手数料5%
コミュニティ(月額決済)方式:
支援総額の10%

【出資方法】
All-or-Nothing、All-in、月額決済

【決済方法】
クレジットカード、コンビニ、Paidy後払い、銀行振込、キャリア決済、PayPal

CAMPFIRE

Readyfor

2011年3月にサービスを開始した、日本では初となる老舗クラウドファンディングサービス。医療、研究、被災地支援、貧困国支援など、社会貢献性の強いプロジェクトが中心です。

プロジェクトを成功させるためにキュレーターと呼ばれるコンサルタントを付けられるのが特徴。その効果もあってか、ファンディング成功率は75%(業界平均は30%程度)と非常に高いです。

Readyforトップページ

▲Readyforトップページ。

Readyforプロジェクトの例

▲一般人に限らず著名人や団体の企画も多く、信用性や社会的意義を感じられるものが多い。

Readyforでの成功例

残そうニホンライチョウ!絶滅の危機にあるライチョウを救いたい
富山県の動物園、富山市ファミリーパークのクラウドファンディング。特別天然記念物であるニホンライチョウの保護・繁殖に向けた活動費を募るプロジェクト。

足を失った人々が「走る」ことへ一歩を踏み出せる場を創りたい!
義足使用者がさまざまな義足を試せる場所を作ろうという内容のクラウドファンディング。義足の図書館はすでに豊洲に完成済。

動物病院×猫カフェ。猫のいのちを救い、家族につなぐ挑戦を!
殺処分される猫を減らすため、動物病院に併設した保護猫カフェの増築資金を募るクラウドファンディング。

Readyfor情報

【ファンディング方式】
購入型、寄付型

【規模】
プロジェクト数9000件、出資総額70億円

【手数料】
シンプルプラン(通常のプラン):
ファンディング成立時のみ、支援総額の12%
フルサポートプラン(コンサルタントの専任支援付き):
ファンディング成立時のみ、支援総額の17%

【出資方法】
原則All-or-Nothingのみ

【決済方法】
クレジットカード、銀行振込

Readyfor

Makuake

商品開発、アニメ・映像、コンセプトショップなど、エンターテイメントや製品開発関連のプロジェクトが多いクラウドファンディングサイト。サイバーエージェント社が手がけています。

独自のアイデアや変わったコンセプトも多く、プロジェクトページ一覧を眺めてみるだけでもなかなか楽しめるはず。

クラウドファンディングサービスとしては珍しく展示スペースを構えており(伊勢丹新宿本店にて)、主要な製品を手にとってみることができます。

Makuakeのプロジェクト例

▲興味深いコンセプトの商品や、アイデア商品がかなり多い印象。

Makuakeでの成功例

《世界最小クラス》ポケットサイズの折りたたみ椅子を日本に広めたい!
折りたたみ傘のように手軽に持ち運べる、一脚のような折りたたみ椅子のクラウドファンディング。外出先でちょっと休みたいときなどに役立つ製品として話題に。

メガネにつけてウインクで撮影。世界最速のウェアラブルカメラ「BLINCAM」
何かと話題になるウェアラブルデバイス関連の製品。メガネにつけると人間のウィンクを検知し、手を動かすことなく写真撮影できる新感覚のカメラ。

日本初!定額制『生ハム食べ放題』の飲食店を作ります
西新宿にある生ハム・ムール貝の専門店による、会員制生ハム食べ放題サービスを実施するためのクラウドファンディング。出資することで会員証が手に入り、お店で生ハムを存分に楽しめる。

Makuake情報

【ファンディング方式】
購入型

【規模】
プロジェクト数5,000件

【手数料】
ファンディング成立時のみ、支援総額の20%(決済手数料5%を含む)

【出資方法】
All-or-Nothing、All-in

【決済方法】
クレジットカード、コンビニ払い、銀行振込、ネットバンク振込

Makuake

Kickstarter

アメリカ発、世界最大規模のクラウドファンディングサイト。総出資額も支援者数も桁違いです。基本的に各プロジェクトは英語で書かれていますが、サイト自体は日本語対応しており、日本人でもチェックしやすいのは嬉しいポイント。

Kickstarterトップページ

▲Kickstarterトップページ。

Kickstaraterのプロジェクト例

▲特に話題性のあるプロジェクトは日本でニュースになることも。

Kickstarterでの成功例

COOLEST COOLER: 21st Century Cooler that's Actually Cooler
万能・多機能なクーラーボックスのクラウドファンディング。ボックスにミキサーが付いている他、中に食器を収納できたり、LEDライトも設置されていたり、アウトドアの便利ツールを詰め込んだ商品。

Lumen - Eternal Flashlight That Doesn't Need Batteries
人間の体温をエネルギーに発電するライトの。つまり電池切れの心配がなく、地震災害の不安がつきまとう日本でも手元にあると安心感のある製品。

Kickstarter情報

【ファンディング方式】
購入型、寄付型

【規模】
プロジェクト数45万件、支援者5,500万人、出資総額4500億円

【手数料】
ファンディング成立時のみ、支援総額の9.5%(決済手数料4.5%を含む)

【出資方法】
All-or-Nothing

【決済方法】
クレジットカード

Kickstarter

INDIEGOGO

Kickstarterと同様、こちらもアメリカ発のクラウドファンディングサイト。Kickstarterと合わせて2大クラウドファンディングサイトとも言われています。

日本語未対応なのは難点ですが、Kickstarterに次ぐと言ってもいい巨大サービスの1つなので、プロジェクトを見渡せば興味あるものと出会える可能性は十分あるでしょう。

INDIEGOGOトップページ

▲INDIEGOGOトップページ。

INDIEGOOでの成功例

Luna: Bring the moon along with you
満月そっくりにデザインされた照明器具のクラウドファンディング。まるで手元に小さくなった月があるようで、癒やしやミステリアスな雰囲気をもたらす。

REMI: The all-in-one sleep companion for kids
子供の睡眠を管理・改善する商品のクラウドファンディング。睡眠トラッキング、睡眠導入サウンド、睡眠データを分析して親のスマホアプリでチェック、など睡眠にまつわる機能を幅広く備えた商品。

INDIEGOGO情報

【ファンディング方式】
購入型、寄付型

【規模】
出資総額900億円

【手数料】
ファンディング成立時のみ、支援総額の8%+30セント

【出資方法】
All-or-Nothing

【決済方法】
クレジットカード

INDIEGOGO

polca

CAMPFIRE社からリリースされているサービス。こちらはクラウドファンディングではなく「フレンドファンディング」と呼ばれ、一般大衆から大々的に資金調達するのではなく、友人等にちょっと支援してもらうコンセプトのサービスです。

polcaトップページ

▲polcaトップページ。

polca情報

【ファンディング方式】
フレンドファンディング(寄付型)

【手数料】
支援総額の10%

【出資方法】
All-in

【決済方法】
クレジットカード

polca

クラウドファンディングで出資する方法

まだクラウドファンディングを使ったことがなく使い方の流れがわからない方向けに、出資(支援)する流れをご説明しましょう。使い慣れないサービスに感じるかもしれませんが、難しいことはありません。ネットショッピングに近い感覚で行えます。

ここでは主要なクラウドファンディングサービスの1つ、CAMPFIREを使って出資までの流れを追ってみましょう。

支援したいプロジェクトを探す

まずは出資したいと思えるプロジェクトを見つけます。人によってはSNSなどでフォローしている人のプロジェクトを知ることもあるでしょうし、各クラウドファンディングサイトで人気のあるものを一覧することもできます。

プロジェクト一覧ページ

どのサービスでも特定のカテゴリ(ガジェット/ビジネス/音楽/地域活性化など)で絞り込んだり、支援額の多いサービスを見たり、終了間近のサービスを見たりとホットなプロジェクトを見つけやすいように工夫されています。

プロジェクトのカテゴリページ

リターンを選んで支援手続

ほとんどのプロジェクトは複数のリターン(お礼)を用意しています。出資額は安ければ500~1,000円ほど、高いと1万円を超えることもありますが、金額によってリターンの内容が変わります。

同じ価格を複数用意して異なるリターンを設定しているケースもあるので、どんなリターンがあるのかよく読んで支援手続に進みましょう。

プロジェクトのリターン画面

クラウドファンディングサービスによっては、任意の金額を上乗せして支援することもできます。単なるネットショッピングと違って、企画者のことを応援してあげたいという気持ちが尊重されるクラウドファンディングならではの機能ですね。

上乗せ支援の選択画面

あとはサイトの案内に従って決済方法を登録したり、商品を受け取るタイプであれば住所等を入力したり、ネットショッピング感覚で各種情報を登録します。

対応している決済方法や、そのサイトで会員登録が必須か否かといった細かい部分はサービスによって異なります。

基本的に、企画者が設定した締切日をもってクラウドファンディングは終了します(サービスにより締切後に出資できるケースもあり)。

また締切日前に目標金額に達したからといって早く打ち切られることはなく、締切日までは出資できます。ただしリターンに限りがある場合(数量限定商品のプレゼントなど)は早い者勝ちとなるのでご注意ください。

成立したら、主催者はプロジェクトを実行・報告

もし「All-or-Nothing」タイプで目標金額に到達できなかった場合、お金は返金されます。「All-In」タイプの場合は目標に到達していなくてもファンディング成立となるので、自分が出資するプロジェクトがどちらなのかチェックしておきましょう。

単なるネットショッピングと違ってすぐに商品・サービスが届くことは少なく、多くの場合はその後の経過を見守ることになります。集まったお金がどのように使われたのか、開発中の商品・サービスがどうなっているのか、といった過程を企画者が報告してくれ、完成するまでの過程を見守れるのが醍醐味ですね。

サイト内の書き込みスペースを使って報告する人もいれば、各自SNSやブログなどを使って報告する人もおり、この辺は企画者によってやり方が異なります。

このあとクラウドファンディングのデメリットの項目でも説明しますが、クラウドファンディングは基本的に未完成の製品・未実施のプロジェクトが遂行されていく様子を見守ります。

そのため必ずしも全てのプロジェクトが順調に完了するとは限らず、中断・延期されることも珍しくはありません。次の項目でクラウドファンディングの良いところ、悪いところを確認しておいてください。

クラウンドファンディングのメリット・デメリット(注意点)

クラウドファンディングで出資しようか検討している人のために、出資することのメリットや、場合によってはデメリットとなる点についてご紹介します。

メリット

出資していない人よりも優遇あるいは優先してリターンが得られる

商品開発企画の場合は割安価格で商品が手に入れられたり、一般販売よりも早く手に入れられたりすることが多いです。

クラウドファンディングを行う人にとっても「まだ成功するかどうかわからない自分に、可能性を感じお金を出してくれた」という恩義があるので、プロジェクトがうまくいった際にはそれなりの恩恵が得られます。

プロジェクトが実現するまでの途中経過を眺めるのが楽しい

多くは何かしらの活動報告が行われたり、趣旨者のSNSなどで進捗が発表されたりするので、自分たちの出資したお金が活用され進んでいく様子を楽しめます。

社会貢献といえば街頭やコンビニ等で行われている募金活動がありますが、募金してもお金の使い道や活動の進捗を見届けることはあまりありませんよね。しかしクラウドファンディングなら、ネット上で簡単に進捗状況を見届けられるのです。

デメリット

ファンディング自体が成功してもプロジェクトが頓挫する可能性

ファンディングが成立してお金が集まったからといって、そのプロジェクトが100%成功するとは限りません。主催者の予想以上に出費がかさんで資金不足になってしまう、または想定外の問題にぶつかり中止となる可能性もあります。

そうなった場合に資金やプロジェクトがどうなるのかは主催者次第で、返金される保証はありません。クラウドファンディングは予約注文ではなくあくまで「出資」という形式なので、商品・サービスが完成しなかったからといって返金が保証されるわけではないのです。

商品到着の遅れやリターン内容の変更はよくある

プロジェクトの中断とまではいかずとも、リターンの内容が余儀なく変更されたり、送られてくる商品が予定より遅れるなどちょっとした問題はよくある話です。

最初の予定通り完璧に進むとは限らないので、ビジネスの取引感覚ではなく「主催者を応援してあげよう」というくらいの気持ちで出資しないとイライラしてしまうかもしれません。

出資したらキャンセルはできない

多くのサービスでは、出資の手続を完了した後でキャンセルすることはできません。プロジェクトが不成立となって返金になれば戻ってきますが、All-In(出資額に関わらず成立する)方式であれば出資は確定となります。

繰り返しになりますが、クラウドファンディングはシビアな取引感覚でリターンを求めるのではなく、「どうなるかはわからないけど支援してあげる」というスタンスで利用すべきでしょう。

企画者にも出資者にもメリットのある新しい出資の形

クラウドファンディングは年々市場規模が拡大しています。資金が足りない個人でも人々の共感を集めれば大きな資金調達ができ、また出資者としても無理のない範囲内で人を応援できるのが特長。

どんなプロジェクトに出資すべきか慎重な検討は必要だと思いますが、良さそうなものがあればぜひ支援してみてはいかがでしょうか。

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