子供から手が離せない家庭や、毎日仕事に追われる一人暮らし。なかなか買い物に行く時間も取れない人も多いのではないでしょうか? そこで一度検討して欲しいのが「ネットスーパー」の利用です。
本記事では「ネットスーパーとは何か?」から、ネットスーパーを使うことのメリット・デメリット、さらに人気ネットスーパー6社の比較まで、徹底的に解説していきます。
イオン・西友など「ネットスーパー」比較&解説。気になる送料やおすすめは?
最終更新日:2018年02月18日
ネットスーパーとは? 自宅でスーパーの買い物ができる宅配サービス
ネットスーパーとは『イオン』や『イトーヨーカドー』など、各種スーパーマーケットが展開する宅配サービスです。肉や魚といった生鮮食品も、鮮度を保ったまま届けてくれるのが特徴。価格も店舗と同程度。
その名の通りインターネットで利用できるスーパーマーケットという感覚で利用できます。
ネットショップ(通販)との違いは?
ネットスーパーと類似したサービスにネットショップがありますが、よく比べてみると多くの点で異なるのがわかります。
ネットショップは全国対応。ネットスーパーはエリア限定
ネットショップは基本的に全国展開。対してネットスーパーは企業ごとにばらつきはあるものの、対応エリアがある程度限定されています。これだけだとネットショップの方が強いように見えますが、そうとも言い切れない事情があります。詳しくは後述。
ネットスーパーは生鮮食品に強く、ネットショップは日持ちする食品に強い
ネットショップの生鮮食品は品揃えが少ない、料金が割高などの点がネック。それに対してネットスーパーは、実店舗のスーパーと遜色のない品揃え、値段もスーパー相応の価格に抑えられています。生鮮食品に関してはネットスーパーの方に軍配があがりますね。
一方ネットショップでは、インスタント食品などの日持ちする食品の安売りや大量販売を行っている事が多く、まとめ買いに向いています。
ネットスーパーは最短3時間。配送時間に大きな違い
ネットショップは早くても到着まで数日かかるのに比べ、ネットスーパーは最短なんと3時間ほど。対象エリアが絞られている分、生鮮食品を新鮮な状態で購入できるのが大きなメリットです。
配送時間に関してはネットスーパーに軍配が上がりますね。
ネットスーパーとネットショップ、どう使い分ける?
比べてみると様々な違いがあるネットスーパーとネットショップ。使い分ける事でより賢く買い物ができるようになります。
新鮮な生鮮食品がすぐ欲しい時はネットスーパー。日持ちする食品をまとめ買いしたい時はネットショップを利用するのがおすすめです。
ネットスーパーのメリット・デメリット。自宅受け取りだけじゃない
ネットスーパーは実店舗に比べて多くのメリットがある代わりに、意外なデメリットも存在します。メリット・デメリットをしっかり理解した上で、賢く利用しましょう。
メリット①:スーパーまで足を運ぶ必要がない。時間と体力の節約に
最もわかりやすいメリットは、スーパーまで移動する必要がないという事です。単純に移動時間を節約できるほか、商品を大量に買い込んでも重たい荷物に悩まされる事もありません。
ほかにも雨の日に外へ出ずに済む、会計時にレジに並ばなくていい、交通費やガソリン代が浮くといった事もメリットとして挙げられます。
メリット②:実店舗に比べて、衝動買いを抑えられる
実店舗に行かなくていい事と関係しますが、ネットスーパーでは衝動買いを抑えられるメリットもあります。
スーパーに足を運ぶと、ついその場のテンションで魅力的な惣菜やお菓子に手がのびがち。ですが自宅でスマホやPCを通して冷静に見ている分、衝動買いを抑えられるはずです。
メリット③:最短3時間。注文したその日のうちに商品が届く
これは先ほどもネットショップとの違いとして述べた事ですね。お昼に注文をしておき、夕方になったら届いた食品を使って料理、といった柔軟性の高さがネットスーパーの魅力です。
メリット④:365日24時間注文を受付
ネットスーパーはメンテナンスを除けば閉店時間がありません。配達時間は限られていますが、注文だけなら365日24時間(店によっては23時間)手続き可能。仕事帰りでスーパーに行く余裕がなくても、前日に注文して帰宅した頃に受け取れます。
デメリット①:商品を直接手に取って見られない
実店舗に行かなくていいのはメリットですが、商品が届くまで現物を確認できないというデメリットもあります。特に生鮮食品に顕著。鮮度には十分気を配られていますが、直接手に取れないのが気になる人も多いでしょう。
デメリット②:企業によって対応エリアがまちまち
様々な企業が展開しているネットスーパーですが、対応エリアには気をつけなければいけません。『イオン』のようにほぼ全国に展開している企業もあれば、関東一帯のみの企業も。特に地方在住だと、選択肢の幅が狭まってしまうのが残念です。
デメリット③:送料がかかる
宅配サービスである以上仕方のない事ですが、どの店でもネットスーパーでは送料がかかります。一定額以上の買い物で送料無料になるサービスはあるものの、足りない物をちょっと買い足すといった利用方法は現実的ではありません。
デメリット④:再配達に料金がかかる。不在にならないよう注意
ネットスーパーの場合、もし商品到着時に不在だと鮮度保持のため荷物が差し戻しになります。そのため再配達を頼むと、別料金がかかってしまうので十分注意しましょう。
ただ一部のネットスーパーでは、不在時に商品を自宅前に置いておいてくれる留め置きサービスを行っているところもあります。
人気ネットスーパー6社を徹底比較
多くの企業がネットスーパーを展開しています。特に口コミや検索で人気のネットスーパーと、簡単な比較表は以下の通り。各企業ごとの特色は後ほどじっくり解説していきます。
『イオン』ほぼ全国対応。サービスの質も高い
全国に展開しているイオングループが展開するネットスーパー。食品から服、地域によっては薬まで扱っている商品の豊富さが魅力です。
一番のポイントは、北海道と福井県以外の全国のエリアに対応している事。それも北海道では別サービスの「楽宅便」でネットスーパーを利用できるため、実質福井県以外は全国対応。
留め置きが可能な「置き楽サービス」もあり、全体的にサービスが整っている印象です。
ご利用はこちらから
おうちでイオン イオンネットスーパー
対応エリア:
北海道(※)、福井県を除く全国
※:北海道では別サービスの「楽宅便」で宅配サービスを利用可能
アプリからもウェブサイトに飛べます。
『イトーヨーカドー』業界トップレベルの3万点の品揃え。細かい要望に応えてくれるサービスも
続いてイオンと同等に人気の『イトーヨーカドー』のネットスーパー。こちらは対応エリアこそイオンには及ばないものの、3万点を超える品揃えの豊富さが魅力。他のネットスーパーの商品数はおおよそ5,000点なので、どれだけ充実しているかがわかるはずです。
また魚の調理サービスなど、利用者の細かい要望に応えてくれる点も見逃せません。ただ無料配送サービスが2018年3月14日で終了なので、その点は注意してください。
ご利用はこちらから
イトーヨーカドーのネットスーパー
対応エリア:
北海道 青森県 岩手県 宮城県 福島県 茨城県 栃木県 群馬県 埼玉県 東京都 千葉県 神奈川県 新潟県 山梨県 長野県 静岡県 愛知県 岐阜県 奈良県 京都府 大阪府 兵庫県 岡山県 広島県
(一部地域を除く)
アプリからもウェブサイトに跳べます。
『西友』特売並の基本価格の安さが魅力。非ピーク時が狙い目
東京都を拠点に北海道から九州まで展開しているスーパーマーケットチェーン『西友』。西友も16都道府県にネットスーパーを実施しています。
最大の特徴は基本価格の安さ。一定額以上の買い物で送料無料になるので、まとめ買いに向いています。ただし混雑時には「ピーク時間利用料」が発生するため、ピーク時は避けた方が賢明。
ご利用はこちらから
西友 - ネットスーパー
対象エリア:
北海道(札幌) 宮城県 福島県 東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 長野県 愛知県 滋賀県 大阪府 京都府 兵庫県 福岡県 長崎県 熊本県
『アピタ』3000円以上で送料無料が魅力。家事代行サービスなどの変わり種も
愛知県を中心に展開している総合スーパー『アピタ』のネットスーパーです。配達料が3000円から無料と、他に比べて安価。食品や日用品のほか、寝具、さらには家事代行サービスという変わり種の商品が用意されています。
対応エリアは9県と狭いですが、なかなか面白いネットスーパーです。
ご利用はこちらから
アピタネットスーパー
対応エリア:
愛知県 岐阜県 三重県 奈良県 静岡県 石川県 神奈川県 群馬県 栃木県
(一部地域を除く)
『ライフ』首都圏・近畿圏の穴場。使い放題チケットで送料が実質無料
『ライフ』は首都圏と近畿圏に店舗を展開しているスーパーマーケットチェーンです。
『ライフ』のネットスーパーの魅力は小規模ならではの小回りの良さ。利用者が少ない分素早く配送してくれるので、対応エリアに住んでいるなら一度はチェックしてもらいたいです。配達料がお得になる使い放題プランが用意されているのも見逃せません。
ご利用はこちらから
ライフネットスーパー
対応エリア
東京都 神奈川県 大阪府 兵庫県 京都府 奈良県
(一部地域を除く)
『ダイエー』イオンのトップバリュ製品も買える。3000円の手軽さ
イオングループの子会社『ダイエー』も独自にネットスーパーを展開しています。
イオンカードが使えたり、トップバリュ製品が買えたり、いくつかイオン同様のサービスを受けられるのが特徴。3000円以上の買い物で送料無料、地域が少ない分素早く届けてくれるなど、イオンよりも優れた点もあります。
ご利用はこちらから
ダイエーネットスーパー
対応エリア:
東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 大阪府 兵庫県
(一部地域を除く)
対応エリアに住んている事が大前提。その上でおすすめは?
ネットスーパーは対応エリアに住んでいなければそもそも利用できないため、対応エリアに住んでいる事が大前提です。では複数のネットスーパーを利用可能な時はどこを利用すべきか? 3パターンのおすすめを用意したのでご覧ください。
品数が多く、サービスが充実した店がいい:イオン・イトーヨーカドー
安心して利用したい、食品だけでなく服や薬も買いたい、一人暮らしなので留め置きを利用したい……などなど、様々な声に応えてくれるのが『イオン』と『イトーヨーカドー』です。大手ならではの安心感。迷ったらこの2社のうちのどちらかを選べば間違いありません。
いつでも安くまとめ買いしたい:西友
『西友』のネットスーパーは、他店の特売並に抑えられた基本価格が魅力です。6000円以上の買い物で配送料が無料になるため、まとめ買いするとよりお得。ただし先ほども述べましたが、ピーク時に利用すると特別料金が掛かってしまうので注意しましょう。
一人暮らしよりも、家族向けと言えるかもしれません。
なるべく最短で商品を受け取りたい:アピタ・ライフ・ダイエー
『イオン』や『イトーヨーカドー』でも最短3~4時間で受け取れますが、利用者が多く最短で受け取るのが難しくなっています。特に都心部が顕著で、数日待ちになっている事も。
そこで注目したいのが、『アピタ』・『ライフ』・『ダイエー』などの比較的利用者が少ない”穴場”と言うべきネットスーパーです。
ネットスーパーでもっと買い物上手になろう
自宅に商品を届けてくれる以外にも、ネットスーパーを使うメリットは盛りだくさん。もちろんデメリットもありますが、総合的に見ればネットスーパーは使った方がお得です。ネットスーパーを使いこなして、今よりもっと買い物上手になりましょう。
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