当時、もっと本気で、全身全霊で断らなかった自分が悪いのかもしれない。
【幼馴染】「結婚しようね」と約束した相手と再会したお話。
最終更新日:2015年04月30日
こんなベタエピソードってお持ちですか?
ぬわーーー!!!
~結婚の約束をいつまでも覚えてる相手がいたらどうする?~
D子……。
小学生からの友人で、物心つく前から空手を習っていたという剛の者です。
当時1番身体が大きいガキ大将からの「ドロップキックに耐えた事件」は学年中に響き渡っていました。
どうでもいいけど、件のガキ大将はそれがきっかけでD子に惚れたそうです。
どんなスイッチだよあいつ。話がそれました。
とにかく、無敵のD子です。当然そんな相手にひ弱な僕が敵うはずもなく、なぜか毎日彼女にはボコにされたものです。
先生が「大田くんがグッタリしてるから、そなへんでやめときなさい」とD子を戒めた言葉は、今でも忘れられません。
そんなD子ですが、中学を卒業する頃、僕にこんな話を切り出してきました。
「お互い30歳になっても独身だったら、結婚しようぜ」
……絶対イヤだ……。
「あんたに恋愛感情なんてないけど、結婚しないと世間体とかあるらしいし、あんたなら無害そうで都合がいいからさ。籍入れると同時に生命保険に入ってもらうけど、いいよね?」
何だこいつ? 僕をどうする気!?
だいたい、このD子ってさして可愛くもない(主観です)し。
将来的に美人になる予感だって微塵もない。
そもそも(当時の)僕はタエちゃん一筋だからね。
だから、その場で断ったはずなのですが……。
とりあえず、まあ……同郷だしな。お茶くらいするか。
そして運命の再会へ……
「久しぶりだね、あんた。元気してた?」
相変わらずがさつそうなダミ声です。
とりあえずコーヒーをふたつ注文しました。
「ねー覚えてる? 結婚しようっていう話さー、アハハ」
いきなりかよ!
などとドン引きしながら、ウエイトレスからコーヒーを受け取ります。
まっ、でも気兼ねない相手だから結婚する、というケースもあるらしいし。
そういう意味では、こいつと結婚ていうのもありえるのかな。
「なんだとコラアアアアアア!!」
やっぱダメだ。
人のコーヒーの飲み方にケチつけるヤツとは一緒になれん!
改めて結婚は断ったのですが、
なぜか彼女は
期限を一方的に35歳に延ばして去っていきました。
嵐のようなヤツだ……。
あと風邪ひきました。