今や数多くの企業が参画するオンラインクレーンゲーム業界。その中でも最古参に位置するのが『トレバ』です。『トレバ』は豊富な景品数が魅力。そこで気になるのが、数多くの景品=クレーンが動く現場は、一体どうなっているのかという事。またどんな人が運営しているのかも気になります。
このたびAppliv編集部は、『トレバ』の現場に取材を決行。そこには数多くの「プロのこだわり」が待っていました。

『トレバ』とは? オンラインクレーンゲームの元祖
『トレバ』はサイバーステップ株式会社が運営するオンラインクレーンゲームサービス。獲得した景品は実際に家に届けてくれるため、まさに家にいながらゲームセンター気分を味わえます。
『トレバ』としてのサービス開始は2012年ですが、2010年に始まった『いつでもARキャッチャー』を前身としているため、実質的な歴史は実に10年にもなります。
これはオンラインクレーンゲーム業界では最古参であり、まさに「オンラインクレーンゲーム」の元祖と言っても過言ではありません。
『トレバ』はスマホアプリ版、Webブラウザ版などさまざまな媒体で展開中。Webブラウザ版の方が、サービス内通貨のTPを少し安く購入できるのでお得です。
トレバの現場を直撃! 400台のクレーン筐体に圧倒される……
今回取材させて頂いたのは関東某所の『トレバ』の営業所。倉庫や物流業者の営業所が建ち並ぶ流通の要所に、それはありました。
営業部のマネージャーに案内された先には、広い倉庫にズラリと並ぶ膨大なクレーンゲーム筐体。その数はなんと約400台にものぼります。クレーンゲーム好きには興奮せずにはいられません。さらにこれでも『トレバ』の中では2番目の規模との事。1番目の規模は一体……。
ゲームセンターでは決して見られない光景に、ただただ驚くばかりです。
景品へのこだわり:新旧さまざまな景品を揃え、毎日入れ替えを実施
単純に筐体を並べているのではなく、その中に設置される景品も要注目ポイント。新作やオリジナルなど注目度の高い景品はもちろん、過去の人気景品も在庫として確保。
それらの景品を季節や稼働状況に合わせて毎日入れ替えを実施しているそうです。筆者自身『トレバ』をプレイしており、「いつも新しい景品があるな」と感じていたのですが、決して勘違いではなかったのだと実感しました。
秘密が盛りだくさん。これが『トレバ』のクレーンゲーム筐体
これが筐体の写真。ゲームセンターの筐体に比べて背が低めで、操作ボタンと防護ガラスがありません。
代わりに筐体の正面と横にカメラが設置されているのがオンラインクレーンゲームならでは。また筐体の下には、景品獲得を感知するセンサーが設置されています。
実はこの筐体にもたくさんのこだわりが詰め込まれているんです。
筐体へのこだわり:筐体は改良を重ねたトレバオリジナル
ゲームセンターでは見かけないデザインの筐体ですが、それもそのはず。なんとこの筐体はトレバのオリジナル! しかもサービス開始以来ユーザビリティや管理面を考慮し、改良や小型化を進めているとの事です。10年にも渡るノウハウがここにも現れています。
景品設置へのこだわり:景品は必ず取れる、楽しめる
何気なく置かれているように見える景品ですが、実はここにもこだわりがあります。必ず取れる事を最優先に、「景品を動かす手応え」や「どうすれば取れるか考える思考性」を味わえるように配慮しているとの事。
なんと熟練者は置き方によって何回で取れるかおおよその検討が付くそう。『トレバ』には「景品入れ替え」のプロと呼ばれる人がいます。
カメラへのこだわり:細心の注意を払い、取りやすい角度を追求
オンラインクレーンゲームにおいて、カメラはユーザーの目線代わり。それでいてカメラは少々のズレで見え方が大きく変わるもの。そのためカメラのセッティングには細心の注意を払っているとの事です。
また、ゲームセンターの目線を基本にしつつ、小さい景品はズームをする、大きい景品は見下ろすようにするなど、景品によって最適な見え方に調整していると教えてくれました。
装飾へのこだわり:多種多彩な素材でユーザーの目を楽しませる
実際に筆者が現場を歩き回った所、筐体によってさまざまな趣向を凝らしたデコレーションが施されているのが印象的でした。
それについてお尋ねした所、季節や景品に合わせて、背景のレイアウトは筐体ごとに変えているとの事。ユーザーを楽しませる工夫が細かい所にも見られます。「景品入れ替えのプロ」と同様、「装飾のプロ」も存在するのだとか。
『トレバ』の現場で『トレバ』をプレイ! 気になる遅延は?
オンラインクレーンゲームの現場を取材できるこのチャンス。せっかくなのでプレイさせて頂きました。
やはり気になるのは操作遅延。クレーンゲームではわずかなズレで結果が大きく変わるだけにまさに必須の調査要素です。筐体とスマホ画面を見比べながらプレイした結果は……?
遅延は対応可能な範囲。操作性へのこだわりを実感
遠隔操作である以上、確かにどうしても多少の遅延はあります。ですが十分に対応できる範囲。事実として、細い溝にもクレーンの爪をバッチリ入れられました。操作遅延を最大限に抑え、ゲームセンターのプレイ感を再現するこだわりが感じられます。
取材の特権!? 落とすまでひたすらプレイ
今回はなんと特別に何度でも遊べる台を用意してくださったので、景品を落とすまで挑戦してみました。その台がこちら。オーソドックスな箱物景品で、「橋渡し」の形に設置されています。
早速筆者が挑戦。狙うは右側。景品を横にずらして落とすよう狙ってみます。
その後数プレイで順調に動かし、いい感じに斜めになってきました。
しかしここに来て筆者、緊張でミスを連発。景品のど真ん中に爪を当ててしまったり、落とすつもりの景品を立ててしまったりと、踏んだり蹴ったりの状態に……。
この状況に見かね、撮影係として同行していた美人編集(ヘビーなクレーンゲーマー)が参戦! なんとほぼ手つかずの左側に挑戦する事に。
「入れ替えのプロ」にアドバイスを受けながら挑戦した結果、なんと5プレイほどで獲得成功しました! クレーンゲーマーと現場のプロのコンビネーション、恐るべし……。
「クレーンゲームの楽しさ」へのこだわり
落とすまでプレイして感じたのは、狙い所を間違えなければ1プレイごとに着実に景品獲得に近づく手応えがあるという事。たとえ景品が取れなくても、手応えがあるのと無いのとでは雲泥の差です。
そして落とし方を見極めれば無理のない回数で十分に落とせるのも大事なポイント。
「ユーザーにクレーンゲームを楽しみを味わってもらいたい」というこだわりを感じました。事実、現場に行った筆者&編集も仕事を忘れそうになるほどに熱中しました。
景品の設置に挑戦! 簡単そうに見えて実は……
仕事内容を把握するには、実際に働いてみるのが一番。という事で、さらに景品設置に挑戦させてもらいました。
ただ置くだけだろうと思いがちですが、「ほんの少しの位置の違いで難易度が変わる」事を意識すると非常に悩ましく、試行錯誤の繰り返し。景品設置の難しさをその身に感じました。
橋渡し台では景品を置く棒の間隔も重要。狭すぎると景品が挟まって獲得困難になる場合も……。
試行錯誤を繰り返し、完成した台がこちら。
付き添ってくださった「入れ替えのプロ」曰く、「自分でもこんな感じに置きます」との事。これは合格点をもらえたと言ったと良いのでは?
ともあれ景品の置き方ひとつにも細心の注意が払われているという事を身をもって知りました。
これが『トレバ』の現場の声! 運営者にインタビュー
ほかにも気になるオンラインクレーンゲームの気になるあれこれを、運営の担当者にお伺いしました。
クレーンゲーム好きが運営する『トレバ』
1日あたり30人、3交代制で24時間運営しています。
どんな人が働いていますか?
20代が中心で、男女比は6:4です。学生も少数いて、中には元ゲームセンターのクレーンゲーム担当だった人もいます。元気な人、フレンドリーな人が多い職場です。
やっぱりクレーンゲーム好きな人が多いのでしょうか?
そうですね。ほかにはゲームやアニメが好きな人が多いです。自分で『トレバ』のアカウントを作って、プライベートで遊んでいる人もいますよ。
毎日の業務の中で、「ユーザーが最も楽しめる」難易度を追求
毎日どんな業務をしているのですか?
クレーンの稼働状況のチェック、景品の設置・入れ替えや、アームの強さや可動域の調整を行っています。
景品の設置とアームの調整はユーザーが気になる所ですね。どう調整しているのでしょう?
景品の設置とアームの設定は「必ず取れる事」を大前提に、程よく景品が取れて楽しめる事を心がけています。
確かに。実際にプレイさせてもらって、「楽しめる」事にこだわりを感じました。
そうですね。全部が一発で取れてしまうとクレーンゲームの魅力が損なわれますし、難しい台に挑戦したいお客様もいます。
絶対に取れるけど、簡単すぎない。その難易度調整が基本にして一番難しいところですね。
そうなると、景品設置は経験を積んだ人が担当するのでしょうか?
はい。入ったばかりのスタッフには、まず獲得された景品とお客様のアカウントの紐付け作業から始めてもらい、徐々に景品設置や入れ替えへとステップアップしてもらっています。
「わかっている人」が筐体のセッティングをしているんですね。
「入れ替えのプロ」レベルになると、景品の形や重心を即座に掴んで、短時間で最適な難易度設定ができるようになります。
それでもこちらの想定外の方法で簡単に取る上手いお客様もいますが(笑)。
プロの予想の斜め上行くユーザーも
想定外の方法とは?
橋渡しで落としてもらうつもりが、景品が真ん中から持ち上がってそのまま下に落ちた事がありますね。ほかにはぬいぐるみの首輪やタグにクレーンの爪を引っかけて取るとか。
そんな事もあるのですね。運営さん的には、そういう取り方を見た時にどういう心情なんでしょう?
「なるほど、そうやって取るのか!」と関心しながら、景品設置やテストプレイの参考にさせてもらっています。
『トレバ』の稼働状況
365日24時間運営していますが、忙しい時間帯はいつですか?
時間帯では夜の20時~深夜の3時あたりですね。深夜に多いのは、ゲームセンターの閉店時間と『トレバ』のプレイチケットの配布時間が重なる影響かなと思います。
時間を選ばず遊べるのは魅力ですね。
では時期的に見るとどうでしょう? こちらとしては、休日に遊ぶ人が多い印象ですが。
そうですね。時期的には3~4連休以上の長期休みで稼働が伸びますね。長期休みは出かける日もあれば、家でゆっくりする日もあるので、それが要因かと。
ほか梅雨時など外出しにくい時期も良く遊ばれています。
確かに、外に出なくてもクレーンゲームを遊べるのは嬉しいです。
クレーンが動かない時はきちんと補填。トラブルにも真摯に対応
こちらの営業所だけでも400台ものクレーンゲームが動いている事に驚きました。反面それだけの数になると、やはりトラブルが起こらないか心配です。
そうですね、オンラインクレーンゲームを運営する以上、クレーンが動かないトラブルは付き物です。
そういった不具合はこちらの方で発見次第、不具合分の補填を致します。トラブル時のお問い合わせフォームも用意してあります。
トラブル時もきちんと対応してくれのは、遊ぶ側にとっても安心ですね。
新たなオンラインクレーンサービスが登場する中、『トレバ』の強みとは?
ほかにもオンラインクレーンゲームサービスがある中で、『トレバ』の強みは何でしょう?
とにかくクレーンゲームの台数が多い事。またタイムラグの削減を日々追求しており、快適なプレイ感の実現に努めています。
ほかには「無料で遊べる機会」を多く設けています。誰でも遊びやすい環境が整っている所が、『トレバ』の魅力と考えています。
筆者もログインボーナスのプレイチケットで毎日遊ばせてもらっています。
最後にユーザーの皆さんにお伝えしたい事があればどうぞ
なかなかゲームセンターに行けなくても、『トレバ』なら手軽にクレーンゲームを遊べます。
『トレバ』には一般のゲームセンターの景品のほか、オリジナル景品も幅広く展開しており、女性やお子さま向けの景品もたくさんあります。より多くの人に遊んで頂ければ嬉しいです。
『トレバ』のこだわりが、オンラインクレーンの「楽しさ」を作る
今回の取材を通して強く感じたのは、ごく当たり前に見える事でも数多くのノウハウやこだわりが詰め込まれている事です。
景品が置かれ、カメラが立ち並び、遠隔でクレーンが動く……それぞれに対するこだわりがオンラインクレーンゲームの楽しさへと繋がっています。
これから『トレバ』がどんな楽しさを提供してくれるのか、期待に胸を高鳴らせながら現場を後にした筆者でした。
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かなり大規模の営業所ですが、何人で運営しているのですか?