日本の夏。心霊の夏。
というわけで、4週にわけてお送りしているホラーゲーム特集。第1回は和ホラー、第2回は海外ホラーをテーマにお送りしてきました。
……が、連載を担当していたライターが「もう怖いのヤダ!」と音を上げてしまったので、急遽バトンタッチ! 最近見たホラー映画は「死霊館」、好きなホラーゲームは「トワイライトシンドローム」と、超偏った趣味のホラーファンである筆者が代打を務めさせていただきます。
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【夏のホラーゲーム特集】戦慄の病院ホラー4選。闇に潜むのは人か、それとも……
最終更新日:2016年08月08日
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第3回のテーマは「病院」。ホラーの舞台としては、「学校」に並ぶド定番です!
様々なホラー作品を体験してきた人でも、「怖い」と感じられるアプリをご紹介いたします。
怖さをもっと味わうための「マジで怖くなるホラーゲームの遊び方」
アプリを紹介する前に、ホラーゲームを120%楽しむための遊び方の確認です。
①遊ぶ時間は夜。真っ暗な部屋で一人でプレイすべし
②プレイ中はイヤホンを挿し、大音量にすべし
③カーテンは全開、窓は半開きにすべし
③はわずかに入り込む風による「何者かに撫でられている」感覚や、「外に誰かいるのではないか」という恐怖を誘うための項目です。
以上を踏まえて、不気味で恐ろしい世界を存分に堪能しましょう。
■僅かな光の中に見えるのは希望か、それとも恐怖か『ディム・ライト』
薄気味悪い背景や恐ろしい幽霊などのグラフィックで恐怖を誘うことが多いホラーゲームですが、『ディム・ライト』の見た目はいたってシンプル。
光と音の演出だけで、じわじわと不安な気持ちにさせてくれるんです。
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ご覧のとおり、非常に視野が狭いのが本作の特徴。僅かな光を頼りに出口を目指していく、カジュアルアクションアドベンチャーです。
なーんだ。暗い病院の中を歩くだけか。……なんて思ったら大間違い!
「ソイツラ」と呼ばれるものたちが歩きまわっていて、見つかると襲いかかってきますよ~。
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どこから出てくるかは、奴らの息遣いを聞いて予測するしかありません。
視野を遮られることによる閉塞感と、光を向けたときに突如現れる怪物たち。この相乗効果によって、不安感は最高潮!
かの名作「クロックタワー」を彷彿させるような、思うように移動させられないもどかしさも「恐怖」への絶妙なスパイスになっています。
慣れてくると「ソイツラ」の動きを読めるようになり、怖さが薄れてくるのが少し残念と言えば残念。
しかしシステム自体はアクションゲームとして十分面白く、最後まで楽しめるでしょう。
恐怖感 :★☆☆☆☆
パニック感:★★★☆☆
不安感 :★★★★★
■振り返ることすら怖い。あなたはきっと動けなくなる『無影灯』
ホラー系の脱出ゲームはたくさんありますが、その中でも特に「精神的にくる」のがこちらの『無影灯』です。
呪われた廃病院を舞台にしており、360度見渡しながら探索できるというのが本作のキモ。
![](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/r/articles/53204/86585_1470297389_0_234_416.gif)
「ゴォォォ・・・」という不気味なサウンドも相まって、後ろに誰かいるのではと振り返るのすら怖くなってきます。
ん? 今、何か見えました?
![](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/r/articles/53204/86585_1470298312_0_234_416.gif)
ひゃああああああ!!
こういう演出が探索中にどこでくるか予想できないので、ホラー耐性のある人でもゾワッとくるでしょう。
あの扉を開けたら……、あの箱の中から……などなど、余計な想像をし始めると、どんどん行動するのが怖くなってきてしまいます。
本当に幽霊病院を探索しているような感覚を味わいたい方は、どうぞ挑戦してみてください。
恐怖感 :★★★★★
パニック感 :★☆☆☆☆
立ちすくみ感:★★★★★
■隠れるしかない無力感に、精神がすり減っていく『Lost Within』
まるで海外のホラー映画を観ているかのような臨場感がある『Lost Within』。廃病院の謎を解いていくアドベンチャーゲームです。
![](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/53204/1_1530610421_084161600_0_1200_674.jpeg)
薄気味悪い病院内。この中には謎の怪物たちが蠢めいており、もし見つかればどこかに隠れるしかありません。
しかし……
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でーたー!!
隠れたあとも、ガン! ガン! ガン! と執拗に攻め続けるので心臓はドキドキと爆発しそうに。こちらから攻撃することはできないので、無力感がハンパないです。
怪物と遭遇するたびに、もうパニック! ある程度肝が据わっている人じゃないと、途中でめげてしまうのでは……。
でも本作は、単なるパニックホラーで終わりません。過去にこの病院で何があったのか、ストーリーも練りこまれているのでそちらにも注目してください。
恐怖感 :★★★★☆
パニック感:★★★★★
心臓爆発感:★★★★★
■すべて見るまで、恐怖の車椅子からは降りられない『Catatonic』
最後にご紹介するのは、他3つとは異なった味わい方をする作品です。それが、『Within』というアプリ内にある『Catatonic』。
このアプリは最近話題になっている「VR(仮想現実)」のアプリで、ヘッドギアを装着すると、まるで本当にその映像の世界に入り込んだような体験をすることができます。
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Catatonicの世界では、ユーザーは車椅子に縛り付けられている患者です。
精神病棟の中をゆっくり……ゆっくり……と、誰かに押されていきます。
![](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/53204/1_1530610422_091286600_0_2208_1242.jpeg)
次々と目の前に現れる、常軌を逸した狂気の世界。本当に車椅子に載せられているのではと錯覚してしまうほどで、世界観への没入度は段違いです。
操作介入することはまったくないので、ゲームとは少し違うかもしれません。しかし、その「為す術がない」という状況が本作のポイント。
自分の意思とは無関係に奥へ奥へと連れて行かれるというのは、不安をかきたて胸をザワザワとさせます。どのゲームでも感じられなかったような絶望感を味わうことができるでしょう。
ホラーファンなら、一度はこの「逃げられない恐怖」を体験してみたいと思いませんか?
恐怖感 :★★★★★
パニック感:★★★☆☆
没入感 :★★★★★
■「恐怖」が欲しいなら、いくらでもあげる……
怖いのに見たくなるという心理。人間の「恐怖」に対する探究心って不思議ですよね。
今回ご紹介したアプリたちは、あの手この手でプレイヤーを恐怖のどん底へと突き落とそうとしてきます。きっとみなさんの怖さへの欲求を満たしてくれるでしょう。
プレイしていると、ほら……、どこからともなく消毒液のにおいがしてきたような気が……。