噂のTemuがさすがに安すぎるので理由を徹底調査＆実際に購入してみた

商品を安く買えることはありがたいことですが、理由もないのに安すぎると詐欺ではないのかと疑ってしまいます。Temuも、あれだけ激安で商品を販売できるのには何か理由があるはずです。

そこで、公式サイトや中国のニュースサイトで情報収集したり、実際に購入したりしてわかった、Temuが安すぎる理由について解説します。

Temuが安く商品を提供できる理由に、中間業者をなるべく減らして手数料を削減していることが挙げられます。

一般的な通販の場合、メーカーで商品が作られてから私たちの手に届くまでに関わっている中間業者が多いほど、手数料が上乗せされて私たちの購入金額も高くなります。

Temuでは、メーカーに直接注文が届き、Temuが一括して配送する（配送は大手配送会社と協力）ことで、コストカットして安く販売する努力をしているようです。

安すぎる理由は調べてみて一定納得できましたが、まだ何ともいえない「怪しさ」がぬぐい切れません。なぜ怪しいと感じるのか考えてみると、2つほど原因がありました。

それぞれ詳しく調べた結果、実際はどうなのかを解説します。

私は「Temu」というECサイトを今まで聞いたことがありませんでした。それもそのはずで、日本でサービスを開始したのは2023年7月と、Temuはサービス開始して間もないECサイトです。

日本よりも先にアメリカに進出しており、短期間でアメリカのApp Storeで1位になるほど人気があります（参考：techcrunch）。日本でも2024年6月現在、App Storeの無料アプリランキングで3位、ショッピングカテゴリでは1位という人気があるサービスのようです。

おそらく、今は赤字覚悟で広告を出してユーザーを増やしている段階だと考えられ、今後はさらに知名度は上がっていくでしょう。すでに人気が出てきているアプリなので、そこまで怪しく思わなくてもよさそうです。

私が初めてTemuについて知ったのは「ビジネスバッグが90％OFFで500円」のような謳い文句のネット広告です。そこで、広告で見た商品が本当にその価格で販売されているのかを調査しました。

昔見たものとは若干異なりますが、リュックサックが70％OFFで896円（税込）という広告を見つけたので、こちらで調査していきます。

Temuで探した結果、同じと思われるリュックサックが見つかりました。しかし、販売価格はなんと2,898円‼ 広告で見た896円とは程遠い価格です。まさか詐欺だったのか？と思いつつ、もう一度広告を見たところ、小さく「新規アプリユーザー限定」と書かれていることに気づきました。

新規ユーザーがアプリのTemuをダウンロードすると、最大15,000円分のクーポンが貰えます。おそらく、この初回限定クーポンの割引を含んだ値段が広告に表示されていたのでしょう。

あくまで推測ですが、広告で提示されている価格は、初回ユーザーが貰えるクーポンのうち「8,000円以上の注文で2,000円OFFクーポン」を利用した場合に、2,898円のリュックサックが898円で購入できるという意味だと考えられます。

広告で見た値段は896円なので少し違いますが、Temuの商品価格は変動するようなので、おおかた合っていそうです。また、クーポンの割引を適用するには、リュック以外も購入しなければならない点には注意しましょう。

まとめると、Temuの激安広告はあくまでアプリ初回利用でもらえるクーポンを利用した場合の価格。少し大げさな表現をしていますが、クーポンを使えば広告の価格でも購入可能です。

商品が届かないという口コミもあり不安もありましたが、Temuで注文してから7日で商品が届きました。

届いた商品は注文した商品と相違なく、不備もありませんでした。少なくとも、Temuは商品が届かないような詐欺サイトではないといえるでしょう。

写真では一見よさそうに見えますが、よく見るとプラスチック感が強く高級感はありません。プラスチックが多く使われているので重量感がなく、想像よりかなり軽いです。

この軽さできちんと真空パックできるのか不安なので、実際に試してみました。

しっかり密封されていました。見た目は少し安っぽいですが、真空パック機としての役割は十分果たしてくれます。必要なときにだけ出して使うキッチン家電なので、見た目をそこまで重視しない人なら全然ありでしょう。

また、残りの購入品については別の記事で詳しくレビューしています。気になる人は参考にしてください。

>>残りの購入品レビューはこちら

Temuの商品が安いことは間違いないのですが、いざ使うとなるとやはり不安がぬぐえないかもしれません。そこで、リスクを最小限に抑えながらTemuで買い物をする方法を紹介します。

もしものときのリスクを考えるなら、アプリではなくブラウザから購入したほうがよいでしょう。スマホアプリは、技術的に実行しようと思えばスマホ内のさまざま機能にアクセスできるため、悪用された場合のリスクは大きいといえます。

とはいいましたが、TemuのアプリはAppleやGoogleの審査を通ってアプリストアで配信されています。安全性についても審査されているので、過度に不安に思う必要はありませんよ。

しかし、Temuのアプリのダウンロード画面では、連絡先情報や位置情報などの9項目の情報が収集される可能性があると記載されています。なんとなく怪しさを感じますが、Amazonや楽天のアプリでも同じような情報が収集されているようです。

収集される個人情報の項目数だけでいうと、Temuよりも楽天市場のアプリのほうが多いことがわかります。ショッピングアプリは、Temuに限らず多くのデータを収集するようです。

これらの情報は、あくまでマーケティングやアプリの機能などに利用されると明記されています。しかし、それでも不安な人はアプリではなくブラウザから買い物をするとよいでしょう。