ファンタジーが好きだけど、最近なんだか物足りない。そんな方におすすめなのが和風ファンタジーです。王道の中世ファンタジーも素敵ですが、四季彩る日本風の異世界には独特な趣があります。
今回はそんな和風ファンタジー作品から世界観が魅力的なゲームを5つ紹介。いずれも基本無料で、課金しなくてもしっかり遊べる作品ばかりです。
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和風ファンタジーゲーム5選 和を取り入れた優雅な異世界風景に惹かれる
最終更新日:2020年06月30日
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三国志がベースの異世界RPGです。鬼頭明里、梶裕貴ら豪華声優陣が演じる魅力的な英雄たちが登場! バトルはセミオート方式で展開。編成画面で戦闘に出陣する英雄の入れ替えをしても、強化した経験値と装備を引き継げるシステムが特徴です。
アプリの詳細を見る和風ファンタジーとは
耳にする機会はあっても、意外とぼんやりとしたジャンルである和風ファンタジー。
厳密には「日本風の世界観を持った架空の世界」なのですが、現代や歴史ものでも「日本神話や伝承をモチーフにした架空の存在」が用いられているものも該当します。
本記事では「現代ではなく、世界観や風景に日本的なモチーフを取り入れている」作品を和風ファンタジーとして紹介しています。
陰陽師本格幻想RPG
綺羅びやかで趣深い、平安時代をテーマにした全編3Dで描かれるRPG
時は平安時代。プレイヤーは安倍晴明となり、式神を使役して妖怪退治をおこなっていきます。全編3Dで描かれる綺羅びやかで幻想的な風景は眺めるだけでも満足です。
リリース日は2016年ですが人気は衰えることなく、3Dで描かれたグラフィックは未だにトップクラスです。
戦闘は所持している式神を配置し、「攻撃」「妖術」の指示をタップして使い分けるだけです。
ターン制のRPGですが、「アクションゲーム?」と思う程キャラクターが動きます。
式神には雪女やぬりかべなど、日本の代表的な妖怪が網羅されていて、姑獲鳥(うぶめ)などのマニアックな妖怪も登場します。
![戦闘シーン](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/r/articles/128197/12971026_1593398110_020148100_0_416_234.gif)
▲攻撃エフェクトも和風にこだわっているのもポイント。
妖怪退治にはそれぞれのショートストーリーが用意されています。愛憎交じる妖怪たちの物語が、幻想的なマップと共に独創的な和風ファンタジーの世界を彩ります。
イベントは映画のワンシーンのような作りで、[弾幕]にチェックを入れておくと『ニコニコ動画』のようにコメントを流せる仕組みになっているのが特徴です。
![ムービーシーン](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593398456_078331000_0_1334_750.jpeg)
▲妖怪は必ずしも「完全な悪」というわけではない。些細な考え方の食い違いから人を襲っていることもある。
![コメント付き](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593413646_078188200_0_1334_750.jpeg)
▲コメントを流すとこんな感じ。キャラクターがボケ倒すようなシーンではツッコミコメントも欲しくなる?
剣が刻
ストーリーに力の入った和風伝奇ADV、幅広い手段でキャラクターと交流
なぜか一六三三年にタイムスリップしてしまった女子高生の主人公(あなた)は、「徳川家」とマレビトと呼ばれる「常世」の存在との争いに巻き込まれてしまう。
主人公はマレビトを封印する「神降ろし」の力を発動し、武者たちとともに戦いながら自らの運命を知っていく。
と出だしから壮大なファンタジーを予感させる女性向けの和風伝奇RPGです。設定的には一六三三年ですが、現実の江戸時代とは異なる幻想的な世界観となっています。
戦闘は流れてくるブロックをタップするだけなので、長時間でも疲れずに遊べます。
背景はベルトスクロールアクションのように流れていき、ポップなイラストで描かれた日本風の景色が楽しめるのもポイントです。
主人公のお供である「武者」には歴史上の人物から空想上の妖怪まで様々なキャラが登場し、Live2Dアニメも活用した美男美女たちの繊細で幻想的なイラストに惹き込まれます。
![戦闘シーン](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593400339_013800100_0_1334_750.jpeg)
▲道中の地蔵や徐々に色づくもみじなど、目を凝らすとこだわりが感じられる。
好感度を上げれば固有のイベントが見られます。
様々な方法で武者たちとの交流ができるのもポイントで、ゲームが進行すると武者の髪を拭いてあげるなんてこともできるそうです。
![松尾芭蕉](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593400551_005902100_0_1334_750.jpeg)
▲「ただの着物」ではない、和を重視ながらアレンジを加えられた衣装は「幻想ファンタジー」だからこそできるデザイン。
男性も楽しめる?
この作品はいわゆる「乙女ゲーム」で、女性向けとして扱われています。しかし筆者は男性ですが、このゲームは楽しめました。
物語や設定がしっかりしているため「バトル作品」として受け入れられる他、出てくる女性キャラクターたちも可愛いのがポイントです。
![主人公(あなた)](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593401479_074861600_0_1334_750.jpeg)
▲まず主人公が美人です。名前は自分で決められるので、どこにでもいる普通の女子高生をイメージして「ロボ美」と名付けました(錯乱)。
![琉胡](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593401790_084739100_0_1334_750.jpeg)
▲こちらは「琉胡(るこ)」という人形遊びが好きな女の子のキャラクター。女性の武者とも絆を深めていくことが可能。
妖怪正伝 ~もののけ山海経~
水墨画で描かれた「山海経」の世界を駆ける戦略SLG
自称天才道士・江酌月が「天書」を狙う妖魔たちを退治する、中国の古代地理書『山海経』の世界を描いた戦略SLGです。
特徴的なのは全編を通して水墨画調で描かれている点で、まるで絵巻物の世界にいるかのような体験が味わえます。
![オープニング](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593403119_015512100_0_1334_750.jpeg)
▲彩度を落としながらも草花の色はしっかり発色させることで、四季の変化を感じさせる。
奇幻探索RPGと銘打っており、実際に妖魔の住むマップを探索しながら妖魔を退治していきます。
戦闘ではマップだけでなく敵である妖魔も全て筆タッチで描かれており、こだわりの強さが感じられるのもポイントです。
![戦闘シーン](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593403328_000957700_0_1334_750.jpeg)
▲右下に属性相関図が書いてあってわかりやすい。「鬼」や「妖」といった属性は、和風ファンタジーならでは。
たくさんのマップが用意されており、絵画のような世界をぐるぐる探索できます。マップ内にはいたるところに宝箱などがあり、探すだけでも楽しいです。
![探索画面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593403464_084835000_0_1334_750.jpeg)
▲霧に包まれた廃村や蓮の花生い茂る沼地など、日本的な不気味さが漂うマップを探索。
中国舞台の作品なのに「和風ファンタジー」?
よく考えてみると、山海経は中国の書物なので厳密には和風ファンタジーではないと思うかもしれません。
ですが山海経は平安時代に伝わり、江戸時代には刊本として普及していました。日本で古くから親しまれている作品なのです。
作品全体の雰囲気も華やかなものではなく、侘び寂びを大切にする和風な世界観となっています。
![戦闘画面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593403740_025461800_0_1334_750.jpeg)
▲全体の雰囲気は華やかで赤と金が多い中国の絵柄ではなく、彩度が低く「空間」を大事にした日本の絵柄で描かれている。
言な絶えそね -行田創生RPG-
自治体が作った本格派なRPG。GPSと連動し、地域おこしに貢献
忍城の城下町に住む鍛冶屋の少年「銀古」が、記憶を失った少女「レン」との出会いをきっかけに戦いに巻き込まれていきます。
本作は埼玉県行田市を舞台にした王道RPGですが、ただの地域おこし作品と侮ることなかれ。シナリオやキャラクターがしっかりと作り込まれており、和風ファンタジーとして最後まで完全無料で遊ぶことができます。
システムはファミコンや「ツクール作品」などでは馴染み深いオーソドックスなRPGですが、UIはスマホ向けに改良されていて操作しやすくなっています。
![戦闘画面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593408614_097241600_0_750_1334.jpeg)
▲戦闘の背景には、実際に行田市で撮ったであろう写真が。地元の人ならニヤリとできるかも?
一番の特徴は、GPSに連動している点でしょう。筆者は体験できていませんが、行田市内の観光スポットに訪れることで強力な武器や防具が手に入るそうです。
詳しくは公式Webサイトをチェックしましょう。
![狭間の祠](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593409952_043380900_0_980_580.jpeg)
▲忍城にある『狭間の祠』を訪れることで、観光ガイドもしてくれる。
出典:言な絶えそね -行田創生RPG-
個人的にオススメしたいのが、メインヒロインである「レン」の存在です。日本神話に登場するアマテラスや卑弥呼を彷彿とさせるデザインとなっています。
記憶を失った薄幸の美少女……かと思いきや、開口一番から毒舌の嵐。
![会話パート](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593408672_026534000_0_750_1334.jpeg)
▲記憶を失ったまま村の入口で倒れていたレンは、村長の粋な(?)計らいで独り身の銀古のもとに預けられる。
最初だけ見ると性格の悪いキャラに感じられますが、茶目っ気もあり表情がよく変わるので嫌味な感じは少ないです。
![会話パート](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593409554_016561900_0_750_1334.jpeg)
▲出掛けるため家で待っているよう伝えると、「ごはん」を理由についていくレン。寂しがりな一面も見られる。
かくりよの門-朧-
3Dで可愛くデフォルメされた「式姫」たちが活躍
現世と幽世が交わり終焉を迎えつつある世界で、陰陽師となって式姫たちと妖怪退治の旅へ。江戸時代をモチーフにしており、可愛らしい女の子の式神である式姫たちが活躍します。
戦闘は基本的にオートで行ってくれるので、ながら作業でもゲームを進められるのがポイントです、
ボス戦闘では「奥義」が使用でき、奥義のゲージが100%になると式姫それぞれの固有モーションと共に大ダメージを与えられます。
式姫は2020年6月現在100体以上存在します。人魚や幽霊などバラエティ豊かな式姫から最大12人を選んで自分だけのパーティーを組みましょう。
![戦闘画面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/r/articles/128197/12971026_1593480000_069957800_0_484_277.gif)
▲必殺技発動時には式姫の固有エフェクトが発動!
3Dモデルの緩いデザインとは裏腹に妖怪たちの襲撃は過激で、ストーリーは重めです。
会話パートでは一部ヒロイン達のデフォルメではないスチルが用意されています。
![探索](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593411977_092881000_0_1334_750.jpeg)
▲妖怪のデザインは可愛いが、村を焼き討ちするなどイタズラで済むレベルではない。
![会話パート](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593411583_082331800_0_1334_750.jpeg)
▲会話パートでは式姫のスチルも用意。普段のデフォルメ立ち絵とのギャップに思わずキュンと来る?
筆者が一番オススメしたいのは、拠点画面です。実はこのゲーム、MMORPGとなっており拠点には他のプレイヤーたちが点在しています。
3Dで構築された、江戸時代がモチーフの町並みは一見の価値アリです。
![町並み](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593480703_077081000_0_1334_750.jpeg)
▲3Dマップを自由に歩き回れるため、没入感が増している。
![拠点画面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/128197/12971026_1593412438_039785200_0_1334_750.jpeg)
▲おじぎや体育座りといった簡単なモーションも用意されている。疲れた時は橋の下で一休み。
穏やかに変化する「和」の流れに身を任せながら、幻想に浸ろう
和風ファンタジーの魅力は雅な雰囲気と、切なさを内包する四季折々の情景からくる『時間の流れ』だと思います。ゆったりと、しかし確実に物事は流れていく感覚がゲームを通して味わえるのです。
普段は仕事で忙しい方も、一度立ち止まって和風ファンタジーの世界に身を委ねてみるのも一興かもしれませんよ。
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