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手元の荷物をどこかに預けたいけど、コインロッカーがどこも空いてない。そういう経験がある方は少なくないでしょう。

そんな時、荷物を預けるもうひとつの選択肢になりうる新サービス『monooQ(モノオク)』が、3月3日にリリースされました。

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『monooq』は「荷物を預けたい人」と「荷物を預かってもいい人」をつなぐ、いわゆるCtoC(※1)と呼ばれる形式のクロークサービス。

「荷物を預かってもいい人」が空いているスペースを貸し出し、「荷物を預けたい人」がその場所を荷物の一時預かり所として利用することができます。

・『monooQ』http://monooq.com/


※1 Consumer to Consumer。一般消費者の間で行われる取引。よく知られるところではフリマやネットオークションが挙げられる。

旅行時に大きなスーツケースを預けたり、日常生活で買い物袋をちょっと預けたり、「荷物を預けたい」というニーズを満たしてくれる画期的なサービスです。

しかし「預けた荷物がなくなる心配はないの?」「もし荷物を取りに来てくれなかったら……」と、個人間によるやりとりに対して不安を覚えることも。

そこで今回は『monooQ』を提供するLibtown(リブタウン)株式会社 代表取締役・阿部祐一氏にインタビューを行い、1ユーザーとして様々な質問をさせていただきました。

Libtown株式会社 代表取締役 阿部祐一 氏

『monooQ』は「高い」「空いていない」の不満から生まれた

ー まず最初に、サービス立ち上げの経緯を教えてください。

知人から「家電を置かせてくれ」と言われたことがきっかけです。

「どうしてウチなのか」と聞いたところ、「トランクルームは高いし、どこも空いていない」と。その時に、荷物を預ける場所は意外と少ないんだと気づきました。

ー 発案からサービスリリースまでは、どのくらいかかりましたか?

サービスの構想を思いついたのは、2015年の12月ごろです。

もともと自宅で民泊をしていたのですが、最初は利用者から依頼がくれば荷物を預かるということを個人的に行っていました。

実際に開発を始めたのは、2016年の10月ごろからですね。

ー このサービスの大きな特徴はなんですか?

荷物の受け渡し場所を、柔軟に対応できる点です。

ホスト(荷物を預かる人)と相談次第ですが、例えば代々木駅で預けた荷物を新宿駅で返してもらうこともできます。これは個人が預かることによるメリットです。

デートでたくさん買い物をした後、ショッピングバッグを預けてからレストランへ……という感じで利用してほしいですね。お店まで届けてくれるよう相談しておけば、わざわざ荷物を取りにいく必要がありません。

▲使えるのは旅行時だけじゃない。邪魔な荷物を預ければ、身軽になって行動範囲も広がる。

また、誰でも参加できるのも特徴です。

Airbnb(※2)』や『Uber(※3)』などのCtoCビジネスは、家や車といった大きな資産がないとホストになれません。

しかし『monooQ』は、机の下のスペースがあれば荷物を預かれます。


※2 家を宿泊施設として貸し出す民泊サービス。
※3 ユーザーが自家用車を使って他人を運ぶ配車サービス。

安全? 安心? ユーザー視点で質問

ー サービスを始めるにあたって、課題だったことはなんですか?

シェアリングエコノミー(※4)のそもそもの問題として、信頼・安全・保障が課題でした。

そこは地道にサービスを積み重ねて、お客様のレビュー、信頼に相当するものを貯めていくしかないと思っています。


※4 個人が保有している使われていない資産を、貸し借りして有効活用すること。

ー 預けた荷物が無くなるトラブルはありませんか?

サービス開始前に半年ほどのテストを行っていたのですが、荷物の紛失や破損はありませんでした。

荷物の受け渡し時間に遅れてしまうことはありましたが、そこは(交通状況などにもよるので)仕方ないと考えています。

monooQ内でホストとユーザーはチャットで連絡が可能です。時間に遅れてしまうなど万が一の場合には、お互いに連絡を取り合っていただくよう訴求していきます。

ー 預かった荷物を、取りに来てくれない場合はどうなりますか?

1日ずつ延泊料金を、ユーザーから強制的に徴収します。

それでも取りに来ないということであれば、弊社で荷物をお預かりします。

ー 万が一トラブルが発生してしまった場合はどうなりますか?

まず、貴重品はご自身で管理していただくようお願いしています。これはモノオクに限らずコインロッカーしかり、クロークサービスならどこも同じです。

その上でトラブルが発生した場合は、ヘルプセンターを常設しているので、連絡があればスタッフが駆けつけます。

また最大3万円までの保障もあり、今後は保険に対応していきます。

ー 利用するにあたって、審査などはありますか?

特にありません。今後、SNS認証など個人を把握できるようなシステムを充実させていきたいと考えています。

ー 料金の相場はいくらですか?

荷物2つで1000円です。コインロッカーなどの相場と比較して決めました。ですが、基本的にはホストご自身で決められます。

荷物を指定した場所まで持ってきてもらうなど、特別な要望が発生した場合はオプション料金を取ることも可能です。

※参考:東京都内のコインロッカーの相場は300~600円程度。

ー 預けられる場所はどのくらいありますか?

当初は地道な営業をしていかなければと思っていましたが、予想外に反響が大きく、当初目標としていた数はクリアしました。

2017年内には1000か所を目指しています。

ー 場所はどのあたりが多いですか?

エリアは現在のところ東京都の東側がメインです。登録者は個人と法人が半々くらいでしょうか。大阪、京都、神戸など、関西圏でも増えてきています。

もちろん今後、全国に拡大していきたいと思っています。

▲カフェを思わせるお洒落な雰囲気のLibtownオフィス。ここでも荷物を預かってもらえる。代々木にあるので、近くに来たときは利用してみては?

ー 特に力を入れたいと考えているエリアはどこですか?

台東区で使えるようにしたいですね。浅草などの観光地で広げていきたいと考えています。

ただ、いわゆる老舗のお店が多く、こういったシェアリングエコノミーの認知がされていないので、説明するのが大変です。そういうときは「空いているスペースを使いましょう」と、できるだけわかりやすい言葉を使うようにしています。

「シェアリングエコノミー」というもの自体を普及させることも弊社のビジョンですね。

一時預かりからトランクルームまで。より幅広い「荷物を預かる」サービスへ

ー 今後の展望を教えてください。

現状は小さな荷物を短い期間という一時預かりがメインですが、今後は大きな荷物を長期間預かるトランクサービスにまで視野を広げていきたいです。

子どもが家を出て行って部屋が空いてしまった時や、最近は空き家問題が取りざたされていますが、空き家をトランクルームとして活用していただければと思います。


また、ライブやイベントとコラボして、『monooQ』のホストを募って荷物を預けられるようにするといったこともやっていきたいです。

例えばクラブに行って荷物を預けようとしても、コインロッカーは基本的に埋まって空いていませんし、ビニール袋に入れて1000円というように値段設定が高かったりしますよね。

そういうときに、荷物預かりのストレージとしてコラボしたいと考えています。

空きスペースがお小遣いに。サービスの普及に期待したい

一個人に荷物を預けることに、抵抗を覚える人は多いでしょう。そういった感覚は『monooQ』に限らず、シェアリングエコノミー全般に言えることです。

しかし、フリマに抵抗のある人は少ないように感じます。それはサービスの認知が広がり、利用者が増えたからに他なりません。こういった新サービスが広がっていくほど、個々人でやりとりすることに対する抵抗がなくなっていくのではないでしょうか。

荷物の受け渡しという手間はかかりますが、ちょっとした空きスペースがお小遣いに変わるというのは面白いポイントです。ホストになるには少々ハードルが高かった「シェアリングエコノミー」を、『monooQ』が身近なものに変えてくれるかもしれません。

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