「SHEIN」の緊急配送とは？ ボタンを押すとどうなる？ 実際に試して検証！

「SHEIN」の緊急配送ボタンは、2023年11月頃から登場した機能。配送を促すボタンであることは理解できますが、配送スピードに直接影響を与えるのかどうかは不透明です。

また公式でも具体的な効果について説明がなく、ユーザー間でも憶測が広がっています。そのため現時点では公式によるガイドライン提供を期待しつつ、自分自身で試してみるしかありません。

「SHEIN」の緊急配送ボタンが表示されるのは商品のステータスが配送中、かつ荷物が国内にあるタイミングです。

ただしすべての注文で表示されるわけではなく、配送状況によって表示されたり消えたりすることもあるようです。

このことから、注文内容（種類）や配送地域、「SHEIN」の内部的な配送プロセスに依存する可能性も考えられます。

筆者が、実際に緊急配送ボタンを押してみました。押さなかった場合との比較ができないため、当初予定されていたお届け予定日からどうだったのかを基準に、感じたことをまとめています。

緊急配送ボタンは、荷物が成田空港に到着したタイミングで表示されました。さっそく押してみたところ、「早急に対応するよう物流業者に連絡した」との表示が。

しかし、押したあとも緊急配送ボタンは表示され続け、画面上の見た目もとくに変化が感じられませんでした。

結局、商品が届いたのは緊急配送ボタンを押した翌々日の2024年1月14日。

「SHEIN」から送られてきたメールでは1月13〜18日がお届け予定日だったので、結果的には予定通り届いただけでした。

緊急配送ボタンは気休め程度で、期待しないほうがよいというのが率直な感想です。しかしモヤモヤが残ったので、配送業者（今回はヤマト運輸）と「SHEIN」にも問い合わせました。

ヤマト運輸に「緊急配送ボタンを押すと、御社に通知が届くのか」を確認したところ、他社サービスなので当然ですが「SHEIN」に問い合わせるよう回答がきました。

これを踏まえて「SHEIN」に問い合わせた結果、緊急配送ボタンは配送業者に催促が届く仕組みであること、配送の優先順位が上がるわけではないことの2点がはっきりしました。

やはり気休め程度に考えておいたほうが良いでしょう。

筆者が実際に押した経験でいうと、「SHEIN」の緊急配送ボタンを誤って押しても何も変わりません。配送オプションを追加したわけでもないため、追加料金が発生することもありませんでした。

緊急配送ボタンを押したことによる具体的な影響が不透明であるため、不安を感じることもありますが、たとえ誤って押しても大きな問題にはならないと考えられます。

「SHEIN」では現在、配送方法がお急ぎ便のみとなっています。注文から商品が届くまでの配送期間は数日から数週間など幅がありますが、筆者の経験によると5〜6日でした。

ただし注文のタイミングや在庫状況、税関検査やフライトの遅延、天候などの影響で変動する可能性があります。

「SHEIN」の配送期間は多くの要因に左右されるため、お急ぎ便を利用しても配送が遅れる可能性は完全には排除できません。スケジュールに余裕を持って注文しましょう。

「SHEIN」は便利なサービスですが、ときに商品の到着が予定よりも遅れることがあります。遅延につながる要因や対処方法も知っておきましょう。

商品の到着が遅れる原因として、まずは繁忙期が挙げられます。セールなど注文が増加するタイミングはとくに、処理や出荷に時間がかかる可能性があります。

次に配送地域や税関検査・フライトの影響なども大きいと考えられます。遠隔地などでは通常より配送時間がかかる可能性があり、税関検査での足止めや天候の影響などで予期せぬ遅延が発生することもあります。

商品がまだ出荷されていない（海外にある）場合は「SHEIN」のカスタマーサービスに連絡することで状況を確認できます。遅延の原因が税関検査などであれば対処方法は限られますが、情報は得られるので安心材料のひとつになるでしょう。

一方で商品が国内にある場合は、配送業者の追跡システムを利用するのがおすすめです。配送予定日や現在の位置を知ることで、遅延に対してより具体的な対応が可能になります。