キーボードの軸とはキートップ下のキースイッチのことです。本記事ではゲーミングキーボードの軸の種類や性能、各軸のメリットを紹介。メカニカルキーボードのキー操作に関する機能も解説します。

この記事を読むことで、ゲーミングキーボードを選ぶときに、知っておくべきポイントがわかります。自分のプレイスタイルに適したキーボードを選びたい人は、参考にしてください。

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キーボードの軸とは?

メカニカルキーボードのキーキャップの下には「+」の形をした色付きの「軸」と呼ばれる部品があります。軸とはキースイッチのことで、軸の違いはキーを押下したときの感触や音、PCの反応速度などに現れます。

最も有名なのはCherry MX社製のキースイッチで、軸の特性に応じて色分けされており「青軸」「茶軸」「赤軸」などと呼ばれます。

代表的な軸の種類

ここでは代表的な青軸、赤軸、茶軸、銀軸について解説します。タイピング音も含めて紹介しますので、参考にしてください。

青軸

Cherry MXの青軸の画像

出典:Cherry MX

静音性 ★★☆☆☆
アクチュエーションポイント 2.2mm
ストローク 4.0mm
押下圧 60cN

高音のクリック音が特徴の青軸。はっきりとしたクリック音があるため、キーをたたいた際の打鍵感を大切にしたい方にオススメです。

一人でゲームをする場合は、爽快な打鍵音で楽しくゲームを楽しめます。一方で複数人でゲームをする場合は、打鍵音の大きさが迷惑になることも。そのため、複数人でプレイするときは違う軸のキーボードを使った方がよいでしょう。

赤軸

Cherry MXの赤軸の画像

出典:Cherry MX

静音性 ★★★★☆
アクチュエーションポイント 2.0mm
ストローク 4.0mm
押下圧 45cN

キーを押した感触(タクタイル感)がなく、押下圧も低めの赤軸。キーを押下した際の引っかかり感がないので、押下時の抵抗を感じることなくキータイピングができます。とはいえ赤軸の静音性は各メーカーで異なり、赤軸だから静音性が高いわけではないので注意が必要です。

また赤軸をキーボードの軸として採用するメーカーも多く、人気のあるキースイッチです。マイクもタイピングの音を拾いづらいので、ゲーム配信をしたい人にオススメ。

茶軸

Cherry MXの茶軸の画像

出典:Cherry MX

静音性 ★★★☆☆
アクチュエーションポイント 2.0mm
ストローク 4.0mm
押下圧 55cN

青軸よりもタイピング音が抑えられた茶軸。クリック感は残してあるため、青軸のタイピング音は大きすぎるけど、クリック感は残したい方にオススメ。

通常のキーボードに近いクリック感なので、初心者にも扱いやすいキースイッチです。

銀軸

Cherry MXの銀軸の画像

出典:Cherry MX

静音性 ★★★☆☆
アクチュエーションポイント 1.2mm
ストローク 3.4mm
押下圧 45cN

銀軸の特徴はアクチュエーションポイントが1.2mmと低く抑えられていることです。アクチュエーションポイントは、キー押下による入力をPCが認知するまでに必要なキーを押し込む距離です。つまり、アクチュエーションポイントが低いと、キーの押下がPCに素早く反映されます。

そのため、アクションやシューティングといった素早い反応が必要なゲーム向けです。ゲーム中の瞬発力を高めて、ハイパフォーマンスなプレイをしていきたい方にオススメ。

その他の軸の種類

こちらではその他の軸である「黒軸」や「ピンク軸」をご紹介。「紫軸」がRazer製であるように、メーカー独自の軸も存在します。

黒軸

Cherry MXの黒軸の画像

出典:Cherry MX

静音性 クリック音なし
アクチュエーションポイント 2.0mm
ストローク 4.0mm
押下圧 60cN

黒軸は青軸の押下圧を残しつつ、クリック音を排除したキースイッチです。青軸のようなしっかりとした押し心地が欲しいけど、クリック音はなくしたい方にオススメ。

押下圧が高い軸はキーをしっかり押し込まないと、押下にPCが反応しません。そのため軽いキータッチによる入力ミスを減らし、正確なキー操作がしやすくなります。

キーボード入力に慣れていない人や、仕事で使う機会が多くて入力ミスを防ぎたい人にオススメなキースイッチです。

紫軸

Razerの紫軸の画像

出典:Razer

静音性 クリック音なし
アクチュエーションポイント 1.5mm
ストローク -
押下圧 45g

紫軸はRazer社オリジナルのキースイッチです。金属の接点で反応するのではなく、光による作動なので故障しにくいのが特徴。

アクチュエーションポイントも低く抑えられているので、瞬発力を要するゲームでも活躍することでしょう。耐久性も1億回のクリックに耐えられるため、長くキースイッチを使っていきたい場合にオススメです。

ピンク軸

Cherry MXのピンク軸の画像

出典:Cherry MX

静音性 クリック音なし
アクチュエーションポイント 1.9mm
ストローク 3.7mm
押下圧 45cN

ピンク軸はアクチュエーションポイント、ストローク、押下圧が総合的に低く抑えられているキースイッチです。キーを押下したときの軽さと、ある程度の反応速度を求める方にオススメ。

赤軸よりもさらに静音性を高めたキースイッチなので、赤軸を使ってみたけど、さらに静かな方がよい人はお試しください。ゲーム配信をする場合や深夜に静かにPCを楽しみたい方に向いています。

キーボードの軸を選ぶ際のポイント

キースイッチの種類

キースイッチには「メンブレン」「パンタグラフ」「メカニカル」の3種類があります。それぞれ打鍵感や押下したときのストローク距離などが異なります。

メンブレンは昔からあるスタンダードなタイプです。比較的に安価で、衝撃にも耐えて丈夫なのが特徴。しかしゴムで作られているため、キーを押下したときの爽快感はメカニカルタイプよりも劣ります。

パンタグラフはノートパソコンに採用されていることが多いキースイッチ。メンブレンと似た構造をしていますが、薄型であるためメンブレンよりもさらに打鍵感に乏しいキータイプでもあります。

メカニカルはすべてのキーにスプリングとスイッチが使われているため、メンブレンよりもキーの反発がしっかりしています。そのため爽快な打鍵感でタイピングができるため、ゲーミングキーボードとして人気が高いです。


またこの他に、キーを押し込む際の物理的な接点を持たない「光学式」と「静電容量無接点方式」があります。物理的な接点を持たないので、故障をしにくいのが特徴です。

さらに「光学式」はキースイッチ単体の構造が独立しています。そのためメカニカル式のように、バリエーションに富んだ打鍵感のキースイッチがあります。

⇒キースイッチについて詳しくはこちら

静音性

静音性を求めるのであれば、ゴムで作られているメンブレンやパンタグラフの方がメカニカルよりも優れてい流でしょう。とはいえメカニカルのキースイッチは、キータッチが滑らかなものとタクタイル感があるものに分かれます。

滑らかなキータッチが特徴のスイッチには、リニアタイプがあります。リニアタイプは押下時のタクタイル感が少ないため、キーボード上で滑らかな指運びができます。たとえばCherry MX社製のキースイッチの赤軸はリニアタイプです。

一方でCherry MX社製の青軸はクリッキーと言われる部類に属していて、大きなタイピング音がするのが特徴です。爽快な打鍵感でキーボードをたたけるのが魅力。しかし、音声付きのネットゲームを楽しむ場合は、音を拾ってしまって周囲からうるさいと感じられる可能性もあります。

アクチュエーションポイント

アクチュエーションポイントとは、キーの押下にPCが反応するまでのキーを押し込む距離です。「作動点」とか「接点」とも言われていて、mm単位で表します。

アクチュエーションポイントが短いほど、キーの押下に対してPCが素早く反応。そのためゲームで軽快に相手の攻撃をかわしたり、相手よりも先にダメージを与えたりといった有利なゲーム運びを実現しやすいです。

ゲームのパフォーマンス向上をしたいのであれば、アクチュエーションポイントが短い軸を選択するのも一つの手段です。

ストローク

ストロークとはキーを押下したときに、キーが最後まで沈み込み切るまでの距離です。ストロークが長いとキーを押下した際に、指を沈み込ませる必要があります。

そのため、キーストロークが短い方がタイピングで疲れにくいです。とはいえメンブレンおよびパンタグラフと、メカニカルとではストロークが疲れやすさに与える影響も若干異なります。

メンブレンやパンタグラフ式は、キーを最後まで押し込まないとPCが入力に反応しないためストロークが長いとタイピングする際の負荷が大きいです。

一方でメカニカル式はキーを押し込み切る前にアクチュエーションポイントで、PCが押下に反応。そのためメカニカル式のキースイッチの性能をストロークで判断する場合は、アクチュエーションポイントも加味する必要があります。

押下圧

押下圧はキーを押すのに必要な重さです。日本のメーカーは押下圧をgで表記していますが、Cherry MX社の公式サイトにはcN単位で表記されています。単位は違えども表記されている数字は同じなので、gとcNは同じ意味だと考えられます。

押下圧が低いとキー操作をしやすい反面、軽い押下でもPCに操作が反映されるため、初心者だと打ち間違いが多くなる可能性があります。

メカニカルキーボードの機能

アンチゴースト機能

アンチゴーストとはキーの同時押しの際の誤入力を防ぐ機能。ミスのないキーの同時押しを要求される場面で重宝します。

たとえばFPSゲームでは移動しながら武器を切り替えたり、メニューを開いたりすることが多いです。同時押しの多いFPSゲームでは必須の機能だと言ってもよいでしょう。

ゴーストとは同時押しするキーによっては、押されていないキーを押したとPCが誤判定してしまうことです。結果的にキーの同時押しをしたときのミスに繋がります。つまりアンチゴーストは、キーを同時押ししたときのミスを防ぐといったメリットがあります。

マクロキー機能

マクロキーとはキーボード上の複数入力を、1つのキーで実行できるようにする機能です。具体的には、キーボードの左端に複数のマクロ用のキーが設置されており、各キーに入力内容を設定可能です。

たとえばマクロキー機能は、MMORPGをプレイするときに役立ちます。戦闘や採取といったキー入力の手順をマクロキーにセットしておくと、複雑な操作の手間を省けます。

またゲーム以外の場面でも、特定のPC内アプリを起動させるまでの手順をマクロに登録しておくと、マクロキーを1度押すだけでアプリを起動させられます。

キーロールオーバー機能

キーロールオーバー機能とは複数のキーが同時押しされたときに、押された順番に従ってPCがキー入力を認識する機能です。つまりキーロールオーバー機能があると、ゲーム中にキーを同時押しできるのです。たとえば10個のキーの同時押しが可能な場合は10キーロールオーバーと表現されます。

現在は多くのゲーミングキーボードの性能に「Nキーロールオーバー」との表現が目立ちます。本来はNに数字を入れる前提で使われていましたが、最近ではNキーロールオーバーは全キーロールオーバーを指すことも多いです。つまりキーボード内すべてのキーを同時に押しても、すべての入力をPCが認識することになります。

アンチゴーストと同じくゲームキャラクターを移動させながらメニューを開いたり、装備を交換したりするときに役立ちます。

キーボードの軸にも注目してキーボードを選んでみよう

キーボードの軸にはさまざまな種類があり性能も異なります。しっかりしたクリック感がある方が好きな方、静音性を重視する方、とにかく反応速度が欲しい方、プレイする環境やジャンルによっても求めるものは変わってくると思うので、よく吟味してからゲーミングキーボードを購入しましょう。

近くにゲーミングキーボードを販売しているお店がなくて実物を試せない方は、「キースイッチテスター」といういろいろな軸を試せる製品もあるので、まずはこちらを買ってみるのも良いかもしれませんね。

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