えっ、男が乙女ゲーをやるなんて恥ずかしい? そんなことはありません!
確かに女性が疑似恋愛をすることを目的に作られた作品が多いですが、中には純粋にストーリーが面白かったり、システムがユニークだったり、男性が遊んでも十分楽しめるものもあるんですよ。
今回はそんな作品の中から『フェイク』という乙女ゲームを紹介していきます!


三国志がベースの異世界RPGです。鬼頭明里、梶裕貴ら豪華声優陣が演じる魅力的な英雄たちが登場! バトルはセミオート方式で展開。編成画面で戦闘に出陣する英雄の入れ替えをしても、強化した経験値と装備を引き継げるシステムが特徴です。
アプリの詳細を見るテレビCMなどで有名になった『ダウト』という乙女ゲームと同じ会社「ボルテージ」が開発したアプリで、嘘をついている人間に証拠を突き付け真実を暴くという謎解き要素のある作品。
今作では欲望渦巻く芸能界が舞台となっており、前作以上にドロドロした嘘や欺瞞を暴いていくストーリーになっています。
今回はこの『フェイク』を、100%男目線でプレイしていきたいと思います!
プロローグと1st Fakeを「100%男目線」で見てみよう!
それでは早速、プロローグと1st Fakeをプレイしていきましょう! ここまでプレイするのに約1時間半ほどかかるので、ダイジェストでご覧ください。
プロローグ
主人公の女性(名前は自分で設定可)は、現在26歳。篤史という彼氏と同棲中のようです。爽やかイケメンで誠実そう。いかにも理想の彼氏といった感じですね。うらやましー。
今日は彼氏の誕生日らしいので、カレの大好物である「豚の角煮」を作って、会社まで持っていってあげることに。めっちゃいい子やな。
ところが、会社近くにある高級クラブの前まで来た時に異変が……。あれこいつ、なんか変な女と一緒にいるぞ!?
密着しながら店内に入っていく2人。主人公の女の子は「嘘、私の彼氏が浮気……? そんなはずない!」と思っていますが、筆者からすれば事実は明白。
『完全にこいつ、黒だ!』
店内に入り、彼氏を問い詰める主人公。ですがこやつ、なかなか白状しません。「これも仕事なんだよ」とか「浮気? そんなわけないだろ!」とか、こちらの質問を上手くかわそうとしてきやがります。
それに怒った主人公。そこで彼の言い訳を一つ一つ潰し、浮気の証拠となる品を突き付けていくことに。すると……。
ついに白状しました! ハッ、ざまぁ……って、は? 地味女? 5年付き合って同棲までした彼女に、地味女? こいつ完全に開き直ってやがる……。まじクソだな。
最愛の彼氏と最悪の別れをし、途方に暮れる主人公。しかしそこを偶然芸能事務所の社長に見られ、目を付けられたことにより、彼女は「女優」として芸能界のトップを目指すことになります。
と、ここまでがプロローグ。続いて1st Fakeの内容も見ていきましょう。
1st Fake「弱い物イジメは蜜の味?」
不幸のどん底に落とされたものの、「女優になる」という夢に救われた主人公。オーディションに行ったり、レッスンを受けたり、日々トップ女優になるための訓練を欠かしません。
そしてその訓練の一環として社長に勧められたのが、なんと元カレといざこざを起こした高級クラブで接客業をする事。トラウマになってる場所でキャバ嬢まがいの仕事をすることになるなんて……。主人公ちゃん可哀そう。
不安を抱えつつ、自分の出番が来るまで待機する主人公。すると外から「レイさんのヘルプに入って!」との声が。不安な気持ちを抑えつつ、店内で接客中のレイさんのもとに向かってみると……。
レイさん「えっ?なに?」
(え、こっちがなに? えっ? ヘルプに行けって言われたんですけど……?)
レイさん「私、ヘルプなんて頼んでないけど?」
(はああああ!?)
高級クラブの接客嬢……なんとなく察してはいたけど、これはもしや……イジメ? 主人公は「呼ばれたのは私じゃなかったのかな?」などと考えていますが、これは明らかに……。女社会怖すぎます。
その後も何者かによる主人公に対してのイジメは続きます。筆者が最初に「怪しい……」と感じたのは、多田みゆきさん。見て下さい、このいかにも悪そうな面構え(ひどい)。
いや、疑った理由はそれだけではありませんよ。キッカケはみゆきさんと一緒に、刈谷均というイケメンプロデューサーを接客していたときの事。みゆきさんが突如として席を立った直後にそれは起こりました。
刈谷さんのお酒を注いでいたところ、何者かに後ろから押されて、刈谷さんに盛大にお酒をぶちまけてしまったのです。そして見計らったかのようにみゆきさんがやってきて、主人公に一言。
「ちょっと○○さん、何やってるの!?」
この時筆者は思いましたね、『絶対お前がやっただろ』と……。刈谷さんは許してくれましたが、この事がキッカケで主人公の肩身はどんどん狭くなっていきます。
その後も相変わらず主人公の周りで起こる不可解な出来事……。相談するにも証拠がないため、誰にも打ち明けらません。
そしてついに、主人公のクビがかかった決定的な事件が……。
みゆきさんが無くしたネックレスを、主人公が着用していたというのです。
主人公・筆者「は? 」
こちらの言い分としては、ただ用意された衣装と装飾品を身に付けていただけ。ですが、色々と問題を起こしてきた主人公を誰も信じてくれません。
さあ、いよいよが崖っぷちに立たされた主人公。この事態を切り抜けクビを回避するには、真犯人に証拠を突き付けて自白させなければいけません。
容疑者として挙がったのは、「多田みゆき」「刈谷均」「赤城レイ」の3名。そこで、筆者が指名したのは……。
もちろんテメーだ、多田みゆき!!
こっちは分かってんだよ、全部貴様の”自作自演”だってなぁ。散々コケにしやがって……、絶対許さないから覚悟しておけ……ん?
え、なに。様子がオカシイ、よ……?
えええええ!? 嘘……だろ……。お前じゃないのかよ……いや、みゆきさんじゃなかったんですね。ごめんなさい……!
ちょ、やめて。そんな目で見ないで……。ごめん、ごめんなさいってば!
うわあああああ!
筆者、あえなく撃沈。このゲーム結構謎解きが難しいんです……。
『フェイク』が男にとっても面白いと思える、3つの魅力
というわけで、以上が1st Fakeまでのダイジェストでした。この後も、芸能界を舞台に嘘にまみれたドラマティックな展開が続いていきますよ。
ここからは、『フェイク』を遊んでいく中で、この作品が男性にとっても面白いと思える3つのポイントを発見したので、紹介していきます。
【魅力①】謎解きの奥が深い! ストーリーを読んで”考え”ないと解けない
本作は、乙女ゲームの中に謎解き要素が含まれている珍しい作品。そしてその謎解きの難易度がかなり高い方だと思います。
調査パートでは、次々に「証拠の品」をゲットしていくのですが、この段階ではまだ事件は起こっていません。そのためゲットした証拠の品が後々どう使われるのか、プレイヤーはまだイメージできないのです。
ストーリーを経てついに確信へと迫るダウトパートでは、これまでに発見した事実や証拠を踏襲し、その時の会話の流れに合った質問・証拠の品を選ばなければなりません。
間違った犯人を選択した場合のストーリーも用意されていますし、証拠の中には正解ルートでは一切使われることのない品(フェイク)も用意されているため、きちんと考えないと解けないようになっています。
【魅力②】相手を問い詰めていく楽しさ。嘘がバレた瞬間の変わりよう
嘘を付いている相手を徐々に問い詰めていく楽しさ……。これは前作の『ダウト』と、このアプリだけでしか味わうことができないでしょう。
また嘘がバレて白状した後の犯人たちの変わりようにも注目です。
外見からは爽やか・清楚といった印象を受けるのに、腹の中を見ると真っ黒。嘘がバレた犯人は、皆一様に清々しいほどの開き直りっぷりを見せてくれるので、「こいつまじクソだなー」と思いながら、高見の見物を決め込みましょう。
相手の言葉を真に受けるとイラっと来ますが、ちょっと上から勝者の目線で見てあげると、負け犬の遠吠えに聞こえてきて爽快です。
【魅力③】キャラクターの育成・バトルなど、ちょっとしたRPG要素も
本作では、ストーリーを進めていく中で、オーディションで役を勝ち取るバトルが勃発します。前作の『ダウト』にはなかった新しい機能です。
よくあるスマホRPGの育成システムと全く同じ。スマホでRPGを遊ぶことが多い男性には、ちょっと嬉しい機能ですよね。
育成可能なキャラの中には、可愛い女の子が含まれている点も評価ポイントです。
乙女ゲーっぽさが少なめ。純粋に謎解きミステリーとして楽しめる!
プレイして思ったのですが、『フェイク』は全体的にあまり乙女ゲーっぽくないんですよね。
その理由の一つは登場キャラの男女比でしょうか。一般的な乙女ゲーは男9:女1くらいですが、この作品はほぼ5:5の割合です。
また、人気男性声優を起用していない・作画に狙ってる感がないといった要因も大きいでしょう。
全体的に乙女ゲーっぽさが薄く、純粋に謎解きミステリーとして楽しめる本作。友達にプレイしているところを見られても、全然恥ずかしく感じないと思いますよ!
『ダウト』のレビューはこちら
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