「SHEIN(シーイン)」は低価格が魅力の通販サイトです。しかし運営しているのが中国の企業ということに対し、個人情報やクレジットカード情報の取り扱いに不安を感じる人も。
本記事でも危険性についてリサーチし掘り下げてみましたが、結論は以下のとおりです。
「SHEIN」での買い物自体に危険性はありません。クレジットカード払いが不安な人にはコンビニ決済やPayPalがおすすめです。
ただし画像やレビューのチェックを怠ると、筆者のように失敗したり、場合によっては模倣品を掴まされる可能性もあります。
「SHEIN」で危険と思われがちな点や対処方法とあわせて、安心して買い物を楽しむコツ・お得な情報もまとめているので、ぜひ「SHEIN」での買い物に役立ててください。
「SHEIN」の危険性とは?
ネット検索やSNSなどで「SHEIN」が危険といった情報を目にすることがあります。具体的にどのような危険性があるのか、安心して利用するにはどうすれば良いのかをまとめました。
住所など個人情報流出のリスクがある?
「SHEIN」の『プライバシーポリシー』を読むと、個人データは居住国外(中国や本社があるシンガポールなど)で処理・移転される可能性があります。
流出しても日本の法律では保護されない点を不安に感じるかもしれません。しかし「SHEIN」の『利用規約』には、以下のような文言があります。
「SHEIN」を利用して発生した請求や紛争は、日本の法律に則って解釈されると読み取れます。個人情報流出などのトラブルも同じ対応となるでしょう。
加えて、カスタマーサポートは日本語で対応してくれるので過度に不安になることはありません。『「SHEIN」を安心・安全に利用するためのポイント』でも対策をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
クレジットカード情報流出のリスクがある?
「SHEIN」では、個人情報と同様にクレジットカード情報も中国やシンガポールで処理される可能性があります。不安な人はコンビニ決済やPayPal払いを選びましょう。「SHEIN」にクレジットカード情報を登録せずに買い物が楽しめます。
粗悪品やニセモノを掴まされるリスクがある?
「SHEIN」は過去、商標権侵害でラルフローレンをはじめ複数のブランドから訴訟を起こされており、日本でもユニクロが提訴しています。
和解が成立したケースもありますが、商標権を侵害した商品やブランドの模倣品の販売が後を絶たないことを示しています。安心して買い物をするためには商品レビューや評価を慎重に確認し、信頼できる商品のみを選択することが重要です。
アプリに情報を盗まれるリスクがある?
過去、Android版の「SHEIN」アプリがユーザーの許可なくクリップボードの内容を外部サーバーに送信していたという報告がありました。「SHEIN」もこの問題を認識しており、2022年5月には当該動作を削除しています。
現在同様のリスクはないと考えられますが、安心して利用するためにも最新バージョンのアプリを使用するなど、利用者側でもリスクを最小限に抑えることが重要です。
「SHEIN」の利用者が危険や不安に思う点は?【口コミあり】
カイドキ編集部は「SHEIN」利用者50名にアンケート調査を実施。危険・不安に思う部分や、安心して利用するために工夫していることなどを聞きました。
危険・不安に思うことは?
「SHEIN」利用者は、とくに商品の品質と、クレジットカード情報の取り扱いに大きな不安を抱いていることがわかります。住所などの個人情報なども合わせると、情報管理全般に対する信頼性は低いといえます。
そのほか、集まった口コミのなかには「返品に対応してもらえるのか不安」「ブランド品に似ている商品があるが安すぎて不安」といった意見もありました。
実際に利用してみてどう?
実際に利用してみてどうだったかを聞いてみたところ、とくに不安はないという人が半数でした。安心して利用できている人と合わせると、およそ7割が「SHEIN」を不安なく利用できていることがわかります。
情報管理に危険・不安を感じる人が多かったためやや矛盾も感じられますが、なぜ不安なく利用できているのでしょうか? 不安に思う人の口コミとあわせて紹介します。
回答してくれた50名のなかには、クレジットカードが不正使用されたなどの経験をした人はいませんでした。商品も無事に届いているようです。
しかし届いた商品が画像と全く違ったという人もいれば、不良品が届いたことはないという人もいることから、やはり当たり外れはあると思ってよいでしょう。
安心して利用するためのコツは?
安心して利用するための工夫1位はコンビニ決済でした。コンビニ決済ならクレジットカード情報を入力・登録する必要がないため、安心して利用できます。
また品質に不安を感じる人が多かったためか、レビューや口コミを入念にリサーチする人も多数。筆者の経験からも、この2つは「SHEIN」を安心して利用するためにぜひおすすめしたいポイントです。
「SHEIN」で安心できる点・気をつけることは?
実際に「SHEIN」を利用している筆者の経験も交えながら、安心して利用できる点と、気をつけたほうが良い点を解説します。
商品はきちんと届く
筆者は「SHEIN」を1年近く利用していますが、これまで一度も配送が遅れたことや、届かなかったことはありません。商品は注文から5〜6日で手元に届き、汚損・破損・不具合なども見られないことから、商品が無事に届くか? という点では安心して利用できています。
返品・返金にも対応している
「SHEIN」は顧客満足を重視しており、返品・返金ポリシーを設けています。荷物が届かない場合や商品に不備がある場合など、一定の条件下で返品や返金が可能です。
「SHEIN」の荷物が届かないときの対処方法や返金条件については、以下の記事で詳しく説明しています。
サポートが日本語で丁寧
海外発のインターネット通販で不安なのが、問い合わせなどの際の言語です。意思疎通がうまく図れないと、聞きたいことと回答が食い違うなど不便さを感じることも。
その点「SHEIN」は日本語で丁寧に回答してくれるので安心感があります。筆者も何度か問い合わせましたが、いずれも最初の回答で問題が解決できました。
イメージと異なる商品がある
「SHEIN」では、オンライン上と実物のイメージが異なる場合がある点に気をつけましょう。こうした失敗を防ぐには、実物の画像が掲載されているレビューが非常に参考になります。
また東京・原宿にある『SHEIN TOKYO(ポップアップストア)』では商品を直接手に取って確認できるので、近くの人は店舗を訪れてみるのもおすすめです。
筆者もイメージと異なる商品が届いた経験があり、そのときのレビューを以下の記事に残しています。ぜひ失敗を防ぐための参考にしてください。
配送に時間がかかることがある
「SHEIN」の商品は海外から送られてくるため、フライトや税関検査などの影響を受けて時間がかかることがあります。急ぎの場合や特定の日に商品が必要な場合は、余裕を持って注文することが重要です。
なお配送状況はオンラインで追跡可能なので、商品の到着を待つ間の不安を軽減できます。
「SHEIN」を安心・安全に利用するためのポイント
「SHEIN」で個人情報やクレジットカード情報の流出に対する不安を払拭し、安心・安全に利用するためのポイントをまとめました。
支払い方法をコンビニ決済にする
「SHEIN」ではさまざまな支払い方法が選べますが、クレジットカード情報を入力するのが不安な人にはコンビニ決済がおすすめです。現在、以下のコンビニが「SHEIN」の支払いに対応しています。
SHEINの支払いが可能なコンビニ
セブンイレブン、ローソン、デイリーヤマザキ、ミニストップ、ファミリーマート、セイコーマート
コンビニに行く手間はかかりますが手数料はかかりません。ただし72時間以内に支払いが確認できないとキャンセル扱いになる点は注意しましょう。
Apple IDでメール非公開で登録する
「SHEIN」では、Apple IDを使ってメールアドレス非公開のまま登録することが可能です。メールアドレスや電話番号を入力せず登録できるため、プライバシーの保護を強化できます。
ただし商品購入時は名前・住所・電話番号が必要なので入力は避けられません。それでも、登録情報を最小限に抑えることで個人情報の安全性を高めることはできます。
プライバシーポリシーをよく読む
「SHEIN」の利用にあたっては、公式サイトの『プライバシーポリシー』を注意深く読むことが重要です。
自分の個人情報がどこでどう管理され、どのような目的で使用されるのかを理解することは、「SHEIN」を安心して利用することにもつながります。
送料・返品・返金の仕組みを理解しておく
「SHEIN」の商品は国際配送されるため、送料や返品に関する規定が国内配送と異なる場合があります。予期せぬコストや手続きの手間を避けるためにも、購入前に送料・返品・返金のポリシーを確認しておくことが大切です。
あわせて返品可能な商品かどうか、返品にかかる費用や手続きはどうかも購入前に確認しておくと安心です。
「SHEIN」が人気の秘密・安く買える理由とは?
「SHEIN」は、2022年の1年間に世界中で2億2,900万ダウンロードを記録。日本でも2023年・第1四半期(1〜3月)のECアプリ・ダウンロード数ランキングで1位を獲得しています。(※)
なぜこれほどまでに人気なのか? 安さの理由とともに解説します。
SHEINが人気の秘密
幅広い商品ラインナップ
トレンドを押さえたデザイン
定期的な新商品の追加
グローバルなファッションスタイル
SNSを通じたマーケティング
インフルエンサーを起用した認知度の向上
レビューと画像による信頼性の向上
「SHEIN」の人気は、その多様な商品ラインナップとトレンドを押さえたデザインにあります。SNSやインフルエンサーを活用したマーケティング戦略も功を奏し、とくにファッションに敏感な若い層から支持を集めています。
一方、「SHEIN」は低価格が大きな魅力ですが、安すぎて不安を覚えることも。なぜ低価格で豊富な商品を提供できるのか、その理由もまとめました。
SHEINが安く買える理由
実店舗を持たない(固定費削減)
過剰在庫を抑えている(コスト削減)
中間業者を介さず直接販売している
世界各地に拠点を構えている
「SHEIN」は、商品を消費者に直接届ける直販モデルによりコストを大幅に削減しています。また店舗を持たずオンライン専業としたことで実店舗にかかるコストが削減され、価格に反映されています。
そのほか、過剰な在庫を防ぐ効率的な在庫管理とグローバルなサプライチェーンの活用もコスト削減に一役買っているなど、複数の要因が組み合わさって手頃な価格の商品を提供できているのです。
「SHEIN」で買ってはいけないものは?
「SHEIN」はさまざまなカテゴリーの商品を販売していますが、そのなかには買わないほうがよいもの、慎重に判断したほうがよいものがあります。
偽ブランド品・模倣品
有名キャラクターのデザインやブランド品を模倣した商品は買わないようにしましょう。外見では見分けがつきにくいかもしれませんが、正規の販売ルートで購入してください。
サイズ感が重要な商品
グローバル展開している「SHEIN」のサイズは、標準的なサイズと異なる可能性があります。試着できないため、サイズ感が重要な商品は購入を控えるか、サイズガイドやレビューを入念にチェックすることが重要です。
高品質を求める商品
「SHEIN」では低価格を実現するため、一部商品で品質が犠牲になっている場合があります。高品質を求める商品は購入を控えるか、レビューをよく読んでから判断しましょう。
電子製品
電子製品は安全基準が重要です。「SHEIN」で販売されている電子製品が、常にそれらの基準を満たしているとは限りません。安全基準が重要な商品は、信頼できるブランドや販売元から購入することをおすすめします。
37歳/女性/会社員
今まで大幅な割引商品を購入しても、決して粗悪な品やコピー品が届くということがなかったからです。信頼できるサービスだと実感して利用できています。