「置き配」は、Amazon(アマゾン)から登場して以来、荷物の受け取り方法として定着しつつある手段のひとつです。「置き配」として配送できる荷物はAmazon.co.jpが発送し、Amazonがお届けする注文が対象。発送通知メールに「Amazonでお届け」と表示されている場合に使えます。
この記事では、「置き配」の利用方法、リスク、またキャンセル(通常の対面配送)の方法などを解説します。
Amazon「置き配」の使い方 しない設定・キャンセル方法・盗難リスクは?
最終更新日:2023年05月31日
Amazonのタブレット端末 「Fire HD 8」が、対象ユーザー限定で4,000円OFFのセール中です!
Fire HD 8の商品ページで「新発売 New Fire HD 8が今年初の4,000円OFF」のバナーが表示されているユーザーのみが対象なので、購入を考えていた方は下のボタンから確認してみましょう。
セール期間は2024年12月7日(土)0時~12月23日(月)23時59分まで。このチャンスをお見逃しなく!
玄関や自転車のカゴに配達してくれる「置き配」とは
「置き配」とは、購入者の在宅・不在に関わらず、サイン無しで指定された場所へ配達すること。対面で受け取る必要がないので、例えば仕事で夜と朝しか家におらず、なかなか宅配荷物を受け取る暇のない方にとってはとても便利な仕組みです。
再配達の手間などの無駄を省くことで、宅配会社にとっても注文者にとっても便利で快適なサービスですが、リスクや不安点もあります。
「置き配」で荷物を置いてくれる場所
「置き配」の配達場所は、宅配ボックス・ガスメーターボックス・玄関・自転車のかご・車庫・建物内受付/管理人から選べます。
もちろん対面での受け渡しを希望することもできますが、「置き配」の対象地域では、初期設定が「玄関への置き配」となります。対面による受け渡しがデフォルトではなくなるので、注文時に注意が必要です。
また、人目につきにくい場所や雨風の影響を受けない場所を指定するように注意喚起されています。補償については後述しますが、まず自分でできるセキュリティ対策はしっかりとおこないましょう。
「置き配」が利用できる地域
「置き配」が標準配達となる地域は、2023年5月時点で30都道府県。該当する県でもすべての市町村が対象ではありません。
詳しくはAmazonの「置き配指定詳細ページ」を参照してください。
「置き配」の利用・設定方法
続いて、置き配の利用方法を紹介します。ここでは、置き配の配達場所の変更方法もあわせて解説します。
スマホの場合
流れはアプリ・ブラウザともに同じです。今回はアプリからの設定方法を説明します。
-
STEP1
レジへ進んだ後下へスクロールして[配送指示]を選択
-
STEP2
置き配指定から希望の場所を選択して[保存]を選択
-
STEP3
※[ほかのオプションを表示]を選択した場合
-
STEP4
内容に間違いがないか確認後に[注文を確定する]を選択して完了
PC(パソコン)の場合
-
STEP1
注文に進んだ後[配送指示]を選択
-
STEP2
置き配指定から希望の場所を選択して[保存]を選択
-
STEP3
※[ほかのオプションを表示]を選択した場合
-
STEP4
内容に間違いがないか確認後に[注文を確定]を選択して完了
実際に届いた様子がこちら
実際に自転車のカゴに商品が届いた様子がこちら。
ちなみに、配達完了時にメールで配達場所の写真が送られてきます。置き方・梱包の状態などがわかるので安心です。
注文後に配達場所を変更する方法
以前は注文後も置き配の場所を変更することができました。ですが2023年5月時点では、注文確定直後配達場所の変更ができなくなっています。
ただし、商品配達中の通知が来た際には変更が可能です。
配送状況の確認から変更が可能です。配達日の天気が悪い・セキュリティが不安などの理由で当初の予定が変わった際は、アプリやメールの通知を確認して案内に従い手続きしましょう。
「置き配」のメリット
置き配の大きなメリットは以下の3点です。
1. 家にいなくても配達される
2. 宅配業者に顔を見せなくてもいい
3. 再配達の手間がなくなる
宅配業者からすれば、再配達の減少により人件費・運送費を軽減できるので、双方にとって無駄がない方法だといえます。
「置き配」のデメリット
重要なのはデメリットの部分です。利用するにあたっては、どんなデメリットやリスクがあるのかをしっかり理解しておくことが必要です。
考えられるリスクは大きく分けて以下のふたつ。
1. 雨天で商品が濡れる
2. 持ち去りや注文していない商品の配達
それぞれの詳細や対処法を見ていきましょう。
雨で荷物が濡れてしまうトラブル
頼んだときはいいものの、配達される日時に雨が降っている場合、雨で荷物が濡れるリスクがあります。
屋根がある場所を置き配指定している場合は問題ありませんが、例えば置き配を依頼した場所が「自転車のカゴ」で、かつ自転車が屋根のないところにある場合は濡れてしまいます。Amazon側も注意書きで「雨風の影響をうけない場所」と書いていますが、ついつい忘れて置き配注文してしまうことも。
こういった場合、対応は宅配業者によって分かれます。
・ビニールに包んで置かれる
・不在扱いで持ち帰られる
多くは上記どちらかの対応になります。
Amazon側ではこのように注意書きがあります。何らかの理由で配達ができなかった場合は不在票が入れられます。
ビニールに包んで濡れないように配達されているケースもありますが、これは宅配業者の善意によるもので、標準サービスではありません。
配達時は雨が降っていなかったものの、配達後ピックアップするまでの間で雨が降ってきた場合など、荷物が濡れてしまうリスクは当然ありうるため注意が必要です。
勝手に置かれる・持ち去られるなどトラブル
また、盗難や配達先の間違いなどで勝手に注文していない荷物を置かれる可能性もあります。
もし知らない荷物が置かれていた、もしくは盗難にあった場合は、Amazonのデリバリープロバイダの問い合わせ電話番号に連絡しましょう。
盗難の場合、盗難された状況について詳しく説明すれば商品を再送してもらうことも可能です。
問い合わせ先は以下を確認してください。
Amazon.co.jp ヘルプ: 配送業者の連絡先
オートロックマンションの場合
住まいがオートロック付きのマンションである場合、おのずと配達場所は限られます。
玄関やガスメーターなどには置けないため、「建物内受付/管理人」「宅配ボックス」あたりが無難です。宅配ボックスもなく、受付に管理人も常駐していないマンションの場合はかなり利用に制限がかかります。
Amazonでは「オートロックマンションでも置き配を利用したい」という声に応えて「Key for Business(キー・フォービジネス)」いうシステムが実装されました。
「Key for Business」は、事前にマンションのオーナーや管理会社から申請・許可を取ればオートロック付きのマンション内へ置き配ができるようになります。
Amazonが委託している配達ドライバーが複数のセキュリティを解錠すると、オートロック付きのマンションに入ることが可能。入居者のプライバシーを守りながら受け取りできるので、配送状況を気にせずにAmazonで注文できます。
利用する際は、マンションの管理会社の問い合わせ・管理組合への相談が必要である点に注意しましょう。
Amazon.co.jp: Key for Business
「置き配」の補償範囲
「置き配」は、基本的に人目につきにくい場所を選ぶように注意喚起されています。また、万が一盗難された場合は返金や再送対応が可能です。
ただし、雨に濡れた場合の商品の不具合・汚れなどは注文者側に過失があったとみなされ、補償の対象外となる可能性が高いので注意してください。盗難や置き去りの場合と違い、こちらはAmazomの公式サイトでは詳しく言及されていません。
据え置きの宅配ボックスがあれば水濡れの心配も軽減されます。手頃な値段のものもあるので、導入を検討してみるのも選択肢のひとつです。
「置き配」にしない方法
注文時に対面で荷物を受け取りたい場合は、「置き配」を利用しない手続きをしましょう。
注文時の手続きの際に「置き配を利用しない」を選択するだけ。状況に応じて対面受け取り・置き配を使い分けると便利です。
置き配・対面受け取り以外の受取手段
置き配だと「荷物の受け取りが遅れないか心配……」と考えている場合は、置き配の設定を解除する必要があります。
その上で「配達員と顔を合わせるのが億劫……」「どうしても不在の日が続く」という場合は、直接受け取りでもなく置き配でもない選択肢もあります。
Amazon Hub ロッカーでの受け取り
最近は駅前や街中に少しずつ「Amazon Hub(アマゾンハブ)」に対応したロッカーが増加中。2021年7月時点では全国合わせて約1,500箇所(※)のロッカーが備え付けられています。
※Amazon Hubの設置場所
「Amazon Hub」とは、Amazonの購入品を24時間いつでも受け取ることができるサービス。マンションについている宅配ボックスのように、あらかじめ専用のロッカーに預けてある荷物を24時間、好きなタイミングで受け取れます。
「Amazon Hub」対応ロッカーの設定も、通常の配送とほぼ変わらない手順です。PC・スマホともに設定方法はほぼ一緒ですが、今回はアプリからの設定方法を説明します。
-
STEP1
注文に進んだ後[近くの受け取りスポットを表示する]を選択
-
STEP2
地図上から任意のロッカーを選択して[ここでピックアップ]を選択
そのあとの注文手続きは置き配と同じです。
商品がロッカーに到着すると、受取専用の認証キー(受取用バーコード)が送られてきます。
「Amazon Hub」のロッカーを利用することで、対面で顔を合わせることなく商品を受け取ることができるのがメリット。商品がロッカーに預けてある間は24時間取り出し可能なので、外へ出かけたついでに受け取ることもできます。
ただし、ロッカーについては保管期限が3日間のみであること・一部対象外の商品があること(重量やサイズが大きい商品・Amazonフレッシュなど)に注意が必要です。
コンビニ受け取り
「3日間しか猶予がないのはちょっと……」「24時間受取さえできるなら、対面でも大丈夫」という場合は、コンビニ受取を指定することも可能です。
コンビニ受け取りの際も「Amazon Hub」と同様、お届先住所をコンビニに設定するだけでOK。コンビニで受け取りをする場合の保管期限は7日間です。
また、コンビニ受け取りにも対象外の商品(※Amazonヘルプ&カスタマーサービス)があるので注意が必要です。
自宅にて対面受け取り
再配達の手間をかけずに受け取る方法は増えましたが、もし「荷物の受け取りのためだけに外へ出るのは億劫」という場合は、従来どおり自宅で対面で受け取りをする方法が確実です。
しかし家の中にいたとしても、お手洗いや入浴・家事の合間など、対応できない瞬間はあるもの。
そんなときに便利なのは、自宅に設置できる簡易的な宅配ボックスです。受け取りできる環境を整え、再び置き配を設定することも選択肢のひとつにしてみてください。
「置き配」サービスのまとめ
Amazonの標準配達方法となった「置き配」。配達業者の人手不足解消にも、共働きのライフスタイルにも有効な素晴らしいサービスです。
忙しい生活のなかで、溜まった不在荷物を週末にまとめて再配達してもらう手間ともおさらばです。ぜひ有効活用して、ストレスのないネットショッピング生活を送りましょう。
こちらの記事もおすすめ