2025年10月の制度改正により、ふるさと納税ポータルサイトのポイント付与が禁止になりました。楽天ふるさと納税もポイント付与とショップ買いまわりの対象外となっています。

この記事では、楽天ふるさと納税が改正前と比べてどう変わったのか、どんなメリットが残っているのかを、具体例をあげながら解説します。

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この記事で分かること

  • 楽天ふるさと納税のポイント付与は全面的に廃止された
  • 楽天カードから付与されるポイントは有効
  • 楽天ユーザーならそのまま利用した方が便利

なぜ?ふるさと納税のポイント付与が禁止になった理由

総務省は2024年6月に「ふるさと納税に係る指定制度」の改正(PDF)を発表。この改正により、ふるさと納税におけるポイント付与が全面的に禁止されることになりました。

この制度変更は2025年10月1日から施行されており、楽天ふるさと納税だけでなく、さとふる、ふるなび、ふるさとチョイスなど、すべてのふるさと納税ポータルサイトが対象です。

また、ハピタスやモッピーなどのポイントサイト経由でのポイント還元も全面禁止となりました。

総務省がこの改正に踏み切った理由は以下の通りです。

  • ポータルサイト間の過熱競争 各サイトが高還元率のポイント付与で寄付者を集める競争が激化しており、一部サイトでは30%を超えるポイント還元も実施されていた
  • 制度本来の趣旨からの逸脱 「ポイント目当て」の寄付が増加し、地域貢献や返礼品の質よりも、ポイント還元率が重視される傾向があった
  • 自治体間の不公平感 ポータルサイトの利用料負担により、自治体の実質的な税収に差が生じていた

こういった背景から、ふるさと納税のポイント付与の全面的な廃止にいたっています。

ふるさと納税の制度改正はこれがはじめてではなく、2008年に始まって以来、何度も制度改正が行われてきました。特にユーザーに影響のある主な改正をまとめました。

過去の主な制度改正一覧

時期 改正内容 ユーザーへの影響
2008年5月 ふるさと納税制度開始 寄付による税控除制度がスタート。当初は返礼品の規定なし
2015年1月 控除上限額が約2倍に拡充 住民税所得割額の1割→2割に。寄付できる金額が大幅増加
2015年4月 ワンストップ特例制度創設 確定申告不要で控除を受けられるように(5自治体以内)
2017年4月 返礼品3割ルールの通知 総務省が返礼品を寄付額の3割以下にするよう要請(強制力なし)
2019年6月 返礼品3割ルールの法制化 返礼品を寄付額の3割以下、地場産品に限定することが義務化
2019年6月 指定制度の創設 基準を満たさない自治体は制度対象外に(泉佐野市など4自治体が一時除外)
2023年10月 経費5割ルールの厳格化 募集経費にワンストップ特例事務や受領証発行費用も含めることに
2023年10月 熟成肉・精米の基準厳格化 自治体所在の都道府県産の原材料のみ認める
2025年10月 ポイント付与の全面禁止 ポータルサイトによるポイント還元が全面禁止に

楽天ふるさと納税はどう変わった?

上記の制度改正に伴い、楽天ふるさと納税では2025年10月1日より以下の変更が実施されています。

変更前(2025年9月まで) 変更後(2025年10月以降)
楽天市場の
通常ポイント

100円につき1ポイント付与

対象外
ショップ買いまわり
1ショップでカウント

対象外
買いまわりポイント
最大+9倍

対象外
SPU
適用

対象外
5と0のつく日
+1倍

+1倍
その他キャンペーン
適用

対象外
楽天カード
通常分

+1倍

+1倍
楽天カード
特典分

+1倍

+1倍

これらの変更により「楽天スーパーセール」や「お買い物マラソン」「楽天ブラックフライデー」などのセールでも、楽天ふるさと納税の扱い方が変わらざるを得ない状況です。

ふるさと納税は「ショップ買いまわり」のカウントも対象外に

今回の変更では、原則として「楽天市場が付与するポイント」すべてが対象となり、楽天ふるさと納税で通常ポイント(お買い物通常分)は付与されません

さらに、ショップ買いまわりのカウントからも対象外となったのは、ユーザーにとって大きな痛手と言えます。

これまで楽天ふるさと納税は、「楽天スーパーセール」や「楽天ブラックフライデー」「お買い物マラソン」などで実施される「ショップ買いまわり」の店舗数を稼ぐ手段として効果的に使われていました。

しかし買いまわりの対象外となったため、従来のように効率よくショップ数を増やす使い方はできません

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一方で、付与主体が「楽天カード」であるポイント、つまり

  • 楽天カード利用による通常分
  • 楽天市場で楽天カードを使った際の特典分
  • 「5と0のつく日」に楽天カードで支払った際の特典分

といった楽天カードの利用によって加算されるポイントは引き続き有効です。

5と0のつく日キャンペーンページの解説。「楽天カード通常分」「楽天カード特典分」「5と0のつく日特典」が楽天カードからの進呈であり、今回の改正の対象外となる。

5か0のつく日(5日・10日・15日・20日・25日・30日)に楽天カードを利用して楽天ふるさと納税を行った場合、「楽天カード通常分」「楽天カード特典分」「5と0のつく日特典」は適用されます

上図でいえば「お買い物通常ポイント」のみが対象外となり、3倍のポイント倍率が適用されるかたちです。

まとめ

  • 付与されない:通常ポイント(楽天市場)、ショップ買いまわりのポイント・店舗カウント、各SPU、その他キャンペーン
  • 付与される:楽天カード利用分(通常分/特典分/5と0のつく日特典)

変更前・変更後の具体例|もらえるポイントが激減

これまでお得だったセール期間中のふるさと納税が、どのように変わったのか具体例を見てみましょう。

10万円のふるさと納税をした場合

【変更前】
2025年9月まで
【変更後】
2025年10月以降
楽天市場
通常ポイント
1,000ポイント(1%) 0ポイント
楽天カード
通常ポイント
1,000ポイント(1%) 1,000ポイント(1%)
楽天カード
SPU特典
1,000ポイント(1%) 1,000ポイント(1%)
SPU
(+3倍と仮定)
3,000ポイント(3%) 0ポイント
買いまわり
(10ショップ)
7,000ポイント(上限) 0ポイント
5と0のつく日 1,000ポイント(1%) 1,000ポイント(1%)
合計(還元率) 14,000ポイント(14%) 3,000ポイント(3%)

▲5か0がつく日に利用、SPU+3倍、10ショップで買いまわりと仮定

このシミュレーションでの差額は11,000ポイントと、以前と比べると大きく減少することがわかります。

前述の通り付与されるのは楽天カードの利用に伴うポイントのみで、ほとんどのポイントがもらえません。

では、楽天ふるさと納税を利用するメリットは何があるのでしょうか?

楽天ふるさと納税を利用した方が良い理由は?

ユーザー視点で見れば大幅な改悪ではありますが、ふるさと納税がお得な制度であること自体に変わりはありません。

では、「楽天ふるさと納税を利用した方が良い理由」は何でしょうか? それは「楽天カードによるポイント付与」と「乗り換えるメリットのなさ」でしょう。

楽天カードのポイントで実質負担額を軽減できる

ふるさと納税では実質的な自己負担額として2,000円がかかりますが、これを先述の「楽天カード利用分のポイント」で軽減できます。寄付金額によっては相殺以上も可能です。

【実例1】5万円のふるさと納税をする場合

寄付金額:50,000円

楽天カード通常ポイント(1%):500ポイント
楽天カードSPU特典(1%):500ポイント
合計:1,000ポイント獲得

実質負担:2,000円(控除後)- 1,000円 = 1,000円

【実例2】10万円のふるさと納税を「5と0のつく日」にする場合

寄付金額:100,000円

楽天カード通常ポイント(1%):1,000ポイント
楽天カードSPU特典(1%):1,000ポイント
5と0のつく日特典(1%):1,000ポイント
合計:3,000ポイント獲得

実質負担:2,000円(控除後)- 3,000円 = 0円(1,000円のプラス)

ふるさと納税ポータルサイトすべてでポイント付与が禁止されている現状で、3%は高還元率です。楽天カードを持っている場合ではありますが、これは「楽天ふるさと納税」を利用するメリットといえるでしょう。

もちろん、他のふるさと納税ポータルサイトで他のクレジットカードを使ってもクレカのポイントはもらえますが、3%以上の還元率はなかなかないはずです。

乗り換えるメリットがほとんどない

楽天ユーザーの方であれば、楽天ふるさと納税以外でも楽天市場を利用することが多いはずです。ふるさと納税のためだけに他のサイトを使う理由はないでしょう。

ポイント関連が横並びになっている今となっては、なおさら乗り換える意味は薄いはずです。

また、いくら楽天ふるさと納税のポイント付与が廃止されたといっても、ショップ買いまわりをはじめとした各種キャンペーンは健在です。

ふるさと納税以外で十分お得に利用できる楽天市場を、わざわざやめることはないでしょう。

次回の楽天セール概要

2025年12月の楽天スーパーセールの告知画像

次回の楽天スーパーセールは、2025年12月4日(木)20:00~12月11日(木)01:59の期間で開催されます

過去の開催実績から、年内最後の楽天スーパーセールとなる見込みです。以下に今回の楽天スーパーセールの概要をまとめました。

楽天スーパーセールの概要まとめ

  • エントリー期間:2025年11月28日(金)10:00~2025年12月11日(木)01:59
  • お買い物対象期間:2025年12月4日(木)20:00~2025年12月11日(木)01:59
  • ショップ買いまわりでポイント最大10倍
  • ラクマ購入で+1倍
  • 各ショップ個別のポイントアップで最大+19倍
  • SPUのポイントアップで最大+17倍
  • すべて合わせるとポイント最大47倍
  • 超目玉商品が半額タイムSALEに登場
  • スーパーSALEスロットで最大10,000ポイントが当たる
  • セール開始2時間限定の最大50%OFFクーポンが配布中
  • 最大2,000円OFFなどのクーポンが事前配布中

楽天スーパーセールをお得に利用するポイントとなる「ショップ買いまわり」はエントリー必須です。

楽天スーパーセール特設ページから必ずエントリーしておきましょう。

セール詳細もこちらから

楽天スーパーセール 特設ページ
この記事は読んだ?
【2025】楽天セール次回はいつ?12月にスーパーセールが開催【年間カレンダー】

よくある質問

楽天ふるさと納税でポイントはつきますか?
楽天市場のポイントは一切つきません。楽天カード決済のポイント(通常+1倍+SPU特典+1倍、5と0のつく日であれば+1倍の最大+3倍)のみ付与されます。
買いまわりのショップ数にカウントされますか?
いいえ、カウントされません。2025年10月以降、ふるさと納税はショップ買いまわりのカウント対象外です。
いつからポイント付与が禁止になりましたか?
2025年10月1日からです。9月30日までに完了した寄付は従来通りポイントが付与されています。
楽天以外のサイトでもポイント付与は禁止ですか?
はい、すべてのふるさと納税ポータルサイトで禁止されています。これは総務省の告示によるもので、楽天だけではありません。
SPUは適用されますか?
いいえ、ふるさと納税はSPU(スーパーポイントアップ)の対象外です。ただし、楽天カードのSPU特典分(+1倍)と5と0のつく日キャンペーン分は適用されます。
楽天ポイントで寄付金を支払えますか?
はい、支払えます。貯まっている楽天ポイントを寄付金の支払いに充当できます。ポイント利用分も税控除の対象になります。
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