Amazonを使っていると、誤って注文したり、購入後に不要になったりとキャンセルしたくなることもあると思います。Amazonサイトのキャンセルシステムは親切で、不要な商品は簡単にキャンセルできます。必要なときには利用してください。
この記事ではキャンセルの仕方から決済方法ごとの返金の流れ、キャンセルできないケースなどについて詳しく解説します。多くの人が抱きがちな疑問の答えもまとめているので、一度目を通してみてください。

Amazonの注文キャンセル方法 できない時の対処法、返金の時期、注意点など
Amazonで注文した商品をキャンセルする方法
キャンセル方法は、注文した商品の配送状況によって変わります。
1. 注文した直後(まだ発送手続がされていない)
2. 商品が発送された後(まだ受け取ってはいない)
3. 商品を受け取った後
それぞれのキャンセル手順を見ていきましょう。
注文直後のキャンセル
スマホでもタブレット・PCでもキャンセルでき、画面の見え方は違いますが操作手順は同じです。ここではAmazonアプリを使った手順をご紹介します。
1. 画面左上のメニュー(三本線)を開く
2. [注文履歴]を選択
3. キャンセルしたい商品を開いて[商品をキャンセル]を選択
このボタンが出てこない、もしくは押してもエラーになる場合、すでに商品が発送されたなどの理由でキャンセルできない状態です。配達されたら受取拒否をしましょう(詳しくは後述)。
4. 返品理由を選択
5. [チェックした商品をキャンセルする]を選択
6. キャンセル完了
「注文が正常にキャンセルされました」と表示され、キャンセル完了となります。
商品発送後のキャンセル
商品が発送された後は、サイト上からキャンセルすることができません。
上記手順を実行しようとしてもキャンセルボタンが出てこなかったり、ボタンを押してもエラーになる場合、発送通知メールが届いていなくても発送作業が進んでいると考えられます。
上記メールにも「商品がご不要の場合は、商品配達時に受取拒否をしていただくか……」と書かれていますが、受取拒否をすればキャンセル扱いとなります。
受取拒否とは、配達してもらった荷物を受け取らず送り返してもらうこと。配達員さんが来たら「この荷物はキャンセルしたいので、受取拒否でお願いします」と伝えれば持ち帰ってもらえます。
また、配達直前のメールには配送業者や伝票番号が載っています。電話して「キャンセルのため受取拒否で」と伝えると、配達員さんの運ぶ手間が省けて親切です。
商品受取後のキャンセル(返品)
商品を受け取った場合、購入手続が完了したことになるため「キャンセル」ではなく「返品」をすることになります。
こうなると自己都合の返品ということで送料は負担しなければなりませんが、返品自体は可能です。
返品方法については別の記事で詳しく解説したので、こちらをご覧ください。
キャンセルにかかる手数料、ペナルティ
キャンセルしても損することは特になし
キャンセルするにあたって「手数料を取られるとか、何か損することはある?」と気になるかもしれませんが、ご安心を。
Amazonでのキャンセルに手数料などはかかりません。発送済の商品であったとしても、送料を負担させられることはありません(返品の場合を除く)。また特に回数制限のようなものもありません。
ただし後述しますが、コンビニ払いで現金決済した場合はAmazonギフト券で返金されるなど、人によっては不都合だと感じられるケースもあり得ます。
キャンセルしすぎるとアカウント凍結される?
Amazonのキャンセル方法について書かれた記事を見ていると「キャンセルしすぎるとアカウントを凍結される恐れがある」という話がちらほら出てきます。
確かに以前は、Amazonのヘルプページにこのような記述がありました。
購入意思がないまま注文をし、意図的に大量に商品をキャンセルされる等、著しく当サイトの業務に支障をおよぼす恐れがある、または、著しく出品者の販売機会損失をおよぼす恐れがあると当サイトが判断した場合には、アカウントを閉鎖させていただくことがあります。
現在この記述はなくなっており、Amazonカスタマーサポートに問い合わせてもキャンセルによるペナルティはないと回答されました。
筆者:
こちらのブログ http://www.○○○ では、キャンセルを繰り返すとアカウント凍結の可能性があると書かれていますが、そのような心配は必要ないということでしょうか?
カスタマーサポート:
さようでございます。アカウント凍結などのペナルティはございませんのでご安心ください。
とはいえ悪質なことをすれば目をつけられても文句は言えませんし、良識を持ってキャンセルのシステムを利用したいです。
返金方法と所要日数
基本的に注文した時点で決済は完了しているので返金処理が行われますが、決済方法によってはAmazonギフト券での返金となります。
返金方法 | 返金日数 | |
---|---|---|
クレジットカード | クレジットカード への返金 |
1~3日程度 |
代金引換 | 支払っていないので返金不要 | |
コンビニ ATM ネットバンキング 電子マネー |
Amazonギフト券 (申請すれば銀行振込可) |
1~3日程度 (振込は1~2週間) |
携帯決済 | 携帯決済サービス での返金 |
1~3日程度 |
Amazonギフト券 | Amazonギフト券 | 1~2日程度 |
Amazonポイント | Amazonポイント | 1~3日程度 |
※代金引換で受け取り済(支払い済)の場合は、コンビニやATMと同じ返金処理。
クレジットカードの場合、Amazon側での返金処理はすぐ行われたとしてもカード会社のほうで処理が長引く可能性があるので、しばらくかかることが多いと思います。
もし数週間経っても返金されないようであれば、カード会社のほうへ問い合わせてみてください。
キャンセルがうまくいかない原因・対処法
キャンセルボタンがない・キャンセルがエラーになる
注文直後なら注文履歴を見ればキャンセルボタンが出てきますが、すでに商品が発送されるなどキャンセル不可の状態になるとボタンは消えます。
キャンセル処理をしたはずがエラーになることもありますが、これも同様の理由によるもの。
まだ商品を受け取っていなければ受取拒否を。すでに受け取ってしまったのなら返品処理をすることになります。
キャンセルできたはずだが返金されない
キャンセル処理は正常に完了しても、即座に返金されるわけではありません。上記「返金方法と所要日数」の項目に詳しく記しましたが、どの決済手段を使うにせよ返金まで1~3日程度かかります。
特にクレジットカードの場合はAmazonが返金処理をした後にカード会社側での処理も挟むので、さらに時間が延びる可能性もあります。
デジタルコンテンツ(Kindle本やミュージックなど)のキャンセルについて
Amazonでは物品だけでなく、ダウンロード形式で販売されているデジタルコンテンツもたくさんあります。
特にKindle本は「1-Clickで今すぐ買う」というボタンがあり、そのボタンを間違ってタップしてしまうと即座に決済完了する欠点が。
各デジタルコンテンツでのキャンセル(返品)条件は次の通りです。
Kindle本(電子書籍)
Kindleの電子書籍は、注文から7日以内に限り、Amazonの裁量で返品の可否が決められます。
その電子書籍の中身が閲覧されたかどうかもサポートにはわかるので、そういった状況を考慮したうえで返品するかどうかが判断されるようです。
返品は次の手順で、カスタマーサポートへ直接依頼します。
1. 画面左上のメニュー(三本線)を開く
2. [カスタマーサービス]を選択
3. [カスタマーサービスに連絡]を選択
4. 問い合わせ手段を自由に選択
スマホアプリではメールと電話のみですが、ブラウザからアクセスすればチャットでの問い合わせもできます(スマホ、PCどちらも可)。
5. [デジタルコンテンツ - Kindle本、ビデオ、音楽など]を選択
6. [Kindleコンテンツについて]を選択
7. 自分の選んだ問い合わせ手段で、キャンセルの旨を伝える
間違ってKindle本を購入してしまったがキャンセル・返金したい、と依頼します。
筆者も1度、お目当ての本と似たタイトルの本を誤注文したうえにページも少し開いてしまいましたが、カスタマーサポートに事情を伝えたところ返金を認めてもらえた経験があります。
Prime Video(動画)
「Prime Video」は、映画・ドラマ・アニメなどが配信されるAmazonの動画サービス。Amazonプライム会員なら大半の動画が見放題になりますが、中には有料の動画もあります。
有料動画を間違って購入した場合、48時間以内、かつ再生していない場合に限りキャンセル・返金してもらえます。
Amazonアプリやブラウザのスマホ表示では返金処理が行えないので、パソコンで操作するか、スマホのブラウザをPC表示に変えて操作してください。
PC表示に切り替える方法はこちら
1. 右上のメニューから[注文履歴]を選択
2. 購入した動画の枠内にある[ご注文をキャンセル]を選択
3. キャンセル理由を選んで[ご注文をキャンセル]を選択
4. 「注文がキャンセルされました」との表記が出て完了
Amazonギフト券
Amazonギフト券も通常の商品と同じようにキャンセルできます。ただしギフト券番号が入力され、アカウントにチャージされたらキャンセル・返金はできません。
メールでコード番号を送信する「メールタイプ」や、カード形式で郵送される「カードタイプ」がありますが、いずれにせよAmazonギフト券は番号が未入力であればキャンセル・返金できるので注文履歴からキャンセル処理してください。
音楽・アプリ
Amazonでダウンロード販売されている楽曲、および「Amazonアプリストア」で販売されている有料Androidアプリは、キャンセル・返金できません。
注文キャンセルにまつわるQ&A
注文キャンセルの手順をケースに応じてご紹介しましたが、その他よくある疑問や注意点がいくつかあるのでご覧ください。
キャンセルはいつまで可能?
大半の商品(※Amazonが発送する物理的な商品)は、商品が発送手続に入るまではキャンセル可能です。
注文履歴からキャンセルしようとしたときにキャンセルボタンが消えていたり、「キャンセルできませんでした」とのエラーメールが送られてきたときは間に合わなかったとお考えください。
Amazon発送 の商品 |
マーケットプレイス の商品 |
|
---|---|---|
一般の商品 | 商品が発送手続に 入るまで |
販売者による |
Kindle本 | 購入から7日以内 | - |
プライム・ビデオ | 購入から48時間以内 | - |
音楽・アプリ | キャンセル不可 | - |
商品を受け取ってしまった場合は、キャンセルできず「返品」という扱いに変わります。商品を受け取った日から30日以内なら自己都合でも返品できますが、送料は自己負担となります。
獲得したポイントはどうなる?
キャンセルまたは返品が成立すれば、購入時に獲得したポイントはもちろん引かれます。この辺はシステムできっちり計算されているので、ユーザーが気にする必要は特にありません。
なおキャンセルしてポイントが引かれなければならないのに、すでにポイントを使い切ってしまって残高がないときは、不足分が返金額から差し引かれます。
【例】
1,000円の商品を買って10ポイント付与されたとすると、キャンセルしたときにポイントを使い切って残高ゼロだった場合、返金額は990円となる。
キャンセルによるペナルティ(アカウント凍結等)は?
これは上の「キャンセルにかかる手数料、ペナルティ」の項目で詳しく書きましたが、原則ペナルティはありません。
もちろんだからと言って乱用はせず、良識の範囲内でキャンセルシステムを活用しましょう。
キャンセル理由によるアカウントへの影響は?
商品をキャンセルする際には、選択肢の中からキャンセル理由を選択する必要があります。
「間違って注文した」「他でもっと安い商品を見つけた」などいくつか理由が用意されていますが、理由によってキャンセルが拒否されたりペナルティになることはありません。
気にせず正直な理由を申告すれば大丈夫です。
キャンセル自体を取り消す(やはり購入する)には?
キャンセルを取り消すことはできません。同じ商品をもう1度注文しなければいけません。
あまりないとは思いますが、「在庫残りわずかの商品を注文する → キャンセルする → やはり欲しくなって再注文しようとしたら在庫切れ」なんてことになるケースもあり得るので、レアな商品を買うときは頭の片隅に留めておきましょう。
ユーザーに対するAmazonの親切さは驚くほど
普通の感覚では1度注文したものをそう簡単にキャンセルできはしないと感じると思いますが、Amazonはかなり寛大なシステムでユーザーの心変わりに応じてくれます。
最初によく考えて購入するしないをしっかり決めるべきではありますが、何らかの事情で購入をやめたくなったときにはご活用ください。
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