ゲーマー向けのボイスチャットサービス『Discord(ディスコード)』。2015年にサービスが開始され、多機能なことが話題を呼び利用者が急増しています。
今回は「Discordとは?」から、ダウンロード方法や詳しい使い方までを解説。これから導入を考えている人はもちろん、既に利用している人にも役立つ機能を紹介します。


三国志がベースの異世界RPGです。鬼頭明里、梶裕貴ら豪華声優陣が演じる魅力的な英雄たちが登場! バトルはセミオート方式で展開。編成画面で戦闘に出陣する英雄の入れ替えをしても、強化した経験値と装備を引き継げるシステムが特徴です。
アプリの詳細を見るゲーマーと出会うなら
『Discord(ディスコード)』とは?
ゲーマー向けの無料ボイスチャットアプリ。チャットと通話がブラウザ上で利用でき、個人専用サーバーが開設できるサービスです。
通話中に音楽を流す、PC画面を共有、プレイ中のゲームを友達に知らせる……など様々な機能を搭載。手軽かつ多機能なので、他のボイスチャットサービスから『Discord』へ乗り換える人が増えています。
Windows、macOS、Android、iOS、Linuxに対応。
メリット
登録不要で通話できる
PC版なら自分のニックネームを入力するだけで、通話やチャットに参加できます。アプリをダウンロードする必要も無く、ブラウザ上で可能。参加だけなら手軽にできるのが魅力ですね。
プラグインやbotの導入で機能を拡張できる
プラグインやbot(詳しくは下述「プラグインとは?」「botとは?」にて)を導入することで通話中にBGMを流したり、特定のコマンドをチャットに入力することで演出を追加したりできます。機能を自分好みに拡張できて便利です。
同じゲームをプレイしている人達と出会える
「○○ゲーム専用サーバー」「雑談相手募集」など、ネット上に個人サーバーを公開しているユーザーがいます。不特定多数の人とチャットをしながら、一緒に同じゲームをプレイすることが可能。皆でワイワイ楽しみたい人におすすめです。
デメリット
海外サービスのため、翻訳されていない部分が多い
海外サービスのため当然、海外のユーザーも多いです。下述で紹介するプラグインやbotは海外ユーザーが作ったものも多数あります。導入時の説明文や使い方など翻訳されていないものがほとんどなので、詳細を知りたい時に少々困る部分も。
『Discord』の基本的な使い方
アカウント登録せずに始める(PC版のみ)
登録不要で始められるのはブラウザ版のみ。アプリ版(PC版・スマホ版)を使う場合は、アカウント登録をする必要があります。
アカウント登録は仮アカウントとされ、キャッシュのクリア・ブラウザの変更をすると消滅するので注意してください。
▲『Discord』トップページを開き、「Discordを開く」をクリック。出てきた入力画面に、自分のニックネームを書く。
アカウント登録して始める
PC版スマホ版ともに、アプリをダウンロードして利用するにはアカウントが必要です。
登録していない仮アカウントだと、アカウントが消滅するたび作り直さなければいけません。面倒な人は登録しておくと良いでしょう。
▲『Discord』トップページの「〇〇版をダウンロード」をクリック。(OSによって名前が異なる)
サーバーの使い方
サーバーとはURLを知っている人でないと入れない部屋のようなもの。参加メンバーや話題によって、サーバーを複数作っておくと良いでしょう。
サーバーの作り方
サーバーの招待リンクを教える
サーバーに参加する
サーバーの検索方法
サーバーから脱退する(PC版)
サーバーから脱退する(スマホ版)
サーバーを削除する
非公式の専用サーバーに参加する
ネットで公開されているサーバーは、管理者のユーザーから許諾を得れば誰でも自由に参加できます。中には有名ゲームのプレイヤーが集まるサーバーや、不特定多数のユーザーが雑談を楽しむサーバーも。新しいゲーム仲間を作りたい人は参加してみると良いかもしれません。
サーバーを探せるサイトは「Discordちゃんねる」などがあります。掲示板や『Discord』関連サイトが見られるので、一度は覗いてみると良いでしょう。
ユーザーとフレンドになる
フレンド申請・承認
フレンドを検索する
テキストチャンネル(チャット機能)の使い方
チャンネルの追加
テキストチャンネル内のチャンネルは増やせます。「このチャンネルでは○○の話題」「このチャンネルはリクエスト置き場」と分けたい時に重宝するでしょう。
画像を添付する
メンション(言及)の使い方(PC版)
メンションとは特定の人物のみに、通知の行くメッセージを送る機能。例えるとTwitterにあるリプライ機能のようなものです。テキストチャンネル内で使用でき、メンバー全員が内容を見られますが通知は指定した人物にしか届きません。
いち早く気づいてほしいメッセージを送る時などに役立ちます。
メンション(言及)の使い方(スマホ版)
コマンドを入力する
『Discord』にはテキストチャンネルに入力することで、様々な機能が使える「コマンド」システムがあります。
デフォルトで使えるコマンド一覧
/me……テキストを強調
/tableflip……(╯°□°)╯︵ ┻━┻机をひっくり返す顔文字が打てる
/unflip……┬──┬ ノ( ゜-゜ノ)机を整える顔文字が打てる
/nick ○○……サーバー上のニックネームを変更(○○=好きなニックネーム)
/giphy lol……笑いに関係するGIF画像を選択して送信できる
/tenor ungly……怒りに関係するGIF画像を選択して送信できる
紹介したのはほんの一例。コマンドを追加できる機能もあります。詳しくは下述の「botとは?」で紹介。
ショートカットキー一覧
『Discord』にはショートカットキーが用意されており、打ち込むことで様々な操作が可能です。
どんなショートカットキーがあるかは、『Discord』を開き「Ctrl+/」と打ち込むと一覧で見られます。
ショートカットキーの一例
サーバー間を移動……「Ctrl+Alt+↑」または「Ctrl+Alt+↓」
チャンネル間を移動……「Alt+↑」または「Alt+↓」
絵文字リストを表示……「Ctrl+E」
着信に応答……「Ctrl+Enter」
着信を拒否……「Esc」
ファイルをアップロード……「Ctrl+Shift+U」
など。
ボイスチャンネル(通話機能)の使い方
生活ノイズを抑制する「Krisp」機能
キーボードの打鍵音や生活ノイズを抑制する「Krisp」機能を使うことで、自分の声以外の雑音を大幅に除去できるのでボイスチャットが捗ります。「Krisp」機能は通話状態から設定可能です。
チャンネルを追加する
テキストチャンネル同様、ボイスチャンネルもチャンネルを追加できます。
マイク・スピーカー設定
ユーザーごとの音量を調整する(PC版)
ユーザーごとの音量を調整する(スマホ版)
Go Live スクリーンシェア(画面共有)のやり方
『Discord』は最大10人分(期間限定で最大50人になることも)の画面を共有することができます。アプリウィンドウやフルスクリーン、ゲーム配信など様々な画面をサーバー内で共有しあえます。
サーバーのボイスチャンネルもしくはDMから通話を開始し、「Go Live」を起動させれば相手に画面を共有できます。「申請」はアプリやゲーム画面の一部の映像を、「画面」ではフルスクリーンを共有します。
※Windows, Mac, Linuxでのみ利用可能。スマホ版のDiscord では利用できません。(2020年4月20日現在)
すべての画面を同時視聴できる
2020年4月13日に行われたアップデート(バージョン17.0)により、「Go Live」の画面共有機能がパワーアップ! 以前は視聴できるのは一画面のみでしたが、共有されている画面すべてを同時視聴できるようになりました。
ボイスチャンネルからの方法
DMからの方法
ビデオ通話(Server Video)のやり方
これまでのビデオ通話は1:1のみでしたが、2020年4月13日に行われたアップデート(バージョン17.0)により、サーバー内のメンバー最大10人(期間限定で25人になることも)とビデオ通話ができる「Server Video(サーバービデオ)」機能が実装されました。
サーバーのボイスチャンネルもしくはDMからビデオ通話を開始できます。※スマホ版は「Server Video」機能が利用できません。
ボイスチャンネルからの方法
DMからの方法(PC版)
DMからの方法(スマホ版)
他サービス(TwitterやSkypeなど)との連携方法
『Discord』は他サービスと連携が可能。連携することにより、他サービスでフレンド登録しているユーザーを『Discord』でも簡単に見つけられるようになります。
ユーザーごとに権限を設定する
権限を設定すれば、特定のユーザーをミュートにしたり、招待コードを無断で誰かに教えるのを防いだりできます。
ユーザーを通話に参加させず、音声とチャットだけ視聴させることも可能。ゲーム配信をする際に便利な機能です。
プレイ中のゲームを他ユーザーに知らせる(PC版のみ)
アンインストール方法
スマホ版は端末の操作に従ってアンインストール。PC版はコントロールパネルを開き「プログラムのアンインストール」から『Discord』を選択します。
プラグインとは?(PC版のみ)
プラグインとはサービスやソフトウェアに、機能を追加するためのプログラムのこと。『Discord』ではユーザーが作ったプラグインを導入することにより、より便利で使いやすいツールにカスタムできます。
プラグインの中にはアプリウィンドウのデザインを変えたり、絵文字の種類を大幅に増やしたりできるなどさまざまなものがありますが、プラグインによっては『Discord』の規約に違反している場合もあるので使用する際は注意しましょう。場合によってはアカウントが停止されることもあるようです。
※記事公開時「BandagedBD(BetterDiscord)」をご紹介していましたが、『Discord』の規約を違反していることが判明したため該当部分を削除いたしました。訂正してお詫びいたします。
botとは?
簡単に説明すると『Discord』の機能を拡張するためのツールです。『Discord』ユーザーの有志たちが個人で作ったものが多く、そのほとんどが無料で使用できます。
配布されているbot一覧はDiscordちゃんねるで閲覧可能。
botの導入方法
本記事で導入してみるbotは「MEE6」。テキストチャンネルで発言するほどランクが上がり、オマケとして称号がもらえるbotです。
▲『Discord』にログインした状態でMEE6のページを開き、「Add to Discord」をクリック。
「MEE6」のLEVELSで使用できるコマンド
!rank……現在のランクと経験値を表示してくれる
!levels……誰が一番ランクが高いか、サーバー参加者のランキングを表示
おすすめbot
読み上げくん
書き込んだテキストを、ボイスチャンネルで読み上げてくれるbot。ゲーム中でテキストが読めない時に役立ちます。
メモ帳くん
覚えさせたテキストを、テキストチャンネルのチャット欄に表示させるbot。長文のテキストを覚えさせておけばコマンド入力するだけで表示してくれるので、いちいち自分で入力する必要がありません。
『Discord』にBGMを追加する
通話中のボイスチャンネルにBGMを流すのは、有志が制作したbotを導入したり自分でbotを作ったりと様々な方法があります。当記事ではPC初心者でも簡単な、既に公開されているMusic botの導入方法を紹介。
DM上でビデオ通話・画面共有しながらBGMを流すのは、2019年6月現在では不可能です。
※Internet ExplorerではMusic botを導入できないので注意してください。
「Rythm」を導入する
今回はMusic botの中でも代表的なを導入します。やり方は上述の「botの導入方法」とほとんど変わりありません。
「Rythm」の操作は基本的にコマンド入力で行います。テキストチャンネルに特定のコマンドを入力すると、曲を流したりループ再生したりできるのでお試しあれ。
「Rythm」コマンド一覧
!join……「Rythm」をボイスチャンネルに呼び出す。
!disconnect……「Rythm」をボイスチャンネルから切断する。
!play ○○……曲をリクエストする。○○には再生したいYouTubeのURL、もしくは検索ワードを入力。(空欄は半角に!)
!np……現在再生している曲を表示する。
!pause……曲を一時停止。
!resume……一時停止した曲を再開。
!loop……再生している曲をループ
!skip……現在再生している曲をスキップする。
!queue……再生待ち(キューに入っている)曲を表示
!shuffle……再生待ちの曲をシャッフル
!clear……再生待ちの曲をすべて削除
「Rythm」の導入はとても簡単で、スマホでもBGM再生が可能です。1つのbotを多数のサーバーで共有しているため、動作が重くなることもありますがあまり気になりません。
制作者がbotを管理しているため、プログラミングなどの専門知識が無くても使えるのが魅力。操作や選曲にこだわらないならばこれで充分でしょう。
「Rythm2」を導入する
上述では「Rythm」を紹介しましたが、botが1つだけでは1つのボイスチャット内でしか音楽が聞けません。2つのボイスチャットでも別の音楽を流したい時、「Rythm2」を導入しておくと便利ですよ。
※3つのボイスチャットで別々の曲を流したい場合は、3つbotが必要です。
「Rythm2」コマンドの一例
>join……「Rythm」をボイスチャンネルに呼び出す。
>disconnect……「Rythm」をボイスチャンネルから切断する。
>play ○○……曲をリクエストする。○○には再生したいYouTubeのURL、もしくは検索ワードを入力。(空欄は半角に!)
他
などなどコマンドはほぼ「Rythm」と同じ。「Rythm」のコマンドは頭に「!」がルールでしたが、「Rythm2」では「>」が頭になっています。
有料プラン「NITRO」について
『Discord』には「Discord Nitro」「Nitro classic」という2種類の有料プランがあります。ゲーム好きにはたまらない機能、また自分のサーバーがより賑やかになる拡張機能が満載ですよ。
月額と年額プランがあり、支払いはクレジットカードかPayPalに対応しています。
「Discord Nitro」の特徴
・月額9.99ドル(1,000円ほど)または年額99.99ドル(1万円ほど)のプラン。
・インディーズゲームが無料でいつでも遊び放題。
・音質向上など便利な機能が付く「サーバーブースト」が使える。
・高画質な画面共有ができる。
・共有ファイルの容量が8MBから50MBへ増加。
・どのサーバーでもカスタム絵文字が使用可能。
・自分のアイコンにGIFが使えるようになる。
「Nitro classic」の特徴
・月額4.99ドル(500円ほど)、または年額49.99ドル(5,300円ほど)のプラン
・高画質な画面共有ができる。
・共有ファイルの容量が8MBから50MBへ増加。
・どのサーバーでもカスタム絵文字が使用可能。
・自分のアイコンにGIFが使えるようになる。
『Discord』が重い時、使えない時は? トラブルシューティング
「ルートがありません」と表示される
【対処法1】セキュリティソフトを停止・終了する
VPNやセキュリティソフトが『Discord』の接続を切断している場合があるようです。セキュリティソフトを無効にしてから使用してみましょう。
【対処法2】インターネットプロトコルバージョン6をオフにする
イーサネットのプロパティにある、インターネットプロトコルバージョン6(TCP/IPv6)のチェックをオフにすると解決する模様。
相手の声がプツプツ途切れる、聞こえない
【対処法】音声・ビデオ設定を調整する
入力・出力デバイスを「Default」のままにしていた時、入力感度の位置がズレている時に起こりやすいトラブルです。音声・ビデオ設定を調整してみましょう。
「エンドポイントを待っています」と表示される
【対処法】サーバーリージョンを変更する
サーバーリージョンが国内に設定されていないと、動作に時間がかかったり接続が上手くいかなかったりする場合があります。
ゲームをしながら友達とワイワイできる、新たな憩いの場
同じゲームを楽しむユーザーと、サーバーを通じて知り合える『Discord』。始め方が手軽かつ、機能をbotでカスタムできるのが良いですね。
筆者はよくSkype通話をしながらゲームや作業をするのですが、みんな集中し始めると黙ってしまうので、BGMを流す機能はありがたいと感じました。
大勢とワイワイゲームを楽しみたい際は『Discord』への乗り換えを検討してみてくださいね。
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