2024年12月19日 (木)から、Amazonでもふるさと納税が利用できるようになりました。Amazonアカウントを持っている方は、いつものお買い物感覚で好きな自治体に寄付することができます。
本記事では、Amazonふるさと納税は他のふるさと納税とどのような違いがあるのか、Amazonふるさと納税の特徴やメリット、注意点などを紹介します。
Amazonふるさと納税とは?メリット・デメリット、申請のやり方などを解説
最終更新日:2024年12月26日
Amazonふるさと納税とは
Amazonふるさと納税とは、Amazonサイト上でふるさと納税の寄付ができるサービスのことです。
2024年12月時点では、全国約1,000の自治体が参加し、登録返礼品数は約30万。現時点での返礼品掲載数は、「楽天ふるさと納税(約50万)」や「ふるなび(約60万)」など、有名なふるさと納税サイトよりもかなり少ない印象です。
しかし、返礼品が最短翌日に届く、Amazon限定の返礼品が用意されるなど、後発サービスならではの魅了もあるため、十分に検討の余地はあるでしょう。
Amazonふるさと納税の特徴・メリット
Amazonふるさと納税は、日本全国の地域の活性化や中小企業支援を目指した新サービスです。まずはAmazonふるさと納税ならではの特徴やメリットを紹介します。
Amazonふるさと納税の特徴・メリット
- 返礼品を最短で翌日配送
- Amazonならではの限定返礼品を多数用意
- 他のふるさと納税サイトよりも寄付額が安い
- ポイント還元率は低め。Amazon Mastercardで2%
最短で翌日に返礼品が届く
Amazonふるさと納税の最大の特徴は、最短で翌日に受け取れる返礼品が用意されている点です。
一般的なふるさと納税の場合、寄付をしてから到着するまでに早くても1週間、平均的には1ヵ月近くかかります。
しかし、Amazonふるさと納税に掲載されいてる多くの返礼品が最短翌日配送を実現。お水や日用品など、すぐに欲しいものをふるさと納税の返礼品として、いつものお買い物感覚で利用できます。
Amazonふるさと納税限定! 復興支援コンサートも返礼品に
能登半島地震や記録的な大雨で大きな被害を受けた石川県七尾市や能登町での復興支援コンサートを、同自治体からの返礼品として提供。2025年5月17日に、石川県七尾市文化ホールで開催される復興支援コンサート「SOUNDS FOR TOMORROW」のライブチケットが取り扱われています。
2024年12月時点では、ロックバンド「10-FEET(テンフィート)」の卓真さんと、「ストレイテナー」でのホリエアツシさんの出演が決定。今後も追加の出演者が決まったら、Amazonふるさと納税の限定返礼品ページにて随時更新されていくようです。
そのほか、長崎県波佐見町からはAmazonロゴ入りの波佐見焼マグカップ、神奈川県川崎市からはAnkerの限定デザインのモバイルバッテリーなども、Amazonふるさと納税限定の返礼品として提供されています。
他のふるさと納税サイトよりも寄付額が安い返礼品も
Amazonふるさと納税では、同じ自治体の同じ返礼品であるにもかかわらず、他のふるさと納税サイトより寄付額が安いケースもあります。
例えば、他のふるさと納税サイトだと牛タンや銀鮭などの寄付額が12,000円のところ、Amazonふるさと納税では10,000円になっているケースも。
Amazonふるさと納税は、他のふるさと納税サイトよりも手数料や配送料が安いため、その分だけ返礼品の中身を増やしたり、寄付額を下げたりすることができる仕組みになっています。
ポイント還元は低め。Amazon Mastercardで最大2%
気になるポイント還元については、プライム会員がAmazon Mastercardで寄付すると最大2%分のAmazonポイントが還元されます(プライム非会員は1.5%)。
また、2025年1月7日までの期間、初めてdアカウントを連携する方限定で、5,000円以上の寄付するとdポイントの還元が5倍になるキャンペーンが実施されています。
現時点では、他のふるさと納税サイトよりも還元率が低く、Amazon Mastercardの支払い以外にAmazonポイントが貯まる返礼品はありません。ただし、プライムデーなどの大型セールで実施されるポイントアップキャンペーンの対象になる可能性は十分に考えられます。
ふるさと納税サイト | ポイント還元率 |
---|---|
Amazonふるさと納税 | 最大2% |
楽天ふるさと納税 | 最大31.5% |
まいふる | 最大20% |
さとふる | 最大57% |
Amazonふるさと納税のデメリット・注意点
ワンストップ特例制度の利用にはひと手間かかる
Amazonふるさと納税は、オンラインでのワンストップ特例申請に対応していません。
ワンストップ特例申請を利用する場合、寄付申込完了後に表示されるアンケートに回答し、ワンストップ特例の利用をAmazon側に申告する必要があります。後日、寄付先の自治体から「特例申請書」が届くので、期日までに返送する流れです。
なお、アンケートに回答しない場合は、Amazonふるさと納税を通じてのワンストップ特例制度の利用を希望しないと回答したとみなされるので、注意してください。
オンラインでの申請を希望する場合は、各自治体がオンラインワンストップ特例申請に対応しているか自分自身で確認し、寄付先の自治体がオンライン申請に対応していれば利用できます。
XML形式の証明書は発行できない
ふるさと納税の税金控除に必要な情報を自動入力してくれ、従来のように各書面を参照した入力が不要になる、XML形式の電子データ「寄付金受領証明書」。
より簡易に確定申告の手続きができる、このXML形式の「寄付金受領証明書」の発行を、Amazonふるさと納税は対応していません。
支払い方法はクレカまたはデビットカードのみ
Amazonふるさと納税の支払い方法は、クレジットカードとデビットカードのみ。 コンビニ払いや郵便振替、銀行振込などの支払いには対応していないので、クレジットカードまたはデビットカードを持っていない方は利用できません。
他のふるさと納税サイトとの違いを比較
Amazonふるさと納税と他のふるさと納税サイトの大きな違いは、「最短翌日配送」と「寄付額の安い返礼品の取扱い」の2点です。
トイレットペーパーやティッシュといった、明日にでも欲しい日用品などを返礼品として受け取りたい方や、寄付額を安く抑えられる分、いろんな返礼品をもらいたい方におすすめです。
ふるさと納税サイト | 返礼品数※ | 特徴 |
---|---|---|
Amazonふるさと納税 | 約30万 | ・最短翌日配送 ・他よりも寄付額が安い返礼品あり ・Amazonアカウント持ちは新規登録不要 |
楽天ふるさと納税 | 59万点以上 | ・誰でもポイントが貯まる ・レビューやランキングが充実 ・楽天会員は新規登録不要 |
ふるさとチョイス | 67万点以上 | ・老舗サイト ・サイト限定の返礼品が豊富 |
さとふる | 98万点以上 | ・お得なキャンペーンが頻繁に開催 ・携帯料金と一緒に支払える |
ふるなび | 64万点以上 | ・最大50%のふるなびコイン還元 ・家電製品の返礼品が充実 |
Amazonふるさと納税のやり方│寄付する方法
Amazonふるさと納税から自治体に寄付する流れを紹介します。
ここではスマホでの流れを例に解説していきます。以下の手順を参考にしてみてください。
-
STEP1
ふるさと納税の控除上限額を調べる
ふるさと納税は、実質自己負担額2,000円でさまざまな返礼品をもらえるお得な制度。しかし、控除上限額を超えると自己負担額が増えてしまいます。そうならないために、年収や扶養家族の有無などから、寄付できる上限額を調べる必要があります。
年間の控除上限額の目安を知りたい方は、Amazonふるさと納税が公開している「控除上限早見表」を確認しましょう。 -
STEP2
返礼品を選ぶ
全国各地の魅力的な返礼品を、カテゴリーや寄付金額、応援したい自治体から探してみましょう。上記を見てわかるように、商品価格の箇所に「ふるさと納税」と記載があれば、ふるさと納税の対象商品です。
もし、ページ上に「ふるさと納税」の表示がない場合は、返礼品ではないので気を付けましょう。 -
STEP3
希望の商品ページにある[カートに追加する]をタップ
商品ページには注意事項や発送までの目安などが記載されているので、カートに追加する前に必ず確認しておきましょう。
-
STEP4
右上の買い物カゴのアイコンをタップし、[ふるさと納税のレジに進む]を選択
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STEP5
注文情報や配達予定日を確認し、[注文を確定する]をタップすれば寄付完了
寄付したあとは税金の控除申請を忘れずに!
税金の控除申請は、ふるさと納税の自己負担額を2,000円で収めるための重要な手続きです。この手続きをしないと、ふるさと納税で寄付した意味がなくなってしまいます。
Amazonふるさと納税で寄付したあとは、必ず税金の控除申請を行いましょう。控除申請の方法は「確定申告」と「ワンストップ特例制度」の2通りに分かれています。
【確定申告】
・確定申告書類と寄付先の自治体が発行する「寄付金受領証明書」を、寄付をした翌年の確定申告期間内に税務署に提出
【ワンストップ特例制度】
・寄付の申込完了後に表示されるアンケートに回答
・期日(※通常翌年の1月10日に自治体必着)までに本人確認のための必要書類と合わせて申請書を寄付先の各自治体へ送付
・申請状況については各自治体へ問い合わて確認
※Amazonふるさと納税では、オンラインでのワンストップ特例申請を受け付けておりません。オンラインでの申請を行う場合は、各自治体がオンラインワンストップ特例申請を受け付けているか確認のうえ、対応する必要があります。
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