あれはまさにそう、運命のオフサイドでしたね。

「君ってサッカー部だよね?」

高校生の頃、たまに学校の女子からこう質問されていました。
その理由は簡単で、僕の友人にサッカー部に所属している者が多かったからです。

一緒に行動してりゃ、サッカー部のひとりと勘違いされるのも無理はありません。
だから
「うん、そうだよ」と返事したい。
それに、当時の学校では

「サッカー部=リア充」という認識が一般的だったから……。

事実、同級生でそれまで全くモテなかったN君なんて、
「俺、サッカー部なんだよね」
と自らアピールするだけで、他クラス女子から

「今度サッカー部の皆呼んでよ! 遊びに行こう!」
と声をかけられていましたからね。

なんてヤツ! あいつ本当は帰宅部なのに!
帰ってゲームするだけなのに……!

さて、どうしよう。

ここで、僕も「サッカー部だよ」と名乗るべきか。

そうしたら、今目の前にいる可愛い子と遊ぶ機会ができるかもしれない。

大事なのは結果だよ。幸せになることができたなら、その過程でこれくらいのウソがあってもいいじゃない。
あのN君だって今、リア充ぶってるじゃない。

僕は何のために高校生になったんだ?
モテまくり高校デビューの為だろ?

そして……。

「いや、帰宅部です。てか皿洗いのバイトしてます」

「ふーん、そっか。頑張ってね! じゃあ」

僕のバカーー!

なぜだ! リア充になるチャンスだったのに!

バイト先の留学生からたまに皿を投げられるエピソード話したらウケるかな?

という訳のわからない欲がでてしまった……ッ!

もう、この時すごく自分を責めたのですが、
今よくよく考えると、

幽霊部員になっときゃ良かったのではないだろうか。

あっ……真面目に部活に取り組んでいる方、ごめんなさい。
応援してます!

サッカー部に所属していなくとも、サッカーの話題に切り替えれば、
もっと違う未来があったかもしれない。

あの頃はこういうアプリなかったからなー……。
といいますか、携帯電話の液晶がモノクロの時代でしたからね。

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この記事を書いたライター

大田タケル

都内在住のフリーライター。
先日、好きな缶コーヒーが50円で投げ売りされているのを見て、複雑な気持ちになりました。
「安いのは嬉しいけど、お前とはもうすぐお別れなんだろうな……」
とりあえず3個買いました。二口目からはけっこう美味しいんだけどな。あと、太りました。
趣味:写真・ゲーム・ボクシング・喫茶巡り・食べ比べ。