3月5日、毎月の通信料金と携帯電話の購入代金を分離する「分離プラン」を義務付ける、「電気通信事業法の一部を改正する法律案」が閣議決定した。政府は年内の施行を目指しており、スマートフォンにかかっている料金への注目度は今後ますます高まっていくと思われる。

そんな中、モバイルに特化した調査研究機関「MMD研究所」は、2019年2月26日に実施した「2019 年スマートフォンの料金に関する調査」の結果を公開した。調査対象はスマートフォンを所有する 13 歳~59 歳の男女 563 人。

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端末・通信料の「分離プラン」への理解度は 39.6%

「完全に理解している」が 8.5%、「やや理解している」が 31.1%、約4割が分離プランを理解していると回答。

続いて通信会社と契約している人を対象に、「『分離プラン』が義務化になった場合スマートフォン本体の価格が高くなると予測されています。そうなった場合スマートフォン本体に支払える許容範囲の金額はいくらですか?」と質問。

大手3キャリアユーザーでは「10,000 円未満」が19.3%で最も多い結果に。一方、格安SIMユーザーは「20,000 円以上 30,000 円未満」が 23.1%で一番多かった。

大手3キャリアユーザーは月額料金の中に端末料金が含まれており、端末本体の価格が見かけ上は安くなっているように感じるため、格安SIMユーザーよりも低い傾向にあるのではないだろうか。

「分離プラン」が適用されれば、端末購入料金は高くなると思われる。半数以上がまだ分離プランについて理解していない今、トラブルにも繋がり兼ねないため、新しい料金形体についての説明は各社ともより一層手厚くしていってほしい。

大手3キャリアユーザーの平均月額料金は格安SIMユーザーの約3倍

通信会社と契約している人を対象に、契約している通信会社での1ヶ月の料金の総額(端末代、オプションを含む) を聞いたところ、大手3キャリアユーザーでは、「7,000 円~8,000 円未満」が13.6%と最も多く、次いで 「8,000 円~9,000 円未満」が11.2%、「6,000 円~7,000 円未満」が10.5%となり平均月額料金が8,451 円となった。

一方、格安SIMユーザーは「2,000 円未満」が43.1%と最も多く、次いで「2,000 円~3,000 円未満」が23.1%、「3,000 円~4,000 円未満」が 15.4%となり平均月額料金が2,753 円だった。

また大手3キャリアユーザーは、「わからない」と回答した人が格安SIMユーザーよりも多い点も特徴的だ。

本体購入時平均金額、大手3キャリアは70,268円、格安SIMは40,262円

スマートフォンを購入した時のスマートフォン本体の金額について聞いたところ、本体の価格を把握している人は大手3キャリアユーザーが66.4%、格安SIMユーザーが87.7%。

続いてスマートフォン本体の金額を把握している人を対象に支払っている金額を聞いたところ、大手キャリ アユーザーでは、「80,000 円以上 90,000 円未満」が14.3%と最も多く、次いで「70,000 円以上 80,000 円未満」が10.4%、「100,000 円以上 110,000 円未満」が 9.3%となり平均金額は70,268円となっ た。

格安SIMユーザーでは、「20,000円以上30,000円未満」が23.7%と最も多く、次いで「10,000円 以上 20,000 円未満」が17.5%%、「30,000 円以上 40,000 円未満」が13.2%となり平均金額は40,262円 に。

全体を通して見てみると、格安SIMユーザーの方がスマホにかけるお金に関する意識は高いように見受けられる。

大手3キャリアユーザーは昔からの流れで、なんとなくそのままにしている人が比較的多いのではないだろうか。今一度、スマホにかけている料金はしっかり見直していきたいものだ。

調査の詳細は以下のリンクを参照。
2019年スマートフォンの料金に関する調査 - MMD研究所

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