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2022年春の新ドラマ「未来への10カウント(みらてん)」は、4月14日より毎週木曜日・21時00分から、テレビ朝日系列で放送中。

木村拓哉が高校のボクシング部のコーチとなる青春学園ドラマとして、放送前から話題となった「未来への10カウント」。満島ひかり・内田有紀・安田顕など実力派俳優のほか、生徒役にKing & Princeの髙橋海人・村上虹郎が出演。

また、「HERO」や「CHANGE」で木村拓哉とタッグを組んだ福田靖脚本のオリジナル作品で、本作のためにB'zが書き下ろした主題歌「COMEBACK -愛しき破片-」も話題となっています。

本記事では「未来への10カウント」のあらすじ、ネタバレから伏線や考察を、最終話までまとめていきます。

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「未来への10カウント」のあらすじ・ネタバレ

「未来への10カウント」全話のあらすじ・ネタバレをまとめています。

※ネタバレが含まれるので注意してください!

第1話:生きる希望を失った主人公が廃部寸前の高校ボクシング部コーチに就任する

第1話あらすじ・ネタバレ

高校時代にボクシングで4冠を達成するという輝かしい功績を打ち立てながらも、その後は度重なる不運に見舞われ、完全に生きる希望を失ってしまった桐沢祥吾(木村拓哉)。今ではピザの宅配アルバイトで食いつなぎながら「いつ死んでもいい」と口にする日々を送ってた。

そんな桐沢を心配し、高校時代に桐沢と共にボクシング部で汗を流した親友・甲斐誠一郎(安田顕)は、母校・松葉台高校ボクシング部の元監督・芦屋賢三(柄本明)に相談し、桐沢を芦屋の後任に抜擢する。

もちろん、桐沢本人は至って後ろ向き。だが、恩師である芦屋から土下座までされた桐沢は、むげに断ることができず、監督ではなく“臨時コーチ”として母校に舞い戻る。

しかし、松葉台高校は今や、昔と違って東大合格者も出す進学校。芦屋が監督を退いてからというもの、ボクシング部も弱体化していた。しかも、校長の大場麻琴(内田有紀)は部活承認に必要な部員数を満たしていないことを理由に、ボクシング部を潰そうと画策していた。

第1話放送後の考察・感想

これまで「検事」「アイスホッケー選手」「ボディーガード」「刑事」などさまざまな役柄を演じてきた木村拓哉が本作で新たに挑戦するのはボクシングのコーチ。

高校時代にボクシングで4冠という輝かしい成績を打ち立てるも、その後の度重なる不運に人生をあきらめ、ピザのデリバリーで生計を立てている主人公桐沢祥吾。「いつ死んでもいい」と口にし、腐りきった態度の主桐沢を演じる木村拓哉の影のある演技は新鮮です。

そんな桐沢を心配した、高校時代の親友・甲斐誠一郎(安田顕)の計らいで、ボクシング部の元監督・芦屋賢三(柄本明)から、母校・松葉台高校ボクシング部のコーチを頼まれ、しぶしぶ引き受けることで物語は始まります。

人生を諦めた桐沢を変えていくのは、おそらくボクシング部の部員たち。それぞれボクシングを始めたきっかけは桐沢を落胆させるものでした。しかし廃部寸前のボクシング部を救おうと必死に訴えかける部員たちの姿に桐沢の心が動く様子が、彼の再生を予感させました。

一方、押し付けられる形でしかたなくボクシング部顧問となった、折原葵を演じるのは演技派として知られる満島ひかり。

怪我をした部長の伊庭(髙橋海人)を連れて行った病院で「やっとボクシングができた」「桐沢コーチがいないと困るんです!」と必死に訴える部員たちの「キラキラ」した言葉に「アオハル!」と感激する葵は、顧問として桐沢の良きバディとなるのでしょう。

さらに「知らないと気が済まない性格」と自ら言う葵はその言葉通り、ドラマの中でボクシング用語の解説役を担っています。ボクシングを知らない視聴者にとってはナビゲーターとなるのではないでしょうか。

また、2話以降ボクシング部を潰そうとする内田有紀演じる校長・麻琴がどう動くのか、部員たちそれぞれの背景、新たなボクシングシング部員の登場など、桐沢の再生にどう絡んでくるのか楽しみです。

第2話:いよいよ指導を開始する桐沢。新入部員が増え、一度は廃部を免れるボクシング部だったが……

第2話あらすじ・ネタバレ

廃部を回避するため何が何でも新入部員を獲得しようと考えた部長・伊庭海斗(髙橋海人)は、桐沢(木村拓哉)に頼み込み公開スパーリングを敢行。その結果、3名の新入部員が入り、ボクシング部は廃部を免れた。

しかし伊庭(髙橋海人)にケガをさせたことが、ボクシング部を潰そうと画策する校長・麻琴(内田有紀)の耳に入り、桐沢はクビを言い渡される。桐沢は怪我をさせた事実を認め、全責任を取って辞任することを決意する。

だが、桐沢のコーチ続投を切望するボクシング部顧問・折原葵(満島ひかり)と伊庭は、全力で麻琴と交渉。そんな彼らの熱い思いは、桐沢の心に、かすかな変化をもたらす。これまでは部員たちの練習を眺めているだけだった桐沢が、ついに指導を開始するのだった。

一方、麻琴は「部活動の指導は本校教職員が行うこととする」という、学校の管理運営規定を持ち出し、桐沢を今度こそクビにしようと画策していた。

第2話放送後の考察・感想

第2話では、登場人物の過去が少しずつ明らかになっていきます。中でも驚きなのは、桐沢(木村拓哉)が教員免許を持っていたことです。

「本校教職員が、部活の指導を行う」という学校の管理運営規定により、校長・麻琴(内田有紀)から再びクビを宣告されるも、葵の機転によって、臨時講師となり、教壇に立つ桐沢。

ブランクがありながらも、生徒が食いつく授業をする姿は、ボクシング部のコーチだけではなく、教師としての今後も予感させます。

また今作ではヒール役となる校長・麻琴は松葉台高校のOGで、高校時代はボクシング部のマネージャー。桐沢と二人の会話では、麻琴はボクシングが嫌いだったこと、そして桐沢に振られた過去があることが明かされます。

芦屋姓から大場姓へ変わっているので一度は結婚しているのでしょう。しかし現在既婚者であるかどうかまではわからないので、今後は顧問の葵(満島ひかり)と桐沢の三人が絡む恋愛関係に発展していくことを想像してしまいます。

そして葵もこの第2話で、一人息子の圭太(川原瑛都)、妹の楓(滝沢カレン)と同居していることがわかります。姉妹の会話の中で「お姉ちゃんは優しくない男に散々振り回されてきた」というセリフがありました。

生徒の熱い気持ちに心打たれ、俄然ボクシング部の強力な味方となった葵ですが、いったいどんな過去があるか気になるところです。

また、息子の圭太はサッカーを習いながらも葵の影響でボクシングにも興味がある様子。今回一人でいる時に偶然桐沢と知り合います。この出会いをはじめ、少しずつ明らかになったいろいろな過去は今後の伏線になっていくのではないでしょうか。

そして、臨時講師となり晴れてボクシング部コーチに正式に就任した桐沢は、部員たちをインターハイ予選に出場させることを決意。3話ではいよいよ本格的にスポ根青春ドラマが展開していくのではないでしょうか。

第3話:コーチ助けて…女子部員の危機!! 母の敵をKOせよ!?

第3話あらすじ・ネタバレ

2ヶ月後のインターハイ予選で、強豪・京明高校を倒すという目標に向かって走り出した松葉台高校ボクシング部。無謀ともいえるその目標に向け、桐沢(木村拓哉)は指導に本腰を入れていた。

ある朝、そんな桐沢に唯一の女子部員・水野あかり(山田杏奈)が「ケンカで勝てるボクシングを教えてください」と、思い詰めた表情で訴えてくる。部活の時間になってもあかりは「スパーリングをしたい」「インターハイとかどうでもいい」と桐沢に別メニューの指導を要求する。

あかりは母の響子(吉沢梨絵)に復縁を迫り暴力を振るう元義父・今宮(袴田吉彦)から母を守ろうとしていたのだった。非常勤講師という立場のため、葵(満島ひかり)や学校側から生徒のプライベートに関わるなと制止された桐沢が取った解決策とは……。

第3話放送後の考察・感想

第3話はの女子部員水野あかり(山田杏奈)がボクシングを始めた理由が判明。それは元義父・今宮智明(袴田吉彦)の暴力から母・響子(吉沢梨絵)を守るためのものでした。しかし桐沢に救われたことで問題は解決。改めてボクシングが面白くなったあかりはここから本格的にインターハイ予選へ向けて実力をつけていくのでしょう。

さらに、今回あかりを助けるために桐沢が取った策、「不幸対決」でついに桐沢の過去も明かされました。

「オリンピック強化選手だったが網膜剥離で選手生命を絶たれた」
「教師になり妻と出会ったが、結婚して1年後に乳がんが見つかり半年後に亡くなった」
「妻が死んで廃人同然だったが、焼き鳥屋で働き始め、3年で独立し店を持ったのにコロナで潰れた」

桐沢が人生を諦めるまでに至った、不幸や挫折を味わった過去は、今宮のそれとは比べものにならない壮絶なものでした。また度々桐沢の脳裏によぎる妻(波留)の最期の言葉「祥ちゃんごめんね」の意味が気になります。「ごめんね」とは先に死んでしまうことなのか、病気になってしまったことなのか……。

そして桐沢の過去の話の中で出てきた「支えてくれた友人」というのは、おそらく親友・甲斐(安田顕)のことでしょう。今回も甲斐がお膳立てしてくれた「ボクシング部のコーチ」をすることで桐沢は前を向き始めています。

今宮に「お前は生きがいを見つけられたのか」と聞かれたとき、あかりと葵(満島ひかり)を見る桐沢。新たに生きがいを見出そうとしている自分に気づいたのではないでしょうか。

また、「話したくなったら私に言って」という葵は、気付かないうちに桐沢に惹かれているのでしょう。しかし甲斐もまた葵に一目惚れした様子。この三角関係も今後の見どころとなりそうです。

第4話:リングの中心で、愛を叫ぶ!? 型破りな恋愛指導で衝撃結末!!

第4話あらすじ・ネタバレ

東大合格者数でもクラブ活動でも京明高校に勝つことに躍起になる校長・麻琴(内田有紀)は、ボクシング部がインターハイ予選で京明に負けたらコーチの桐沢(木村拓哉)をクビにすると勝手に決定。顧問・葵(満島ひかり)は「そんな約束はしていない」と食い下がるが、麻琴は聞く耳を持たない。

一方、インターハイ予選に向け、ボクシング部員たちは「打倒・京明」を合言葉に、練習に打ち込んでいた。ところが突然、スパーリングをしていた部長・伊庭(髙橋海人)と玉乃井(坂東龍汰)が、乱闘のように激しくぶつかり合いだす。

桐沢が話を聞いてみると、2人はマネージャーの西山愛(吉柳咲良)をめぐり、密かに恋のライバル関係だと判明する。しかも、伊庭は部員たちの前で、「リングの中心で西山愛と叫ぶ!」と宣言。

そんな中、葵から特別コーチを依頼された桐沢の親友・甲斐(安田顕)は、部員たちに必殺パンチを伝授する。ところが、桐沢は今の彼らにはレベルが高すぎると判断。中でもボクシングセンスのない伊庭には、基本中の基本であるワンツーパンチのみで戦わせようとする。

そして、ついにインターハイ予選の日がやって来る。青春のすべてを懸け、伊庭は運命のリングに上がるが……。

第4話放送後の考察・感想

本格的にボクシング部の練習や挑戦が描き始められた第4話。部員たちが練習に打ち込む姿や、ボクシングセンスがないと桐沢(木村拓哉)に言わせた伊庭(髙橋海人)が、初戦でもしかしたら勝てるのでは!? と期待させる展開は王道のスポ根青春ものでした。

また、桐沢をクビにすることで必死だった校長・麻琴(内田有紀)が、第4話では、インターハイ予選の会場で必死に伊庭を応援。父親である元監督・芦屋(柄本明)との会話では「うちの生徒が京明の子をリングの上でノックアウト。想像するだけでワクワクしちゃうわよ」とのセリフも。

麻琴は、京明に対して必要以上に闘争心を持っているように見えます。それは麻琴が第2話で桐沢に言った「いろいろあった」昔と関係しているのではないでしょうか。廃部を画策する姿とはうらはらに、誰よりもボクシング部を応援したいように見えます。

しかし、残念ながらインターハイ予選で、伊庭は惜しくも京明に負けてしまいます。3年生の伊庭にとっては最後の試合。リング上で告白した愛(吉柳咲良)にもあっさりフラれ、「これで心置きなく東大受験に専念できます」という伊庭。これには既視感を覚えた視聴者も多いのではないでしょうか。伊庭を演じる髙橋海人は2021年に放送された「ドラゴン桜」でも東大受験を目指していましたね。

また、この回では桐沢が葵(満島ひかり)の自宅で食事をすることに。息子・圭太(川原瑛都)と桐沢のやり取りを見ながら楓(滝沢カレン)と二人、嬉しそうに笑う葵は知らないうちに桐沢へ惹かれていっています。ボクシングについて言い合いになることも多い二人ですが、次回以降どのような形で恋に発展するのか期待されます。

そして、次回第5話では新たに転校生・西条桃介が登場、波乱が起きそうです。しかし、唯一のボクシング経験者ということで、ボクシング部の救世主となる予感がします。西条を演じる、村上虹郎の演技も楽しみです。

第5話:超問題児が入部!? 波乱を巻き起こす!

第5話あらすじ・ネタバレ

ボクシング部と共に、桐沢(木村拓哉)が背水の陣で挑んだインターハイ予選。しかし、ただひとり2回戦へ駒を進めた女子部員・水野あかり(山田杏奈)も、圧倒的に格上の京明高校に破れてしまう。結果はともあれ、全力でぶつかったあかりを心からたたえる桐沢。

ところが、京明に負けたことを理由に校長・麻琴(内田有紀)は桐沢にコーチ解任を宣告する。過去に何度も人生の辛苦をなめてきた桐沢は、早々に「そういう人生だから、どうしようもない」と諦め、コーチと非常勤講師を辞めることに。

ようやく得た“生き甲斐”をいとも簡単に手放そうとする桐沢をなんとか引き留めようとする顧問・葵(満島ひかり)。また、部員たちも一方的に告げられたコーチ解任に憤慨する。

そんな部員たちを鼓舞するため、葵はやりきれない思いを抱えつつ、桐沢の親友・甲斐誠一郎(安田顕)に新コーチを依頼する。桐沢も「お前なら安心して、あいつらを任せられる」と、甲斐にボクシング部の未来を託す。

その矢先、凄腕の1年生・西条桃介(村上虹郎)が転校してきて、ボクシング部に入部。すでにボクシングを経験している西条は「この中じゃ、俺が一番強いやろうな」と生意気な口を叩く。しかし、甲斐は西条の実力を見て「うちのエースになる!」と興奮する。そんな甲斐に部員たちは反感を覚えるのだった。

そんな中、真面目な1年生部員・江戸川蓮(櫻井海音)が突然、行方不明に。それを知った桐沢は心配でたまらず、江戸川を探す。部員の絶体絶命の危機に桐沢はとんでもない行動に出るが……。

第5話放送後の考察・感想

インターハイ予選では案の定、完敗の松葉台高校ボクシング部。これまでのボクシング部と麻琴(内田有紀)の確執から一転、一気にスポ根青春ドラマの色が濃くなりました。

第5話では、行方不明になり、先輩のアパートに監禁されていた1年生部員・江戸川(櫻井海音)を桐沢(木村拓哉)が助けに行きます。桐沢はピザのデリバリーを利用してアパートへ。まさか、ここでピザの配達が役に立つとは……。第3話で水野あかり(山田杏奈)を義父の暴力から助けた時と同様に、すっかり熱血教師の様相です。

そこで、不良たちを相手にする桐沢を目の当たりにした麻琴。これまで28年間のブランクがある桐沢にコーチは無理だと言っていましたが、この一件で、心境の変化があったのでしょう。

麻琴は、インターハイで京明に負けたことを理由に、一度は桐沢をクビにしたものの、桐沢をコーチへ復帰させることに。そして、1年で京明を倒すことを命じます。

表向きはボクシング部員や、桐沢の講師復帰を望む生徒たちを理由にしていましたが、実は麻琴がいちばん桐沢に期待しているように見えます。桐沢もまた、麻琴から言われた1年後の結果を約束。ここから新たに、ボクシング部が始動していきそうです。

さらに、ボクシング部にとっても大きな意味を持つであろう、転校生・西条(村上虹郎)は強烈なインパクトを残します。生意気なトラブルメーカーで今後さらにひと波乱ありそうな予感がします。しかし、そんな西条の存在が部員たちの成長に繋がっていくのでしょう。

終盤では、なんと亡くなったはずの桐沢の妻・史織(波瑠)に瓜二つの女性が登場します。ピザの配達先で桐沢が出会ったこの女性はいったい⁉ 次回以降、この出会いがどんな展開となるのか、葵(満島ひかり)は桐沢への恋心にやっと気づくのか、そこも楽しみです。

第6話:亡くなった妻とまさかの再会!?

第6話あらすじ・ネタバレ

桐沢(木村拓哉)はある日、デリバリー先の家から現れた女性を見て思わず言葉を失う。なんと亡くなったはずの最愛の妻・史織(波瑠)と同じ顔だったのだ。

一方、ボクシング部は関東大会に向け、練習に精を出していた。そんな中、スパークリング中に部内一の実力を持つ、西条桃介(村上虹郎)のパンチが友部陸(佐久本宝)の目に当たってしまう。

生意気な西条は謝りつつも、ほかの部員から責められ、ムキになって友部を見下す。かたや、もともとボクシングには向いていないと自覚していた友部は意気消沈。西条と試合で当たったら確実に負ける、と涙ながらに吐露する。

その後、友部を連れて眼科を訪れていた桐沢と顧問・葵(満島ひかり)、桐沢の親友・甲斐安田顕)は会計時に思わず息をのむ。眼科で会計をしていたのは史織と同じ顔のあの女性だったのだ。

桐沢は激しく動揺する。そしてそんな桐沢を見て葵もまた静かに動揺。さらに、葵に密かに恋心を寄せていた甲斐も、葵の様子にショックを受ける。

そんな中、校長・麻琴(内田有紀)が何を考えたか、勝手に強豪・京明高校ボクシング部との練習試合を取り付けてきてしまう。「打倒・京明」という大目標をふたたび突きつけられ、部員たちがビビる中、自信満々の西条。彼らに対し、桐沢は出場メンバーをとんでもない方法で決めると言い出す……。

第6話放送後の考察・感想

第6話では18年前に亡くなった、桐沢(木村拓哉)の妻・史織(波留)と同じ顔の女性・佐久間美鈴(波留・二役)が登場。もちろん、史織とは関係のない美鈴の登場に、桐沢だけでなく、葵(満島ひかり)や甲斐(安田顕)までもが、心を揺らすことになります。

その後、桐沢は亡き妻・史織の墓前へ向かいます。そこで義兄・和樹(石黒賢)と再会した桐沢は、史織がもういないことを認める覚悟ができたことを伝えます。

桐沢は、同じ顔をしていてもまったくの別人である美鈴に会ったことで、史織の死をやっと受け入れることができたのでしょう。再びデリバリーで美鈴の家を訪れた後の、スッキリした桐沢の表情からもそのことが読み取れます。

美鈴の登場で、もしや葵・甲斐を含めた四角関係に発展? と思ったのもつかの間、それは桐沢の再生のため、大きな意味のある出会いだったようです。

一方、校長・麻琴(内田有紀)は独断で京明と練習試合をすることを決めてしまいます。「いいかげん本気になって!」と桐沢に発破をかける姿は、もう廃部を画策する以前の麻琴ではありませんでした。

そして、京明との練習試合が決まったボクシング部の面々。桐沢は、自身とのスパークリングをして出場メンバーを決めることに。その内容は桐沢が1人で順番に全員を相手にするというものでした。

練習試合に弱気だった部員たちは桐沢とのスパーリングを通してそれぞれの成長を遂げます。特に友部(佐久本宝)の成長は目覚ましく見事に練習試合への出場を勝ち取ります。

しかし、出場メンバーから漏れてしまった西条(村上虹郎)は、練習試合当日、会場に姿をみせません。それどころか、上級生ともめ事を起こし、次回大きなトラブルに発展しそうな不穏な空気に。さらに、なにか特別な事情が隠されている様子の西条が気になります。

第7話:超問題児が暴力事件を起こした本当の理由!

第7話あらすじ・ネタバレ

松葉台高校ボクシング部と強豪・京明高校の練習試合が始まった。桐沢(木村拓哉)が選抜した松高の出場メンバーは苦戦しながらも、全力で京明と対戦。

ところが、松高唯一の女子部員・水野あかり(山田杏奈)がインターハイ予選で大敗を喫した奥村(山本千尋)に再度挑もうとしたその時、顧問・葵(満島ひかり)の元へ1本の電話が入る。試合会場にも姿を見せなかった西条(村上虹郎)が、上級生2人に殴りかかったというのだ。

桐沢と葵は緊急で呼び出され、そのまま練習試合は中止になってしまう。桐沢と葵が学校へ駆けつけると、西条は試合から外されイラついていたと主張。西条は自宅謹慎処分となり、桐沢も自ら責任の一端があると認めたため、ボクシング部は期間未定の活動停止を言い渡されてしまう。

ボクシング部の面々は西条への怒りをあらわにするが、桐沢はなぜか西条のことを一切責めようとはせず、淡々とした態度で生徒たちを家に帰す。葵はそんな桐沢の対応を非難するが……。桐沢は西条が何かを隠しているのではないかと考えていた。

第7話放送後の考察・感想

いよいよ最終章に突入した「未来への10カウント」。第7話では、上級生とトラブルを起こした西条(村上虹郎)が起こした暴力事件が大問題となります。

西条は謹慎処分となり、ボクシング部は京明との練習試合が中断され、さらに無期限の活動停止に。しかし、実は西条が上級生のいじめを見て見ぬ振りできなかったことが理由で、最初に手を出したのも西条ではありませんでした。

事件の真相が明らかになり、西条の謹慎も解除。ボクシング部も活動再開となりますが、これまでのいきさつもあり、部員たちは西条を許すことができません。桐沢は部員たちに決断をゆだねるも、部員たちと西条は決裂してしまいます。

そんな西条にさらなる悲劇が。追いかける部員たちの目の前で倒れた西条は、病院で脳に動脈瘤を抱えていることが判明します。自然治癒することはなく、破裂すると死に至る可能性もあると、医師からボクシングを続けるのは無理だと告げられてしまうのです。

今回、家庭環境も明かされた西条。離婚の末、好き勝手に暮らす母親との生活。素直になれず、先輩や桐沢にも生意気な態度をとってしまうのは家庭でも学校でも孤独だったからでしょう。

一度は決裂した部員たちが、西条からボクシングを取り上げることはいじめと一緒だと、もう一度西条と向き合おうとした矢先の非情な宣告。あまりにも悲しい現実でした。網膜剥離でボクシングを諦めた桐沢は、過去の自分と西条を重ねたのではないでしょうか。そして、そんな西条とどう向き合うのか……。

一方、気になるのは桐沢と葵(満島ひかり)の関係。妹の楓(滝沢カレン)に言われるまでもなく、桐沢への想いが大きくなっていく葵。思ったことは口に出しちゃう性格と自己分析するように、桐沢へのアプローチも大胆になっていきます。

西条のドクターストップ、桐沢と葵の恋愛模様、さらにインターハイへの道と、最終章に入り盛りだくさんの内容となった「みらてん」。どのような結末を迎えるのか、残り数話を楽しみに迎えたいと思います。

第8話:部員との別れ…そして愛の告白!?

第8話あらすじ・ネタバレ

西条(村上虹郎)の素直になれない性格が災いし、完全決裂したボクシング部員たちと西条だったが、桐沢(木村拓哉)の言葉に触発された部員たちは、自らの意志で西条ともう一度向き合おうと決心した。

しかし、その矢先西条は脳に動脈瘤を抱えていることが判明。万が一破裂すれば死に至る可能性もあるため、医師からボクシングは断念するよう宣告されてしまう。

まだ高校1年生の西条に襲いかかった非情な運命に、心をかきむしられる顧問の葵(満島ひかり)。桐沢は感情的になる葵をなだめ、西条と一緒にボクシングをしたいという部員たちにも「現実を受け止めろ。どうにもならないこともあるんだ」と告げる。だが、桐沢もまた心の奥では、網膜剥離でボクシングを諦めざるを得なかった学生時代の自分と西条を重ね合わせ、やり場のない複雑な感情に苛まれていた。

しかも、義兄・和樹(石黒賢)の後押しで、焼き鳥店再開の目処が立ち始めていた桐沢は、人生の選択にも迫られていたのだ。店を再開するとなれば、新たな生き甲斐となっていたコーチを続けられないかもしれない。桐沢の心は人知れず、激しく揺れ動いていた。

予期せぬ人生の岐路に立たされる中、やがて新たな未来に向かって“大きな決断”を下す桐沢と西条。一方、密かに桐沢への恋心を募らせていた葵にも、ついにその想いを開放する時が……。

第8話放送後の考察・感想

いよいよ最終章へ突入した「みらてん」。第8話では、ドクターストップを宣告された西条(村上虹郎)と焼き鳥屋の再開を打診された桐沢(木村拓哉)がそれぞれ人生の決断を下します。

脳に動脈瘤が見つかり、ボクシング選手として事実上の引退宣告を受けた西条は演劇部に入部。部員たちの心配をよそに、吹っ切れた態度で「学校に来るのが楽しくなった」と明るく話す西条でしたが、本心はボクシングへの未練と悔しさが。

ボクシング部の練習を密かに覗いていた西条に気づいた桐沢は、西条を呼び止め、思いをぶつけます。

「人は何があっても、どこかで希望を見出すことが、立ち上がることができる」
「時間が解決してくれるわけじゃない。その時間の間に誰かと出会って、何か話して、何かを見て、何かを感じて人は変わっていけるんだと俺は思う。」「絶対に自暴自棄になるな」
「西条桃介! お前、一人じゃないからな!」

桐沢は西条に自分を重ねていたのでしょう。網膜剥離でボクシングを諦めた過去がある桐沢だからこそ、その言葉には重みがあり、愛に溢れていました。その様子を見ていた伊庭(髙橋海人)も西条にさりげない言葉をかけます。桐沢や伊庭の想いを受け、西条はボクシング部に復帰。桐沢のサポートとして裏方に徹し、部員たちのインターハイ出場を手伝うことを決めたのでした。

そして、桐沢もまた人生の大きな決断を下すことに。ボクシング部コーチも、焼き鳥屋も、非常勤講師もすべてやると決めるのでした。西条にぶつけた言葉が、桐沢自身を突き動かしたのでしょう。「そんなこと無理だ」という校長・麻琴(内田有紀)に「決めたんだ。俺は変わらない」と宣言する桐沢。葵(満島ひかり)の言うように、コーチになる以前の人生を諦めた桐沢はどこにもいません。

そんな桐沢への想いが溢れてしまった葵は、酔った勢いで「圭太のお父さんになってもらえませんか」と逆プロポーズしてしまいます。思いもよらない葵の告白にドキドキしてしまいました。

次回いよいよ最終回、やっと一つになった松葉台高校ボクシング部はインターハイ出場を果たすことができるのか。また葵の想いは桐沢に届くのか……。「みらてん」ファイナルラウンドを見届けたいと思います。

第9話:最終回! それぞれの未来へ

最終話あらすじ・ネタバレ

松葉台高校でボクシング部のコーチと非常勤講師を続けながら、焼き鳥店も再開させることになった桐沢(木村拓哉)。開店準備に奔走しながら、悲願のインターハイ出場を目指す弱小・ボクシング部の指導もさらに熱が入る。

度重なる不幸に見舞われ、生きる希望を喪失していた頃とは一転、止まっていた時間を取り戻すかのようにフルパワーで人生を突き進んでいた。

そんな桐沢への想いが溢れだし、いきなりプロポーズしてしまったボクシング部顧問・折原葵(満島ひかり)。一方、葵の息子・圭太(川原瑛都)は桐沢に父親になってほしいと切望。しかし2人の結婚には“もうひとつの障壁”が存在した。

そんな中、桐沢はようやく焼き鳥店の開店日を迎える。ところがその矢先、桐沢があろうことか、部員たちを指導している最中に倒れてしまう。

やがて、松高がインターハイ出場を懸けて宿敵・京明高校に決戦を挑む時がやって来た。前年の雪辱を果たすべく、インターハイ予選に臨む松高ボクシング部。さまざまな壁にぶち当たり、迷い悩みながらも切磋琢磨してきた桐沢と部員たちの行く末、そして桐沢と葵の恋の行方は……。これからの“未来”を懸けたファイナルラウンドのゴングが、ついに鳴り響く!

最終話放送後の考察・感想

6月9日に最終回を迎えた「未来への10カウント」。前回、ボクシング部コーチはもちろん、焼き鳥屋も非常勤講師も諦めないことを決めた桐沢(木村拓哉)は睡眠時間を削ってすべてを両立させようと奮闘。

しかし睡眠時間3時間というハードワークにさすがの桐沢も過労でダウン。ボクシング部のリングの上で倒れた桐沢の脳裏には、レフェリーの10カウントとともに、ボクシング部で過ごした日々がフラッシュバックするのでした。

その後目を覚ました桐沢は、心配する部員たちに「お前たちのおかげで俺は生きる希望ができた」「これからどんなことがあっても何度でも立ち上がってやるって、そう思ってる」と伝えます。

そこから、インターハイ予選までの10ヶ月間は駆け足で描かれます。そして、インターハイ予選当日大きく成長した部員たちはそれぞれの成果を見せてくれるのです。

また、前回酔った勢いで桐沢に逆プロポーズした葵(満島ひかり)。覚えていないふりで何事もなかったように振る舞いますが、桐沢は10ヶ月後となるインターハイ前にその返事をするのでした。

橋の上で本題を切り出せずにいる二人でしたが、その様子は二人の心がいかに通じ合った10ヶ月間であったかがわかります。葵のパンチをかわしながらバックハグをする桐沢。あすなろ白書から30年近い時を経て、キムタクのカッコよさは今もなお健在です。遠くからの映像もまた、素敵な演出でした。

「不撓不屈」
どんな困難な事があっても負けずに立ち上がる事

松葉台高校ボクシング部が翌日の試合に向けて最後の練習に励む場面で物語は幕を閉じます。「みらてん」は生きることを諦めてしまっていた桐沢(木村拓哉)が、ボクシング部の生徒たち、そして葵(満島ひかり)との出会いによって再び生きる希望を取り戻していく「不撓不屈」を描いた熱い物語でした。

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