スマホで撮影した写真を、フリマに出品するような感覚で売ることができるサービス『Snapmart(スナップマート)』が6月1日から始まりました。ユーザーが出品した写真は、広告等で使用する著作権フリーの写真素材を必要としている企業やメディア、ライターなどが買い取るという仕組みです。
スマホの写真を売れる『Snapmart』が、Webメディアに与えるメリットとは
最終更新日:2016年06月12日
最近は写真をデータで保存することが増えましたが、プリントして手元に残しておくのもまた良いものです。
「ALBUS」では毎月”ずっと無料”で、8枚まで写真のプリントを注文できます。家族や子どもとの思い出のアルバムを作ってみてはいかがでしょうか。
実はこういった一般人の手による日常的な写真の需要は、ソーシャルメディアにおいて需要が高まってきていると言います。
では本サービスはメディアに対してどのようなメリットをもたらしてくれるのでしょうか。
1分で完了。出品の手軽さが良い写真を集める
写真の出品は、Snapmartのアプリから行うことができます。(現在はiOSのみ対応。)
手順はいたってシンプル。利用にいたっての簡単なルールに同意したのち、アップしたい写真をカメラロールから選択するだけでOK。この間、わずか1分程度です。
まるでSNSに画像を投稿するような感覚で出品でき、この手軽さは本サービスの大きな特徴です。
写真1枚の基本価格は100円。運転免許証等の写真を送って本人確認を行えば、100円~1000円の間で自由に価格を設定できます。
さらにSnapmartが人気ユーザーとみなした「プレミアユーザー」になると、最大2000円までの設定が可能です。
『PIXTA』のような写真を販売できるサービスは今までもありましたが、Snapmartはアプリを使うことで、出品までの敷居を大きく下げているのが特徴です。
そのためプロの写真家だけでなく、一般のユーザーも投稿者として取り込みやすくなっています。
より多くの写真が集まり、取り扱う種類の幅も大きく広がっていくでしょう。
写真素材を検索すると、日本の写真素材は海外に比べると少ないと感じることがしばしば。
そういった素材ラインナップの悩みを解決してくれそうです。
親近感を覚える、自然な写真素材が手に入る
では、いざ購入しようと思った場合、どういった写真が出品されているのでしょうか。
購入はアプリからは行えず、ウェブサイトからのみとなっています。
「花」「子ども」「犬」など、探している写真のキーワードを入力して検索。すると、出品されている写真が表示されます。
一目見てプロの仕事とわかるクオリティの写真もたくさんありますが、Instagramなどで見かけるような日常的な写真が多いのもSnapmartの特徴です。
写真は趣味程度という人でも気軽に出品できるため、そういった「普通の」写真が集まりやすくなっています。
しかし、それは決してマイナスなことではありません。
最近はソーシャルメディアにおいて、日常的で自然な写真を使用した方がクリック率が高くなる傾向にあると言われています。
つまり「いかにも」というプロの写真よりも、一般の人が撮影した自然体の写真の方が、親近感を覚えて好まれるということです。
従来の写真素材には、そういった「普通の」写真素材はあまりありませんでした。
アイキャッチ用などに使える自然体な素材を、撮影の手間をかけず、簡単に手に入れることができる。それがこのサービスの大きなメリットです。
自然体な写真が当たり前の時代が来る?
一般の人が写真素材を販売できるサービスは今までもありましたが、もっと身近で手軽なものへと変わろうとしています。
そしてその変化は、写真素材そのものの在り方も変えていくでしょう。
もしかすると、メディアのアイキャッチはインスタ風で、というのが当たり前の時代がもうすぐ来るかもしれません。