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6月に開催された「WWDC 2016」において『Apple Design Awards』の発表がありました。

『Apple Design Awards』とは、Apple社が直々に優れたアプリを表彰するもので、150万個以上もあるアプリの中から12個の秀逸な作品が選ばれています。そのうち5つはゲームアプリでした。この記事では、選ばれた5つのゲームを紹介しつつ受賞理由について考察してみました。

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『Chameleon Run(カメレオン・ラン)』

ラン&ジャンプゲームです。タップで主人公の色をチェンジできるので、カメレオンという名前の通り、足場の色に合わせながら走り抜けます。

画面の右側をタップするとジャンプ。ロングジャンプや2段ジャンプ、少し落下してからのジャンプもできます。

画面の左側をタップすると、キャラクターの色が変わります。足場の色に合わせて走るというのが、類似ゲームには無い斬新なポイントですね。

なぜこのアプリが受賞したのか

ラン&ジャンプゲーム自体は似たようなアプリがたくさんありますが、その中でなぜ本アプリが選ばれたのでしょうか。

ビジュアルの差別化とクオリティの高さが大きかったように思います。類似ゲームは大抵2D・横スクロールですが、本アプリは奥行きある3Dグラフィック。まるで高層ビルの間に平均台を渡したような世界観も緊張感があります。大量の類似ゲームを見てきた審査員にとっても、「これは新しい」と感じさせたのでしょう。

Chameleon Run

Noodlecake

iOS
Android230円
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『Lara Croft GO(ララ・クラフト・ゴー)』

1996年から長く遊ばれているアクションADVゲームシリーズ『トゥームレイダー』。そのスピンオフとしてリリースされたパズルゲームです。数々のトラップや毒ヘビをかいくぐりながら、洞窟を探検していきます。

スゴロクのように目が敷かれています。洞窟の仕掛けを解きながら、奥へ奥へと進んでいきましょう。

ヘビがこちらを向いていると噛まれるので、後ろや横から倒していく必要があります。

巨大蜘蛛が出てきたり、槍が飛んできたり、回転刃が迫ってきたり……あちこちにあるトラップをくぐり抜けなければなりません。

なぜこのアプリが受賞したのか

ビジュアルの美しさやゲームの面白さもさることながら、本アプリが受賞したのはストーリー性が大きかったのではないかと思います。

ステージをクリアするごとに、画面を覆い尽くすほどの大蛇の尻尾がちょろっと見えたり、これまで進んできたルートが岩崩れで後戻りできなくなったり、「えっ……これからどうなるの?」と不安になる意味深なカットが挟み込まれます。製品に込められた文化や物語を大切にするAppleにとって、本アプリのさりげないストーリー性が刺さったのでしょう。

Lara Croft GO

CDE Entertainment Ltd.

iOS
Android120円
App Storeを見る
Google Playを見る

『INKS.』

名前の通り、「インク」をテーマにしたピンボールゲームです。

遊び方はごく普通のピンボールですが、ボールがインクに当たった瞬間ベチャッと飛び散ります。

全てのインクにボールをぶつけたらクリア。ボールの軌跡がきれいに描かれています。

ステージの形もインクの配置も様々。

なぜこのアプリが受賞したのか

ピンボールはずっと昔からあるゲームの古典ですが、そこにインクを混ぜたことで「どんな絵ができるんだろう」と全く新しい楽しみ方が発生していますよね。大ヒットゲーム『スプラトゥーン』のようにインクがベチャっと塗りたくられる様子は、審査員の目を釘付けにしたに違いありません。

まだ誰もスマホという概念を思いつかなかった頃、故スティーブ・ジョブズ氏が「携帯電話」に「パソコン」を組み合わせた結果生まれたのがiPhoneです。

「ピンボール」と「インク」──全く異なる2つのものを組み合わせることで、新しい価値が生まれる。Appleの文化を象徴するようなゲームだからこそ堂々の受賞となったのでしょう。

INKS.

State of Play Games

iOS320円
Android
App Storeを見る
Android版は配信されていません

■学生賞受賞アプリ

ここからご紹介する2つのアプリは、学生によって手掛けられたものです。すでに高い完成度を誇っていて、これからの活躍が楽しみです。

『Linum』

「点」と「線」を使ったカジュアルなパズルゲームです。

時計の針のように、線をチクタク回して目標地点に重ねます。

目標地点は複数あるので、点を1つ1つ重ねていきましょう。

「1」と書かれている場所には1つの点を重ねればOK。「2」なら2つの点を重ねます。

なぜこのアプリが受賞したのか

一目見てわかる通り、極めてシンプルなデザインです。余計なものをとことん削ぎ落とし、「点と線を目標地点に合わせていく」というゲームの本質だけに絞られた画面は、まさにシンプルさを追求するAppleの方針と調和しています。

「フラットデザイン」であることも高く評価されたポイントのひとつでしょう。これは立体感や光沢感の無いデザインのことで、近年のIT業界で主流となっている手法です。

Linum - Free Puzzle Game

Joaquin Vila

iOS無料
Android
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Android版は配信されていません

『Dividr』

親指1本で遊べる、縦スクロールのカジュアルアクションゲームです。

指をズリズリ動かすと、2つのドットが近づいたり離れたりします。素早くブロックの隙間を縫っていきましょう。

ブロックに当たりゲームオーバーとなるまで無限に続きます。なるべくコインを獲得して、スコアを上げるのが目的です。

なぜこのアプリが受賞したのか

これまで紹介してきた4つのアプリはどれもビジュアルが美しかったですが、本アプリは単調で、そこまで美しいとは言いづらいですよね。

ではどこが良かったのかというと、開発者にしか見えない技術的なポイントが大きいように思います。6s / 6s Plus からのiPhoneは画面を押す指の圧力を検知できるようになっており、この技術を目いっぱい利用したゲームなのです。

親指をほんのちょっとずらすだけで、圧力の変化を正確に読み取ってドットがスムーズに動くんですね。新技術をいち早く取り込み、快適なゲーム性に仕上げたことが評価されたのでしょう。

※iPhone 6以前の端末でも問題なく遊べます

Dividr

Joshua Deichmann

iOS無料
Android
App Storeを見る
Android版は配信されていません

以上、2016年のApple Design Awardsで表彰された5つのアプリをご紹介しました。このうち3つは有料ですが、いずれも「こんなゲームやったことない」「類似アプリとは全然違う」という感覚があり、十分満足できるでしょう。
気になるアプリがあれば、プレイしてみてください。