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ミニマリストとは物や情報、関係性などの過多を削ぎ落とし、自分にとって本当に必要なものだけを手元に置く生活スタイルのことを指します。

それは部屋の整理だけでなく自分の心と生活を整理し余計なストレスや負担を減らすことにもつながります。

この記事では「そもそもミニマリストとはどういう生き方なのか?」からはじめ、明日から実践可能なミニマリスト的な考えや整頓順を説明していきます。

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監修:ミニマリストしぶ(澁谷直人)

1995年生まれ、福岡県出身。2017年に開始した「ミニマリストしぶのブログ」は開設1年で月間100万PVを超える人気ブログに。海外2ヵ国でも翻訳された著書『手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』はAmazonベストセラー1位を記録。2018年に「Minimal Arts 株式会社 」代表取締役に就任。ミニマルな機能美を追求するアパレルブランド「less is _ jp」を監修。

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執筆:森 茂穗(もり しげほ)

メディア制作歴20年以上。5つのファッション雑誌や女性向けwebメディアの編集長を経験。モデル育成やプロデュースに定評がある。

本当に大切な物を長く使うライフスタイルで、自分にとって大切な物は何か?を問いかけるミニマリストに共感している。

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ミニマリストってどういう意味?

シンプルな椅子とお気に入りの書籍

ミニマリストとは物や情報、人間関係といった生活におけるあらゆる要素を最小限に抑えることを追求するライフスタイル。

ミニマリストは英語で「ミニマル(minimal : 最小の)」と「ist (接尾辞 / 〇〇な人、主義者)」を組み合わせた言葉で、海外でそのライフスタイルが徐々に広がり日本でも近年注目を集めている生活様式です。

ミニマリストが大事にしていることは、物質的な所有物を極力減らすことで生活をシンプルにし本当に大切なものに焦点を当てることです。

物や情報の過剰な消費がもたらすストレスや無駄を排除し、より質の高い生活を送ることをめざすミニマリスト。これは物質的な所有物が多いと、それを管理するための時間やエネルギーが奪われ本当に大切なことに集中できなくなるという考え方に基づいています。

もちろんミニマリストは物を所有すること自体が悪いと思っているわけではありません。本当に必要なもの、真に価値があると感じるもの、自分の生活を豊かにするものだけを選び、それ以外のものは手放すという考え方を持っています。

ミニマリストの生活は物質的な所有物を減らすことで、自由な時間を増やし精神的な余裕を得ることができるとされており、また無駄な消費を抑えることで経済的な節約にもつながります。

ミニマリストの考え方はファッション、インテリア、仕事、人間関係など生活のあらゆる面に適用することができます。それぞれの人が自分にとって何が本当に大切なのかを見つめ直し、それに基づいて生活を整理しシンプルにすることでより充実した生活を送ることができるとされています。

しぶさんがミニマリストをおすすめする理由

監修:ミニマリストしぶ(澁谷直人)

ミニマリスト生活の1番のメリットは「モノを減らす過程で、取捨選択が上手になること」だと考えています。

現代はモノも情報も溢れていて、物価や電気代による生活コストの増加で、息苦しい社会になりました。

街を歩けば100円均一やファストファッションが、ネット通販でもボタンひとつで簡単にモノが買えるようになったし、スマホを開けば1日で江戸時代の1年分の情報が入ってくる。

だからこそ、何が自分を幸せにしてくれるモノ・コトなのかを見極めないといけない。モノを減らすなかで「何が必要で、不要か」を考えることで自分の価値基準がクリアになると、どうでもいいモノ・コトに余計なエネルギーを奪われる生活から脱出できる。

そして生活にお金や時間が生まれたら、自分の趣味や仕事など「もっと情熱を注ぎたいこと」に全力で集中できる人生が待っています。まずは家の中にあるモノから減らして始めてみてください。

ミニマリストの定義とは

ミニマリストと方のお気に入りアイテムであるバッグ

ミニマリストとは生活における物や情報、人間関係などを最小限に抑えることでシンプルな生活を追求する人々のことを指します。

物質的な所有物を極力減らし本当に必要なものだけを持つことで、生活をシンプルにし本質的な価値に焦点を当てるライフスタイルを作っていきます。

ミニマリストの部屋の特徴

ミニマリストの部屋は必要なものだけが揃っている

ミニマリストの部屋は必要最低限の家具や装飾品だけが配置され、無駄なものがいっさいないのが特徴です。色彩は白やグレーなどのベーシックな色を基調とし、シンプルで落ち着いた雰囲気をかもし出します。

また収納も工夫されており物が見えないように整理されていることが多いです。部屋の大きさに対して物が置いてある割合が2〜3割ぐらいを目指すとミニマリストっぽい部屋になっていきますよ。

ミニマリストの持ち物の特徴

部屋に馴染む椅子

ミニマリストの持ち物は本当に必要なものだけで、それ以外の余分なものはいっさい持たないのが特徴です。また持ち物は品質の良いものや、流行に左右されないベーシックな物を選び長く使うことを重視します。

物を購入する際には、その物が自分の生活を豊かにするかどうかを考え必要性と価値を基に選ぶのが特徴と言えます。

ミニマリストに向いているのはどんな人?

自分にとって本当に必要なものだけが置かれている部屋

ミニマリストに向いているのは自分の生活をシンプルにして物質的なものから解放されたいと考えている人。

または自分の生活に必要なものだけを持つことで生活の質を高めたいと考えている人です。

さらに自己啓発に興味があり自分自身の価値観を見つめなおすことに興味がある人にも向いていると言えるでしょう。

「ときめきの片付け」との違いは?

必要なものを必要最小限で綺麗にまとめているミニマリストさんの棚

「ときめきの片付け」はそれを提唱された方の名前をとって「こんまりメソッド」とも呼ばれ、物が自分にとって「ときめき」を感じさせるかどうかを基準に持つべき物を選ぶ方法です。

少し似ているようにも感じますが、ミニマリストは合理的に「必要なものは何か?」を考えることから、全く違うものとも言えるでしょう。

「ミニマリスト」と「シンプリスト」との違い

ミニマリストは物質的な所有を最小限にする

「ミニマリスト」と「シンプリスト」は共にシンプルな生活を追求するライフスタイルですが、その焦点が異なります

「ミニマリスト」は物質的な所有物を最小限に抑えることに重点を置きます。これにより物の管理にかかる時間やエネルギーを節約し、自分自身の価値観に基づいた生活を送ることを良しとしています。

一方「シンプリスト」は生活全般をシンプルにすることを目指します。これには物の所有だけでなく情報や人間関係、時間の使い方など生活のあらゆる面が含まれます。シンプリストは生活を単純化し無駄を排除することで、より質の高い生活を送ることを目指していると言えるでしょう。

つまりミニマリストは「物の所有」に焦点を当て、シンプリストは「生活全般」に焦点を当てるという違いがあります。

「ミニマリスト」の反対は「マキシマリスト」

「マキシマリスト」とはたくさんのお気に入りのアイテムに囲まれながら暮らす人、またはそういったライフスタイルのことです。

必要最小限の物を所有する「ミニマリスト」の対になる言葉で、物や情報、体験など生活におけるあらゆる要素を最大限に享受しようとする考え方が特徴です。

たまに誤解している方がいますが、無駄遣いをする人や捨てられない人というわけではなく、コレクターなどみずからのライフスタイルを豊かにする手段のひとつとしてマキシマリストを選択される方も多くいます。

「ミニマリスト」=「貧乏」ではない

ミニマリストは余計な物は購入しない

ミニマリストは物の所有を最小限に抑えるライフスタイルを好みますが、これは「貧乏」を意味するものではありません。

ミニマリストは本当に必要なものだけを持つことを選択し、物質的な所有物に依存しない生活を送ることで精神的な豊かさや自由を追求します。

また無駄な消費を抑えることで経済的な節約にもつながることから、むしろ経済的な豊かさも手に入れている方々も多くいます。

ミニマリストのメリット

シンプルに暮らすミニマリストの部屋はすっきりして雑念がない

ミニマリストのメリットは数多くありますが、無駄な消費を減らし経済的に節約できることや所有する物が少ないことから掃除がしやすいことが挙げられます。

また、余計な物や情報が少ないのでやりたいことに集中でき、結果として生産性が上がり、自身が本当に価値を感じることに使うための自由な時間が増えていきます。

さらに物欲から解放されたミニマリストは、自身にとって本当に大切なものは何か?という自己理解が深く、ご自身にとって価値あるものへの投資が上手になれるとも言えます。

お金の節約になる。貯金がしやすくなることも!

余計なものにお金を使わなくなった結果好きなものにはお金をかけることができる

ミニマリストの生活は物を最小限に抑えることで無駄な消費を減らすことができます。これにより日々の生活費が節約され貯金がしやすくなるというメリットがあります。

また物を選ぶ際には必要性と価値を考えるため衝動買いを抑えることも可能。結果的に貯金がしやすくなる人も多いことがわかっています。

部屋の掃除がしやすい

物が少なく掃除がしやすい部屋

持っている物が少ないと、当然ですが部屋の掃除がしやすくなります。不要な物がないため片付ける時間が大幅に減り掃除もスムーズに行えます。

床に置いてあるものがほぼないので「お掃除ロボット」を活用しているミニマリストの方も多くいらっしゃいます。

身の回りがすっきりすることで集中でき、生産性が上がる

物が少ないことで集中して仕事ができる部屋

すっきりと整理されたミニマリストの生活空間は、物や情報の過剰な消費がもたらすストレスや混乱から解放されます。

無駄な物や情報に囲まれていないこのような環境は集中力を高める効果があり、必要なことに集中しやすくなります。また、物の管理にかかる時間やエネルギーが節約されるため本来の仕事や趣味、自己啓発など自分自身が大切だと思うことに時間とエネルギーを投資することが可能になります。

これらの要素が組み合わさることで生産性が上がり、同じ時間を使ってもより多くの成果を出すことができるようになります。また、自分自身の価値観に基づいた活動に時間を使うことができるため生活の質も向上します。

自由な時間が増えて、心の余裕が持てる・暮らしにゆとりができる

必要なものだけが置かれたミニマリストの部屋

ミニマリストは掃除や片付け、修理やメンテナンスなど物に関連する作業にかかる時間が大幅に減少します。

また私たちは季節の変わり目など、知らず知らずのうちに「買う物を探している」ことがありますが、ミニマリストの方はそもそもご自身が必要だと感じた物、時以外は商品購入を検討しないのでネットで買いたいものを探すような時間もなくなります。

このようにして得られた自由な時間は自分自身のために使うことができます。旅行や趣味、家族や友人との時間、リラクゼーションなど自分自身が大切だと思うことに時間を投資することが可能になります。

また、物の所有を最小限に抑えることで物質的なものからの束縛から解放され心の余裕が生まれます。物に囚われず自分自身の内面的な価値に焦点を当てることができるようになります。これにより暮らしにゆとりが生まれストレスが減少し心地よい生活を送ることができます。

自己理解が深まる

余計なことを考えなくて良いミニマリストの部屋

自分にとって本当に大切なものは何か?を生活の中で自身に問いかけるミニマリストの方は、自己理解が深まりやすく、自分自身の価値観についても言語化できる方が多くいます。

自分にとって何が必要なのかを見つけ出し、何に時間とエネルギーを投資するのかを意識的に選択し、物欲的なものから自分を解放することで人生で本当に自分が大切にしているものが見えてくるのです。

大切なものが見つかる

ミニマリストの方が使っているこだわりの電子レンジ

ミニマリストのライフスタイルは本当に必要なものだけを持つことを重視します。これにより自分にとって本当に大切なものが何かを見つけることができます。

物欲は商品を購入した時に満足度がピークに達するとよく言われますが、旅行などの「思い出」は体験をしたその瞬間だけじゃなく、ふとご自身の人生を振り返ったときや友人との会話の中で、その価値をあらためて示してくれます。

もちろん大切にしたい物やコトは人それぞれではありますが、自分にとって本当に価値あるものは何か?を常に考えているミニマリストの方々は大切なものを見つけるのが上手なんです。

ミニマリストのデメリット

ミニマリストの生活スタイルには多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。以下に、いくつかの主なデメリットを挙げてみます。

同居人・家族・友人など、人と衝突することがある

必要なものだけ揃ったミニマリストの部屋

ミニマリストの生活スタイルは自分には適しているかもしれませんが、家族や恋人などと共に生活する場合、その生活スタイルが他の人にとって不便やストレスを感じる原因となることがあります。

同時に同じ価値観で生活を共にすることができれば、ミニマリストな生活が家族やパートナーと一緒に楽しめ、より深い絆を築くことができるでしょう。

必要なものまで捨ててしまうことがある

シンプルに飾られたミニマリストの方の部屋の一角

ミニマリストになる過程で必要なものまで捨ててしまうことがあります。これは「物を持たない」ことに固執しすぎて、後で必要となる物まで手放してしまうことを指します。

「物を持たない」のではなく「本当に必要なものは何か?」を見極めることが大事なので、捨てることに執着しすぎないように注意しましょう。

便利さを失う可能性がある

整理整頓されたキッチンスペース

物を最小限にすることで一見シンプルな生活を送ることができますが、それにより生活の便利さを失う可能性もあります。例えば必要な時に必要な物が手元にないという状況が生じることもあります。

まずは生活の中で必要なもの不必要なものをリストにまとめて管理し、他のもので代用できないものや緊急時に必要になるもの は、しっかり確保できる手段をこうじておくことが重要なのです。

災害など急な生活の変化に対応できない

ホットサンドメーカーで作る焼きそばパン

ミニマリストの生活は日常生活においてはシンプルで快適ですが、災害や緊急事態など予期せぬ状況に対応するのが難しい ことがあります。

大雨や地震などでコンビニやスーパーから食料品や生活必需品が消えたというようなニュースを見たこともあるでしょう。

非常食や飲料水などの災害時に必要な物を日頃から備えておくことは防災・減災対策の基本です。最近は災害時に必要なものもコンパクトにまとまっています。 お米やアルファ米、レトルト食品や缶詰、カップ麺などを最低3日分は非常時に備えた準備をしておきましょう。

物を買うことにうしろめたさを感じる

自分に必要なものはしっかりそろえる上級ミニマリストの棚

必要な物だけをそろえた生活に慣れてくると新たに物を購入することに対して罪悪感を感じることがあります。これは物を持たないことを理想とするミニマリストの価値観が新たな物を手に入れることに対する感情に影響を与えるためです。

ただ、ミニマリストは物を持たないことを理想としているわけではなく、本当に必要な物を見極めることが大事なので、本質的な部分からブレて間違った方に行かないように注意しましょう。

ミニマリストになる方法とコツ

お気に入りのブルーボトルのカップ

ミニマリストになるためには、とにかく物を減らすことや片っ端から捨てることが正解ではありません。

理想や目的を持って、ひとつずつ進めていきましょう。物を捨てる・選ぶ・残す方法にもポイントがあります。ここではそんな理想的なミニマリストになる方法を見ていきましょう。

まずは理想を考える

物の少ない整理された理想の部屋

ミニマリストになるための第一歩として、どんな暮らしがしたいのか理想を考えることが大切です。

・とにかく無駄な物を減らして部屋をすっきりさせたい。
・無駄な物は減らすけど趣味のコレクションは手放さずに飾りたい。
・掃除や整理整頓の時間を短縮して自由に使える時間を増やしたい。
・服や持ち物を選ぶというストレスから開放されたい。
・最小限の物で生活することで家賃を抑えたい。

こんな感じで、自分にとっての理想や目的を考えてみましょう。

自分の理想のスタイルを定義したら、今度はInstagramやPinterestなどのSNS・雑誌・書籍などで理想のインテリアやファッションを探してみましょう。

最近ではSNSやブログ、YouTubeで情報を発信しているミニマリストも増えています。そんなミニマリストが発信するコンテンツを通じてライフスタイルだけでなく、彼らの考え方を知ることもおすすめです。

やみくもに物を減らすのではなく、自分にとって心地よい生活を想像してミニマリストを目指しましょう。

捨てる基準を設ける

ラックの中の服で1年着ないものは捨てる

物を減らすときは、基準を設けておくことでスムーズに手放すことができます。

例えば1年以上着ていない服は捨てる、読もうと思って積んでいるだけの本は捨てる、買ったときに数回しか使わなかった健康器具は捨てるなど、期間や使用頻度を基準にするのがおすすめです。

片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんが書籍「人生がときめく片づけの魔法」の中で提唱した方法を参考にしているミニマリストも多いです。著書に書かれている「手に取ったときにときめくかどうか」で判断する、物の手放し方は多くのミニマリストからも支持されています。

自分なりの捨てる基準を定義しながら、SNSなどで先輩ミニマリストたちの意見も参考にしていきましょう。

理想や基準が決まったら物を捨てる・譲る

必要な物は捨ててしまったミニマリストの棚

ライフスタイルの理想や基準が決まったら実際に手を動かして物を減らしましょう。ただ、物が多い段階ではどこから手をつけていいかわからないという人もいるかもしれません。

そんなときは、まずは明らかにいらない物から捨てましょう。飲み終わった後のペットボトルや缶、賞味期限切れの食材、通販で届いた商品の段ボールや空き箱、買い物後になんとなくとってある紙袋などを捨てるだけでもすっきりします。残りの物は自分で決めた捨てる基準にのっとって進めていきましょう。

また、捨てるだけでなく人に譲るという方法もあります。必要な人に譲ることで資源を循環させていくのはもちろん、捨てることへの罪悪感を減らすことができます。

特に「もったいない」という気持ちが大きく、物を手放せないタイプの人におすすめです。友人・知人に譲るほか、フリマアプリや物を譲るためのサイト・コミュニティを活用してみましょう。

心から好きな物を選ぶ

お気に入りのカメラとレンズ

ミニマリストにとって本当に大事にしたいことは、充実した生活や心地よく暮らすことのはずです。効率やシンプルさだけを求めて物を選んでいては、気分が上がらないなど心理面での豊かさが減ってしまい本末転倒です。

せっかく必要最小限の物で暮らすのであれば、心から好きな物を選びましょう。一時的に欲しい物ではなく、自分の趣味や生活を豊かにするものを手に入れ、大切に使うことで心に充実感のあるミニマリストを目指せます。

実用性の高いものや、複数の用途で使えるを選ぶ

髪、顔、体と一つですべて洗うことができるメンズビオレ

物を選ぶときは実用性や複数の用途で使えるかを考えるのもポイントです。

例えば服ならインナーを変えるだけでオールシーズン使える物や、トップスとしても羽織りとしても使える物。インテリアアイテムであればソファーとしても使えるベッドや、収納付きのテーブルなどが挙げられます。

キッチンツールや美容アイテムにも実用性を重視した物やマルチに使える物は多いです。こういったアイテムに注目することで、持ち物の数や収納スペースを減らせるのはもちろん、生活に便利さが生まれます。

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シンプルな物を選ぶ

シンプルな部屋に置かれた椅子

物を選ぶときに迷ったらシンプルな物を選びましょう。特にインテリアは柄物よりも無地の物、形が個性的すぎない物を選ぶことで部屋をすっきりと見せてくれます。服や日用品もベーシックな物を選ぶことで洗練されたイメージに仕上がります。

さらに、シンプルな物は汎用性も高い場合が多く、例えば食器などは柄や形が特徴的な物よりも白くてシンプルな物のほうがどんな料理を盛り付けても美味しそうに見せてくれます。

ミニマリストの方は白・グレー・黒をベースに部屋の中を構成している人が多いのでSNSなどを見て参考にしましょう。

長く使える物を選ぶ

シンプルな部屋に置かれたおしゃれな布団

いらない物を捨てて必要な物を残したら、大切に使いましょう。そして新たに物を増やすときは「長く使えるかどうか」を判断基準に物を選ぶのがおすすめです。

例えば流行の物はブームが去ってしまうと不要になってしまうことが多いです。一方、シンプルでベーシックな物を選べば流行りに左右されず長く使えることにも繋がります。

また、節約を意識しすぎてあまりにも価格が安すぎる物を買うのもおすすめできません。安くてもすぐに壊れてしまったり使えなくなってしまう物は、結果的にコストパフォーマンスが低いといえます。

値段が高くても上質で丈夫な物を選ぶと長く使うことができ、愛着を持って大切に扱うこともできます。ミニマリストの方のYouTubeなどを見ていると、洗濯から乾燥までのすべてを1台に任せられるドラム式洗濯機など生活に便利な物には積極的に投資をしている印象です。

厳選したものを残す

厳選された物だけが残ったシンプルな部屋

ミニマリストとして豊かな生活を送るためには「捨てる・手放す」だけでなく、「必要な物を残す」という視点を持ちましょう。自分にとって大事な物を丁寧に選ぶことで、大切に使い続けることができます。

また、不要な物を削ぎ落とすことを重要視しすぎると窮屈な気持ちになってしまうことも。厳選した物を残しお気に入りの物だけに囲まれた生活は心の充実感も高まるでしょう。

大量生産・大量消費の反対にあるミニマリストの生活は、その行為そのものがサステナブルな生活様式とも言えます。自分では使わなくなったものを誰かに譲ることで物を減らし、ご自身の充足感をより高めることだって可能です。

服を制服化するのもおすすめ

ラックにかけられたシンプルな服

コーディネートのパターンをひとつや少数に決めてしまうことで、私服を制服化して着回すことでクローゼットをすっきりと保つことができます。

男性ならTシャツ+ジャケット+スラックス、女性なら無地のカットソー+スカートといったようにベーシックなスタイルだと制服化もしやすくおすすめ。Tシャツなどは同じものを複数枚持つことで、自分のスタイルを作りやすくなります。

制服化することは持ち物を少なく最小にできるだけでなく、服を選ぶことや決めることのストレス・時間を減らすこともできます。アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズが、決断の回数を減らして時間や思考を効率的に使うために毎日同じ服を着ていたことは有名な話です。

ミニマリストになりたい人によくおすすめされる本

本棚の前で開かれた書籍

ミニマリストを目指したいと思ったら、片付けの方法やミニマリストのマインドについて書かれた本をヒントに知識を身につけるのもおすすめです。中には、多くのミニマリストの方々が読んでいる本やバイブルのように親しまれているものもあります。ミニマリストを目指す前に読む価値のある3冊をご紹介します。

「手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」ミニマリストしぶ 著(サンクチュアリ出版)
本記事の監修をしてくださったミニマリストしぶさんが、最小限の生活コストを知り、自由な時間としがらみのない人間関係を手に入れるための50のコツを教えてくれる。ミニマリストになるためのライフサンプルだけではなく、本当に豊かな人生を送るためのエッセンスが詰まっています。人生にちょっと疲れちゃったなって人にも読んでほしい1冊です。

「ぼくたちに、もうモノは必要ない」佐々木典士 著(ワニブックス)
雑誌や書籍の編集者として物に囲まれた生活から、物を捨ててミニマリストになった著者のエッセイ。実際にミニマリストになったことで感じた、最小限にしたからこそ、見えてくる本当の豊かさが語られていて、読み進めていくうちにミニマリストとは何なのかを考えることができますよ。

「人生がときめく片づけの魔法」近藤麻理恵 著(サンマーク出版)
片付けコンサルタントの近藤麻理恵(こんまり)さんを一躍有名にしたベストセラー本。「一度片づけたら、二度と散らからない方法」を書いた本で、まずは捨てることをはじめたいミニマリスト初心者におすすめ。こんまり流の「ときめく片付け」の方法を知ることができます。

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ミンスゲームって知ってる?

ミンスゲーム(MINSGAME)は、「minimalism game」(ミニマリズムゲーム)の略でミニマリズムの実践方法としてアメリカで流行。このゲームはミニマリストのライフスタイルを提唱するジョシュア・フィールズ・ミルバーン氏とライアン・ニコデモス氏によって考案されました。彼らはミニマリズムの理念を広めるために、身の回りの不要な物を手放すことを奨励しています。

ミンスゲームのルールは非常にシンプルで、日付に応じて物を手放すというものです。例えば9月1日には1つ、9月2日には2つというように、月のそれぞれの日付に対応した数の物を手放します。このプロセスを一ヵ月間続けると、31日間の月では合計で496個、30日の月では465個の物を手放すことになります。

このゲームの背景には物質的な所有物を減らすことで、よりシンプルで意味のある生活に焦点を当てるというミニマリズムの理念があります。ミンスゲームは参加者に自身の持ち物を見直し、本当に必要なものが何かを考えさせる機会を提供。不要な物を減らすことで生活空間を整理し、物質的ではなく精神的な満足感を得ることができるとされています。

このゲームは多くの人々にとってミニマリストとしての生活を始めるきっかけとなり、物質主義からの脱却や持続可能な生活様式への関心を高める効果があります。またソーシャルメディアを通じてその経過を共有することで、他の人々とのコミュニティを形成し、相互に刺激を受け合うこともこのゲームの特徴のひとつです。

ミニマリストの続け方 すっきりした状態をキープするには?

物を減らしミニマリストとしての生活を手に入れた後は、元の生活に戻らないようにできるだけミニマリズムにのっとった生活を続けることも大切です。

特に部屋は油断しているとすぐに物が増えたり散らかってしまうとよく聞きます。すっきりした状態をキープする方法を以下で紹介していきます。

買い物のルールを決める

部屋を暖かく演出してくれるライト

物が減ったら物を増やさない努力をしましょう。とはいっても生活していく以上、何も買わないわけにはいきません。無駄なものを増やさないために、買い物のルールを決めるのがおすすめです。

例えば迷ったらすぐに買わない、欲しいと思ったときにはメリット・デメリットを考えるなど、買う前に冷静に判断する時間を設けるのが良いでしょう。

同じ物を持っていないか、フェイスタオルにバスタオルの役割も与えるなど他のもので代用できないかを整理してみることも大切です。

他にも値段を見てその商品を買うのにどれくらいの時間働くことが必要かシミュレーションしてみる、どれくらいの期間や頻度で使うかを想像してコスパを考えるなどの合理的な方法も良いでしょう。

セールは安さに惹かれて判断力が鈍り、必要のない物を買ってしまうことも多いので、セールになる前に「セールになったら買いたいものリスト」を作成しておくとOK。

いずれの場合も自分が本当に欲しい物かどうか、必要な物かどうかをしっかり考えることが大切です。最初は必要な物を決めるのに時間がかかるかもしれませんが、一度決めてしまえば後はそのルールにのっとって商品を購入するだけなので事前の整理はとても大切です。

物を購入したら捨てる

キッチンも必要なもだけを揃える

物をひとつ購入したら、持っている物をひとつ捨てる方法は、多くのミニマリストが実践しています。

これはひとつ何かを手に入れるためには何かを手放さなければならないので、購入のときに慎重になれるというメリットがあります。また取捨選択を繰り返し訓練していくことで、自分に必要な物を選ぶスキルや習慣も身につきます。

物の置き場所を決める

置き場所が決まっているキッチン

特に部屋をすっきりキープするために、物の定位置を決めておきましょう。使ったものは同じ棚や引き出しに戻すことを徹底すれば、部屋が散らかったり知らないうちに物が増えるみたいな習慣を防ぐことができます。

物の住所と呼ばれることもあり、必ず元の場所に戻せばいいので片付けが簡単になるというメリットがあります。また定位置が決まっていることで、物をどこにしまったかがかわからなくなって探さなければいけないというストレスも減ります。

物をストックしない

不必要なものがないミニマリストのキッチン

物はストックしすぎないようにするのもポイント。洗剤やトイレットペーパーなどの日用品や調味料などの保存食品はストックしておくと便利なように思えますが、限られた収納スペースを圧迫して部屋が散らかる原因になります。

さらに、棚や引き出しの奥底にしまっておくことで、ストックしたこと自体を忘れてしまうというパターンも。何個も同じ商品を買ってしまうという失敗もありえます。

よく使う日用品はストックする数を決め、何個持っているのかをメモしておくなど所持数を把握して管理しておくとよいでしょう。お住まいの場所にもよりますが、ストックはせずに必要になってから買い足すだけでも案外困らない製品も多くあります。

模様替えで気分転換をしよう

アートをアクセントに置いている

ミニマリストの生活を続けていると、同じ物に囲まれることに飽きたり、単調でつまらないと感じてしまうことがあります。必要最低限の物で暮らすことに息苦しさを感じないために、模様替えで気分転換というイベントを利用しましょう。

大掛かりな模様替えは物を増やす原因にもなるので、シーツや枕カバーを変えてみる・スペースを取らない絵やポスターを飾ってみるなど小さなことを試してみるのがおすすめです。

日記やSNSに記録するのもおすすめ

SNSアプリが並んだスマホ画面

部屋をすっきりキープするためのモチベーションを維持するために、日記やSNSに記録をしてみましょう。最近ではSNSなどで情報発信をするミニマリストの方も多いですが、発信することに抵抗があったりハードルが高いと感じる場合は自分だけが読める日記などを利用しても良いでしょう。

特に最初は手放したものを記録したり、理想を書き出してみることで気持ちが整理されます。なれてきたらSNSで発信することで、さらにモチベーションが高まります。

インテリアの写真を投稿して誰かに見られていると思うだけでも、綺麗な部屋をキープしようという気持ちに。片付けの方法や考え方をシェアすることで、同じ考えを持つミニマリストと繋がれたり、情報交換することも可能となります。まずは今すぐできることから行動してみましょう。

ミニマリストが目指す「心の豊かさ」とは

椅子に座ってスマホを見るミニマリストの男性

ミニマリストになると身の回りがすっきりしシンプルに暮らすことで生産性が上がったり、時間や心に余裕が持てて行動力が上がったりとさまざまなメリットがあります。

一方で物を減らすことに執着しすぎると本当に必要なものがわからなくなることもあります。現にミニマリストは「とにかく捨てる、無機質な人」と勘違いされることも多いです。

ミニマリストが目指すのは家の物を減らすことだけでなく必要な物で豊かに暮らすこと、気持ちをすっきりとさせ充実した生活を送ることです。物という「点」だけでなく自分の生活や人生という「線」に向き合うことで、本当の心の豊かさを見失わないようにしましょう。

ミニマリストの極意「ストイックになりすぎないことも大切」

シンプルな空間でくつろぐ女性

心豊かにミニマリストを目指すためには、ときにストイックになりすぎないことも大切です。

とにかく物を減らさなければという考えに固執しすぎると、必要な物まで捨ててしまうことがあります。また部屋に物があることが許せなかったり、買い物をすることに罪悪感をいだいてしまうこともあります。

その結果、時に自分を追い込みすぎるあまり同居人や友人の部屋・持ち物にまで意見を言ってしまい、人間関係が悪化するという最悪のパターンも。

最初から完璧を追い求めず今の自分にとって、心地いい生活を送ることがミニマリストの目標です。物を捨てることを目的にせず、ときには条件をゆるめたりしながら楽しんでミニマリストを続けていきましょう。

最近は便利なレンタルサービスも増えているので、自分にとって新しく感じるものを取り入れ、楽しみを増やしていくのもオススメですよ。

まとめ

椅子をパソコン作業のデスクとして使っている

ミニマリストは物や情報などを最小限にし身の回りをシンプルにすることで、心地よいライフスタイルを過ごすための考え方です。

ミニマリストになることですっきりした部屋、時間・お金・心の余裕を手に入れられるなどのメリットがあります。またやりたいことに集中する環境と時間が整い、生産性が上がることも。

ただし、ミニマリストになることで便利さを失ったり、考え方が偏ってしまうことで他人と衝突してしまうなどのデメリットもあります。本当の心の豊かさを見失わないように、ストイックになりすぎず充実したミニマリストライフを目指しましょう。