容赦のないスリル、初恋のトキメキ、心を潤す感動、胸アツな興奮――さまざまな感情が胸に押し寄せる、第一級のエンターテインメント・韓国映画。そのランナップは多彩で幅広く、選んでいるうちにどんどん時間が経っていきませんか?
そこで、サスペンス、ラブストーリー、感動ストーリー、家族ドラマ、アクションまで、韓国映画おすすめ30本をジャンル別に厳選して紹介。Netflix、U-NEXT、Hulu、Amazonプライムビデオなど、動画配信サービスで今すぐ観られる良作ぞろいです。
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韓国映画おすすめ29選! サスペンスから恋愛、感動作まで今すぐ視聴!【2021年版】
最終更新日:2021年02月05日
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実際の事件を題材に、人間の残忍性をえぐるサスペンス
『チェイサー』
2008年製作/125分/韓国原題:The Chaser 追撃者
配給:クロックワークス、アスミック・エース
監督:ナ・ホンジン
出演:キム・ユンソク/ハ・ジョンウ/ソ・ヨンヒ
ストーリー
元刑事のジュンホが営む風俗店から、店の女の子たちが相次いで失踪する。彼女らの最後の客の電話番号が全て同じだと気づいたジュンホは、直前に送り出したミジンを心配して行方を追う。ジュンホは電話番号の持ち主の男を拘束し、男は警察に連行されるが…。
連続殺人犯と元刑事による緊迫の追跡劇
韓国で実際に起きた連続殺人事件をベースに、元刑事と猟奇殺人犯の息詰まる攻防を描き、観る者を震撼の渦に陥れます。良作がひしめく韓国サスペンスの中でも、とびきりの一級品と太鼓判を押せる作品です。
人間の秘めた凶暴性をえぐり出すナ・ホンジン監督の衝撃のデビュー作にして、韓国で500万人を動員。“韓国のアカデミー賞”といわれる大鐘賞6冠受賞にも深く頷けます。
『殺人の追憶』
2003年製作/130分/韓国原題:Memories of Murder
配給:シネカノン
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ/キム・サンギョン/パク・ヘイル
ストーリー
1986年10月、ソウル近郊の農村で、手足を縛られた女性の変死体が立て続けに発見される。地元警察のパク刑事らが捜査に乗り出すが、捜査は進展せず、新たな死体が発見される。やがてソウル市警からソ刑事が赴任するが、パクとソは捜査スタイルで対立し…。
未解決殺人事件を題材にしたポン・ジュノ監督作品
1980年代から90年代にかけて、10人の犠牲者を出した華城連続殺人事件。すでに時効が成立した2019年についに犯人が特定されましたが、本作は未解決の最中に製作され、ずさんな捜査を繰り返す刑事たちの姿をユーモラスなタッチで描写しています。
若きポン・ジュノが、彼独特の軽妙なタッチで重厚な題材に切り込んだ意欲作。意味深なラストまで目が離せません。
これぞ韓国映画の真骨頂! 復讐サスペンス
『オールド・ボーイ』
2003年製作/120分/韓国原題:Old Boy
配給:東芝エンタテインメント
第57回 カンヌ国際映画祭(2004年)
監督:パク・チャヌク
出演:チェ・ミンシク/ユ・ジテ/カン・ヘジョン
ストーリー
平凡な会社員のオ・デスは突然拉致され、小さな部屋に監禁されてしまう。15年の監禁生活を経て解放されたデスは、若い女性・ミドの助けを借り、監禁した相手の正体を探る。そんな2人の前に謎の男・ウジンが現れ、互いの命を懸けた5日間のゲームを提案する。
カンヌ国際映画祭で絶賛を浴びた復讐劇
復讐劇といえば、パク・チャヌク監督。本作は『復讐者に憐れみを』『親切なクムジャさん』と共に同監督の“復讐三部作”として知られ、観る者を欺く秀逸な構成と執念の度を越えた復讐に唖然とするばかりです。
カンヌ国際映画祭ではグランプリ(審査員特別賞)を受賞し、あのクエンティン・タランティーノが大絶賛。映画好きなら見逃す手はないはずです。
『嘆きのピエタ』
2012年製作/104分/韓国原題:Pieta
配給:クレストインターナショナル
監督:キム・ギドク
出演:チョ・ミンス/イ・ジョンジン/ウ・ギホン
ストーリー
親の顔を知らない、天涯孤独のイ・ガンド。彼は非情な取り立て屋として、債務者に重傷を負わせてはその保険金で借金を返済させていた。そんな彼の前に、母と名乗るミシンという女が現れる。当初はミシンを邪険に扱っていたガンドは、徐々に彼女を母親として受け入れ始めるが…。
鬼才、キム・ギドクが仕掛ける前代未聞の復讐
母親と名乗る女に次第に心を開く男と、息子を捨てた罪を謝り、無償の愛を注ぐ女。ストーリーが進むうちに、この母子のとんでもない真実が明かされ、前代未聞の結末で観る者を震え上がらせます。
監督は韓国が誇る鬼才、キム・ギドク。本作でヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞し、韓国映画史上初となる世界三大映画祭の最高賞受賞を成し遂げました。
心情が丹念に綴られたピュアなラブストーリー
『ビューティー・インサイド』
2015年製作/127分/韓国原題:The Beauty Inside
配給:ギャガ・プラス
監督:ペク
出演:ハン・ヒョジュ/パク・ソジュン/上野樹里
ストーリー
18歳のある時を境に、目覚めると男性、女性、老人、子ども、外国人などに容姿が毎日変わってしまう家具職人のウジン。彼はある日、家具屋で働くイスに恋をする。同じ容姿を保つため、3日連続で寝ずにイスと会うウジンだったが、ついに眠気に勝てず…。
目覚めるたびに容姿が変わる青年の恋の行方
「たとえ容姿が毎日変わっても恋愛は成立するのか」という、奇抜にして根源的でもあるテーマに挑んだファンタジックなラブストーリー。
目覚めるたびに容姿が変わる主人公のウジンを総勢123人の俳優が演じ、上野樹里も日本からそのひとりとして参加。現実離れした物語でありながら、俳優たちの自然な演技と淡く美しい映像で観る者を引き込み、「本当の愛」について考えさせられます。
『オアシス』
2002年製作/133分/韓国原題:Oasis
配給:ツイン日本初公開:2004年2月7日
監督:イ・チャンドン
出演:ソル・ギョング/ムン・ソリ/アン・ネサン
ストーリー
ひき逃げ事件の刑期を終え、出所したジョンドゥは、家族の元に戻るが疎まれてしまう。ある日、ジョンドゥは被害者家族のアパートを謝罪のために訪れ、一人残された被害者の娘コンジュと出会う。やがてジョンドゥは重度の脳性麻痺を持つコンジュに惹かれ…。
前科者の青年と脳性麻痺の女性が惹かれ合う
社会に適応しきれないふたりの純粋な愛を育む姿が胸に響くラブストーリー。周りから容赦ない偏見にさらされながらも、コンジュの空想シーンでは脳内麻痺のないコンジュとジョンドゥがデートを楽しむ姿を描き、ふたりの心情を切なくもファンタジックに映し出します。
世界的に高い評価を受け、ヴェネチア国際映画祭ではイ・チャンドン監督が監督賞、コンジュ役のムン・ソリがマルチェロ・マストロヤンニ賞に輝きました。
『建築学概論』
2012年製作/117分/韓国原題:建築学概論
配給:アットエンタテインメント
監督:イ・ヨンジュ
出演:オム・テウン/ハン・ガイン/スジ
ストーリー
ソウルの建築事務所で働く建築士のスンミン。ある日、スンミンの元に大学時代の初恋の相手だったソヨンが15年ぶりに姿を見せ、スンミンに家を建ててほしいと依頼する。ソヨンとの再会を機に、スンミンは15年前に彼女と過ごした日々の記憶を蘇らせる。
初恋の切ない行方を描いたラブストーリー
些細な行き違いによって疎遠になってしまったふたりが、15年ぶりに再会し、家を建てていく過程と共に新しい関係を育んでいく純愛ストーリー。韓国で410万人を動員する大ヒットを記録し、韓国恋愛映画の歴代興収1位を塗り替えました。
甘くてほろ苦い初恋の記憶、抗えない月日の流れ、新たな感情の揺れ動きなどに共感が止まらず、自身の初恋体験もおのずと脳裏に蘇ってくるはずです。
『君の結婚式』
2018年製作/110分/韓国原題:On Your Wedding Day
配給:クロックワークス
監督:イ・ソックン
出演:パク・ボヨン/キム・ヨングァン/カン・ギヨン
ストーリー
高校3年の夏、転校生のスンヒに一目惚れしたウヨンは、猛アタックの末、恋人関係になる寸前までこぎつける。しかし、スンヒは突然、姿を消してしまう。諦めきれないウヨンは、スンヒの通う名門大学入学を果たすが、彼の前にスンヒの彼氏が立ちはだかり…。
もどかしくも愛おしい10年を綴った純愛劇
高校生から大学生、社会人に至るまで、10年間に及ぶ男女のラブストーリー。すれ違いを続けるふたりの関係には、初々しさや切なさ、トキメキ、もどかしさなど、さまざまな感情が入り交じり、観る者の心にとびきりの潤いを与えてくれます。
国民的人気を誇る女優パク・ボヨンと、モデル出身のイケメン俳優キム・ヨングァンの等身大の演技も、瑞々しさとリアリティにあふれ、共感を誘います。
『猟奇的な彼女』
2001年製作/122分/韓国原題:My Sassy Girl
配給:アミューズピクチャーズ
第27回 日本アカデミー賞(2004年)
監督:クァク・ジェヨン
出演:チョン・ジヒョン/チャ・テヒョン/キム・インムン
ストーリー
大学生のキョヌは、夜の地下鉄で泥酔した彼女と出会う。放っておけず彼女を介抱したことから、美しい見た目とは裏腹に凶暴な性格の彼女と、心優しいキョヌとの奇妙な関係が始まる。キョヌは彼女の言動に振り回されながらも、彼女を好きになっていくが…。
“猟奇ブーム”を巻き起こした傑作ラブコメディ
「ぶっ殺されたい?」が口癖で凶暴だけれど、正義感の強い彼女。かたや彼女に振り回されることが気持ちよくなるキョヌ。このふたりの関係がコミカルに描かれ、やがて後半には温かく琴線に触れるエピソードが続きます。
インターネット上に連載された小説を原作に、韓国で“猟奇ブーム”を巻き起こし、日本でも韓流ブーム前夜にロングヒット。韓国のラブコメといえば、本作は外せません。
親子愛や友情愛に心打たれる感動ヒューマンドラマ
『7番房の奇跡』
2013年製作/127分/韓国原題:Miracle in Cell No. 7
配給:コムストック・グループ
監督:イ・ファンギョン
出演:リュ・スンリョン/パク・シネ/カル・ソウォン
ストーリー
知的年齢6歳の父親ヨングとしっかり者の6歳の娘イェスンは、貧しくも幸せな日々を送っていた。しかし、ヨングが殺人の容疑で逮捕され、収監されてしまう。ある日、ヨングに命を救われた7番房の仲間たちは、イェスンを7番房に潜入させる作戦を決行する。
冤罪で収監された父としっかり者の娘の感動ドラマ
知的障害を抱えた父親とその娘が塀の中で奇跡の再会を果たし、父娘と7番房の仲間たちが繰り広げるエピソードの数々がほっこりとした笑いと涙を誘います。
ピュアな心で娘を想う父親役をリュ・スンリョンが見事に演じ、6歳のイェスンを演じたカル・ソウィンのキュートな魅力も観る者の心をワシ掴み。感動を味わいたいときには迷わず選びたい1本です。
『サニー 永遠の仲間たち』
2011年製作/124分/韓国原題:Sunny
配給:CJ Entertainment Japan
監督:カン・ヒョンチョル
出演:シム・ウンギョン/カン・ソラ/キム・ミニョン
ストーリー
夫と娘と共に不自由のない生活を送る主婦のナミ。ある日、彼女は母が入院する病院で高校時代の友人チュナと再会する。チュナは、田舎からソウルの高校に転校したナミを仲良しグループに入れてくれた恩人。ガンに苦しむチュナのため、ナミは当時の仲間を集めようと決意する。
青春時代を過ごした仲間たちの尊さを痛感
高校時代と25年後の現在をクロスさせ、淡く甘酸っぱい青春時代と共に、人生の輝きを再び取り戻す女性たちの姿を描いた感動ストーリー。80年代の韓国のファッションやカルチャーが満載で、作品をポップに彩る70~80年代の洋楽ヒットナンバーも新鮮です。
青春を謳歌し、25年を経て今に向き合う彼女たちの姿と重なり合うように、自身の青春時代の仲間たちの尊さがあらためてグッと胸に押し寄せます。
「家族って?」を突きつける、いびつな家族ドラマ
『パラサイト 半地下の家族』
2019年製作/132分/韓国原題:Parasite
配給:ビターズ・エンド
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ/イ・ソンギュン/チョ・ヨジョン
ストーリー
半地下住宅で貧乏暮らしを送るキム一家。ある日、大学受験に失敗し続ける息子ギウが、エリート大学生の友人から代役を頼まれ、IT企業社長パク・ドンイク一家の豪邸に家庭教師としてやって来る。やがて、ギウの手引きで妹のギジョンもパク家に入り込み…。
アカデミー賞作品賞ほか4冠に輝いた傑作
貧乏一家が裕福な家庭に寄生(パラサイト)していく顛末を、コミカルにしてサスペンスフルに描いた快作です。格差社会を鋭く風刺しながら、笑い、官能、アクションなどのエンターテインメント性も痛快。特に後半は想像を超えたストーリーが怒涛に続きます。
カンヌ国際映画祭で韓国映画初のパルムドールを受賞し、アカデミー賞では外国語映画初の作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門受賞という快挙を達成。
『母なる証明』
2009年製作/129分/韓国原題:Mother
配給:ビターズ・エンド
第62回 カンヌ国際映画祭(2009年)
監督:ポン・ジュノ
出演:キム・ヘジャ/ウォンビン/チン・グ
ストーリー
親子ふたりで慎ましく暮らす母親と息子のトジュン。母親は子どものように無垢なトジュンを溺愛していた。ある日、女子校生が惨殺される事件が発生し、容疑者としてトジュンが逮捕される。息子の無実を信じる母親は、自ら真犯人探しに奔走する。
息子の無実を信じる母の孤独な奔走劇
ポン・ジュノ監督がいびつな母子関係を描いたサスペンス。息子を溺愛する母親の異常なまでの執念が加速するにしたがって、物語は予期せぬ方向に転がり続けます。
予定調和に終わらず、かつ母子の重たいテーマに娯楽性を交えて描き出す手腕は、さすがポン・ジュノ監督。“韓国の母”とも称される国民的女優、キム・ヘジャの演技も見ものです。
『息もできない』
2008年製作/130分/韓国原題:Breathless
配給:ビターズ・エンド
監督:ヤン・イクチュン
出演:ヤン・イクチュン/キム・コッピ/イ・ファン
ストーリー
父親に対して怒りと憎しみを抱き、借金の取り立て屋として容赦なく暴力を振るうサンフン。ある日、彼は偶然、女子校生のヨニと出会う。ヨニもまた父親との間に確執を抱え、鬱屈とした日々を送っていた。心に傷を負ったふたりの奇妙な交流が始まるが…。
家族のしがらみを痛烈に描いた衝撃作
鮮烈な暴力とむきだしの感情を突きつけ、観る者の心を激しく揺さぶる作品。家族のしがらみを抱えたふたりが、ひょんな出会いから一筋の光を見出すものの、避けがたい負の運命に押しつぶされていく姿を、まさに息もできないほど激しく、赤裸々に描き出します。
ヤン・イクチュンが製作・監督・脚本・編集・主演の5役をこなし、自身の家族に対する感情も余すところなく注ぎ込んだという力作です。
『レッド・ファミリー』
2013年製作/100分/韓国原題:Red Family
配給:ギャガ
監督:イ・ジュヒョン
出演:キム・ユミ/チョン・ウ/ソン・ビョンホ
ストーリー
韓国の住宅街で仲睦まじく暮らす4人家族。その正体は北朝鮮工作員による偽装家族で、裏では脱北者の暗殺を遂行していた。彼らは隣に住むだらしない韓国人一家を「資本主義の限界だ」と揶揄するが、隣家と交流するうちに、祖国に残した本当の家族に思いを馳せ…。
北朝鮮スパイの偽家族の姿をシニカルに描写
『嘆きのピエタ』の鬼才、キム・ギドク監督が製作・脚本を手掛け、2組の“家族”を通して朝鮮半島にはびこる分断の問題に切り込んだ作品。
理想の家族を演じる北朝鮮スパイたちが、韓国人一家との交流を通して心を揺れ動かし、任務に疑問を抱き、やがて命懸けの家族芝居に打って出ます。家族のやりとりはユーモラスでありながら、衝撃の展開が待ち受け、ラストには温かい感情が押し寄せるはずです。
邸宅を舞台に繰り広げられるドロドロ愛憎劇
『お嬢さん』
2016年製作/145分/韓国原題:Ah-ga-ssi
配給:ファントム・フィルム
第69回 カンヌ国際映画祭(2016年)
監督:パク・チャヌク
出演:キム・ミニ/キム・テリ/ハ・ジョンウ
ストーリー
1939年、日本統治下の挑戦半島。詐欺一味に育てられた孤児のスッキは、ある詐欺師の計画に加担する。それは、詐欺師がスッキの力を借りて華族の令嬢・秀子と結婚し、膨大な財産を相続するというもの。しかし、メイドとして屋敷に入ったスッキは、純真で美しい秀子に惹かれ…。
パク・チャヌク監督が放つ官能サスペンス
『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督が、「このミステリーがすごい!」海外編で第1位に輝いた英国ミステリー小説『荊の城』を映画化。物語の舞台をイギリスから日本統治下の韓国に移し、令嬢と少女の数奇な運命を過激な官能シーンと共に描き出します。
欲望と騙し合いが渦巻く中、ふたりが男どもの抑圧から逃れようとする姿がひと際目に焼き付きます。無名からスッキ役に抜擢されたキム・テリが素晴らしく、『夜の浜辺でひとり』のキム・ミニ、『チェイサー』のハ・ジョンウの熱演も光ります。
『ハウスメイド』
2010年製作/107分/韓国原題:下女
配給:ギャガ
第63回 カンヌ国際映画祭(2010年)
監督:イム・サンス
出演:チョン・ドヨン/イ・ジョンジェ/ソウ
ストーリー
上流階級の家でメイドとして働き始めたウニ。先輩メイドの指導を受け、主人のフン、双子を身ごもる妻、6歳の娘・ナミの世話をこなしていた。ある日、ウニは主人のフンと関係を持ち、彼の子を身ごもる。それ以来、女性たちの思惑がぶつかり合い…。
内に秘めた感情がぶつかり合うサスペンス
メイドと妻、妻の母親、先輩メイドの思惑や憎しみが邸宅内でぶつかり合い、人間の本性を容赦なくさらけ出すサスペンス。これぞ韓国映画といえるほど、ドロドロの愛憎劇が全編にわたって繰り広げられます。
あり得ない出来事ばかりに思われそうですが、簡単には他人事だと切り捨てられないほど、愛憎の揺れ動きがリアルに描かれ、自分の内に秘めた感情にも鋭く突き刺さります。
緊張感みなぎるクライムムービー
『犯罪都市』
2017年製作/121分/韓国原題:The Outlaws
配給:ファインフィルムズ
監督:カン・ユンソン
出演:マ・ドンソク/ユン・ゲサン/チョ・ジェユン
ストーリー
2004年、ソウル。腕っぷしが強く、ヤクザにもひるまない警察強力班のマ・ソクト。彼は街で敵対するイス組と毒蛇組の双方に睨みをきかせ、街のバランスを保とうとしていた。しかし、金のためなら手段を選ばない残忍な中国犯罪組織が幅を利かせ始め…。
“ガチムチ兄貴”マ・ドンソクが本領発揮
『新感染 ファイナル・エクスプレス』で身ごもった妻を守るマッチョ男を演じたマ・ドンソクが主演。彼はここ数年で主演作品が相次ぎ、日本でも熱烈な人気を集める注目の俳優です。
なかでも本作は、ガチムチで強く、それでいてとぼけた表情で笑いを誘うマ・ドンソクの魅力が全開。もちろん肉弾アクションは見応えたっぷりで、ナイフや斧による血みどろの暴力シーンは壮絶。スカッとしたい気分の時におすすめの1本です。
『哀しき獣』
2010年製作/140分/韓国原題:黄海
配給:クロックワークス
第64回 カンヌ国際映画祭(2011年)
監督:ナ・ホンジン
出演:ハ・ジョンウ/キム・ユンソク/チョ・ソンハ
ストーリー
中国領の朝鮮族自治区でタクシー運転手を営むグナム。彼は借金に追われ、賭博にも大負けし、韓国に出稼ぎに行った妻とは音信不通の状態だった。そんなグナムに、殺人請負人のミョンが韓国である人間を殺したら借金を帳消しにすると持ちかける。
命懸けのタフな逃亡とバイオレンスが連続
『チェイサー』のナ・ホンジン監督によるクライムサスペンス。韓国へ渡った主人公が罠にはめられ、警察からも黒幕の組織からも追われる身となるスリリングな展開です。
数十人もの警察隊からの逃走シーン、トラックによるカーアクション、刃物を振りかざす暴力シーンなど、タフで壮絶な場面が続き、韓国ノワールの世界にどっぷりと浸れる作品です。
『新しき世界』
2013年製作/134分/韓国原題:新世界 New World
配給:彩プロ
監督:パク・フンジョン
出演:イ・ジョンジェ/チェ・ミンシク/ファン・ジョンミン
ストーリー
韓国最大の犯罪組織に8年間潜入する警察官ジャソンは、組織のナンバー2の右腕に成り上がっていた。ある日、組織の会長が急死し、後継者争いが勃発。ジャソンの上司カン課長はこれを機に組織壊滅を目論み、ジャソンに「新世界」と名付けた作戦を命じる。
潜入捜査官の葛藤を描いたクライムムービー
警察への復帰を希望する潜入捜査官、彼を兄弟のように信頼する組織のナンバー2、そして犯罪組織壊滅のために非情な命令を下す警察上司。この3人の思惑が交差し合い、ヒューマンドラマとしても一級品のクライムムービーです。
韓国で指折りの実力派スター、イ・ジョンジェ、ファン・ジョンミン、チェ・ミンシクが共演。彼らによる骨太な演技戦に引き込まれること間違いなしです。
シリアスからコメディまで変幻自在の韓国アクション
『アジョシ』
2010年製作/119分/韓国原題:The Man from Nowhere
配給:東映
監督:イ・ジョンボム
出演:ウォンビン/キム・セロン/キム・ヒウォン
ストーリー
質屋を営み、人目を避けて孤独に暮らすテシク。隣に住む少女ソミはそんな彼を「アジョシ(おじさん)」と呼んで慕っていた。ある日、麻薬密売に関与した母親とソミが犯罪組織に拉致されてしまう。テシクは母子を救い出そうとするが、組織の罠にはまり…。
ウォンビン入魂の熱演が光るサスペンスアクション
『母なる証明』で兵役後の復帰を果たしたウォンビンが、本作では鋭くも哀しさを帯びた眼光と謎めいた雰囲気を放ち、たったひとりで巨大組織に立ち向かう主人公を熱演。鍛え抜かれた肉体を駆使した肉弾&ガンアクションで観る者を魅了しまくります。
悲しい過去を引きずる男と、純真に彼を慕う少女。この孤独なふたりの親子を超えた絆も、観る者の心を打ちます。
『悪女/AKUJO』
2017年製作/124分/韓国原題:The Villainess
配給:KADOKAWA
監督:チョン・ビョンギル
出演:キム・オクビン/シン・ハギュン/ソンジュン
ストーリー
幼い頃に父親を殺され、犯罪組織の殺し屋として育てられたスクヒ。育ての親・ジュンサンに恋心を抱き、結婚するが、ジュンサンは敵対組織に殺されてしまう。怒りにかられるまま復讐を実行したスクヒは、国家組織に拘束され、政府直属の殺し屋になるが…。
女殺し屋が復讐に狂う超絶アクション
自動小銃、ライフル、ハンドガン、日本刀、手斧と、次々と武器を変え、男どもをなぎ倒していく主人公の活躍がスカッと痛快です。
バイク上での殺陣シーン、走行するバスに飛び移るカーアクションなど、命がいくつあっても足りないようなアクションの連続に、日頃のうっ憤も吹き飛びます。主演のキム・オクビンが、ほぼノースタントでアクションに挑んだというから驚きです。
『エクストリーム・ジョブ』
2019年製作/111分/韓国原題:Extreme Job
配給:クロックワークス
監督:イ・ビョンホン
出演:リュ・スンリョン/イ・ハニ/チン・ソンギュ
ストーリー
成果を上げられず、解体寸前の麻薬捜査班。リーダーのコ班長は麻薬密売組織の情報を掴み、4人のメンバーと共に張り込み捜査を開始する。彼らは組織のアジト前にあるチキン店を偽装で営業し、張り込みの拠点とするが、思いがけずチキン店が人気を集め…。
チキン店に偽装した麻薬捜査班のおかしな捜査劇
韓国で動員1,600万人を突破し、歴代興行収入1位に躍り出たメガヒットアクション。
刑事たちが偽装営業するチキン店が大繁盛し、肝心の捜査がそっちのけ…そんな突拍子もない設定でありながら、冒頭から濃厚なキャラクターたちが繰り出すギャグの数々についついニヤリ。一転して後半に怒涛に繰り出されるアクションに釘付けです。
人間模様まで丹念に描かれた傑作パニックムービー
『新感染 ファイナル・エクスプレス』
2016年製作/118分/韓国原題:Train to Busan
配給:ツイン
監督:ヨン・サンホ
出演:コン・ユ/キム・スアン/チョン・ユミ
ストーリー
ファンドマネージャーのソグは、娘のスアンを別居中の妻のもとに送るため、ソウル発プサン行きの高速鉄道KTXに乗車する。しかし、出発間際に謎のウイルスに感染した女が転がり込み、乗客たちが次々と凶暴なゾンビ化。車内が凄惨なパニック状態に陥る。
親子や夫婦の絆が胸に迫る“感動のゾンビパニック”
走行中の高速鉄道という密室空間の中、謎のウイルスによって凶暴化した感染者たちによる恐怖を描いたノンストップパニックムービー。
本作の見どころは、ゾンビ化集団が次々と襲い掛かるアクションの面白さだけに留まりません。わだかまりのある父親と娘、身ごもる妻と夫、高校球児と恋人、自分が助かることしか考えていない中年男など、乗客たちの人間模様や極限状態で浮かび上がる本心が巧みに描かれ、その悲喜こもごもの姿が感情を揺さぶります。
『グエムル 漢江の怪物』
2006年製作/120分/韓国原題:The Host
配給:角川ヘラルド映画
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ/ペ・ドゥナ/ピョン・ヒボン
ストーリー
ソウルの中心を流れる大河、漢江の河川敷で売店を営むパク一家。ある日突然、漢江から謎の巨大な生き物が出現し、河川敷でくつろいでいた人々を次々と食い殺していく。パク一家も逃げ惑うが、中学生の娘ヒョンソが謎の生き物に連れ去られてしまう。
ポン・ジュノ×ソン・ガンホの出世作
ポン・ジュノ監督が『殺人の追憶』で世界的に注目を集めた後、次作として手掛けたのがこのパニックムービー。
怪物が生まれた背景には駐韓米軍の存在が見え隠れし、格差社会における家族像、政府によるウイルス隔離策など、エンターテインメントに社会風刺の視点を折り込んだストーリーは、ポン・ジュノ監督の原点ともいえます。ポン・ジュノ作品でおなじみのソン・ガンホが主演し、娘役を演じたコ・アソンの熱演も見事です。
激動の韓国社会を描いた社会派ドラマ
『国家が破産する日』
2018年製作/114分/韓国原題:Default
配給:ツイン
監督:チェ・グクヒ
出演:キム・ヘス/ユ・アイン/ホ・ジュノ
ストーリー
経済成長が続く1997年の韓国。韓国銀行の通貨政策チーム長ハンは、通貨危機を予測するが、政府の対応は遅れていた。同じ頃、金融コンサルタントのユンは危機の兆候を察知し、大勝負に出る。何も知らない町工場の経営者ガプスは、大手百貨店からの大量発注を手形決済で受けてしまう。
韓国を襲った通貨危機の裏側に迫る
1997年に韓国で実際に起こり、多くの自殺者を出した通貨危機の裏側をサスペンスフルに描いたドラマ。
韓国銀行の通貨政策チーム長、金融コンサルタント、町工場経営者という立場の異なる3人の視点から描き、韓国政府とIMF(国際通貨基金)のそれぞれの思惑が絡み合う交渉の行方もスリリングで目が離せません。
『国際市場で逢いましょう』
2014年製作/127分/韓国原題:国際市場
配給:CJ Entertainment Japan
監督:ユン・ジェギュン
出演:ファン・ジョンミン/キム・ユンジン/オ・ダルス
ストーリー
朝鮮戦争の動乱によって父と妹と生き別れてしまった少年ドクス。母と残された幼い弟妹と共に、避難民として釜山の叔母の家に身を寄せて育った。成長したドクスは家族を支えるため、西ドイツに渡り、炭鉱作業員として過酷な労働に従事する。
苦境を生き抜いた家族の感動ストーリー
朝鮮戦争後の復興から現代まで、激動の時代を必至に生き抜き、数々の試練に翻弄されながらも、家族への愛情と笑顔を忘れなかった男の人生を描いた壮大なドラマ。韓国で歴代2位の観客動員を記録しました。
日本ではあまり知られていない韓国現代史の動乱を辿った大河ドラマであり、家族の絆に温かい感動に包まれると共に、「本当の豊かさとは?」について問い掛ける作品です。
『タクシー運転手 約束は海を越えて』
2017年製作/137分/韓国原題:A Taxi Driver
配給:クロックワークス
監督:チャン・フン
出演:ソン・ガンホ/トーマス・クレッチマン/ユ・ヘジン
ストーリー
1980年5月、光州では民主化を求める民衆デモが激しさを増し、軍が厳戒態勢を敷いていた。ソウルのタクシー運転手マンソプは、光州がそんな状況にあるとは知らず、ドイツ人記者ピーターの「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を払う」という言葉につられ、英語も分からぬまま光州を目指すが…。
名優、ソン・ガンホの揺るぎなき代表作
反政府デモを行う民衆に対して軍が銃弾を浴びせ、多くの死傷者を出した光州事件。この韓国史上最大の悲劇といわれる事件を世界に伝えたドイツ人記者と、彼を光州に送り届けたタクシー運転手の実話をベースに、知られざる真実をドラマチックに描いた作品です。
名優のソン・ガンホが平凡なタクシー運転手の心境の変化を見事に体現し、ドイツのベテラン俳優、トーマス・クレッチマンがドイツ人記者役で共演。ふたりの絶妙な掛け合いに笑いも誘われながら、国境を越えた友情と揺るぎない信念が胸を打ちます。
『JSA』
2000年製作/110分/韓国原題:JSA: Joint Secury Area
配給:シネカノン、アミューズピクチャーズ
監督:パク・チャヌク
出演:ソン・ガンホ/イ・ビョンホン/イ・ヨンエ
ストーリー
朝鮮半島の南北境界線に位置する共同警備区域(JSA)で、朝鮮人民軍の将校と兵士が韓国軍兵士によって射殺される事件が発生。現場を目撃した南北の兵士たちは正反対の証言を繰り返すため、中立国監督委員会は韓国系スイス人の女性将校・ソフィーを派遣。彼女は事件の真相を探るが、事件には予想外の真実が隠されていた。
南北分断を描いた、パク・チャヌク監督の出世作
事件の真相に迫るミステリー性と、予想外の展開に向かうサスペンス性、そして南北の兵士たちの人間ドラマが巧みに描かれ、韓国で当時の歴代興行収入1位を塗り替えました。
まだ無名だったパク・チャヌク監督の出世作であり、韓国映画界を牽引してきたソン・ガンホ、イ・ビョンホンらのブレイク前の競演も見ものです。
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