「Rakuten EXPRESS」のサービスが終了したことにより、現在では置き配を利用できなくなってしまった「楽天市場」。しかし工夫をすれば「楽天市場」でも置き配を利用することが可能です。
置き配は自宅にいなくても商品を届けてくれるので、忙しい方や普段からあまり家にいない方、宅配ボックスがない方にとっては欠かせないサービスと言えるでしょう。
本記事では「楽天市場」における置き配サービスの利用方法と、そのメリットやデメリット、注意点などを徹底的に解説しています。
「楽天市場」で置き配を利用したい方はぜひ参考にしてみてください。
楽天市場は置き配できない? 利用したい場合はショップへ問い合わせを
最終更新日:2023年07月31日
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楽天市場には置き配サービスがない
2016年から開始した楽天独自の配送サービス「Rakuten EXPRESS」が2021年5月に廃止されてしまい、「楽天市場」をはじめとした、オンラインショッピングサービスでは置き配が利用できません。
現在、置き配が利用できないのはこれまで「Rakuten EXPRESS」が配達を行なっていた「楽天市場」「Rakuten24」「Rakuten Fashion」「楽天ビック」などのサービスです。
なお「楽天ブックス」については日本郵便の「指定場所ダイレクト」により、引き続き置き配サービスを利用できます。
楽天での置き配は各ショップにて確認
楽天では置き配サービスを実施していませんが、それぞれのショップが使用する配送業者によっては置き配を利用できる可能性があります。
置き配についての情報は商品ページやショップ情報に記載されていますが、必ず記入されているとは限りません。置き配を希望する場合は配送会社はどこか、置き配は可能であるかといった点について、商品を購入する前にショップへ問い合わせてください。
各配送業者の置き配サービス
配送会社ごとの置き配サービスは次のようになっています。
これらのサービスが利用できるかは、楽天に出店中のショップが取り扱う配送会社によるので、対応している配送会社にあわせて参考にしてください。
ヤマト運輸
ヤマト運輸では非対面で荷物を受け取れるサービス「EAZY(イージー)」を実施しており、ヤマト運輸と連携したオンラインショップで利用できます。
「EAZY」とは受取主の都合を最優先に考えた、ヤマト運輸独自のサービスのこと。オンラインショップでの注文時に対面や置き配などの設定ができ、荷物が届く直前まで受け取り方法を選択・変更できます。
受け取り日時はもちろん、自宅の敷地内であれば自由に置き場所を指定できるため、自身の環境にあわせて荷物を届けてくれます。
「EAZY」が利用できる条件
- ヤマト運輸と連携したオンラインショップである
- クール宅急便・宅急便コレクトではない
- 依頼主から置き配禁止とされていない
なお、ヤマト運輸と提携を結んでいないオンラインショップから配達される場合は「EAZY」を利用できないため、置き配は利用できませんが、非対面配達ならば利用可能です。
非対面配達の利用方法はインターホン越しに非対面の受け取りを希望すると伝えるだけ。サインや押印いらずで簡単に受け取れます。
しかし非対面配達は受取人の在宅時に限るので、置き配のように便利なものとは言えない点に注意してください。
佐川急便
佐川急便では「指定場所配送サービス」を実施しており、置き配に対応しています。ヤマト運輸と同様に、利用できるのは佐川急便と個別契約を結んだ荷主からの配達のみです。
こちらも自宅の敷地内であれば自由に荷物の置き場所が指定でき、配達完了後には配達員が状態撮影をしてくれます。配達日時の指定も可能なので、ヤマト運輸と変わらない手厚い置き配サービスだと言えるでしょう。
「指定場所配送サービス」が利用できる条件
- 住所内の場所であること
- 雨などにより荷物が汚損する可能性がない場所
- 荷物が破損する可能性がない安全な場所
なお佐川急便でも非対面配達に対応しており、在宅中であればサインなしで配達員と顔を合わせずに受け取り可能です。
非対面配達は在宅中に限るので置き配とは異なりますが、指定した場所に荷物を置いてくれます。利用した際は早めに荷物を回収しておきましょう。
日本郵便
日本郵便でも「置き配」サービスを実施しており、あらかじめ指定した場所に非対面で荷物を受け取ることができます。
こちらはオンラインショップが提携を結んでいなくても「置き配」を利用できますが、日本郵便での「置き配」を利用するには「指定場所配達に関する依頼書」や「置き配バッグの設置」などの提出が必要です。
他配送会社と比べると利用可能条件は細かく設定されていますが、それは荷物の安全性を最優先にしているため。利用には多少手間がかかりますが、お客様の荷物を大切に扱う丁寧なサービスです。
「指定場所配送サービス」が利用できる条件
- 住所内の場所であること
- 雨などにより荷物が汚損する可能性がない場所
- 荷物が破損する可能性がない安全な場所
置き配のメリット
普段から利用している方にとって置き配のメリットについては言うまでもありませんが、改めて挙げるとすれば以下の3点になるでしょう。
置き配のメリット3つ
- 荷物を確実に受け取れる
- 好きな場所に置いてくれる
- 非対面での受け取りが可能
荷物を確実に受け取れる
自宅の指定箇所に荷物を置いてくれるうえにサインや押印も不要となるので、確実に荷物を受け取れます。
家にいなくても配達してくれることから、忙しい方や普段から家にいない方にとってはピッタリ。直接対応する必要がないので、在宅中・外出中を問わず荷物の受け取りが可能です。
また再配達で発生する面倒な手続きもなくなるので、ネットショッピングや配達によるわずらわしさを解消できるのもメリットのひとつ。自分にとっても配送業者にとっても嬉しいポイントです。
好きな場所に置いてくれる
置き配での配達場所を自由に選べるのもメリットのひとつです。玄関前や自転車のカゴ、車庫や宅配ボックスなど、自身のライフスタイルや状況に合わせて利用できます。
マンションに住んでいる方なら管理人預けなども選択できるので、指定の置き場所次第でセキュリティ面の問題も解決できることでしょう。
非対面での受け取りが可能
配達業者と顔を合わせず、非対面で受け取りできることも置き配の特徴です。
非対面で受け取りたい理由は人によってさまざま。忙しくて手が離せない方やテレワークで対応できない方、感染症対策で人との接触を極力避けたいと考える方も多いでしょう。
身だしなみを気にする必要もないので、部屋着のままでもOK。そんな便利さもあってか、普段から置き配を利用している方も多くいます。
置き配のデメリット
置き配のデメリットについてはさまざまな意見がありますが、大きく挙げるならば以下の3点となるでしょう。
置き配のデメリット3つ
- 盗難被害に遭う危険性がある
- 荷物が破損してしまう可能性も
- 個人情報記入ミスでの誤配
盗難被害に遭う危険性がある
置き配において考えられる最大のデメリットとして、盗難被害の可能性が考えられます。特に玄関先や自転車のカゴ、ポストの上など、外から見えてしまう場所では注意が必要です。
盗難被害に遭う可能性を極力下げるために、荷物の置き場所は外から見えにくい場所である車庫や宅配ボックスなどを指定しましょう。
荷物が破損してしまう可能性も
置き配の指定場所によっては思わぬ破損・汚損事故につながってしまう可能性も。これらの被害は雨や強風による転落など、さまざまな原因が考えられます。
注文した商品が使用前に壊れてしまうのは避けたいところ。そうならないためにも荷物の形状・重量を十分に考慮してから置き場所を指定してください。その際は宅配ボックスや大きめのカゴなどを用意するとトラブルを未然に防げるかもしれません。
個人情報記入ミスでの誤配
本人に直接渡す通常の配達と比べて、受け取りやサイン・押印もいらない置き配では誤配の発生も考えられ、他人の荷物が届いてしまう、または自分の荷物が他所へ届いてしまうなど、トラブルの種類もさまざま。
誤配された荷物の再送には面倒な手続きが発生してしまうので、置き配を利用する際には個人情報を間違えないよう注意することに加え、トラブルが起きてしまう可能性も考慮しておきましょう。
置き配を利用する際の注意点
外出中でも荷物を受け取れる便利な置き配ですが、利用する際にはいくつかの注意点があります。確認を怠ると面倒なトラブルにつながる可能性もあるので、置き配を利用する際は必ず以下の注意点を確認してください。
置き配を利用するときの注意点3つ
- 代金引換での注文は置き配できない
- セキュリティ面に問題がある
- 高額商品では置き配を利用しない
代金引換での注文は置き配できない
置き配では配達業者と顔を合わせることがないため、配達業者に料金を支払う代金引換の注文には利用できません。
置き配を利用する際は以下の支払い方法で購入手続きを進めてください。
置き配で使用できる支払い方法
・クレジットカード決済
・銀行振込
・コンビニ決済
セキュリティ面に問題がある
誰でも予想できる要素ですが、荷物をその場に置いて配達完了となる置き配では、やはり盗難や紛失などによるセキュリティ面の問題が考えられます。
特に個人情報が記載されている荷物には氏名や住所が記入されているので、思わぬ事件につながってしまう可能性も。
少しでも不安に思う方は自身で宅配ボックスを用意したり、置き配をやめて直接受け取るなどの対応をしましょう。
高額商品では置き配を利用しない
とても便利で利用しやすい置き配ですが、セキュリティ面に問題がある関係上、高額商品を注文する際には置き配を利用しない方がよいでしょう。
「楽天ブックス」には「置き配保険」と言うものがありますが、「楽天市場」をはじめとしたサービスには適応されておらず、荷物の保証もされていません。
盗難被害に遭う可能性は極めて低いですが、万が一に備えて高額商品を注文した際には置き配の利用を避けることをおすすめします。
置き配で快適に楽天市場を利用しよう!
「Rakuten EXPRESS」の廃止によって置き配が利用できなくなってしまった「楽天市場」。今では楽天で置き配を利用できるサービスは「楽天ブックス」のみとなってしまいました。
しかし「楽天市場」で出展しているショップの中には、置き配に対応しているところもあります。必ず対応しているとは限りませんが、置き配を希望する際はショップに問い合わせてみてください。
また置き配を利用するに当たって注意すべき点が多くあります。便利で快適な置き配ですが、利用する際にはメリットとデメリットを考慮して、面倒なトラブルに合わないよう気をつけてください。
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