ダークモードをはじめたくさんの機能が追加されたiOS 13(およびiPadOS)。その中の一つに、文字のデザインを変えられる「カスタムフォント」があります。
これはApp Storeで配信されているフォントをダウンロード&インストールして、対応アプリで使用できる機能。本記事でカスタムフォントの使い方を確認していきましょう。
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【iOS 13】iPhoneのフォント変更が可能 App StoreでアプリをDLするだけ
最終更新日:2019年11月13日
![アプリ『Keynote』でフォントを変えた例](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573195618_082226000_0_2208_1242.jpeg)
▲『FontInstall.app』などからフォントをインストールして、『Keynote』などの対応アプリで使用可能。
![AppleのiOS 13仕様解説ページ](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1569576152_068902800_0_1238_1410.jpeg)
▲AppleのiOS 13解説ページでは、フォントについての説明は簡単にしか書かれていないので、本記事で詳しく解説。
出典:iOS 13 - 特長 - Apple(日本)
カスタムフォントのおかげで、フォントの追加が簡単になった
カスタムフォントの追加方法は非常に簡単。
・カスタムフォント収録アプリ(『FontInstall.app』等)をダウンロード
・アプリから使いたいフォントをインストール
という手順を踏むだけです。
![カスタムフォントのインストール画面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573439637_020284400_0_1234_1486.jpeg)
▲カスタムフォントが収録されたアプリをダウンロードして、アプリからフォントをインストールするだけ。
実はiOS 13以前にもフォントを追加する方法はありましたが、iOS自体にフォントをインストールする機能がなかったため、手順が複雑でした。たとえば、
・フォントをインストールするためのアプリ(Anyfont等)を用意する
・ブラウザなどを経由してフォントをダウンロードする
・Anyfont等でフォントをインストール
・インストールしたフォントを『設定』の「プロファイル」で使えるようにする
といった手順が必要だったのです。
またこれは一例であり、フォントによってインストールの方法が統一されておらず、PC(パソコン)を経由する必要がある場合も。カスタムフォントの登場により、フォントの追加方法の簡略化と統一化がされたのですね。
![旧来のフォント追加方法](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573198578_049265600_0_1002_889.jpeg)
▲『Anyfont』でフォントをインストールし、『設定』の「プロファイル」で改めてインストールする事で初めてフォントが使えた。
注意点:カスタムフォントを使えるのは対応アプリのみ
一つ注意したいのが、カスタムフォントを使えるのは対応アプリのみという事。たとえば『メール』はフォント切り替え機能自体はあるものの、カスタムフォントは使用不可。そもそもフォント変更機能のない『メモ帳』での利用や、iPhone全体のシステムフォントの変更もできません。この点に関しては今後のアップデートで改善される可能性があります。
![メールのフォント選択画面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573200474_076667300_0_1002_889.jpeg)
▲画像左が『Drafts』、画像右が『メール』のフォント選択画面。カスタムフォントの「Bahama Slim」は『メール』では使えない。
![iPhoneの設定画面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573199167_010898100_0_1242_2208.jpeg)
▲『設定』内のテキストなど、システムフォントも変えられない。
カスタムフォント対応アプリ
・Keynote
・Pages
・Drafts
・CLIP STUDIO PAINT(iPadのみ)
など
カスタムフォントの使い方
では実際にカスタムフォントのインストールから実際に使う方法を確認しましょう。今回は例として『FontInstall.app』(カスタムフォントが収録されたアプリ)と『Keynote』(カスタムフォントを使えるアプリ)を使用して解説します。
1.App Storeから『FontInstall.app』と『Keynote』をダウンロード
![App Storeから『Fontinstall.app』と『Keynote』をダウンロード](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573201251_057744200_0_1002_889.jpeg)
2.『FontInstall.app』を開き、欲しいフォントをインストール
画面右上の[+]をタップ→使いたいフォントをタップ→[インストール]をタップ→もう一度[インストール]をタップすればOKです。
![[+]をタップ→欲しいフォントを選択](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573201747_099124900_0_1002_889.jpeg)
▲画面右上の[+]をタップ。フォント一覧画面から、使いたいフォントを選択。今回は「Mplus 1p」を選択。
![[インストール]→[インストール]の順にタップ](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573201699_093740700_0_1002_774.jpeg)
▲[インストール]のボタンをタップ。ポップアップが出たらもう一度[インストール]をタップで完了。
3.『設定』の[フォント]内に、インストールしたフォントが追加されている
カスタムフォントがインストールされているか確認してみましょう。確認は『設定』→[一般]→[フォント]とタップしていくとできます。
![『設定』のフォント画面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573202325_010814000_0_1215_1644.jpeg)
▲『FontInstall.app』からインストールした「Mplus 1p」がある。
![フォントの詳細画面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573437576_030438400_0_1238_1402.jpeg)
▲フォントをタップすると、フォントサイズ、コピーライトなどの詳細をチェック可能。
また詳細画面では、フォントのプレビューと削除もできます。
![フォントのプレビュー](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573437594_094679900_0_1002_889.jpeg)
▲フォントの詳細画面で、フォントをタップするとプレビューの表示。
![フォントの削除](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573437676_023164800_0_1215_2160.jpeg)
▲右上の[削除]から、フォントの削除ができる。
4.対応アプリでカスタムフォントが利用可能に
カスタムフォントのインストールを確認したら、あとは各対応アプリごとの方法でフォントを変更するだけです。『Keynote』では、画面上部の刷毛(はけ)→[フォント]→インストールしたフォントの順番にタップすればOKです。
![刷毛→フォントの順にタップ](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573203585_005778100_0_1215_2160.jpeg)
▲刷毛のアイコンをタップしたら、[フォント]をタップ。
![インストールしたフォントを選択](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573203655_019054700_0_1215_2160.jpeg)
▲インストールしたフォント(Mplus 1p)をタップ。
![フォントの変更完了](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573618752_086659900_0_1242_2208.jpeg)
▲『Keynote』でフォントを使用可能に。
カスタムフォントが収録されたアプリ
次にカスタムフォントが収録されたアプリの紹介です。カスタムフォントはiOS 13で追加された機能のため、2019年11月時点ではアプリの数は少ないですが、日本語含めさまざまなフォントをダウンロードできます。
『FontInstall.app』日本語のフリーフォントを約200種類収録
SIL Open Font License (OFL)でライセンスされた日本語のフリーフォントが、ウエイト(太さ)の違いも合わせて約200種類収録されたアプリ。
オーソドックスなゴシック体、明朝体のほか、ポップ体、ドット調などさまざま。日本語のフォントが欲しい時は、まずはこのアプリを探せば間違いありません。
![フォント選択画面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573205163_071376600_0_1242_2208.jpeg)
▲日本語専用のフォント集。2019年11月時点で約200種類あり、今後も追加される可能性あり。
『Adobe Creative Cloud』無料で約1,300種類のフォントが利用可能
「Photoshop」などでおなじみ、Adobeのアプリ。Creative Cloudプランに加入すれば約17,000種類、無償プランでも約1,300種類のフォントを利用可能。日本語のフォントも、ウエイト(太さ)の違いも合わせ23種類利用可能です。
![『Adobe Creative Cloud』収録フォント(アルファベット)](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573206693_011269000_0_1242_2208.jpeg)
▲フォントはアルファベットがメイン。オーソドックスなものから、マジック風、手書き風などさまざま。
![『Adobe Creative Cloud』収録フォント(日本語)](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573206619_092952900_0_1242_2208.jpeg)
▲数が少ないながらも、無料の日本語フォントもあり。
『Font Diner』オシャレなアルファベットフォントが目白押し
iOS 13が配信開始された際に、いち早くリリースされたフォントアプリです。8種類のカテゴリーが収録されており、1種類が無料で利用可能で、23個のフォントが使えます。収録されているフォントはアルファベットのみですが、どれも目を引くデザインになっています。
![『Font Diner』収録フォント](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573206969_074702000_0_1242_2208.jpeg)
▲無料で23種類のアルファベットフォントを利用可能。タイトルロゴやポスターの作成に向いている。
![『Font Diner』カテゴリー選択画面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573207186_068832200_0_1242_2208.jpeg)
▲有料でカテゴリーの追加が可能。価格は年額550円。
アプリをアンインストールするとフォントも削除されるので注意
最後に一点注意があります。それはカスタムフォントのアプリをアンインストールすると、インストールしたフォントも一緒に削除されるという事。常用しているフォントがあるアプリは、大切に保管しておきましょう。
![アプリのアンインストール確認画面](https://appliv-domestic.akamaized.net/v1/900x/r/articles/124773/43289_1573438708_095906600_0_1215_2160.jpeg)
▲アプリをアンインストールする際、インストールしたフォントがあると特殊な警告文を出してくれる。
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