美顔ローラーは、美しい肌を手に入れるためのマストアイテムとして多くの女性に愛されています。特に、首や鎖骨周りからスタートして、たるみを引き上げるイメージでフェイスラインに向かって使用する方法は、効果的な使い方として注目されています。
この記事では、その正しい使い方を詳しく解説していきます。美顔ローラーを持っているけれど、正しい使い方がわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
美顔ローラーの使い方 たるみを引き上げるようにフェイスラインをリフトアップするのがポイント
最終更新日:2023年11月04日
美顔ローラーの基本
美顔ローラーを効果的に使うために、「基本的な使い方」「効果を最大化する使い方」、さらに美顔ローラーの使用効果を高めるためのエクササイズまでの知識をおさえておくとより満足度が高まります。
美顔ローラーの基本的な使い方は、首・鎖骨周りからスタートし次にたるみを引き上げるイメージでフェイスラインへ。その後、こめかみや額、頭皮をほぐしてから、耳の後ろをコロコロ刺激して、首、鎖骨の方に流して終わりです。
また美顔ローラーの効果を最大化するためには、専用ジェルの使用が効果的。入浴中や入浴後は血流が良くなる人が多いので、効果を実感しやすいとされています。あとは定期的に洗って清潔な状態を保ちましょう。
あとは使用頻度が多すぎたり、強い力でグリグリしたり、ローラーの角度を進行方向に倒すしすぎる、リンパの流れに逆らって動かすといった、肌に負担がかかる使い方をしないこと。もちろん肌が弱っている時の使用や、美顔ローラー自体が傷や割れがある状態で使うなどは言語道断です。
加えて生活習慣の見直しや小顔マッサージ・エクササイズなどもやりすぎない程度に行うと、美顔ローラーの効果を高めて美肌に近づくための肌の土台力をより引き出してくれます。
基本の使い方
美顔ローラーの使い方は、フェイシャルマッサージの基本的なやり方と同じで、首・鎖骨周りからスタートし、フェイスライン、こめかみや額、頭皮、耳の後ろという順番で使っていくのが定番ですが、頭皮ほぐしに使える裏技もあります。
まずお伝えしたいのは、フェイシャルマッサージにおいて大切なのは、肌の表面ではなく深部へのアプローチだということ。
表面にのみ働きかけるマッサージは、肌に摩擦刺激を与えるほか、コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力をつかさどる組織にダメージを与え、たるみやシワの要因になります。ハリのある肌のためには、血流やリンパの流れを意識した深部へのマッサージが効果的なのです。
美顔ローラーの使い方の流れ
①首・鎖骨周りからスタート
いきなり顔にローラーを転がすのではなく、まずは準備運動から始めましょう。
リンパの最終出口である「鎖骨下静脈」は、左鎖骨の内側にあります。ここを含む、首と鎖骨周りを優しく美顔ローラーでコロコロしたり、ローラーを軽く何度か押し当てて刺激しましょう。
最初にリンパの出口をしっかりほぐしてあげることでリンパの流れがよくなり、このあとのマッサージ効果がより高まります。ちなみに、この時に痛みを感じると、リンパが詰まっている・滞っている証拠ですよ。
②フェイスラインはたるみを引き上げるイメージで
次に、フェイスラインにローラーを当てていきます。
顎を少しだけ上にあげ、下から上にローラーを優しく丁寧に転がしてください。
ポイントは、気になるたるみを引き上げるイメージでローラーを動かすこと。そう言われるとつい力が入りがちになってしまいますが、あくまでも優しく、丁寧に。
とくに、挟み込むタイプのローラーは力加減に注意しましょう。「痛気持ちいいな」くらいの強さが理想です。もし痛いと感じたら、すぐに力を緩めてください。
③こめかみ・額をほぐす
フェイスラインの次は、額からこめかみにかけてをほぐしていきます。
ローラーは、額の中央からこめかみに向かって下ろしていき、耳あたりまで転がしていきましょう。
耳の前あたりには耳下腺リンパ節というリンパの出口があります。血液とリンパの流れを意識しながら、優しくゆっくりとマッサージしてください。
また、こめかみには目の疲れに効く太陽というツボがあります。ローラーを軽く押し当てて刺激すると、すっきりして気持ちがいいですよ。
④頭皮を柔らかくほぐす
フェイスマッサージをするときは、頭皮もあわせてマッサージするのがおすすめです。
頭皮と顔の皮膚はつながっているため、頭皮のコリをほぐして緊張を緩めることで、表情筋もほぐれやすくなるでしょう。
やり方は、頭頂部から時計回りにローラーをぐるぐると動かしていくだけ。だんだん大きく円を描くようにして、前頭部や側頭部、後頭部もしっかり刺激しましょう。
頭皮の血行とリンパの流れがよくなることで頭がすっきりして、美髪にも効果ありですよ。
⑤耳の後ろをコロコロ刺激してほぐす
フェイスマッサージで耳の後ろまで?と意外に思うかもしれませんが、耳の後ろには耳介後部リンパ節というリンパの出口があります。
マッサージで頭皮のリンパを流した後は、このリンパ節に向かって老廃物を流してあげましょう。
ローラーを使って、耳の後ろのくぼんでいる部分をコロコロ刺激します。
このリンパは頭と顔、首、そして肩や喉へも影響するため、顔のむくみや肩こり、耳の不調、喉の痛みなどのケアにも。
顔のむくみを解消する「頭皮ほぐし」なんて使い方も!
しつこいむくみのなかには、顔のマッサージだけではなかなか改善しないケースも。
そんなときに試してほしいのが、美顔ローラーを使った頭皮ほぐしです。
顔の皮膚と頭皮はつながっており、互いに影響を及ぼします。そのため、頭皮の血行不良やむくみが顔のむくみの原因になっているケースもあるのです。
頭皮からリンパに働きかけるときは、後頭部にある後頭リンパ節を意識するといいでしょう。
後頭部に向かって一方向にローラーを動かしていき、頭皮全体をほぐしていきます。このとき、髪の毛がローラーに絡みやすいので、事前にブラッシングをして毛流れを整えておくといいでしょう。
効果を最大化する使い方は?
美顔ローラーは基本の使い方を意識して正しく使うことで効果を最大化しますが、専用ジェルの使用や入浴前後の使用、清潔な状態を保つことや時間を守ることなどほんのちょっとの工夫と意識で、手応えが変わります。
ひとつひとつは簡単なことですが、すべてを一度にやろうと思うと少し大変かもしれないので、まずはできることから確実に実践していきましょう。
専用のジェルは肌刺激を抑えられる:美顔ローラーは肌の上を滑らせて使うため、摩擦を減らすためにも専用ジェルの併用が効果的です。肌の乾燥対策だけでなく、美容成分入りであればスキンケア効果も期待できます。肌への優しさやスキンケア効果を実感する観点から専用のジェルも一緒に使うことがポイントです。
入浴中・入浴後の使用は効果を実感しやすい:体温が上がりリンパの流れも良い入浴中・入浴後は美顔ローラーを使うおすすめのタイミングです。体が温まっている状態は、マッサージ効果を期待しやすくなります。
美顔ローラーは定期的に洗って清潔な状態を保つ:美顔ローラーは肌に直接使用するため、定期的に洗って清潔な状態での保管・使用を推奨します。「防水機能」付きなら、こまめな水洗いも可能です。
1回数分を目安に行う:1回数分を目安に使用時間を守って使いましょう。効果を実感するために長く時間をかけて使用するのは逆効果になります。美顔ローラーは指定された時間内で優しく丁寧にお手入れを行うことが大切です。
美顔ローラーは基本の使い方を守ったうえで、いくつかのポイントを取り入れることで、より変化を実感できるようになります。
専用のジェルは肌刺激を抑えられる
美顔ローラーは肌の上を直接滑らせて使用するもの。そのため、肌への摩擦刺激はどうしてもゼロにはできません。
摩擦を最小限にして美顔ローラーの効果を高めるには、専用のジェルを使用するのがおすすめです。
ジェルを使えば肌の乾燥も防げますし、美容成分入りならスキンケア効果を高めることもできるでしょう。
また、EMSやマイクロカレントは水分を通して肌に伝わるため、これらの機能がついた美顔ローラーを使用するなら、専用ジェルは必須です。
美顔ローラーを購入する際は、ぜひ一緒にジェルを購入してくださいね。
入浴中・入浴後の使用は効果を実感しやすい
入浴中や入浴後は体温が上がって血流もよくなり、リンパも流れやすい状態です。
また、肌もやわらかくなっているため、この状態で美顔ローラーを使えば、より効果を実感できるでしょう。ただし、お風呂場で使用する場合、耐水性や防水機能は必須です。
防水機能がない場合は、蒸しタオルなどでケアしたいパーツを温め、化粧水や乳液をつかって肌をうるおし、やわらかくしてから使うといいでしょう。
入浴中ほどではありませんが、何もしていない状態で美顔ローラーを使うよりは高い効果を期待できます。
美顔ローラーは定期的に洗って清潔な状態を保つ
美顔ローラーは肌に直接使うものなので、清潔な状態をキープしましょう。
皮脂やメイクなどの油汚れや水垢、サビ、ほこりなどがついた状態で使用すると、思わぬ肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があります。
防水機能がついているなら、使用のたびに水洗いするのが理想です。毎回洗えない場合でも、週に1回は丸洗いするといいでしょう。
防水機能がない場合は、使用後に乾いたティッシュや布で綺麗に拭くようにしてください。
1回数分を目安に行う
繰り返しになりますが、美顔ローラーは優しく丁寧に、が鉄則。ですが、丁寧にやるあまり、時間をかけすぎるのもNGです。
美顔ローラーを転がすのは、1回に数分程度で十分。それ以上時間をかけると、肌との摩擦が大きくなって刺激を与えてしまったり、コラーゲンやエラスチンなどの線維組織を傷つけてしまったりする可能性があります。
美顔ローラーはダラダラと転がすよりも、意識して短い時間丁寧に転がすのが一番効果的なのです。
美顔ローラーの効果を高めるためすべきこと
美顔ローラーはコツコツ使うことで手応えを感じていくことができますが、小顔に効果的なマッサージ・エクササイズや、普段の生活を見直して肌の土台をしっかり整えることによって、さらに高い効果を期待することができます。
日常生活の癖や睡眠習慣正しく改善し、肌が喜ぶ生活習慣を取り入れましょう。
特別な道具がなくても簡単にできるマッサージ・エクササイズや、生活習慣の見直しで根本から改善を目指すことで、美顔ローラーの効果をより実感しやすくなります。
小顔に効果的なマッサージ・エクササイズ
美顔ローラーの効果を高めるために、美顔ローラーの使用とあわせて簡単なエクササイズとリンパマッサージもおすすめします。
エクササイズで表情筋を積極的に鍛えることで、頬のたるみに効率的にアプローチでき、すっきりしたフェイスラインを手に入れられるでしょう。
マッサージは美顔ローラーの使用前がおすすめ。あらかじめリンパを流しておくことで、美顔ローラーの効果を底上げしてくれます。
頬のたるみをケアするエクササイズ
頬のたるみを取って小顔にするエクササイズはいくつかありますが、今回は手軽にすぐできる方法を紹介します。
①割り箸の真ん中辺りを前歯でくわえる
②そのままニコっと笑うように口角を上げ、5秒キープ。口角の位置が割り箸より下がらないように注意。
③力を抜いて10秒リラックスする
④②と③を5回ほど繰り返す。
慣れていないと表情筋に痛みを感じることがあります。回数は様子を見ながら調整し、少しずつ増やせるといいでしょう。
リンパの流れを良くするマッサージ
顔まわりの重要なリンパ節は、主に耳下腺、顎下腺、鎖骨の3つ。
リンパマッサージをするときは、顔の中央から左右の耳下腺と顎下線へと流し、そのまま首から鎖骨まで持っていくのが基本です。さらに手軽なのは、以下の耳たぶを刺激する方法です。
①両方の耳たぶを軽くつまむ(痛くない程度に優しく)
②前方に5回、後方に5回、ゆっくり回す
③人差し指・中指・薬指の3本を使って、耳下腺から顎下腺、鎖骨へと流す
耳たぶを刺激することで、肌への摩擦刺激を最小限にできる方法です。美顔ローラーを使う前だけではなく、気が付いたときに軽くササっとやれば、眼精疲労や肩コリの改善も期待できますよ。
生活習慣の見直し
肌は生活習慣の影響をわかりやすく反映します。生活習慣が整っていれば肌は調子がよく、生活習慣が乱れればたちどころに調子を崩すでしょう。
何かと忙しい現代人は、意識しないとすぐに生活習慣が乱れてしまいます。その状態で美顔ローラーを使っても、効果はよくて一時的。
美顔ローラーの効果を高めつつ、その効果を持続させるためにも、普段の生活において「パソコン・スマートフォンなどは使いすぎない」「正しい食生活を送る」「ストレスを溜めない」「睡眠時間の確保・睡眠の質を高める」を意識して見直しをするようにしてみてください。
時間がかかっても、確実に変化が表れますよ。
パソコン・スマートフォンなどは使いすぎない
パソコンやスマートフォンを使っているとき、目線は自然と斜め下へと向かいます。当然、顔も斜め下に向きますね。
この状態が長時間続くと、重力によって皮膚の脂肪がたるむリスクを高めてしまいます。
また、背中を丸めた悪い姿勢のまま長い時間スマートフォンやパソコンを眺めていると、リンパの流れや血流も悪くなり、老廃物が溜まることに……。
せっかく美顔ローラーでたるみやむくみをケアしても、これでは意味がありません。普段から姿勢をよくすることを意識し、パソコンやスマートフォンを使いすぎないように意識することが大切です。
正しい食生活を送る
私たちの体は毎日の食事から作られています。健康も美容も、バランスのいい食事がなくては成り立ちません。
まず意識したいのは、毎日3食しっかり摂ること。続いて、栄養バランスです。和食をメインとした一汁三菜を意識すると、比較的バランスが整いやすいでしょう。
一品ものや洋食は、栄養バランスが崩れやすいうえに脂質が増えがちになるので、頻繁に食べるのはやめましょう。
どうしても難しい場合は、サプリメントに頼るという手も。ただし、サプリメントはあくまでもサポートアイテム。理想は食事からの栄養摂取であることを忘れないでくださいね。
ストレスを溜めない
ストレスは美肌の大敵。ストレスが溜まると体が緊張状態になり、血流やリンパの流れが悪くなります。
また、胃腸など内臓の働きにも不調を起こしやすく、その不調が肌に表れることも。ストレスを放置することで、肌トラブルのリスクがあがり、老け見えしやすくなってしまうのです。
少しでもストレスが溜まっているなと感じたら、それは発散が必要なサイン。
音楽を聞いたりカラオケに行ったり、美味しいものを食べたり、自分なりにストレスを発散する方法を見つけて、体に不調が表れる前に発散するようにしましょう。
睡眠時間の確保・睡眠の質を高める
睡眠はどんなケアにも勝ると言われています。というのも、肌の修復・再生は眠っている間に行われるから。
若々しい美肌をキープするためには、質の高い睡眠を十分にとることが欠かせません。
肌の修復を行う成長ホルモンは22時~2時の間に分泌されるので、毎日0時には眠くなくても布団に入るようにしましょう。
また、眠る前にスマートフォンやテレビ、パソコンを見すぎるのは厳禁です。質の高い睡眠をたっぷりとれば、美肌だけではなく心身の健康の向上にも効果的ですよ。
※監修者は「美顔ローラー」について監修をおこなっています。
※掲載商品は選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている内容・商品説明をご確認ください。
※本記事における「浸透」とは角質層までのことをさします。
※「ノンコメドジェニックテスト済み」はすべての人にニキビが発生しないということではありません。
※本記事でいう「美白」とはメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐことをさします。
※本記事でいう「エイジングケア」とは年齢に応じたケアのことをさします。
※本記事における「リフトアップ」とは、下から上に引き上げるお手入れのことを指します。
薬機法管理者・コスメ薬機法管理者
薬機法管理者、コスメ薬機法管理者資格を有するTOPICS編集者。大学卒業後、編集プロダクション勤務。アトピー、脂漏性皮膚炎、酒さでひどい肌荒れに悩んだ経験から美容にハマる。調理師免許、ソムリエ資格も所持し、体のなかと外の両方から美しくなることを追求。