今では小中学生がスマホでゲームを楽しむなど、時代の変化とともに“子供の遊び方”は変化していきました。
ですが、今子供たちが遊んでいるスマホアプリの中には、あなたが昔熱中した遊びが受け継がれているって知ってましたか?
そこでこの記事は、現代版へ姿を変えた昔の遊びを、当時の歴史と共に振り返っていきます。
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■戦後復興の中、強くたくましく生きた“1950年代”
出典:http://gendai.ismedia.jp
50年代の戦後間もない頃。復興に向けて一心に動き出す日本は、高度経済成長期へと突入。冷蔵庫、洗濯機に並び、“三種の神器”と言われたTVの周りには、当時の大スター“力道山”の一戦を一目見ようと、多くの人だかりができるほどでした。
そんな高度経済成長期の真っただ中の女の子たちを夢中にさせたのが、『おはじき』。時間を忘れ、カチカチとおはじきをぶつけ合う光景が街のあちこちで見られていました。
そしておはじきの大流行から60余年……女の子の遊びおはじきは、男の子の心も熱くさせるゲームとなって蘇りました。
女の子の心も、男の子の心も熱くする『モンスターストライク』
この『モンスターストライク』(通称:モンスト)は、モンスターをおはじきの要領で敵にぶつけ、お互いの体力を削り合うスマホゲームです。
でもただぶつけ合うだけではないのが、この『モンスト』の醍醐味。味方のモンスターにぶつかると、必殺技が発動したり、相手の攻撃を避けられる位置を考慮してモンスターを動かしたり……おはじき以上に1手2手先を読む戦略性がイマドキの子供たちを夢中にさせています。
おはじきに並び、戦後直後の子供たちを夢中にしていたのが、この『ベーゴマ』。コマのように回し土俵の中でベーゴマ同士をぶつけ合い、手練れとなると火花を上げるほど……。
そして時代の変化と共に、ベーゴマもまた進化を遂げました。
飛び出す火花は、昔よりもアツい!? 『ベーモンキングダムΩ』
ベーゴマの新時代を告げる作品が、この『ベーモンキングダム』。
円形の土俵の中で、ベーゴマ同様に自分の身体をぶつけ合っていきます。
ですがベーゴマとの違いは、土俵の中のコマを操作できる点。タップで攻撃したり、指を2本おいてガードしたり……さらには、相手をたちまちK.O.に追いやるスキルも搭載されるなど、ベーゴマ以上の死闘が繰り広げられます。
土俵の上でバチバチと火花を散らしていたベーゴマは、スマホゲームとしてより熱く生まれ変わっています。
■日本がいよいよ世界の仲間入り! “1960年~70年代初頭”
出典:http://www.joc.or.jp
戦後の慌ただしさがひと段落した1960年代~70年代初頭。今度は、東京五輪や、大阪万博など、世界的なイベントが日本で開催。
またパンダ騒動やビートルズ来日、さらには沖縄返還など、日本が先進国の一員として迎えられたのもこの時代です。
出典:http://ameblo.jp/showa-retoro
そして外遊びが中心だった子供たちのライフスタイルも、一気に様変わり。目まぐるしい経済発展を遂げた日本の家庭にTVが普及し、それに伴い『鉄腕アトム』『巨人の星』『サザエさん』などのTVアニメが子供たちを夢中にさせました。さらには野球版や人生ゲームなどボードゲームが流行するなど、家の中で遊ぶようになった時期でもあります。
そんなボードゲーム全盛の時代に、子供から大人まで夢中にさせたのが、
この『リーバシ』。同じ色で挟まれた駒はひっくり返されるというシンプルなルールが、多くの人の頭を刺激し熱中させました。
そしてこのリバーシも、40年の時を経て大幅にパワーアップ!
角4つ取られても逆転可能 『逆転オセロニア』
それがこの『逆転オセロニア』です。
大まかなルールはリバーシとほぼ同じですが、最大の違いは勝敗の付け方。駒をひっくり返して相手に攻撃を与え、先に相手の体力を0にした方が勝ちとなります。
角を4つ取られたとしても、駒をひっくり返す枚数や使用するキャラ、さらには必殺技発動のタイミング一つで、逆転が可能になるという、正に新時代のリバーシがスマホの中に広がります。
■スーパーカーに憧れを抱いた“70年代中期~80年代初頭”
出典:http://www.tokyo-np.co.jp
オイルショックの影響により、長く続いた高度経済成長期が終焉を告げたのも、この時期。続く第二次オイルショックやロッキード事件など社会的のみならず、校内暴力の激化など、非常に暗いニュースが立ち並ぶ時代となりました。
出典:http://blog.goo.ne.jp/tsuki8-
そうした暗い時代を生きる子供たちの目を輝かせたのは、2000GTやフェアレディ280Zなどを象った“スーパーカー消しゴム”。
出典:http://blog.goo.ne.jp/jgs147gs
さらには消しゴムのスーパーカーだけに飽き足らず、精巧なプラモでスーパーカーを再現するなど、異常なまでのスーパーカーブームが起こったほどです。
夢が詰まった箱を開ける所から、プラモ作成。『Monzo』
かつて少年たちが胸を躍らせたプラモ作りのワクワクを、すべて詰め込んだのが、この『Monzo』。なんとプラモ作成を体験できるアプリです。
しかもプラモ作成のスタートは、箱を開ける所から。箱の中には、もちろんバラバラのパーツがビニールに包まれた状態で入っており、「バラバラのパーツがどんな風に組みあがるのかな?」のように、作成前のワクワクまでも見事に再現されています。
あとは組み立て説明書の指示に従って、パーツを配置すれば完成。完成してからも、塗装したり、ステッカーを貼ったり、さらには完成したエンジンルームを開いて愛でたり。
自分の憧れをギュギュっと詰め込んだマシンを、家のみならず学校でも作成できるように進化を遂げました。
■バブルに沸いた“80年代中期~90年代初頭”
出典:http://bbs.kyoudoutai.net/blog/
時が進み、80年代中ごろに入ると、日本は空前の好景気“バブル”を迎えます。多くの日本企業が海外の名画や物件を買いあさり、また一般人も、一万円札をはためかせながらタクシーを捕まえるなど、現在では考えられない光景が広がっていました。
そんなバブルとともに、子供たちのおもちゃの価格も高騰。中でも『ファミコン』は当時1万円オーバーでありながらも飛ぶように売れ、たちまち家庭用ゲームは市民権を得ました。
ゲーム誕生から現代に至るまでのゲーム史をひとまとめ。『Evoland』
かつて子供たちを熱中させた『ファミコン』の世界を現代風に進化させたのが、この『Evoland』。文字通り進化してしまうんですよ。
一見するとビデオゲーム創世記の作品を髣髴とさせるグラフィックのRPGなのですが、フィールド中の宝箱を取ると一変。白黒の画面がカラーに進化を遂げます。
さらに宝箱を取っていくと、カラーが3Dになり、最終的には現在のゲームの姿にまで進化。古き良きレトロゲームを感じつつも進化を味わう……ゲーム史の流れを追体験できる希少な作品です。
■女子高生が流行を生み出し続けた“90年代中期~90年代後期”
空前の好景気が終わり、そして迎えたのはバブル崩壊。
出典:http://japanese.china.org.cn/
そんな社会の闇とは裏腹に、ミニスカートにルーズソックス、そしてガングロメイクに身を包むド派手な“コギャル”が街に溢れかえりました。
携帯電話のメールを駆使したり、「超○○」といったフレーズを生み出したり。今では当たり前で使われるモノ・コトを生み出したのは、コギャルを筆頭とする女子高生だと言われるほどです。
出典:http://kuji-hanbai.jp
中でも卵サイズのゲーム機の中でキュートなペットを静養させる『たまごっち』は、女子高生のみならず、子供の間でも大ブーム!
人気のあまり入手困難になるほどで、入荷日には全国のおもちゃ売り場で大行列、さらにはたまごっち欲しさに強奪を図る“たまごっち狩り”など、社会問題にまで発展しました。
他にもAIBOやファービーなど多くのバーチャルペットの育成が子供たちの心をわしづかみにしました。
キュートな外見も、育てるたび家族になる喜びも。『てのひらワンコ』
かつて一世を風靡したバーチャルペットの育成ですが、時の流れとともによりリアルに、そしてより可愛く進化しました。それがこの『てのひらワンコ』。
キュートなワンちゃんにエサをあげたり、なでたり。お世話を通じてワンちゃんとの生活を楽しめる育成ゲームです。
プレイはすべて一人称視点で行われ、自分の方に駆け寄ってくる姿は、まるでそこに愛くるしいペットがいるかのよう。バーチャルペットとわかっていながらも、つい愛情を込めてしまう……そんなかけがえのない体験ができてしまいます。
■かつて夢中になった遊びは、アプリで今も受け継がれている
現代では子供がスマホで遊ぶなど、当時では考えられないほど子供の遊び方は変化しました。ですが今回紹介したアプリはどれも、当時の遊びを現代風に進化させたもの。月日は流れど、子供心を刺激する遊びは変わらないのです。
子供の頃を思い出しながらアプリをプレイするのもよし、子供に「昔はこういう遊びをしてたんだ」と話しながら、親子でプレイを楽しむもよし。現代に脈々と受け継がれるアプリで、ノスタルジーなひと時を楽しんではいかがでしょうか。