プレイヤースキルがものを言う世界。CPUを相手にするのではなく、プレイヤー同士がぶつかり、白熱した対戦を繰り広げる戦闘システム「PvP」。MMORPGやRTS、MOBAなど多くのゲームジャンルに搭載されているPvPの魅力について、歴史を振り返りながら紹介していきます。
また、PvP機能搭載のおすすめゲーム・スマホアプリをジャンル別に紹介。自分の好きなゲームジャンルで、PvPの面白さを体感してください。
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「PvP(対人戦)」とは? 歴史、代表作、おすすめゲーム・アプリを徹底解説
最終更新日:2019年02月14日
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三国志がベースの異世界RPGです。鬼頭明里、梶裕貴ら豪華声優陣が演じる魅力的な英雄たちが登場! バトルはセミオート方式で展開。編成画面で戦闘に出陣する英雄の入れ替えをしても、強化した経験値と装備を引き継げるシステムが特徴です。
アプリの詳細を見るPvPとは? 2人以上のプレイヤーが対戦、勝敗を決める
PvP(ピーブイピー)は「Player vs Player」の略であり、プレイヤー同士が対戦を行うゲームシステムを指します。いわゆる対人戦ですね。PvPという言葉を知らなかっただけで、皆さんも一度はPvPを経験していることでしょう。有名な作品で例を上げますと、『ストリートファイター』シリーズや『ぷよぷよ』などもPvPに当てはまります。
PvP(対人戦)の歴史
空前の対人戦ブームが巻き起こったのは1991年の『ストII』がキッカケ
歴史を遡れば、1986年に流行したファミリーコンピュータ用ソフトの『ファミスタ』こと『プロ野球ファミリースタジアム』が対戦ゲームとして、有名な作品だと言えるでしょう。もっと遡れば、1983年に発売した『マリオブラザーズ』。表向きは協力プレイなのですが、互いに妨害してミスを誘発させるプレイスタイルが流行ったことから対戦ゲームとしても認識されていました。
本格的に、対人戦ブームが巻き起こったのは1991年にカプコンより『ストII』こと『ストリートファイターII』がリリースされてからです。この頃からCPUとの対戦だけでなく、プレイヤー同士の対戦も一般的になり、全国各地で大会などが開かれるようになりました。
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▲格ゲーブームを巻き起こした『ストII』は、新しくなってNintendo Switchで登場。旧グラフィックで遊ぶことも。
出典:Nintendo Switch:ウルトラストリートファイターII
さまざまな対戦アクションゲームが作り出されていく
人間同士の格闘をテーマにした『ストII』や『バーチャファイター2』など格闘型対戦ゲームが主流でしたが、1995年に『電脳戦機バーチャロン』というTPS視点でロボットを操縦して射撃戦を行う対戦ゲームが登場したことで、ビームや銃を撃ちながら戦う格闘要素の少ない対戦ゲームに人気が出始めました。
以降、『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』や『ボンバーマン』などの格闘以外の対戦ゲームも作り出されるようになり、近年ではフィールドを駆け巡り撃ち合うような、アクション的要素が強い対戦ゲームが増えています。
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▲最近は複数人(チーム)の中から1人(1チーム)の勝者を決めるバトルロイヤルモードが人気。画像は『PUBG MOBILE』。
オンライン環境の整備が対人戦を発展させた
オンライン環境が普及するまでは、家に遊びに行ったり、ゲームセンターに行ったり、直接会わないと対人戦が出来ませんでしたが、オンライン環境が整備されたことで、対面しなくても世界中のプレイヤーと対戦できるようになりました。
オンラインのおかげで対人戦のハードルが下がり、対戦ゲームをするプレイヤーが増えたと思います。
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▲MOBA『ブロスタ』のプレイ画像。オンライン専用のゲームアプリも少なくはない。
今では「eスポーツ」と呼ばれるまでに発展
インターネットを通して、複数のプレイヤーが対戦するゲームをスポーツ・競技として捉え、「eスポーツ」と呼ばれるまでに発展しました。世界の競技人口は約1億人以上、視聴者は3億8000万人と言われています。
YouTubeやTwitchなど動画配信サイトが、リアルタイムで対戦している様子を配信するようになって、野球やサッカーを観戦するのと同じようにゲーム対戦を観戦するのが一般化してきました。プロ野球選手を目指す人がいるように、プロゲーマーを目指す人も増えていくことでしょう。
PvP(対人戦)の魅力・面白さ
eスポーツと呼ばれるまでに発展したPvP(対人戦)。世界中で盛り上がっているのには理由があるはず……! 対人戦にハマるプレイヤーは、どこに魅力を感じているのでしょうか。
対戦終了まで気が抜けない緊張感と満足感
PvPの一番の魅力といえば、プレイヤー同士の駆け引きでしょう。CPUのように行動パターンが決まっていないので、相手がどんな動きで仕掛けてくるのか予測して動くしかありません。そのため、最後の最後で逆転の可能性があり、気の抜けない戦いが繰り広げられます。
この対戦が終わるまで、気の抜けない緊張感と勝利したときの満足感。この感覚は、本気で勝負しあえるプレイヤー同士だからこそ味わえるものです。この感覚を一度味わうと、忘れられませんよ。
成長・上達していることを実感
CPU相手だと設定した難易度以上に、自分の実力が上達しているのか確かめる方法がありません。ですが、対人戦には自分の実力がどれぐらいなのか指標になるランクやレートというものが大抵存在します。ランクやレートが上がれば達成感もありますし、上達していることが目に見えて分かるので実感しやすいのです。
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▲トロフィーの数だけ、自分が成長していると実感。もっと上を目指したいと思う気持ちが高まる。画像は『ブロスタ』から。
プレイヤー同士で切磋琢磨
PvPは突き詰めれば、終わりがありません。空手や柔道などの武術のように、いつまでも修行し続けて己の力を磨くのです。強力なプレイヤーと1vs1で戦い切磋琢磨するのも良し、複数vs複数の場合はチームワークを向上させるのも良し。
プレイヤー同士でコミュニケーションを図りながら遊べるのも、PvPの魅力だと言えるでしょう。
世界中で熱狂! 人気の対戦ゲーム5選
『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)』
世界中に熱狂的なファンが多い、MOBAのオンラインゲームで最も有名な『League of Legends(LoL)』。毎年、世界大会が開かれており、2018年に開催された「2018 World Championship」の視聴者数は9,960万人を記録しました。
シーズンごとにランクがリセットされるので、いつ始めても遅いということはありません。基本プレイ無料、必要なPCスペックも高くないので、始めやすいです。
『ストリートファイター』シリーズ
格ゲーの世界で不動の地位を確立している『ストリートファイター』シリーズ。2016年に発売された『ストV』こと『ストリートファイターV』はアップデートを繰り返し、現在も世界中のプレイヤーから遊ばれている。
『ストV』はオンライン対戦がメインとして作られており、レート機能が備わっているので自分の実力に見合った「程よい」相手と戦えます。格闘ゲームで遊んだことがない人でも始めやすい作品です。
『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ
1999年に発売されてから、現在に至るまで世界中のプレイヤーから支持されている『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ。格闘ゲームとは違い、体力ゲージで勝敗を決めるのでなく、場外に落下したら負けのルールです。体力ゲージがない代わりに攻撃を受けるほど、ダメージ値が蓄積され吹っ飛びやすくなるのが特徴。吹っ飛ばして敵を場外KOしたときの爽快感がたまりません。
リンクやクッパなど任天堂作品をメインとした主人公やボスキャラが、ファイターとして参戦。最新の『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』では最大8人まで同時対戦が可能で、総勢75体のキャラクターが登場します。
『Fortnite(フォートナイト)』
最大100人のプレイヤーが最後の1人になるまで、戦いを繰り広げるバトルロイヤル。『フォートナイト』の魅力は建物を建築したり、破壊したりできるクラフト要素があることです。
スナイパーライフル限定戦やロケットランチャー限定戦、50人対50人など特殊なルールで戦うモードもあり、プレイヤーを飽きさせないよう工夫されています。
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『Dead by Daylight(DbD)』
本田翼さんがゲーム実況したことで、『Dead by Daylight』を知ったという人は多いのではないでしょうか。
『Dead by Daylight』は1対4の非対称型の対戦ホラーゲームです。1人の殺人鬼と4人の生存者に分かれて、ゲームが始まります。殺人鬼は個性的で、斧を投げて仕留める者もいれば、瞬間移動して相手に近づく者もいます。一方、生存者側もさまざまな能力を選んで、殺人鬼の対策を取りつつ遊べるのが魅力的です。
おすすめ非対称型対戦アプリ
『Identity V』
上述の『Dead by Daylight』の開発会社が監修しているアプリです。遊び方・ルールはほとんど同じで、スマホで遊びたい人は『Identity V』、PCで遊びたい人は『Dead by Daylight』がおすすめ。
スマホとは思えないほどにクオリティが高く、『Dead by Daylight』を遊んだことがある人でも楽しめるほどです。PC環境がなく『Dead by Daylight』が遊べなかった人は、『Identity V』を是非プレイしてみてください。
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▲迫ってくる殺人鬼から逃げながら、暗号を解読しよう。障害物を倒したり、ロッカーに隠れたり、逃げる方法はさまざま。
おすすめFPS・TPSアプリ 2本
『PUBG MOBILE』
バトルロイヤルをスマホで楽しみたいなら『PUBG MOBILE』。FPS、TPS視点どちらでも楽しめ、最大4人チームで友達と一緒にプレイすることも可能です。
100人の中から最後の1人になるまで、孤島で生き残りをかけて争うサバイバルゲーム。スタート時は全員丸腰で、銃や防弾チョッキなどを調達しながら戦います。どこにどの銃が落ちているかは完全ランダム。「Groza」や「AWM」など強い銃を入手して、ドン勝を目指しましょう。
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▲FPS視点だと、実際に銃撃戦をしているような臨場感が味わえる。一方、TPS視点だと視界が広くなるので、周りを見渡しやすい。
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▲スナイパーライフルで遠距離から狙うことも。遠くになるほど、弾道がズレて当てるのが難しい。
『Bullet Force』
リアルな銃撃戦を味わえる『Bullet Force』。体力ゲージは存在しませんが、敵から数発の弾丸を受けると、すぐに死亡します。いかに相手の裏をかけるかが、戦いに勝つ上で重要です。いつ敵に狙われるか分からない、緊張感が漂う戦場が堪りませんよ。
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▲ビル屋上など高い場所を陣取って、敵を狙い撃ち。マップで敵の位置を確認しつつ、裏を取れるよう立ち回ろう。
もっとFPSを知りたい人におすすめ
おすすめMOBAアプリ 2本
『Brawl Stars(ブロスタ)』
基本的に3vs3で対戦するMOBA型のオンラインゲーム。エメラルドを集める「エメラルドハント」や相手の金庫を先に壊したら勝ちの「強奪」など、遊べるモードが全部で6種類あります。
どのモードも1試合3分ほどで遊べるので、スキマ時間にMOBAを楽しみたい人におすすめ。無課金でも十分に楽しめる作品です。
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▲中央から出現するエメラルドを10個集めて、一定時間保持できれば勝利。はぶれた敵を狙って、一気に仕留めるのが強い。
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▲ソロで楽しみたい人向け、10人のバトルロイヤルモード。立ち回り方が重要で、戦うときは戦い、隠れるときは隠れる。
『非人類学園 Extraordinary Ones』
上述の『ブロスタ』と違い、こちらは5vs5で戦う正統派MOBA。PCゲーム『League of Legends』でMOBAに興味を持った人は、『非人類学園』を遊ぶのがおすすめです。
初心者から上級者まで、その人に合わせたチュートリアルが用意されており、MOBA初心者でも始めやすい仕様に。登場キャラクターがアニメ調で親しみやすいのも、始めるキッカケになるのではないでしょうか。
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▲MOBAアプリ『非人類学園』のプレイ画面。敵プレイヤーを倒しながら、味方NPCを盾に、相手の拠点を攻略していく。
MOBAに興味がある人は一読!
おすすめRTSアプリ
『リボルバーズエイト(リボハチ)』
おとぎ話をモチーフにしたRTSアプリです。白雪姫や赤ずきんといった、馴染み深いキャラクターがたくさん登場。耐久力が高く敵からの攻撃に耐えるキャラや、敵の塔を壊しやすいキャラなど、それぞれ役割があります。
デッキ編成時から相手のデッキを予想して対策することが重要で、既に勝負が始まっていると言ってもいいでしょう。
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▲キャラ召喚や攻撃スキルなどの消費コストを考えながら、相手陣地に攻め込む。相手側の中央にある塔を先に破壊できれば勝ち。
おすすめMMORPGアプリ
『FAITH(フェイス)』
『FAITH』の特徴といえば、スマホで遊べるMMORPGでは珍しい最大75vs75の大規模戦が楽しめることです。敵を倒しながらお宝を探し、たくさんのポイントを貯めた上位プレイヤーは報酬が手に入ります。
グラフィック、操作感、戦闘シーン、どれを取ってもクオリティが高く、広大なオープンフィールドを駆け回れる本格派なMMORPGの仕上がりです。
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▲戦闘モーションやスキルエフェクトが迫力満点。対人戦のときは、飛び交うスキルの豪快さに圧巻される。
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▲75vs75の大規模戦の他、1vs1の決闘や4vs4のチーム戦も搭載。MMORPGでド派手な対人戦が楽しみたい人におすすめ。
PvP(対人戦)があると盛り上がる! プレイヤー同士の対戦は熱い
どのゲームにおいても、対人戦があると盛り上がります。例えば、2016年にリリースした「ポケモンGO」は当初、PvPがありませんでしたが、2018年12月にPvPを実装。PvPが実装されたことで、復帰するユーザーが続出しました。
RPGで有名な『ファイナルファンタジー』シリーズが、対人戦をメインとした『ディシディア ファイナルファンタジー』を発売したときも盛り上がりました。それだけ、プレイヤー同士の戦いを求めている人が多いということでしょう。