幸せなエンドも良いけれど、たまには鬱展開なエンドも見たい……。多くの作品に触れていると、バッドエンドならではの魅力を感じることもありますよね。
今回は後味が悪いとわかっていても見てしまう、中毒性たっぷりなゲームを紹介。やるせない気持ちになれる16本です。
後味の悪い「鬱ゲー」おすすめ16選 トラウマ必至で精神が削れる……
人気・定番系 5本
ゆめにっき
RPGツクール2003製のフリーゲーム「ゆめにっき」のスマホ版。少女がただ夢の中を歩き回る内容ですが、鬱蒼とした独特すぎる世界観から異例の人気を博しました。
一応エンディングはありますが、会話シーンや明確なストーリーはありません。しかし夢の中で見る登場人物、風景はまるで主人公の境遇を語っているかのよう。どうして少女は現実ではなく、夢の中ばかり彷徨うのか……自分なりに考察しながら進めるとより楽しめますよ。
ひぐらしのなく頃に
舞台は山奥にある寂れた村落、雛見沢村。夏に行われる古い風習「綿流し」の日、4年間に渡りとある事件が起きていた。”1人消えて1人死ぬ”……5年目の夏、興味を持った前原圭一は事件について調べようとするが……。
2002年夏ごろに同人サークルによって発売されたPCノベルゲーム「ひぐらしのなく頃に」スマホ版。連続怪死事件などを描いたミステリー作品で、アニメ化や実写映画化などメディアミックスが多く行われました。
グリザイアの果実 Converted Edition
アニメ化やビデオゲームに移植されたPCノベルゲーム「グリザイアの果実」のスマホ版です。たった5人しか生徒がいない学園に、主人公が入学してくるシーンから物語は始まります。
生徒は主人公以外、全員女性。しかも彼女たちは心に深い闇を抱えており、主人公もまた誰にも打ち明けられない秘密を持っていました。事故、殺人……悲惨過ぎる彼らの過去に、絶望すること間違いありません。
コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー
転校してしまう同級生のため、ずっと一緒にいられるおまじない「幸せのサチコさん」を行う生徒9人。しかしそれは異空間へと誘う呪いの儀式だった……。襲い掛かる異空間の心霊、恐怖に狂っていく生徒達。彼らは無事、異空間から脱出できるのか……?
猟奇的かつ残酷な描写で知られる、コープスパーティーシリーズ1作目。本作はイベントシーンなどが追加されたコンシューマー版を、アプリに移植したものです。
アムネシア
オトメイトより発売された恋愛アドベンチャー「AMNESIA」のスマホ版です。
本作は記憶喪失となった少女が、様々な世界を歩き記憶を取り戻していくという内容。プレイヤーが選んだ世界によって、登場人物との関係が大きく変わるのが特徴です。
とある世界では恋人でも、別の世界では殺人鬼に? 主人公が大切すぎて監禁してくる人物も……。本当に信じられるのは誰か、疑心暗鬼になる展開が多数です。
隠れた名作・インディーズ系 11本
Neverending Nightmares
夢の中で女性を刺した。目が覚めると、妹が墓に入っていた。ショックでまた目が覚めると、刺したはずの女性が自分に「おはよう」と言ってきた。どの光景が夢なのか現実なのか……、主人公が悪夢を繰り返す理由とは。
精神病を患う製作者の体験が元になった、ホラーアドベンチャーゲーム。強迫性障害とうつ病の恐ろしさが視覚化されており、プレイすると段々精神がすり減るような感覚が味わえます……。
Playdead's INSIDE
モノクロの世界を赤い服の少年が探検する、3Dアドベンチャーゲームです。物語の説明が無いまま進み、次第に舞台は森の中から巨大な実験施設へ。少年は何者かにずっと追いかけられながら、施設の奥へと向かっていきます。
元はPCゲームで、謎めいた世界と衝撃的なラストから動画サイトなどで人気に。少年は結局何が目的だったのか、施設の正体は何なのかなど、考えを巡らせながらじっくりプレイしたくなる作品です。
返校Detention
政府によって弾圧が行われていた、60年代の台湾がモチーフ。圧政政治と当時の宗教・風習を合わせた、奥深い物語が魅力のホラーゲームです。
物語は嵐の日、女生徒のレイと男子生徒のウェイが出会うシーンから始まります。夜の学校に取り残された2人に起こる、様々な怪奇現象。校内に残されたメモやアイテムを見つけながら脱出を目指しますが……。探索の内に明かされるレイの謎に注目です。
マイ・チャイルド・レーベンスボルン
実際にあった女性福祉施設「レーベンスボルン」、差別、いじめなどがテーマになった育成シミュレーションです。ナチスの元で産まれた子どもを養子として迎え、無事に育て上げることがゲームの目的。
ゲーム序盤は平和ですが、子どもが学校に通い始めると生活が一変します。クラスメイトから嫌われ、親友にも裏切られ、村人からもいじめを受け……。むごすぎる内容に胸が締め付けられます。
Behind The Screen
父を刺し殺してしまった男の人生を描いた作品。幼少期から事件直前までの様子を、パズルやアクションゲームなど挟みつつ描いています。
彼は幼い頃から精神的・身体的な疾患がありましたが、心は無垢な少年でした。そんな彼がどうして殺人を犯したのか……物語は仄暗く、精神に訴えかけてくる内容です。
やばたにえん
高くそびえ建つ謎の実験施設。そこには絶体絶命な状況に立たされた8人の少女が……! 全員の生還&施設からの脱出を目指すゲームです。
施設の秘密や少女たちの謎は不明で、多くは語られません。しかしルート分岐や探索次第では、徐々に物語のヒントを得られることも。全員に救いはあるのか……バックグラウンドの考察に熱が入る作品です。
退廃思考
どこか闇を感じる少女に導かれ、様々な物語を眺めていくノベルゲーム。簡単な質問に答えると、少女が1~2分程度のストーリーを語ってくれます。
たとえばお馴染みの昔話「ウサギとカメ」の創作続編も。ウサギ一族に悲惨な結末が訪れる、暗く残酷なお話も少なくありません。陰鬱な展開にカタルシスを得たい人におすすめです。
ブタをやった日
不気味な絵ばかりが収録された謎解きクイズ。イラストに隠された、悲惨な事件の真実を暴いていきます。
階段から落ちてしまった妊婦、父に殴られ続けた娘……過激な内容が多いのでメンタルの弱い人は注意です。彼&彼女たちの「やるしかなかった理由」を見つけていってください。
Don't Look Back
ドットで描かれたほの暗い世界を進む横スクロールアクション。男を操作して、化け物だらけの世界を進んでいきます。
何度倒れても諦めず進んでいく主人公……どうやら何かを必死に求めている模様。ステージの後半になると、アプリ名の「振り返るな」という意味がわかります……。
ぼくらの秘密基地
仲の良い友達5人で、秘密基地を作っていく放置ゲーム。「今日はハシゴを作った」「ブランコを作った」と、基地が完成していくにつれて日記が更新されていきます。
序盤は和やかな雰囲気なのですが、進めると映像にノイズが走ったり不気味なぬいぐるみが出現したりと不穏に。日記の内容も「いやだ」「完成しなくていい」など、ネガティブなことが書かれていきます。
彼らの秘密基地は、最終的にどうなってしまうのでしょう……。
UTU
現れるのは体育座りをした真っ白な人形。これをタップで壊していくだけの、目的もゴールもない音楽ゲームです。真っ赤で薄暗い中、無数にある人形たち……かなり不気味。
スマホのライブラリから、好きな曲を流しながらプレイできます。試しにハードロックを流すと、無数の人形が一斉に飛び跳ねて異様な光景に……。何もやる気が起きない時は、このアプリを眺めて過ごすのも良いかもしれませんね。
プレイ後に残る虚無感も、ハッピーエンドを見る前の良いスパイスかも
実際プレイしてみると本当に「なんで……?」とやるせない気分になるものばかり。これは元気どころか、精神まで削れていくに違いありません。
やりすぎには注意ですが、ちょっとダウナーな雰囲気に浸りたい時にプレイしてみては?
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