数あるマンガアプリ・Webマンガの中から、読んでおきたい注目作品・マンガニュースを紹介していく「今、面白い無料マンガはコレだ!」。
夏休みシーズンに合わせてか、マンガアプリでは新連載ラッシュが繰り広げられています。ということで、今週は注目の新作マンガをピックアップ! 1話からしっかりチェックしていけるこの機会をお見逃しなく。
今、面白い無料マンガはコレだ! 訳アリ野郎にはドラマがある『路地裏バンチ』他2作品
最終更新日:2017年08月15日
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『路地裏バンチ』一匹狼オヤジと無垢な少女。正反対の2人が出会い、変わっていくものは……
まず1本目はジャンプ+で8月7日から連載の始まった『路地裏バンチ』です。マンガの主人公は10代、いって20代くらいの若者が多いですが、本作は60代くらいのオヤジが活躍するお話。
ここでいくらか読者がふるいかけられてしまいそうですが、いやいや待ってください! オヤジがカッコいい作品は面白いですから! ジョジョとか、ゲームなら龍が如くとか、時代を遡れば三国志とか……。
華やかな街の裏側。訳アリなホームレスたちが集まる掃き溜めのような路地裏で、金も職も名前すらない通称・マツゲは、チンピラに絡まれて理不尽な暴力を振るわれていた。
そこに現れたのは世間知らずなお嬢様。チンピラに向かって啖呵を切ってしまい、不穏な空気が流れはじめる……。
少女が危険な目にあってしまう。そう思ったとき、鳩とともにやってきたフードを被った男が圧倒的なで、マツゲに絡んでいたチンピラたちを軽くいなしていく。
ハトさんと呼ばれているその男は、ねぐらを共にする他のホームレスたちからも、素性が知れないと恐れられていた。
しかしお嬢様はそんなことなどお構いなし。自分を助けてくれたヒーローだと、その男に懐いてしまう。男は俺に構うなと距離を置こうとするが……・。
本作は『ハトトコネコ』というタイトルで読切作品(ジャンプ+で読めます)の連載化。第1話はこの読切の流れをなぞったようなストーリーになっており、これだけでしっかり完結しているので、ここから連載でどう展開していくかは未知数です。
第1話のタイトルイラストでは「kitty meets -----???」の文字と数人の後ろ姿が。(kitty=お嬢ちゃん)
今確認できるのはマツゲとハトさんだけなので、これから路地裏の様々な住人たちが登場してくるのではと予想されます。ハトさんが暴れまくるバトル展開ではなく、人情コメディものになっていくのか?
少女+オヤジの組み合わせというと映画「レオン」も彷彿させ、シブかっこいいストーリーにも期待してしまいます。これからに注目!
路地裏バンチ
掲載アプリ:ジャンプ+(毎週月曜更新)
ジャンル:ドラマ
作者:かばた松本
『柘榴ノ地獄』人と妖が共存する世界。怖くて、美しく、そして儚い物語
お次はマンガワンで8月11日から始まった『柘榴ノ地獄(ざくろのじごく)』。好きな人は大好きな、ファンタジーとしての「和」の世界で繰り広げられるお話です。
怪力だけが取り柄の少年・蟻助。身よりはなく本名も知らず、幼いころから旅人の荷物運びをして生きてきた。
彼は仕事柄、容態の変わった病人を運ぶこともあった。連れていくのは、病気を治す不思議な力を持つゆゆ子という少女のもと。
最初はゆゆ子の手から出るあたたかな光を、遠くから見つめるだけだった蟻助だったが、厳格なゆゆ子の母に阻まれながらも、ゆゆ子との距離は少しずつ近づいていった。
そしてある日、蟻助は気づく。ゆゆ子の力は決して無限に使えるものではないと。
母親が求めるままに病人の治療をし、体が弱っていくゆゆ子。蟻助は彼女のことをとめようとするが……。
暖かいのに悲しくて、儚くて……。いろんな感情が湧き出てくる、複雑で奥深い味わいのある作品です。第1話最後にはかなり衝撃的なシーンがあるのですが、ただ「気持ち悪い」と吐き捨てられない切なさがあります。幽玄なこの雰囲気、クセになりそう。
柘榴ノ地獄
掲載アプリ:マンガワン(隔週金曜更新)
ジャンル:ドラマ、ファンタジー
作者:雲雀ヶ丘柿屋敷
『屍領域』スマホの中の美女が秘めた謎。恐怖に震える悲劇が始まる
最後に紹介するのはマンガボックスで8月5日から連載が始まった『屍領域』です。そのまま「しかばねりょういき」と読みます。
表紙イラストやタイトルからびんびん伝わってくるドロドロした雰囲気。その予想を裏切らないというか、上回る狂いっぷりの作品です。グロテスク表現多めなので、怖い系が苦手な方はご注意を。
中古で購入したスマホに残っていた写真。
彼女も作らず女と遊びまくっていた誠人が、なぜかその写真の中の女性に心を奪われてしまっていた。
なぜ彼女が気になってしまうのだろう。そう不思議に思っていた誠人のバイト先に、写真の女性とそっくりな女・海鈴が新しいバイトとして入ってくる。
素直で可愛い海鈴にドギマギしてしまう誠人。しかし、果たして彼女は”写真の女性”なのか?
その夜、誠人はスマホの中にまだ知らないフォルダがあることに気づく。その中に入っていたのは、”写真の女性”の凄惨な姿を捉えた写真たち。
これは一体……? 戸惑う誠人の背後に……。
伏線貼りまくりの第1話に思わず心を持っていかれ、第2話では「こうくるかー!!」という超展開。ホラーサスペンス+異能力系SFというべきでしょうか。けっこう異端なお話だと思います。
タイトルイラストにあるキャッチコピーは「運命の恋が招く、奇怪で淫らな復讐劇。」。誰が、誰に、どうやって復讐するのか。エロティック+グロテスクのサスペンス系作品はたくさんありますが、そこからどう差別化されていくのか期待したいです。
屍領域
掲載アプリ:マンガボックス(毎週土曜更新)
ジャンル:ホラー、サスペンス
作者:大前貴史
今週はここまで! みなさんのマンガライフが充実しますように。また次回~!
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