iPhone/iPadのSIMカードの取り出し方の解説です。SIMカードの取り扱いはキャリアショップの店員さんがやってくれることもありますが、自分で方法を知っておくとなにかと便利。特にインターネットでスマホを購入した時の必須知識なのでぜひ覚えておきましょう。

SIMカードの取り出し方とピンを失くした時の対処法【iPhone/iPad】
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SIMカードとは?
ユーザーを特定するためのID番号、電話番号、キャリアメールのメールアドレス(@softbank.jpなど)などが記録された小さなICカードです。通話やSMS、モバイルデータ通信などはSIMカードを介して行われます。
大きさ順に標準SIM、micro(マイクロ)SIM、nano(ナノ)SIMの3種類があります。iPhoneはiPhone 5以降、iPadはiPad mini以降nanoSIMが採用されています。
SIMカードの取り出しが必要な場面
スマホはそのままで契約会社を乗り換えする時
たとえば大手キャリアから、LINEモバイルなどのMVNO(契約会社)に乗り換える時に、SIMカードの取り出しが必要になります。そうすれば今まで使っていたスマホはそのまま、格安の料金プランに変更できるのです。
SIMはそのままで、スマホだけ買い換える時
回線の契約なしでスマホを単体購入した時でも、SIMカードを移すだけで引っ越しができます。スマホ端末は家電量販店やAmazonで購入可能です。
SIMカードの取り出し方・戻し方
では実際にSIMカードを取り出してみましょう。特別難しいことはなく、順番どおりに進めていけば問題ありません。ただしSIMカードは精密機器なので慎重に取り扱いましょう。
1.SIM 取り出しツール(ピン)を用意する
iPhone/iPadの購入時に付いてくる、SIMカード取り出し用のピンです。Appleは「SIM 取り出しツール」と呼称しています。もし失くしてしまった場合は、ペーパークリップで代用できます。
2.スマホの電源を切る
電源を点けたままでも取り出しはできますが、最悪データが破損する可能性も……。ソフトバンクサポートページにあるAndroid端末のオンラインマニュアルからの引用になりますが、「必ず本機の電源を切ったあとで」という記述があります。iPhone/iPadでも同様に電源はオフにした方が安全です。
3.SIM トレイの位置を確認
SIMピン用の小さな穴がある楕円形の枠がSIM トレイ。トレイの場所はiPhone 4以降、iPhone/iPad共に端末の右側面に統一されています。
4.SIM トレイの穴にSIM 取り出しツールを差し込む
軽く力を入れてSIM 取り出しツールをグッと差し込むと、SIMカードトレイが飛び出します。
5.指でSIM トレイを取り出す
一度SIM 取り出しツールを差し込めば、あとは指でトレイを引っ張り出せます。この時SIMカードやSIM トレイを勢い余って落としやすいので注意しましょう。
6.SIM トレイの取り出し完了
ここまで来ればSIMカードを取り出したり、交換したりできます。
7.SIM トレイを戻す時は、元の場所に差し込むだけ
カチッという感触があるまでしっかり押し込んでください。
8.SIM トレイの挿入完了
これでまた、SIM 取り出しツールを使わないとトレイを取り出せなくなります。
SIM 取り出しツールを失くした時の対処法。ペーパークリップを代用
SIM 取り出しツールは小さく使用頻度が低いため紛失しがち。ですがその場合はペーパークリップで代用できます。Appleやドコモなど各種メーカーも、SIM 取り出しツールの代わりにペーパークリップが使える旨を明言しています。
▲Appleのレポートページでは、ペーパークリップを使ったSIM トレイの開け方が解説されている。
出典:iPhone や iPad の SIM カードを取り出す/差し替える - Apple サポート
▲ドコモのお客様サポートでも、ペーパークリップが代用品として紹介されている。
出典:「SIM取り出し用ピン」を紛失したときは | お客様サポート | NTTドコモ
不安な人はAmazonからピンの購入が可能
SIM 取り出しツール(ピン)はAmazonでも1本160円ほどで販売されています。ペーパークリップだとスマホを傷つけないか不安な人は、こちらをチェックしてみるといいでしょう。
SIMカードを取り出す時の注意点
SIMカードのIC部分やトレイの差込口に触らない
SIMカードのIC部分とSIMカードトレイの差込口は非常にデリケートな部分です。指先に付いたホコリが原因で動作不良を起こすことも……。SIMカードが壊れるとスマホの重要な機能が使えなくなります。極力触れないように注意しましょう。
静電気、水気に注意する
SIMカードは精密機器のため、静電気や水気にも要注意です。濡れた手で触らないのはもちろん、湿度の高い場所を避け、できれば静電気対策もしておきましょう。手を洗う(洗った手はよく拭く)、壁に触るだけでも静電気対策になります。
SIMカード、SIM トレイを失くさない
SIMカードそのものはもちろん、トレイを失くしてしまうとSIMカードを挿入できなくなってしまいます。特にトレイを引っ張り出す時に落としやすいので注意です。
SIM 取り出しツールやクリップの先端でケガをしないように
SIMピンやペーパークリップの先端はとがっているので、ケガにも十分配慮しましょう。先端に触れないのはもちろん、うっかり落とした際に踏んでしまう危険性も考えられます。
SIMカードは簡単に取り出せるが失くすと大変。取り扱いは慎重に
スマホからSIMカードを取り出す方法は難しくはありません。ただし簡単に取り出せる反面、SIMカードは失くしやすく壊れやすい部品です。SIMカードはスマホの重要な機能を担っています。繰り返しになりますが、故障や紛失のないよう十分注意しながら取り扱いましょう。
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