突然ですが、今現在日本では、年間約50万件の交通事故が発生しています(2016年、警察庁調べ)。一日あたりに換算すると約1350件……。決して少ない数字ではありませんね。もしかすると次は我が身かもしれません。
そんな時、iPhoneの「ヘルスケア」に収録されている“メディカルID”という機能を使えば、生存率をあげる事ができるかもしれないのです。そこでこの記事では、「メディカルID」の登録方法やメリットについて紹介していきます。
iPhone「メディカルID」設定のススメ。事故や災害時、命を救うのはスマホかも
最終更新日:2017年01月18日
最近は写真をデータで保存することが増えましたが、プリントして手元に残しておくのもまた良いものです。
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メディカルIDとは? 登録方法を解説
メディカルIDとは、血液型や使用中の薬などの情報を登録しておける機能の事です。
※メディカルIDの設定をしておけば、スマホを紛失した時に、拾ってくれた人や警察から緊急連絡先に電話が来るかもしれません。スマホを紛失した際は、緊急連絡先に記入した人に、あらかじめその旨を連絡しておきましょう。
メディカルIDに登録しておける情報一覧
・氏名
・生年月日(年齢)
・病気/けがの情報
・医療メモ(かかりつけの医師や病院の情報等)
・アレルギーと反応
・使用中の薬
・血液型
・臓器提供意思の有無
・体重
・身長
・緊急連絡先(複数可)
登録できる情報は、どれも医療従事者の目に入れば有益なものばかり。しかし残念ながら、実際の医療の現場でメディカルIDの情報がそのまま使われることは考えにくいです……。
何故なら、そもそもメディカルIDに情報を書き込むのは、医師免許や専門の知識がない我々一般ユーザー。もしかしたら間違った内容を書いてしまっている恐れがあり、厚生労働省で定める「医療現場で使用する判断材料」には該当しないのです。
担当医との連絡をスムーズに。情報集めに役立つメディカルID
現状ではメディカルIDの情報が、医療現場でそのまま使われることはないとは言え、メディカルIDを記載しておくメリットはあります。
例えば、検査の結果も待っていられない一刻の猶予もない時……。
かかりつけの医師の連絡先がメディカルIDに記載されていれば、あなたに意識がない場合でも、かかりつけ医との連絡がスムーズにできます。
かかりつけ医からあなたの情報を集めれば、処置もスピーディーに。また、メディカルIDに書かれている情報が正しいかどうかも、かかりつけ医に聞いて確認することができます。
医療の現場では、1分1秒が生死を分ける事も……。もしかしたら、命を救うのはメディカルIDの情報かもしれません。
医療現場での有用性は十分ありそう! あとは認知度の問題……
現状、そのまま使われることは難しいメディカルID。知り合いの医療関係者に聞いたところ、実は医療関係者の中での認知度もあまり高くないようです……。
しかし、その知り合いはこうも言っていました。「存在は知らなかったが、意識不明の患者さんのメディカルIDが設定されていたら、情報収集に役立ちそう」と。
1秒でも早く情報が欲しい時、メディカルIDの設定が情報集めの手助けになることは間違いなさそうです。だとすれば、あとは認知度の問題。
今後メディカルIDの認知が少しずつ広まり、設定する人が増えれば、医療現場でも参考にされるようになるはず。自分の身を守るためにも、認知を広めるためにも、メディカルIDの設定をしてみてはいかがでしょうか。
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