Amazonでの返品(交換)をしたことがない人は、手続きが難しそうなイメージを持っているかもしれません。
筆者もそうでしたが、いざやってみるととても簡単、そして何より親切でした。Amazonの「地球上で最もお客様を大切にする企業」という標語は伊達じゃありません。
この記事では、Amazonの返品方法やよくある疑問を丁寧に解説していきます。

Amazonの返品方法は簡単! 送料、返送先住所、梱包方法など徹底解説
返品できるもの、できないもの
商品に欠陥があった場合だけでなく、自己都合でもほとんどの商品が返品可能です。ただし一部できないケースもあります。
記事を読み進める前に、自分の返品したい商品が返品可能かどうか下記をご確認ください。
Amazon.co.jp発送の商品は”ほぼ”返品・交換可能
Amazon.co.jpが発送する商品は、一部を除いてほぼ返品できます。商品到着後30日以内に返品を行ってください。30日を過ぎると返金額が20%減額されます。
返品は開封済みでも可能。ただしこの場合、返金は商品代金(税込)の50%となります。
返品できるもの
●「Amazon.co.jpが発送する商品」の大半
●Kindle電子書籍
※購入から7日以内。カスタマーサービスへの連絡必須。Amazonの裁量で可否が決まる。
●Prime Video
※購入から48時間以内。ダウンロードやストリーミング再生を一度も行っていないこと。
●Dash Buttonを通じて購入された商品(カスタマーサービスへの連絡必須)
返品できないもの
●デジタルミュージック
●ゲーム&PCダウンロード商品
●Androidアプリストアから購入した商品(アプリ、アプリ内課金、Amazonコイン)
●金庫
●プリペイド式商品(イベントチケット、サービスチケット、プリペイドカードなど)
●受注生産品、特注生産品、刻字入り商品
自己都合の返品ができないもの
●本、雑誌
●ペット用品
●ドラッグストア、ビューティー
●飲食品
●Amazonパントリー
●ピアス、ボディピアス
●植物
●ファッション福袋
●原付き、車やバイクのバッテリー
●大型の家具や家電、DIY資材
より詳細な返品条件はAmazonの「返品・交換の条件」をご覧ください。
出品者が発送する商品(Amazonマーケットプレイス)は例外あり
Amazon.co.jpの倉庫から発送するのではなく、個人や企業が発送する「Amazonマーケットプレイス」で販売されている商品は返品方法が異なります。Amazon.co.jpではなく出品者に直接返品しなければいけません。
返品条件はAmazon.co.jpと同等の条件にしているところが多いですが、独自の条件を設定している出品者もいます。出品者のプロフィールページ「返品および返金について」から、条件の詳細を確認してください。
返品のやり方
「Amazon.co.jpが発送する場合」と「出品者が発送する場合」で返送の手順が異なります。
まずはオーソドックスな「Amazon.co.jpが発送する場合」からご紹介します。
Amazon.co.jpが発送する商品の返品手順
※たくさん画面遷移しますが、手順は一本道で簡単。今回はスマホのスクリーンショットを掲載しましたが、PCでも同じ手順で行えます。
Amazon上で返品手続を行う
まず「注文履歴」にアクセスし、返品したい商品を選択します。
詳細ページで[商品の返品]を選択。
返品理由を記入。100字程度の簡単な説明で大丈夫です。
返金か交換を選択し(返金のみの場合もある)、[次に進む]を選択。
[返送手続きを開始]を選択。
返送用ラベルを印刷して荷造りする
返品用のラベルを印刷します。(プリンターがない方は「Q. プリンターがない場合、ラベルの印刷はどうすれば?」をご確認ください)
こちらが返品用ラベルの例。上部のラベルはただの返送先住所なので、手書きでも問題ありません。下部のラベルは印刷して同梱してください。
日本郵便やヤマト運輸など任意の業者を使って、指定された住所へ商品を送りましょう。
商品を発送する(日本郵便を使う場合)
商品を家に取りに来てもらうなら、日本郵便の集荷サービスを使うのが便利。返品手続きの画面に集荷申し込みリンクが書かれており、そこから簡単に申し込めるからです。
日本郵便の集荷申し込みページに移ったら、集荷に来てほしい日時や荷物の個数など必要事項を記入して送信。集荷しに来た配達員さんへ荷物を渡してください。
商品を発送する(日本郵便以外を使う場合)
ヤマト運輸や佐川急便を使って発送することもできます。先ほど印刷して箱に貼り付けた返送用ラベルだけでは送れないので、宅配業者ごとの送り状を書いてください。
▲ヤマト運輸の送り状の例
出典:ヤマト運輸
▲佐川急便の送り状の例
出典:佐川急便
返品理由によって発払いか着払いかが変わるので、送り状を間違えないようご注意ください。
商品がAmazonに到着し返金手続きが行われたら、その旨の書かれたメールが届き、Amazonの注文履歴でも返品完了の旨が表示されます。
決済方法と返金方法
クレジットカード:
商品到着後1~3日ほどでカードに返金。
代金引換・コンビニ・ATM・ネットバンキング・電子マネー払い:
商品到着後1~3週間ほどで返金。Amazonギフト券か銀行振込。ギフト券であれば口座登録の必要がないため、銀行振込より早い。
携帯決済:
商品到着後1~3日ほどで、携帯決済サービス事業者経由で返金。
Amazonギフト券:
商品到着後1~2日ほどで、ギフト券残高に戻される。
Amazonポイント:
商品到着後1~3日ほどで、ポイント残高に戻される。
Amazon.co.jp ヘルプ: 返金について
出品者が発送する商品の返品手順
個人や企業が発送する「出品者が発送する商品」の場合は、返品可否の判断や返品方法は出品者が決めます。
返品の申し込み手順は上記と同じですが、詳細な返品の流れは各出品者とメールでやり取りしてご確認ください。
配送方法・送料について。不良品は着払い可
配送業者の指定は特にありません。
配送料については、初期不良やトラブルのある商品であれば全て着払いで問題ありません。
また衣類・シューズなどファッション商品は「試着」という位置づけで購入できるため、デザインが気に入らないなどの理由でも着払い返品できます。
▲試着できないというネットショッピングの問題を、返品自由にすることでカバーしてくれている。
出典:Amazon.co.jp: 試着後の返品・送料無料: ファッション
自己都合の場合は元払いで発送。もし着払いで送ったとしても、自己都合と判断されれば返金額から送料が引かれます。
よくある疑問
Q. 電話でも返品できる? 電話番号は?
A. できます(メールやチャットも可)。ただしこちらから電話をかけるのではなく、Webで問い合わせてAmazonから電話をかけてもらう流れになります。
電話する方法
Amazonサイトの下部[カスタマーサービスに連絡]→[カスタマーサービスに連絡]と進みます。
[電話でのお問い合わせ]を選択して、[注文内容について]をタップ。
商品を選択して[お問い合わせを続ける]→ 電話番号を入力して[今すぐ電話が欲しい]と進めば、Amazonから電話がかかってきます。
あとは事情を説明し、サポートスタッフの指示を仰いでください。
Q. プリンターがない場合、ラベルの印刷はどうすれば?
A. **``必要なIDを手書きすれば大丈夫です**``。
商品を受け取ったときの箱があるなら、バーコード付きのラベルが貼られていませんか? このラベルを貼ったまま郵送すれば大丈夫です。
ラベルがなくても、返品申し込み時に表示されるラベルのIDを伝票に書けば問題ありません。
Q. 開封済み、使用済み、箱を捨てた場合でも返品できる?
A. 返品は可能です。お客様都合の返品で開封済みの場合、返金額が50%になります。
配達時の段ボールは無くても問題ありませんが、商品の化粧箱は必要です。逆に「化粧箱にキズが付いているのが気に食わない(本体は無傷)」という場合は返品できません。
Q. 送料・手数料はいくら?
A. 不良品の返品なら着払いで送料負担なし。自己都合なら商品によります。手数料はかかりません。
送料は単純に運送業者次第なので、各運送業者の基準に従ってください。
Q. いつまで返品できる?
A. 商品の到着から30日以内です。それ以降も返品できますが、20%減額されます。
Q. 購入時についたAmazonポイントはどうなる?
A. もちろん返品時に引かれます。
もし引かれる前にAmazonポイントを使い切っていたら、不足分が返金額から差し引かれます。
Q. 受け取り拒否で返品できる?
A. できます。
「注文したけどやっぱりいらない」という場合は、配達時に受け取り拒否すればOK。Amazonがそのやり方を認めており、問題なくキャンセルされます。
Q. 返品しすぎるとブラックリストに入れられる?
返品しすぎて警告メールが来た、もしくは警告なしで一発アカウント停止になった、という報告がネット上に散見されます。
Amazonに問い合わせてみたところ、その件については社外秘で回答できないとのこと。基準はわかりませんが、ともかく返品のやりすぎは控えたほうが良さそうです。
返品制度を活用しつつ、Amazonの買い物を楽しもう
手順を細かく説明してきましたが、実際にやってみると想像以上に簡単。返品申し込み開始から梱包完了まで、せいぜい10分ほどでサッとできました。
こういう制度があると、高めの商品でも安心して注文できますね。もし不良品に当たってしまった際は、泣き寝入りせず返品してみてください。
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