子ども同士や親子で盛り上がれる、おすすめのボードゲームタイトルを紹介。ボードゲーム選びは、人数や時間など目的に合った作品を選ぶのが重要です。
想像力を刺激したり、物事を論理的に組み立てたりとボードゲームは知育の教材としても役立ちます。今回はそんな中から、子どもでも安心して遊びやすい作品を厳選して紹介。
親子で遊んで楽しい作品もあるので、これを機に家族でコミュニケーションをとってみてはいかがでしょう?
【ボードゲーム】子どもと一緒に遊べるおすすめタイトル10選 人気作や新作を厳選
最終更新日:2021年01月28日
ボードゲームの選び方
ポイント1:プレイ人数
購入する際には、ボードゲームを誰と何人で遊ぶのかを把握しておきましょう。基本的には3,4人で盛り上がる作品が多いのですが、作品を選ぶ際には最低人数に目を向けましょう。とりあえず2人から遊べる作品であれば、人が集まらなくても遊べます。
ポイント2:プレイ時間
ボードゲームは時間ごとで「軽量級」「中量級」「重量級」と分けられています。本記事ではおすすめのタイトルを表のように分けているので、参考にしてみてください。
名称 | プレイ時間 |
---|---|
軽量級 | 30分未満 |
中量級 | 30分~1時間 |
重量級 | 1時間~ |
ポイント3:遊ぶ場面(シーン)
家族で遊ぶのか、友人と遊ぶのか、恋人と遊ぶのか。TPOをわきまえろとよく言われますが、ボードゲームにもそれぞれの場所に適したゲームがあります。
例えば飲み会の席で遊ぶのであれば、多人数で遊べて場所を取らずルールが簡単なゲームがおすすめです。子どもが遊べるボードゲームを選ぶときには、子ども同士で遊ぶのか親子で遊ぶのかも意識しましょう。
ボードゲームのジャンル
主なボードゲームジャンルまとめ
ボードゲームを遊ぶ時に、よく耳にするジャンルをまとめました。ジャンルを厳密に分けることは難しく、表にあるものが全てではないので注意しましょう。
ジャンル名 | 内容 | 代表作 |
---|---|---|
アクション | ゲームのアイテムに物理的な刺激を加えたり、身体を使って表現したりするゲームを指す。バランスゲームもここに入る。 | 『ジェンガ』、『ワードバスケット』など |
アブストラクト | 一切の運が絡まず、情報はすべて公開されていて、思考力が試されるゲームを指す。 | 『チェス』、『将棋』など |
拡大再生産 | 元は経済学用語。資源やお金を貯めて最初は買えなかった物を購入したり、最初はできなかったことができるようになるゲームを指す。 | 『カタン』、『ドミニオン』など |
記憶 | 文字通り記憶力を試すゲームを指す。一番有名なもので言えば、トランプの神経衰弱。 | 『ラブレター』、『3人の魔法使い』など |
協力 | プレイヤー同士で協力して進めていくゲームを指す。枠としては広すぎるため、他のジャンルと併せて表記されることが多い。 | 『パンデミック』など |
正体隠匿 | 自分の正体を隠したままゲームの進行を通して、他プレイヤーが敵か味方かを探っていくゲームジを指す。 | 『人狼ゲーム』、『お邪魔者』など |
陣取り | 自分の領地を広げていき、その大きさを競うゲームを指す。 | 『カルカソンヌ』、『ブロックス』など |
すごろく系 | サイコロを振ってゴールを目指すゲームを指す。パーティーゲームのイメージが強いが、ゲームによっては戦略性が高いものも。 | 『人生ゲーム』、『モノポリー』など |
競り | オークション形式でゲーム中のアイテムを購入するゲームを指す。 | 『電力会社』、『ラー』など |
タイル配置 | 一定の制限がある中でタイルを配置していくゲームを指す。 | 『テラフォーミングマーズ』、『枯山水』など |
ドラフト | 主にカードゲームのジャンル。プレイヤー間でカードを回しながら、自分の欲しい物を取っていくゲームを指す。 | 『あやつり人形』、『十二季節の魔法使い』など |
表現 | 配られたアイテムを使って言葉を考えたり、ジェスチャーやイラストを使ってお題を表現するゲームを指す | 『キャット&チョコレート』、『ito』など |
ブラフ | トランプのポーカーを始めとした、嘘とハッタリを使って相手を出し抜くゲームを指す。 | 『ごきぶりポーカー』、『コヨーテ』など |
レガシー系 | 一度情報が開示されてしまうと楽しめなくなってしまうものを指す。 | マーダーミステリー全般 |
ワーカープレイスメント | 実行したいアクションにコマを配置するなどして、プレイヤー同士で行動を制限するゲームを指す。 | 『アグリコラ』、『プエルトリコ』など |
8歳未満の子どもと遊ぶときには、直感で楽しめるアクション系のバランスゲームや想像力を育てる表現型のボードゲームがおすすめです。
もう少し成長した10歳からは、陣取りや拡大再生産系のゲームを選ぶと、思考力を身に着けさせながら親子でじっくり遊べます。上記ゲームは成長してからも遊べるのが魅力です。
子どもにおすすめなボードゲーム10選
子どもと遊べるおすすめゲーム一覧
- ワニに乗る?
- コリドール
- ナンジャモンジャ・ペアセット
- ウボンゴ
- 虹色のへび
- オバケだぞー
- デジャブ
- マンカラ・カラハ ファミリー
- ブロックス
- カタン
ワニに乗る?
ワニを中心にいろんな動物のコマを積みげていくゲームで、持っているコマを最初にのせきった人が勝ち。崩してしまうと、持っているコマが増えてしまう。
特に難しいことを覚える必要がなく、物心ついた時から遊べる。コマの向きに制限はないため、逆さまにしたり斜めにしたりと図形を組み合わせる空間認知能力が身につく。
対象年齢 | 4歳以上 |
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プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 5~10分 |
ジャンル | アクション |
コリドール
『コリドール』は盤面のコマを進めて、反対側の最終列を目指すボードゲーム。ただしプレイヤーはお互いにフェンスを置くことができ、妨害をしながら先へ進む。
サイコロやカードを使わず運要素は一切ないため、思考力が勝利の鍵。フェンスの枚数をハンデとして減らすことで、親子でも対等に遊べる。
対象年齢 | 6歳以上 |
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プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 約15分 |
ジャンル | アブストラクト |
『コリドール』について詳しくはこちら
ナンジャモンジャ
頭と手足だけの謎生物「ナンジャモンジャ族」に自分たちで名前をつけていき、そのカードがめくられたら名前を呼ぶ記憶ゲーム。
最初は簡単だが、名前をつけたナンジャモンジャ族が増えていくと段々とこんがらがっていく。キャラクターの特徴を捉えて頭の中でグループ化するという思考整理の力が身につく。
対象年齢 | 4歳以上 |
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プレイ人数 | 4人 |
プレイ時間 | 15分 |
ジャンル | 記憶 |
ウボンゴ
スワヒリ語で「脳」を意味するタイトルで、ランダムに指定されたピースを集めて渡されたパネルを埋めていくパズルゲーム。
ランダム要素が混ざることで、毎回違うゲーム展開が楽しめる。子どもが遊んで楽しいのはもちろん、脳トレとして大人が挑戦しても楽しめる。
対象年齢 | 8歳以上 |
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プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 約25分 |
ジャンル | パズル系 |
虹色のヘビ
3歳から遊べるボードゲーム。カードをめくって、蛇の身体が繋がるように並べていく。最後に頭としっぽを繋げたプレイヤーが蛇をゲット。
運の比重が高く、たまたましっぽや頭を引いたプレイヤーが横取りできるため、大人と子どもがほぼ対等に遊べる。家族で楽しむコミュニケーションツールとしてもおすすめ。
対象年齢 | 3歳以上 |
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プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 約15分 |
ジャンル | タイル配置 |
おばけだぞ~
対象年齢 | 6歳以上 |
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プレイ人数 | 4人 |
プレイ時間 | 約10~15分 |
ジャンル | すごろく系、記憶 |
デジャブ
「既視感」を意味するタイトルのボードゲーム。カードに描かれているアイテムが初めてならそれを皆で覚え、二回目ならかるたのように対応したタイルを取っていく。
似ている絵柄のタイルが多く混ざっており、段々と「これ見たことある」という既視感に捕らわれるようになる。3ラウンド繰り返すともう何がなんだかわからない。
プレイヤー同士の混乱ぶりを楽しむボードゲーム。
対象年齢 | 8歳以上 |
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プレイ人数 | 2~6人 |
プレイ時間 | 約15分 |
ジャンル | 記憶 |
マンカラ・カラハ ファミリー
アフリカや中近東、東南アジアで古くから親しまれている、最古のボードゲームの1つ。自分のポケットにある石を反時計回りに1つずつ隣に移していき、先に自分の陣地の中の石を全てなくした人が勝利。
シンプルながら選択肢が非常に多く、物事の順番を考える思考力が身につく。カラフルな石と木製のボードは視覚的にも美しく、見ているだけでもおもしろい。
対象年齢 | 8歳以上 |
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プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 約10~30分 |
ジャンル | アブストラクト |
ブロックス
『テトリス』のような四角いブロックを、全部配置できるように置いていくボードゲーム。最大の特徴は自分のブロックに連なるように配置しなければいけないところ。
自分の進路を伸ばしながら相手の進路を妨害するなど、複数で遊ぶとどんどん置ける場所がなくなっていく。使用するブロックの数を調整すればハンデをつけられるため、親子でも遊びやすい。
対象年齢 | 7歳以上 |
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プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 約15~20分 |
ジャンル | 陣取り |
サイコロを振ってコマを進めながらゴールを目指すボードゲーム。普通のすごろくと違うのは、プレイヤーコマが突然おばけになってしまうこと。複数のコマがおばけになってしまうと、自分のコマがどれかだんだんわからなくなっていく。
勝ち負けよりも自分のコマがどれだったのかを推測するのが楽しいゲームのため、親子で遊んでおもしろい。本気で遊ぶなら、記憶力をフル回転して挑もう。
カタン
「カタン島」と呼ばれる無人島を、資材を集めて開拓していくボードゲーム。内容が少し複雑なので、10歳くらいからおすすめ。スマホゲームなどを遊ぶようになったらプレゼントしたい。
資材を増やすための施設の場所を考えたり、資材の交換を提案したりと論理的思考やコミュニケーション能力などが養われる。非常にやりごたえのあるゲームとなっているので、将来的に遊ぶことを考えた購入もアリ。
対象年齢 | 8歳以上 |
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プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 60~90分 |
ジャンル | 拡大再生産 |
『カタン』について詳しくはこちら
ボードゲームは目的にあったタイトルを遊ぼう
「ボードゲーム」と一言でまとめても、卓上のアクションゲームやパズルゲーム、会話中心のパーティーゲームなど多種多様に分けられます。周囲の環境や好きなジャンルも考慮して、長く遊べるボードゲームを購入しましょう。
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紹介する人:たつみち
TOPICSのボードゲーマーライターで、プレイ歴は8年。最初にハマッた作品は『ドミニオン』。
元々TRPG沼に浸っており、大学時代にボードゲーム沼にハマる。現在は自力でカードゲームを開発するなど、クリエイティブに活動中。