この記事ではドイツのゲーミングデバイスメーカー『ROCCAT』が独自で開発した光学式キースイッチ「Titan Switch Optical」を搭載した、英語配列の「Vulcan TKL Pro」のレビューをお届け!
どのような機能が搭載されているのかはもちろん、打鍵感や打鍵音など実際に触ってみないと分からない使用感についても詳しく説明しているので、Vulcan TKL Proの購入を検討している方は参考にしてください。
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ROCCAT製「Vulcan TKL Pro」をレビュー! 光学式スイッチを採用した実用性の高いキーボード
最終更新日:2021年05月25日
Vulcan TKL Proの特徴
ここがポイント
- タイピング時の跳ね返りが柔らかく、指が疲れにくい
- マクロ設定やメディアコントールなど機能性が高い
- 重量660gと軽く、持ち運びに便利
ここがイマイチ
- キーキャップの取り外しがやや難しい
- 青軸と茶軸の中間ぐらいのカタカタ音が鳴る
ROCCAT製のゲーミングキーボード「Vulcan TKL Pro」は光学スイッチを搭載。キーを押し込む際に物理的な接点を持たないため、メンブレン方式やメカニカル式に比べて耐久性に優れています。また、打鍵感はとても軽く、長時間のタイピングでも指が疲れにくいです。
マクロ設定やゲームモード搭載など機能性も充実しているほか、とくにライティングシステムは優れており、色の遷移がとても綺麗です。暗い場所での視認性もよく、ゲーミングキーボードらしいLEDライティングを楽しみたい方におすすめ。
メカニカル式のキーボードもいいけど、耐久性・打鍵感に優れた光学スイッチのキーボードも一度試してみてほしい!
機能性だけでなくデザイン性も抜群なので、おしゃれなデスク周り環境に憧れている方におすすめなゲーミングキーボードです。
Vulcan TKL Proのスペック
パッケージと同梱物
![ROCCAT Vulcan TKL Proのパッケージ](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621556450_011418500_0_4032_1960.jpeg)
![ROCCAT Vulcan TKL Proの同梱物](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621556490_098810800_0_4032_1960.jpeg)
同梱物はVulcan TKL Proのキーボード本体、取り外し可能の接続ケーブル、取扱説明書。
形状・外観
![ROCCAT Vulcan TKL Pro](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621815419_060872300_0_1067_600.gif)
筐体は高級感のあるメタルフレームで、キーは指紋が付きにくいマットな質感。キースイッチは筐体から飛び出した構造になっており、メカニック感が強めでデザイン性が高いです。また、専用ソフトウェア「ROCCAT Swarm」をインストールすれば、さまざまな明滅パターンに変更することも可能。
キーボード側はUSB-Cポートのため万が一、純正の接続ケーブルを紛失しても別のUSB-Cのケーブルで代用できます。
![ROCCAT Vulcan TKL Proの背面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621556587_065453100_0_4032_1960.jpeg)
![滑り止め画像](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621556619_063329100_0_4032_1960.jpeg)
▲四隅と中央下に上図のような滑り止めが付いている。
本体底面には四隅と中央下に滑り止めが付いています。重量は660gと軽いですが、Apex Legendsなどのゲーム中にキーボードがズレるといったことはなかったです。
![ROCCAT Vulcan TKL Pro側面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621556742_076183900_0_3865_1960.jpeg)
▲角度調整スタンドを立てていない状態。
![ROCCAT Vulcan TKL Pro側面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621556727_089517100_0_4032_1960.jpeg)
▲角度調整スタンドを立てた状態。
![角度調整スタンド](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621556938_005096800_0_4032_1960.jpeg)
▲角度調整スタンドを立てた底面にも滑り止めが付いている。
角度調整スタンドが備わっており、キーボード本体の角度を2段階で調整可能。調整スタンドの底面にも滑り止めが付いているので、角度をつけてもズレる心配はほぼありません。
![キーピッチ計測](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621815339_090825100_0_4032_1960.jpeg)
▲キーピッチを計測したところ、1.9mmだった。
キーピッチは約1.9mmと標準的なので手が大きい人でも打ち間違える心配はないでしょう。またキーストロークは3.6mmですが、アクチュエーションポイントが1.4mmなので、軽くキーを打ち込むだけで反応します。
※アクチュエーションポイントとはキーが反応する深さのことで、メカニカルや光学スイッチのキーボードの場合は基本的にキーが底に到達する前に反応します。
Vulcan TKL Proの各種機能
![ROCCAT Vulcan TKL Proのメディアコントール機能](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621556929_056856300_0_3698_1960.jpeg)
キーボードの右上にはゲームモードの切り替えや音量などを調整するボタンがあります。このように専用のメディアコントールが備わっているので、YouTubeなどで音楽や動画を視聴される方はキーボードひとつで操作できるので便利です。
とくにゲームモード機能がとても便利で、ゲームモードに切り替えると「Windowsキー」などの特定のキーが反応しなくなり、ゲーム中に間違ってWindowsキーを押してホーム画面に切り替わるといった誤作動が起こらなくなります。
※ゲームモードは「FNキー」+「GAME MODEキー」を同時押しすることで切り替えできます。
専用ソフトウェア「ROCCAT Swarm」を使えばカスタマイズ可能
![ROCCAT Swarmライティング設定](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621558038_079351500_0_1021_765.jpeg)
専用ソフトウェア「ROCCAT Swarm」を使用することで明滅パターンの変更やマクロの割り当てなど、さまざまなカスタマイズをおこなうことができます。
ライティングの明滅パターンは「インテリジェントライティング」「ウェーブ」「スネーク」「常時点灯」「ハートピート2.0」「ブレス2.0」「フェード効果」「リップル効果」の8種類。
「カスタムモード」を使えば、キーごとにさまざまなライティング効果を割り当てられます。
![マクロ設定](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621558030_096349200_0_1020_765.jpeg)
「Vulcan TKL Pro」はすべてのキーに好きなコマンドを割り当てることができ、カスタマイズの自由度がとても高いです。また、通常時とゲームモード起動中で、異なるコマンドに設定することも可能。
Vulcan TKL Proの使用感
キータッチはとても軽く、タイピングが滑らか
![ROCCAT Vulcan TKL Pro](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621558244_095170400_0_4032_1960.jpeg)
![](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621558263_019304000_0_4032_1960.jpeg)
独自開発の光学スイッチ「Titan Switch Optical」はアクチュエーションポイントが1.4mmと浅いため、深くキーを押し込む必要もなく、軽いタッチで入力が可能。わずかな力でキーを押し込めるので、非常に滑らかなタイピングができます。
打鍵音は青軸と茶軸の中間ぐらいのボリュームで、カタカタと音が鳴る印象がありました。ただ、青軸のようなカチカチ音が鳴るレベルではないので、配信や実況をされる方でも問題ないでしょう。
実際に「Vulcan TKL Pro」を使って『Apex Legends』を3時間ほどプレイしてみましたが、キーとキーがしっかり区切られているので押し間違えをすることが少なく、よく使用する「W・A・S・D」や「Shift・Ctrl」といったキーの同時押しも問題ありませんでした。
テンキーレスなのでマウスの可動域を確保しやすい
![ROCCAT Vulcan TKL Pro デスク風景](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621558298_066101200_0_4032_1960.jpeg)
テンキーレスなのでマウスの可動域を確保しやすく、FPSやTPSなどマウスを激しく動かすことが多いゲームジャンルに向いています。とくにデスク上にキーボードやマウスのほか、Stream Deck、オーディオインターフェイスなどの機材スペースも確保したい人におすすめです。
ライティングは暗闇の中でもハッキリ見える
![Vulcan TKL Pro発色](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/s1bb/s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/img.app-liv.jp/articles/132694/8903886_1621820807_062076400_0_3894_1895.jpeg)
LEDライティングはカラフルにしても色の遷移が色鮮やかで綺麗。暗闇の中でもハッキリと印字表記を読み取れるので、部屋を暗くしてゲームをすることが多い人でも問題なくタイピングできます。
【まとめ】軽いキータッチで疲れにくいキーボードが欲しい方におすすめ!
Vulcan TKL Proはキーの押し込みに必要な力が少ないため、長時間タイピングをしても指が疲れにくく、一日に何時間もゲームをする方に向いています。
Vulcan TKL Proは光学スイッチなのでメカニカルキーボードが欲しい方は、同じ価格帯で重量も軽い「Razer BlackWidow Lite」がおすすめです。
Vulcan TKL Proの総合評価
打鍵感 :★★★★★☆☆
静穏性 :★★★☆☆☆☆
機能性 :★★★★★★☆
デザイン性 :★★★★★★☆
総合評価 :★★★★★☆☆
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小学生の頃に「サドンアタック」や「クロスファイア」、「メイプルストーリー」などのFPSやMMORPGに出会い、PCゲーム歴は15年以上。
ゲーミングデバイスの沼にどっぷりハマり、「Logicool(ロジクール)」や「Razer(レイザー)」などの有名どころだけでなく、マイナーなブランドのヘッドセットやマウス、キーボードも買い漁っている。
最近は「Cooler Master」がお気に入り。