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「缶切りがない・見つからない」「缶詰のプルタブだけが取れてしまった」など、缶詰を開けられず困ってしまう状況はいつ起きてもおかしくありません。

本記事では『スプーン』『ハサミ』『ナイフ』など、缶切りがないときに代用できるものを開けやすい順にご紹介。実際に編集部で検証を行い、開けやすさを確認済みです。

他にも、力を使わずに缶詰を開けられる缶切りの代用品、代用品を使って開けるときの注意点もまとめているので、缶切りなしで缶詰を開けたい人はぜひ参考にしてください。

缶切りがない! 代用品で缶詰を開ける基本の方法2つ

代用品で缶詰を開ける方法は、缶切りと同様に「上面の端に穴を開けてフタを切り取る」のが基本。これができるものであれば、缶切り以外でも缶詰を開けられます。

缶詰を開ける基本の方法イメージ

▲赤い点線部分に穴を開けてフタを切り取る

もうひとつ、「缶本体とフタの接合部を削る」という方法も。『コンクリート』のように硬くて丈夫なものがあれば、缶詰を開けられます。

日常のライフハックというよりも、非常時・災害時の応急処置的な手法です。

アスファルト・コンクリートで缶詰を開ける方法イメージ

▲赤線部分を削りフタを外す

簡単に開けられる「缶切りの代用品」おすすめランキング

缶切りの代用品イメージ

『スプーン』『ハサミ』『包丁』といった身近にあるものを実際に使用し、缶詰を簡単に開けられる缶切りの代用品おすすめランキングを作成しました。

かかった時間・楽さ・仕上がりの綺麗さなどをレビュー・比較し、総合的にみておすすめしたい缶切りの代用品を順番に紹介します。

手元に使えそうなツールがいくつかある場合は、1位から試してみてください。

【簡単順】缶切りの代用品ランキング

1位:包丁(三徳包丁など大きめのもの)

包丁と缶詰イメージ

自炊をする家庭には必ずある『包丁』を使って缶詰を開けてみます。今回は刃渡り18cmの包丁を使用しました。

『包丁』で缶詰を開ける方法

  • 上面の端に『包丁』を突き立て、もう片方の手でトントンと柄を軽く叩き穴を開ける
  • 上記を繰り返して穴を増やし、広げていく
  • ある程度穴が広がったら、てこの原理を利用してフタを開ける
缶詰 包丁の画像1 缶詰 包丁の画像2 缶詰 包丁の画像3 缶詰 包丁の画像4

『包丁』で缶詰を開けた結果

時間 楽さ 仕上がり
3分50秒 ★★★★★
(5.0)
★★★★☆
(4.0)

『包丁』でチャレンジした結果、かなり簡単に缶詰を開けられました

切っ先が鋭利かつ『包丁』自体に重さがあるので、刃を突きたててトントンと包丁の柄を軽く叩くだけで刃が通っていきます。10秒ほどで最初の穴が開きました

注意すべき点は、『包丁』を突き立てるときの角度。まっすぐ下に力を働かせないと缶が動いてしまうため、安定せず危険です。最初は力加減が分からず少し怖いですが、垂直になっていればある程度力を入れても安定しています。

穴をつなげるように意識していくと、早く開けることが可能です。

2位:小型ナイフ

小型ナイフと缶詰イメージ

『包丁』よりも小さい『小型ナイフ』で缶詰を開けてみます。今回は刃渡り10cmの折り畳みナイフを使用しました。

『小型ナイフ』で缶詰を開ける方法

  • 上面の端に『小型ナイフ』を突き立て、もう片方の手でトントンと柄を叩いて穴を開ける
  • 上記を繰り返して穴を広げていく
  • ある程度穴が広がったら、てこの原理を利用してフタを開ける
缶詰 小型ナイフの画像1 缶詰 小型ナイフの画像2 缶詰 小型ナイフの画像3 缶詰 小型ナイフの画像4

『小型ナイフ』で缶詰を開けた結果

時間 楽さ 仕上がり
3分30秒 ★★★★☆
(4.0)
★★★★★
(5.0)

『包丁』と同じように、『小型ナイフ』でも簡単に缶詰を開けることができました。ただ『包丁』に比べて重さがないので、トントンと柄を叩くときにより力を加える必要があります。そのため左手が包丁のときよりも痛くなりやすく、叩いたときの反動で中身が飛び散りやすいです。

缶詰が開くまでの時間は『包丁』より早かったですが、総合的な評価は『包丁』に軍配が上がります

しかし小さくて角度調整がしやすいので、切り口は『包丁』よりも綺麗に仕上がりました。サバイバルナイフのように切れ味が良いものを使えば、もっと簡単に缶詰を開けられそうです。

3位:アイスピック

アイスピックと缶詰イメージ

『アイスピック』を使って缶詰を開けてみます。キリや千枚通し、金属製のたこ焼きピックでも同様の結果になるはずです。

『アイスピック』で缶詰を開ける方法

  • 上面の端に『アイスピック』をつき立て、上からトントン叩いて穴を開ける
  • 上記を繰り返して穴を広げていく
  • ある程度穴が広がったら、てこの原理を利用してフタを開ける
缶詰 アイスピックの画像1 缶詰 アイスピックの画像2 缶詰 アイスピックの画像3 缶詰 アイスピックの画像4 缶詰 アイスピックの画像5

『アイスピック』で缶詰を開けた結果

時間 楽さ 仕上がり
7分00秒 ★★★★☆
(4.0)
★★★★☆
(4.0)

結果、力をほとんど使わずに缶詰のフタを開けることができました。刺すことに特化しているだけあって、最初の穴が開くまでの時間は最速の5秒

そのあとは繰り返し穴を開け続けるだけですが、『アイスピック』は棒状で細いため、包丁や小型ナイフより穴を繋げるのが難しいです。一つひとつの穴が小さいので時間もかかります。

穴をうまく繋げることができなかったときは、前の穴に向かって『アイスピック』を倒すと「パキッ」と間の部分が折れて繋がります。楽に繋げることができるので、試してみてください。

▲穴がつながらなかったときのイメージ。穴と穴の間を折って繋げる。

4位:スプーン

スプーンと缶詰イメージ

警視庁のホームページでも公開されている、『スプーン』を使って缶詰を開ける方法にチャレンジします。

『スプーン』で缶詰を開ける方法

  • 上面の端に『スプーン』を端の溝にこすりつけて穴を開ける
  • 穴が開いたら、缶切りの要領で穴を広げていく
  • ある程度穴が広がったら、てこの原理を利用してフタを開ける
缶詰 スプーンの画像1 缶詰 スプーンの画像2 缶詰 スプーンの画像3 缶詰 スプーンの画像4 缶詰 スプーンの画像5

『スプーン』で缶詰を開けた結果

時間 楽さ 仕上がり
4分50秒 ★★☆☆☆
(2.0)
★★★★☆
(4.0)

『スプーン』を使った結果、大変ではありましたが無事に缶詰が開きました

こすり続けて最初に穴をあけた後のコツとしては、水平方向に押して広げようとするのではなく、『スプーン』を斜めにして下方向に押しながらフタを削るイメージでおこなうこと。序盤はあまり広がりませんが、半分くらいまで進むと急にすんなり広がっていきます。

穴を広げる工程は、奥でも手前でもやりやすい方向に進めていけます。ただ手前方向に進めると小指に『スプーン』が強く当たって痛いので、奥方向に進めていくのがおすすめ

力をしっかり入れる必要があるため、『スプーン』のすくう部分の付け根あたりを持つことも大切です。

5位:ハサミ

ハサミと缶詰イメージ

どの家庭にもあるであろう『ハサミ』で缶詰を開けてみます。

『ハサミ』で缶詰を開ける方法

  • 上面の端に『ハサミ』の先端をこすりつけて穴を開ける
  • 穴が開いたら、片方の刃を押し付け穴を広げていく
  • ある程度穴が広がったら、てこの原理を利用してフタを開ける
缶詰 ハサミの画像1 缶詰 ハサミの画像2 缶詰 ハサミの画像3 缶詰 ハサミの画像4 缶詰 ハサミの画像5

『ハサミ』で缶詰を開けた結果

時間 楽さ 仕上がり
5分20秒 ★★★☆☆
(3.0)
★★☆☆☆
(2.0)

先端が尖っているため引っかかりが強く、2分くらいこするとすぐに穴が開きます

また元々物を切る道具のため、『ハサミ』を広げて刃を穴の端に押し付けると、フタがさほど抵抗なく切れていきます。『スプーン』より楽ですが、刃を手で握るので軍手は必須です。

ちなみに『ハサミ』本来の使い方でフタを切り進められないか試しましたが、上手く力が入らず挟んで切るのは不可能でした。また削れた金属片が中に入ってしまったので、仕上がりは低評価です。

6位:ニッパー

ニッパーと缶詰イメージ

銅線や鉄線が切れる『ニッパー』を使って缶詰を開けてみます。

『ニッパー』で缶詰を開ける方法

  • 上面の端に『ニッパー』の先端を押し付けて穴を開ける
  • 穴が開いたら、片方の刃を入れ切り広げていく
  • ある程度穴が広がったら、てこの原理を利用してフタを開ける
缶詰 ニッパーの画像1 缶詰 ニッパーの画像2 缶詰 ニッパーの画像3 缶詰 ニッパーの画像4 缶詰 ニッパーの画像5

ニッパーで缶詰を開けた結果

時間 楽さ 仕上がり
5分30秒 ★★★☆☆
(3.0)
★☆☆☆☆
(1.0)

まず注意点として、力まかせに開けることになるため、切り口がズタズタになります。怪我をするリスクが高いですし、金属片が大量に缶の中に入ってしまいました。

試す前は一番簡単に開けられるだろうと思っていましたがそんなことはなく、『スプーン』よりは楽ですがある程度の力は必要でした。

刃渡りが短いので、『ハサミ』のように削り切る方法は取れません。片方の刃を穴に差し込み、もう片方の刃をフタに押し当てながら、てこの原理を使って引っ張るように切る必要があります。本来の使い方のように挟んで切ることは難しかったです。

番外編:コンクリート

コンクリートと缶詰イメージ

屋外で『コンクリート』を使い缶詰を開けてみます。

わざわざ自宅でやる方はいないと思いますが、アウトドアのときにどうしても缶詰を開けたい場合や、災害時・緊急時のサバイバル知識として知っておくと便利なやり方です。

『コンクリート』で缶詰を開ける方法

  • 円を描くように上面を『コンクリート』にこすりつけ、接合部を削る
  • 缶本体とフタの間に隙間ができたら、缶の横を挟むように押してフタを外す
缶詰 コンクリートの画像1 缶詰 コンクリートの画像2 缶詰 コンクリートの画像3

『コンクリート』で缶詰を開けた結果

時間 楽さ 仕上がり
4分00秒 ★★★☆☆
(3.0)
★★★★☆
(4.0)
缶詰 コンクリートの画像1 缶詰 コンクリートの画像2 缶詰 コンクリートの画像3 缶詰 コンクリートの画像4

想像よりも早く缶詰が開きました

こすり始めて40秒ほどで小さい穴が開き、中の汁が出始めます。ある程度の力が必要なので、人によっては腕が疲れて開けるまで至らないかもしれません。開け終わったあとは指がやや痛くなりました

この『コンクリート』を使った方法は屋外でおこなうケースが多いので、衛生状態に配慮しないと混入物の心配は残ります。また缶の汁はほぼなくなってしまうため、中身をすべて使いたいときにはおすすめできません。

缶詰の中身が泡立つのは、『コンクリート』にこすりつける際に揺れが生じるからなので、品質に問題はありません。

自衛隊熊本地方協力本部公式X(旧Twitter)による実践動画

缶詰が開かなかった缶切りの代用品

ネット上の記事で缶切りの代用品として紹介されていたけれど、実際に試してみて缶詰が開かなかったものを紹介します。

缶詰が開かなかった代用品

ドライバー

ドライバーと缶詰イメージ

『ドライバー』を使ったところ、最初の穴は開きましたが缶詰のフタを開けることはできませんでした

ドライバーで缶詰を開けた結果イメージ

『ドライバー』を突き立て上から叩いても穴は開きませんが、先端で少しこすったあとに上から叩けば開きます

ただ、そこから先に進む方法がありません。先端が尖っていないので、ある程度削ってからでないと穴を開けるのは難しいです。また柄の部分が太いため、『ハサミ』や『スプーン』のようにフタを削って開けていくこともできません。

プラスドライバーを使ってもおそらく同じ結果になります。穴を開け続けるなら、『包丁』や『アイスピック』のように先端がかなり鋭利な道具を使うのが適切です。

ワインオープナー

ワインオープナーと缶詰イメージ

『ワインオープナー』を使ったところ、最初の穴は開きましたが缶詰のフタを開けることはできませんでした

ワインオープナーで缶詰を開けた結果イメージ

先端の鋭利さが足りず、普通に穴を開けるだけでもかなり力が必要です。

らせん状になっているので、押し込めば穴を広げることはできます。しかし力を入れると先端が滑って隣の穴に入ってしまうので、何個も穴を開けるのは困難

力と集中力がかなり必要なため、缶詰を開けることができなかったにもかからわず、疲労だけは蓄積してしまいました

フォーク

フォークと缶詰イメージ

『フォーク』で缶詰を開けようとした結果、10分こすり続けても穴すら開けられませんでした

フォークで缶詰を開けた結果イメージ

缶詰が削れてくぼみはできますが、『スプーン』のように穴が開く気配はまったくありません。おそらく先が割れていることで力が分散してしまうためです。

今回は検証のために先を使いましたが、『フォーク』を缶切りの代用品として使うのであれば柄のほうでこすったほうが開く可能性があるでしょう。

『アイスピック』の要領で刺す方法も試しましたが、同じく力が分散してしまうことに加えて、曲がっている『フォーク』の形状的にうまく力が入らず断念。『フォーク』で缶詰を開けるのは難しいです。

10円玉

10円玉と缶詰イメージ

『10円玉』で缶詰を開けようとしましたが、こちらも10分こすってギブアップという結果に。

10円玉で缶詰を開けた結果イメージ

滑りにくい軍手を使用していても、『10円玉』をつまんでこすり続けるのは非常に疲れます。多少のへこみは作れましたが、正直なところ『10円玉』で缶詰が開くイメージが湧きません

仮に最初の穴が開いたとしても、そこからフタが開くまで穴を広げるのは難しそうです。力がある人なら時間をかければ成功するかもしれませんが、効率はとても悪いと思います。

相当な根気と体力が必要なので、ほかの代用品が手元にあるのであれば、そちらを使って缶詰を開けたほうが賢明です。

アスファルト

アスファルトで缶詰を開ける方法イメージ

『コンクリート』と同じやり方で、『アスファルト』で円を描くようにこすりつけてみました。一部分だけが削れるといった偏りが見られる上、力もかなり必要です。

5分ほどで全体的に接合部が削れてゆがみと隙間が現れましたが、これ以上は均一に削れないと判断し、ドライバー・ペンチを使ってフタをこじ開けることに。削るだけで開けるのは難しそうです。

缶切りの代用品のポイントは「鋭利さ」

包丁イメージ

缶切りの代用となりそうなものをいくつか実際に試してみましたが、一番力が必要なく簡単だったのは『包丁』、次点で『小型ナイフ』でした。

缶詰の開けやすさは先端の鋭利さ・切れ味の鋭さに比例して高まるので、できるだけ切れ味の良い刃物を用意しましょう

一方でドライバーやフォークのように鋭さが足りないと、穴を複数開けて広げていくことができません。刃物がない場合は、力の入りやすい形で、できるだけ先端がとがっているものを探しましょう。

缶切りの代用品で缶詰を開けるときの注意点

実際に検証して分かった、缶切りの代用品で缶詰を開けるときの注意点を3つ紹介します。

代用品で缶詰を開けるときの注意点

  • 怪我をしないように気を付ける
  • 代用品の素材・強度も考慮する
  • 缶詰の中身が飛び散らないよう慎重に開ける

怪我をしないように気を付ける

缶切りの代用品は、本来缶詰を開けるために作られたものではありません。刃物を使って手を切らないようにするのはもちろん、力を入れた拍子に滑ってしまい怪我をする危険性があるので注意してください。

また缶詰の切り口は非常に鋭利です。使う代用品によっては切り口がズタズタになってしまい、触れただけで切れる・刺さる形状になることも。

必ず軍手やタオルを使用して、怪我をしないようにしてください。

代用品の素材・強度も考慮する

『スプーン』でも缶詰を開けられると紹介しましたが、缶詰よりももろい木材やプラスチックなどの素材だと缶切りの代用品にするのは難しいです。

作業中に代用品のほうが壊れてしまうリスク、壊れた拍子に怪我をするリスクがあるので、缶切りの代用品として使うものは必ず金属製のものにしてください。

缶詰の中身が飛び散らないよう慎重に開ける

今回筆者はフルーツ缶を使って検証しましたが、使う代用品によっては中身のシロップが飛び散ってしまうことがありました。

特に上からトントンと叩く必要がある包丁や小型ナイフ、アイスピックの場合は、叩いた振動で中身が飛び散りやすいです。

下にタオルを敷くなどして、万が一中身が出てしまっても大丈夫なように準備しておきましょう。

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