ブラフ系ボードゲームのタイトルを紹介。ボードゲーム選びは、人数や時間など目的に合った作品を選ぶのが重要です。

ブラフ系とは嘘をついて相手を出し抜いたり、相手の嘘を推理して勝ちを狙うゲームです。複雑なルールを覚えるものは少ないため、さっくりと遊べて年齢や知識による有利不利はないものが多いです。

比較的飲み会やパーティーの場でも持っていきやすいものが多いので、1つくらいは持っていると話のネタになるかもしれませんよ。

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紹介する人:たつみち

TOPICSのボードゲーマーライターで、プレイ歴は8年。最初にハマッた作品は『ドミニオン』。

元々TRPG沼に浸っており、大学時代にボードゲーム沼にハマる。現在は自力でカードゲームを開発するなど、クリエイティブに活動中。

ボードゲームの選び方

ポイント1:プレイ人数

購入する際には、ボードゲームを誰と何人で遊ぶのかを把握しておきましょう。基本的には3,4人で盛り上がる作品が多いのですが、作品を選ぶ際には最低人数に目を向けましょう。とりあえず2人から遊べる作品であれば、人が集まらなくても遊べます。

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ポイント2:プレイ時間

ボードゲームは時間ごとで「軽量級」「中量級」「重量級」と分けられています。本記事ではおすすめのタイトルを表のように分けているので、参考にしてみてください。

名称 プレイ時間
軽量級 30分未満
中量級 30分~1時間
重量級 1時間~

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ポイント3:遊ぶ場面(シーン)

家族で遊ぶのか、友人と遊ぶのか、恋人と遊ぶのか。TPOをわきまえろとよく言われますが、ボードゲームにもそれぞれの場所に適したゲームがあります。

例えば飲み会の席で遊ぶのであれば、多人数で遊べて場所を取らずルールが簡単なゲームがおすすめとなっています。本記事で紹介するブラフ系のボードゲームは、複数人で遊ぶと盛り上がるものが多くさっくり遊べるためイベントの場でも持っていきやすいです。

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ボードゲームのジャンル

主なボードゲームジャンルまとめ

ボードゲームを遊ぶ時に、よく耳にするジャンルをまとめました。ジャンルを厳密に分けることは難しく、表にあるものが全てではないので注意しましょう。

また本記事ではこの表の中の「ブラフ」ジャンル作品について紹介していきます。

ジャンル名 内容 代表作
アクション ゲームのアイテムに物理的な刺激を加えたり、身体を使って表現したりするゲームを指す。バランスゲームもここに入る。 『ジェンガ』、『ワードバスケット』など
アブストラクト 一切の運が絡まず、情報はすべて公開されていて、思考力が試されるゲームを指す。 『チェス』、『将棋』など
拡大再生産 元は経済学用語。資源やお金を貯めて最初は買えなかった物を購入したり、最初はできなかったことができるようになるゲームを指す。 『カタン』、『ドミニオン』など
記憶 文字通り記憶力を試すゲームを指す。一番有名なもので言えば、トランプの神経衰弱。 『ラブレター』、『3人の魔法使い』など
協力 プレイヤー同士で協力して進めていくゲームを指す。枠としては広すぎるため、他のジャンルと併せて表記されることが多い。 『パンデミック』など
正体隠匿 自分の正体を隠したままゲームの進行を通して、他プレイヤーが敵か味方かを探っていくゲームジを指す。 『人狼ゲーム』、『お邪魔者』など
陣取り 自分の領地を広げていき、その大きさを競うゲームを指す。 『カルカソンヌ』、『ブロックス』など
すごろく系 サイコロを振ってゴールを目指すゲームを指す。パーティーゲームのイメージが強いが、ゲームによっては戦略性が高いものも。 『人生ゲーム』、『モノポリー』など
競り オークション形式でゲーム中のアイテムを購入するゲームを指す。 『電力会社』、『ラー』など
タイル配置 一定の制限がある中でタイルを配置していくゲームを指す。 『テラフォーミングマーズ』、『枯山水』など
ドラフト 主にカードゲームのジャンル。プレイヤー間でカードを回しながら、自分の欲しい物を取っていくゲームを指す。 『あやつり人形』、『十二季節の魔法使い』など
表現 配られたアイテムを使って言葉を考えたり、ジェスチャーやイラストを使ってお題を表現するゲームを指す 『キャット&チョコレート』、『ito』など
ブラフ トランプのポーカーを始めとした、嘘とハッタリを使って相手を出し抜くゲームを指す。 『ごきぶりポーカー』、『コヨーテ』など
レガシー系 一度情報が開示されてしまうと楽しめなくなってしまうものを指す。 マーダーミステリー全般
ワーカープレイスメント 実行したいアクションにコマを配置するなどして、プレイヤー同士で行動を制限するゲームを指す。 『アグリコラ』、『プエルトリコ』など

心理戦が楽しいブラフ系ボードゲーム10選

ブラフ系おすすめボードゲーム一覧

  • ブラフ
  • コヨーテ
  • スカル
  • ごきぶりポーカー
  • バトルライン
  • ニムト
  • 赤ずきんは眠らない
  • まじかるパティスリー
  • 緑の召喚術師
  • ダンジョンオブマンダムⅧ

ブラフ

ブラフ

出典:アークライト

嘘つきが勝てるゲーム、その名もズバリ『ブラフ』。カップの中に入っている指定したダイス目のサイコロが何個あるのかを宣言していき、直前の人が嘘をついていると思ったら「ダウト」を宣言して確認するゲーム。

数回のラウンドに分けてゲームは進行し、負ける度に振れるダイスが減っていく。複雑なルールはないため、直感的に遊べて盛り上がれる。ブラフ系ゲームをとりあえず遊んでみたい人におすすめ。

※2021年2月1日現在、日本語版はプレミアが付いてしまっている。ゲームの中身はダイスカップと得点板、ゲーム専用ダイスだけなので、興味のある人は輸入品を購入して、ネットで日本語ルールを調べながら遊んでみよう。

対象年齢 12歳以上
プレイ人数 2~6人
プレイ時間 30分
【輸入品未翻訳】Bluff: Gut geblufft ist halb gewonnen! Das LügeBetrügeSchätzmal-Spiel
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コヨーテ

コヨーテ

出典:ニューゲームズオーダー

『コヨーテ』は自分以外のカードが全て見える状態で自分のカードを推理し、勝負するインディアン・ポーカー。通常のトランプとは違い、推理を狂わせるカードが混ざっているため油断禁物。ハラハラドキドキの展開が楽しめる。

対象年齢は10歳以上だが、ルール自体は非常にシンプルなのでもう少し幼くても遊べそう、というのが筆者の意見。家族や友人で盛り上がろう。

対象年齢 10歳以上
プレイ人数 2~10人
プレイ時間 30分
コヨーテ 日本語版
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『コヨーテ』について詳しくはこちら

『コヨーテ』のルール・遊び方を紹介 カードゲームの購入は通販がおすすめ

スカル

スカル

出典: Yahoo!ショッピング

『髑髏と薔薇』というボードゲームのリメイク作品。3枚の薔薇のタイルと1枚の髑髏タイルを1枚ずつ置いていき、髑髏をめくらずに何枚のカードをめくれるかを競うチキンレース。

負けるとどんどん手札が減らされ、髑髏のカードを抜かれてしまうとカードをめくる以外の手段で勝てなくなる。勝利の鍵は髑髏を仕込むタイミングと、より多くのカードをめくる勇気。

「ギャングたちがトップを決める」というのがゲームのコンセプトで、学生時代に筆者が在籍していたボードゲームサークルは、毎年このゲームで会長を決めていた。

対象年齢 15歳以上
プレイ人数 3~6人
プレイ時間 30分
スカル (Skull)
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ごきぶりポーカー

ウィングスパン

出典:メビウスゲームズ

ゴキブリやクモ、コウモリなど不愉快なカードを押し付け合うカードタイプのボードゲーム。イラストはコミカルに描かれているので、ギリギリ受け入れられるデザインになっている。

ルールはカード名を宣言して1枚渡し、それが本当か嘘かを当てていくというもの。変わった仕組みとして「パスしてカードを見る」という選択ができ、その時に元プレイヤーとは違う宣言をして解答権を隣の人に渡せる

複数の人がパスしていくと、最終回答者はどの発言が嘘なのかわからなくなってくる。正解を当てられてしまうと、直前にパスした人がペナルティを受けてしまうので注意。

対象年齢 8歳以上
プレイ人数 2~6人
プレイ時間 20分
ごきぶりポーカー【日本語版】
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バトルライン

バトルライン

出典:Yahoo! ショッピング

数字カードを使って、盤面に並ぶコマを取り合うボードゲーム。ポーカーのように役を作って勝ちに行く。使えるカードの数字と枚数が固定されているため、捨てる勝負は捨てて勝てる勝負は「ギリギリ勝てる」数字を狙いに行くのが理想。

相手の使う数字を推理しながら、自分の数字を如何に強く見せるかが勝負の鍵。プレイ時間は結構かかるので、時間には余裕を持って遊ぼう。

対象年齢 10歳以上
プレイ人数 2人
プレイ時間 ~30分
ジャンル 拡大再生産、ドラフト
バトルライン (Battle Line) 日本語版2016 カードゲーム
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ニムト

ニムト

出典:メビウスゲームズ

ドイツ産のゲームで、原題は『6 nimmt!』(「6はダメ!」の意味)。牛のカードを全員で1枚ずつ一斉にオープンして数字が小さい順に並べ、1つの列が6枚ちょうどになったら6枚目を置いたプレイヤーがペナルティを受けるゲーム。

「自分の置ける数字列はまだ大丈夫……」と思ってカードをセットすると、直前の列がリセットされて別列の6枚目を置く羽目になったりする。

一部カードにはペナルティが通常の7倍になる危険なカードもあり、それがいつ爆発するのかにハラハラドキドキさせられる。一斉にカードを出すだけでドラマティックな展開が生まれるため、シンプルながら何度やっても面白い名作。

対象年齢 8歳以上
プレイ人数 2~10人
プレイ時間 30分(3人以上では重量級)
ニムト
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赤ずきんは眠らない

赤ずきんは眠らない

出典:アークライト

赤ずきんと親子の豚が、狼に食べられたり、罠を仕掛けて撃退したりするカードタイプのボードゲーム。

ルールは単純で、狼以外のプレイヤーは「トラップ」を仕掛けるか仕掛けないかを選んでカードをセットするだけ。「トラップ」は狼が襲ってきた時に得点を獲得できるが、それ以外では得点が入らない。

狼以外のカードにはそれぞれ点数が振られており、大きければ大きいほどリスクが高くなる。襲われないことを信じて得点を取るか、安全策で「トラップ」を置くか。見えないところでの心理戦が繰り広げられる。

対象年齢 6歳以上
プレイ人数 3~6人
プレイ時間 20分
赤ずきんは眠らない (Eat Me If You Can.) カードゲーム
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まじかる☆パティスリー

まじかる☆パティスリー

出典:まじかる☆パティスリー

自分が担当するお菓子を推理して、お菓子を作っていくカードタイプのボードゲーム。ゲーム開始時点では他プレイヤーの担当するお菓子がわかっている状態で、自分と「マエストロ」の担当がわからない。

自分が担当するお菓子を作れれば高いポイントがもらえるが、マエストロ担当のお菓子を作ってしまうと大幅な減点となる。複数種類のお菓子を同時に作ると更にポイントがもらえる。もちろんリスクが高くなっていくため、見極めが重要。

ゲームで使われるお菓子イラストはクオリティが高く、見ているだけでも楽しくなってくる作品。

対象年齢 10歳以上
プレイ人数 2~4人
プレイ時間 30分
ボードゲーム まじかる☆パティスリー
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緑の召喚術師

あやつり人形

出典:アークライト

「説明書が入っていない」という異例のボードゲーム。カードをめくっていくとカードの方に指示が書いてあるので、それに従ってゲームを進めていく。昔流行った「ゲームブック」を彷彿とさせる作りになっている。

ゲーム中、召喚兵というカードを攻撃部隊と防御部隊に分けて配置していくのだが、防御部隊は全て裏向きで置くのがポイント。ここにブラフ的な要素があり、弱いカードを大量に配置して強そうに見せたり、逆に防衛部隊の枚数を極限まで減らしながら強いカードを配置して相手の攻撃を誘うことも

ブラフ系ボードゲームの多くは複数人の方が盛り上がるが、この作品は2人で遊んでも楽しいため「とりあえず」で買っておく価値あり。

対象年齢 10歳以上
プレイ人数 2~4人
プレイ時間 15分
アークライト(Arclight) 緑の召喚術師 完全日本語版
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ダンジョンオブマンダムⅧ

ダンジョンオブマンダムⅧ

出典:Oink Games

筆者が個人的におすすめする一作。一言で説明するなら、「裸になってダンジョンに潜るゲーム」。

各プレイヤーはモンスターデッキからカードを1枚ずつ引いて、それを「ダンジョンに加える」か「冒険者の装備を外してそのカードをダンジョンから弾く」かを選んでいく。

「流石に無理だろ」と思ってパスを宣言したプレイヤーは手番終了。最後まで残ったプレイヤーがダンジョンに突撃する。ほぼ全裸の状態でもモンスターが弱くて突破できてしまったり、装備を残していてもドラゴンに1撃で倒されたりする。

チキンレースにブラフ要素が混ざっており、中々に楽しい。

対象年齢 10歳以上
プレイ人数 2~4人
プレイ時間 約30分
ダンジョンオブマンダムⅧ
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ボードゲームは目的にあったタイトルを遊ぼう

「ボードゲーム」と一言でまとめても、卓上のアクションゲームやパズルゲーム、会話中心のパーティーゲームなど多種多様に分けられます。周囲の環境や好きなジャンルも考慮して、長く遊べるボードゲームを購入しましょう。

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