Kindle、Koboなどの総合ストア、無料マンガアプリなどの利用者は年々増えており、身近な存在となってきた電子書籍。
Appliv TOPICSでは、電子書籍に関するインターネットアンケートを2020年12月2日~12月9日に実施し、1,320件の回答を集めました。現在の電子書籍利用実態を紐解きます。
2人に1人は電子書籍の利用経験あり、使う金額は利用者の4割が「0円」 電子書籍の実態アンケート
最終更新日:2020年12月15日
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注目ポイント
■電子書籍の利用経験がある人は約5割で、10代・20代の利用者が多い。全体では男性の方が利用経験が多いが、10代は女性の方が利用者が多い
■よく利用する電子書籍サービスは「Kindle」「LINEマンガ」
■ジャンルは「マンガ」が幅広い年代で人気。60代以上になると「小説・文学」「趣味・実用」の利用割合が増える。
■電子書籍は8割がスマホで利用。Kindle端末・Kobo端末などの専用電子書籍リーダーを使っている人は約1割。
■1ヶ月で電子書籍に使う金額は「0円」が4割、「1,000円未満」が3割。あまりお金をかけずに楽しんでいる。
電子書籍の利用経験の有無 約半数が利用経験あり
「電子書籍(無料のマンガアプリ含む)を利用したことがありますか?」の質問に、36.9%が「現在利用している」、18.1%が「過去に利用していた」と回答。過半数の55%の人が、電子書籍を利用したことがありました。
男女それぞれの結果を年代に分けてみると、10~30代の男性は過半数が「現在も利用している」と回答。「過去に利用していた」も含めると7割を超えます。
女性も30代以下の利用率が高く、特に10代の「現在利用している」「過去に利用していた」の合計は8割を超えています。20代から上では男性の方が利用割合は高いですが、10代だけは女性の方が利用割合が男性よりも高いという結果に。
利用している電子書籍サービス トップはKindle
電子書籍を「現在利用している」「過去に利用していた」と回答した人に、どの電子書籍サービスを利用したことがあるかたずねたところ、1位はAmazonの電子書籍ストア「Kindle(キンドル)」でした。電子書籍を読んだ事がある人の約3割がKindleを使ったことがあることになります。
次いで多いのが「LINEマンガ」。無料で読めるマンガアプリの中では最も利用者が多く、約2割が使ったことがある計算に。
3位は楽天の電子書籍ストア「Kobo(コボ)」でした。
1冊ごとに購入するストアや無料アプリが上位を占めており、「dマガジン」「Kindle Unlimited」「ブック放題」などの、月額読み放題サービスの利用者はまだ多くはないようです。
上位20サービスの男女比率を見たグラフがこちら。
男性比率が高いのはKindle、Kobo、少年ジャンプ+、マンガBANG!、ebookjapan、マンガワン、マンガUP!、dマガジン、マガジンボックス。女性比率が高いのはLINEマンガ、めちゃコミック、コミックシーモア、comicoでした。
電子書籍でよく読むジャンル マンガが圧倒的人気
電子書籍を「現在利用している」「過去に利用していた」と回答した人に、電子書籍でよく読むジャンル(過去に利用していた人には読んでいたジャンル)を聞いたところ、1位は「マンガ」で74.4%。2位の「雑誌」に50%ほどの差を付けました。
年齢別で見てみると、10代でのマンガ人気がさらに目立ちます。
10~50代で「マンガ」は大きく差を付けていますが、年齢が上がると「小説・文学」「雑誌」「趣味・実用」「ビジネス・経済」などの比率が高くなってきます。
特に20代の「小説・文学」、30代の「雑誌」、50代の「趣味・実用」「ビジネス・経済」は他の年代と比べて比較的高い傾向が見てとれます。
また60歳以上になると「マンガ」の利用者は少なく、「小説・文学」「趣味・実用」の高さが特徴的です。
電子書籍を読むときに使うデバイス 8割はスマホ
電子書籍を現在利用している人に、どのデバイスで読んでいるかをたずねたところ、8割が「スマートフォン」と回答。いつも持ち歩いていて、手軽に使える利便性が選ばられているのかもしれません。
その後には「タブレット端末」「パソコン」と続き、専用の電子書籍リーダー「Kindle端末」「Kobo端末」は1割未満でした。
男女別に結果を見てみると順位の入れ替わりはありませんが、女性の方が少し「スマートフォン」の利用者が増え、それ以外の端末では男性の方が利用割合が高いことがわかります。
特に「パソコン」は男女で15%ほどの開きがあります。
年齢別で見ると、60代の「タブレット端末」「パソコン」の利用割合の高さが目立ちます。仕事を引退し、通勤・通学の必要がない人が増える年代で、デバイスの携帯性があまり重要視されていないのかもしれません。
1ヶ月で電子書籍に使う金額 4割が「0円」
電子書籍を現在利用している人に、1ヶ月にどれだけお金をかけているかの質問には、約4割の人が「0円」と回答し、もっとも多い結果になりました。基本無料のサービスでお金をかけずに楽しんでいる人が多いようです。
次いで多いのは「1,000円未満」で、コミック2冊・文庫や雑誌1~2冊程度です。
男女別では、女性の方が「0円」が高い結果に。
利用している電子書籍サービスのアンケート結果で、1冊ずつ購入する電子書籍ストアであるKindleやKoboなどの割合について女性の方が低かったのが、この結果へのひとつの要因であると考えられます。
電子書籍をどれだけ使うか 半数以上が紙よりも電子を利用
電子書籍を現在利用している人に、紙の書籍と電子書籍のどちらをよく利用しているかを聞いたところ、「本はすべて電子書籍で読んでいる」が17.2%、「紙の書籍より電子書籍をよく利用する」が38.2%。合計すると、半数以上が電子書籍の方を積極的に利用していました。
「電子書籍より紙の書籍をよく利用する」と回答したのは23.6%で1/4程度となり、読書において電子書籍の占める立ち位置はかなり大きいことがうかがえます。
電子書籍の利用をやめた理由 1位は「読みづらい」
過去に電子書籍を利用していたと回答した人に、なぜ電子書籍の利用をやめたのかをたずねたところ、1位は「読みづらい」で34.7%。見開きページの見づらさ、文字サイズ、ページ送りなどの操作性などを苦に感じ、紙を選んだ方が多いのかもしれません。
次いで多いのは「価格が高い」で22.6%。電子書籍は「古本」の概念がないため、セールやキャンペーンを除くと、定価で買わざるをえません。読み終えた本を古本屋に持っていったり、フリマアプリで出品したりできない点も価格の悩みにつながっていそうです。
アンケート回収者内訳
実施期間:2020年12月2日~12月9日
<性別>
性別
男性:655人
女性:665人
合計:1,320人
<年代>
15~19歳:222人
20~29歳:222人
30~39歳:222人
40~49歳:221人
50~59歳:222人
60歳以上:211人
本データの利用条件
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