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自由な猫たちの姿で猫好きたちを虜にした大人気ゲームアプリ『ねこあつめ』がなんと実写化! 映画『ねこあつめの家』が2017年4月8日から公開されました。

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転載元:映画『ねこあつめの家』公式サイト

バイオハザード、トゥームレイダー、SIREN、龍が如く、アプリ系ならモンスターストライクと、映画化されたゲーム作品はいくつもあります。しかし放置ゲームというカジュアルゲームの映画化は、おそらくこれが初ではないでしょうか。

ストーリー性のまったくない『ねこあつめ』が、お話としてどう料理されているのでしょうか。早速映画館へ足を運び、観賞してきました。

※以下、極力ネタバレしないようにレビューしていきます。

▲『ねこあつめの家』予告編

あらすじ

若くして新人賞を受賞するも、すっかりヒット作を生み出せなくなってしまった小説家・佐久間勝(演:伊藤淳史)。ある日あやしい占い師の予言を受け、現実逃避をするように片田舎の古民家へ引っ越しをする。

担当編集者の十和田ミチル(演:忽那汐里)は佐久間のことを気に掛け励ますが、やはり一向にいい作品は生まれないままだった。

そんな佐久間の前に、ある日ふらりと野良猫たちがやってくる。どうやらこの古民家には、たくさんの猫が集まってくるようだ。

特別猫を好きなわけではなかったが、気になった佐久間はペットショップ店員・寺内洋子(木村多江)のアドバイスを受けて、庭に猫グッズを置くようになる。佐久間の「ねこあつめ」の日々が始まった……。

ちゃはちさんも、みけさんも。画面いっぱいにねこ・猫・ネコで、にゃんとも幸せ

まず、本作一番の魅力はやっぱり「猫」。ちゃはちさん、みけさん、ちゃとらさん、はちわれさん……ゲームに出てきたねこさんたちが、実写になって登場してきます。

可愛さは実写の勝ち! やはり動いていると魅力が何倍にも増えますね。あまりの可愛さに思わず「可愛い~」と声が漏れてしまうお客さんもちらほら。(上映中はお静かにね)

クレジットされているだけでも、出演ねこさんは12匹。毛色や模様のイメージにあったねこさんたちを、よくこんなに集められたものです。

ねこさんたちがボールと戯れクッションでくつろいでいる様子は、まさにリアルねこあつめ。あのゲームの世界を実写化すると、こんなに幸せな世界になるのですね……。

「猫」をメインに据えた映画はいくつもありますが、ここまでわらわらと猫が集まってくる”猫天国”な作品も珍しい気がします。

なお、猫をあつめ出すのは中盤くらいからと意外に遅めなので、ねこさんたちのカットを期待して観に行くとかなり焦らされそうです。

ちなみにねこさんたちを演じているのは、映画・ドラマ・CMに多数出演している人気のタレント猫たち。自由気ままに動き回っているように見えますが、あれは全て”俳優”だからこそ成せるワザなのですね。

彼らの名演技にも注目して観ると、また違った味わいがあるのではないでしょうか。

ねこが繋ぐ人の心と心。ひとりの作家が再生する姿を描くヒューマンドラマ

では、お話の内容はどうなのかというと、意外にしっかりしたヒューマンドラマが展開します。

ひとりの作家がスランプに陥り、苦悶する。舞台となる田舎の牧歌的な雰囲気に反し、少々暗いお話です。

例えば『かもめ食堂』のような、起承転結が薄目で、ほのぼのした雰囲気を味わう邦画かと予想していたので少々驚きました。

とは言え、クスッと笑えるユーモアを挟みながら進んでいくので、気を張らずに見られます。

重要な役割を担うのが、忽那汐里さん演じるヒロインの十和田ミチル。

ほっといてくれと言う佐久間に対し、それでも編集部として彼のことを想い、ほどよい距離で寄り添ってくれる優しさは、観ているこちら側にもじわっと沁みわたってきます。

映画作品はすぐに恋愛要素を絡めがちですが、あくまで仕事のパートナーとして描き切ってくれたのは個人的にとても好印象。

(完全に余談ですが、少女の印象が強かった忽那汐里さんも、いつの間にやらすっかり大人の女性に。綺麗だな~と見入ってしまいました。)

また主人公の脇を固める登場人物たちも、物語のアクセントになっています。

注目は木村多江さん演じるペットショップ店員・寺内洋子。薄幸美人のイメージの強い木村多江さんが掴みどころのない猫っぽい女性を演じ、主人公を翻弄している様子には思わずニヤニヤとしてしまいます。

十和田も寺内も、「ほっといてくれよ!」という佐久間をほっときません。おせっかいは疎ましく感じることもあるけれど、知らず知らずのうちに心のサプリになってくれるのでしょう。

やわらかい太陽の光が降り注ぐ田舎ののどかな風景と共に、人と人とのつながりの大切さを自然に再認識させてくれます。

最後の最後までねこさんがいっぱい! スタッフロールで席を立たないように

猫成分半分、ヒューマンドラマ半分くらいの配分で構成されている映画でした。しっかりした脚本があるので、ねこ好きでなくとも最後まで楽しめるでしょう。

ただそれが仇となって、ねこあつめの映画を期待している人にとっても、ヒューマンドラマを期待している人にとっても、中途半端という印象になりそうなのが少々残念です。もう少しどちらかへ振り切ってもよかったのではないか、と。

しかし、心温まる映画であることに変わりはありません。ねこさんたちの可愛さのあまり、見終わった後には誰もが笑顔になっているでしょう。

最後のスタッフロールの後に、出演したねこさんたちを紹介するオマケムービーがあります。猫好きにとっては、そっちが本編かもしれませんね。最後の最後まで席を立たないようにご注意を。

ねこあつめの家

監督:蔵方政俊
脚本:永森裕二
出演:伊藤淳史、忽那汐里、木村多江、田口トモロヲ、大久保佳代子
『ねこあつめの家』公式サイト

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