『honto(ホント)』はハイブリッド型総合書店と銘打った書籍全般のサービス。電子書籍の配信はもちろん、丸善・ジュンク堂などの大型書店と連携して幅広いサービスを提供しています。
本記事では『honto』の特徴やメリット、デメリット、『honto』にしかない独自サービスをご紹介。『honto』の使い方から会員登録、退会方法まで丸ごと解説しています。
電子書籍ストア『honto』の特徴・使い方 メリット・デメリット・独自機能を徹底解説
最終更新日:2021年12月02日
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『honto』の特徴は?
- 電子書籍と紙の本両方を購入できる
- 大型書店と連携しているので在庫切れの本も見つかりやすい
- 取り扱う作品数は72万冊以上
これらの特徴についてそれぞれ説明していきます。
電子書籍と紙の本両方を購入できる
『honto』は実店舗と連携していることで、取り扱っている作品は電子書籍のみならず、紙の本も対象です! 気になっている紙の本は丸善・ジュンク堂で取り置きしてもらうこともできます。
紙の本も持ちたいけれど、出かけるのに荷物を増やしたくない……という場合も自宅には紙の本、外出先ではスマホやタブレットから電子書籍という使い分けも可能です。
大型書店と連携・在庫切れの本も見つかりやすい
『honto』は丸善・ジュンク堂・文教堂などの書店と連携してサービスを提供しており、連携している店舗の数は合わせて216店舗(2021年11月時点)。
連携している店舗それぞれが大型店舗なので、希少本や在庫切れになった本も見つかりやすいところが最大の特徴のひとつです。
取り扱う作品は72万冊以上
『honto』では大型書店が提携しているということもあり、2016年には取り扱い作品数が30万冊から72万冊と大幅に増加しました。最新の冊数についての情報更新はないのですが、名の通った書店が複数かかわり続けている以上、冊数が大幅に減少しているとは考えづらいです。
運営会社の大日本印刷株式会社は一部上場企業でもあるので、今後も安定したサービスを続けていくことが予想されます。
『honto』と他社電子書籍サービスを比較
『honto』 | 『ebookjapan』 | 『コミックシーモア』 | |
---|---|---|---|
累計冊数 | 非公開(※) | 74万冊以上 | 84万冊 |
無料作品 | 19,800冊 | 5,000冊以上 | 13,000冊以上 |
コンテンツ | 漫画・小説・経済・実用・ノンフィクションなど | 漫画・小説・雑誌・アダルト | 漫画・小説・雑誌・アダルト・オリジナル作品など |
利用可能なポイント | hontoポイント | Tポイント | 楽天ポイント |
運営 | 大日本印刷株式会社 | ヤフー株式会社 | エヌ・ティ・ティ・ソルマーレ株式会社 |
漫画をメインに取り揃えている他社と比べると、『honto』では明らかにジャンルの幅が広めで実店舗と連携している強みが出ていますね!
これらを踏まえて『honto』を利用するメリットを紹介します。
『honto』のメリット
- 書店ならではの独自機能が充実している
- 割引やクーポンが充実している
- 1度購入した電子書籍は半永久的にダウンロードできる
これら3つのメリットについてひとつずつ説明します。
書店ならではの独自機能が充実している
『honto』は一部の作品の立ち読み(もとい、試し読み)をすることが可能です。冒頭の約10ページ前後という制限はありますが、実際の書店で立ち読みするのとほぼ変わらない感覚で作品の内容を確認することができます。
他にもおすすめの本を選んでくれる機能や、読んでいる最中に使える便利な機能も。詳細は『honto』で本を読む方法で説明します。
割引やクーポンが充実している
『honto』では会員登録したばかりのユーザーだけではなく、長年使っているユーザーにとってもお得な割引やクーポンが充実しています。
新規会員は、なんと対象の電子書籍を50%割引で購入できるクーポンがもらえます。
クーポンは1人につき1枚までで、割引金額は最大5,000円分までである点に注意が必要です。
終了時期は明言されていないので、いつキャンペーンが終了するかはわかりません。登録したらなるべく早い段階でまとめ買いすることをおすすめします。
さらに見逃せないのが『読割50(よみわり50)』という割引サービス。
『hontoネットストア』や丸善・ジュンク堂・文教堂の提携書店で紙の本を購入すると、該当作品の電子書籍を50%OFF(=半額)で購入できるサービスです。
期間は紙の本を購入してから5年間。購入した段階で電子書籍が発売されていない場合は、電子書籍が発売された時点から5年間半額で購入することができます。
他にも定期的に割引クーポンが配布されたりキャンペーンが開催されたりします。サイト内の情報をこまめにチェックすると、電子書籍・紙の本問わず、かなりお得に本を購入することができます。
1度購入した電子書籍は半永久的にダウンロードできる
『honto』には1度購入した電子書籍のダウンロード期限が設けられていません。
購入した本はクラウド上に保存されており、その時の状況に合わせて好きなタイミングでダウンロード・アンインストールすることができます。端末を変えたり機種変更をしたりしても、ログインすれば好きな時に好きな本を取り出すことが可能です。
『honto』のデメリット
- サイトやアプリの動作がやや重い
- 連携する実店舗がない地域はやや不便
- 配送に時間がかかる
- 3,000円以下で配送料がかかる
便利な機能の多い『honto』ですが、思いがけない落とし穴も。ここからは『honto』のデメリットについても説明していきます。
サイトやアプリの動作がやや重い
作品のダウンロード中・作品を読むときなど、随所で「動作が重い」と感じる人が多いようです。iOS・Androidのアプリレビューでも散見されるので、気になる人にとってはデメリットになりそうです。
筆者個人の感覚ですが、1冊ずつのダウンロード・閲覧についてはそこまで気にならないレベルでした。ページ数の多い本や大量の本を1度に入れようとすると動作が重くなることも考えられます。
連携する実店舗がない地域はやや不便
前述したとおり、連携している書店の数は216店舗(2021年11月時点)。全国だと33都道府県(+台湾に1店舗)に限られるので、地域によってはそもそも対象の書店がないため、住んでいる場所によっては『honto』を使うことのメリットが感じづらいでしょう。
紙の本の配送に時間がかかる
『honto』では遠方に住む人のために、電子書籍だけではなく『本の通販ストア』も展開しています。
ただ、通販最大手のひとつである『Amazon』や『楽天』などに比べると、注文から受け取りまでに平均時間がかかってしまいます(地域によって異なります)。
複数の本をまとめて注文するときは注意!
『honto』では「24時間」「1~3日」「7~21日」といった発送可能日の出荷目安が、それぞれの本に表記されており、いつ頃に本が届くのか想定することできます。
ただ出荷目安が異なる本を同時に注文した場合、より遅い出荷目安にあわせて発送されるため、複数の本をまとめて注文する際は注意が必要です。
例えば出荷目安が「24時間」と「7~21日」本を同時に注文した場合、出荷目安が遅い「7~21日」に本がまとめて発送されるので、1冊だけなら「24時間」で発送されていた本の到着が遅れます。
そのため本を出荷目安どおりに受け取りたい場合は、出荷目安が異なる本を別々に注文しましょう。発送可能日の出荷目安に関する詳細はヘルプページを参照してください。
紙の本は税込3,000円未満で配送料がかかる
『本の通販ストア』では3,000円(税込)未満の注文では330円(税込)の配送料がかかります。
数冊だけ購入する場合や割引やクーポンなどを利用して購入する際に3,000円(税込)を下回る場合は、ほかに欲しい本がないか確認し、できるだけ配送料がかからないようにまとめて注文することをおすすめします。
『honto』利用がおすすめの人
以上の特徴やメリット・デメリットから、『honto』を利用することをおすすめしたい人はこのような人たちです。
- 電子書籍と紙の本両方を利用する人
- 幅広いジャンルで本を読みたい人
- 連携している書店が比較的近くにある人
『honto』は、電子書籍と紙の本をシーンごとに使い分ける人にとってかゆいところに手が届くサービスです。漫画も小説・実用書も……と、たくさんの本を読みたい人には特におすすめできるサービスと言えます。
さらに自宅や職場の近くなどの通いやすい場所に『honto』と連携している書店がある場合は、より恩恵を受けやすくなります。
『honto』はアプリ・ブラウザ問わずに使える
『honto』で購入した電子書籍は
・WindowsやMacのPC
・iPhone各種/iPad各種
・Android各種/他スマートフォンやタブレット
以上の端末で読むことができます。1つのアカウントにつきデバイス5台まで共有が可能です。Amazonの『kindle』のような専用端末は存在しませんが、ブラウザ・アプリいずれか好きな方法を選ぶことができます。
『honto』の会員登録方法
『honto』の利用には無料会員登録が必要です。
会員登録するには、メールアドレスを入力して登録・他サイトIDを利用してログインの2通りがあります。ログインに使えるサイトは『LINE』『Yahoo!』『Facebook』『Google』『ブクログ』の5サイトです。
また、旧サイトである『丸善&ジュンク堂ネットストア』『jbook』『bk1』を利用していた場合は、新規会員登録ページから会員情報の引き継ぎを行うことができます。
登録の流れはスマホ・PCともに一緒ですが、今回はスマホのブラウザから退会する方法をご紹介します。
これで会員登録は完了です。
続けてアプリをダウンロードしてログインすれば、読書がさらに快適になりますよ!
『honto』で本を読む方法
まずは立ち読みから(作品の試し読み)
ブラウザのページから気になる作品の「立ち読み」を選択することでアプリに移動し、作品を試し読みすることができます。
ブックツリーでおすすめ作品が表示される
「ブックツリー」では、本の知識に長けた専門家や著名な作家など700人以上の方々が「ブックキュレーター」としておすすめする本をピックアップしています。
「どれから読もうかな」「たくさんありすぎて迷う」という場合は、ブックツリーからジャンルや気分を選択することで今の自分に合ったおすすめの本に出合いやすくなります。
マーカー機能・辞書機能
小説や実用書など、文字がメインの本にはマーカーで印をつけることができます。
文章内の文字を長押しすると範囲が選択できるので、その後マーカーを選ぶとあたかも書き込んだかのような印がつけられます。
マーカーを付けた場所は別途一覧表示できるので、しおりよりもより印象的なセリフやシーンを振り返りやすくて便利です。また実用書の場合は、勉強で覚えたいポイントにマーカーを付けて読み返すという使い方もできます。
また、選択した言葉の意味をその場で調べる辞書機能も付いているので、わからない言葉をその都度調べながら快適に読み進めることもできます!
『honto』の使い方
『honto』で本を購入する方法
電子書籍と紙の本を購入する流れは基本的に同じです。本記事では電子書籍を購入する流れについて説明します。
目当ての本をすぐに購入する場合は、本をカートに入れた直後に表示される「カートを見る」を選択して③から進んでください。
紙の本を購入する場合は、「配送で受け取る」「店舗で受け取る」のいずれかから受け取り方法を選択できます。「配送」を選択した場合は併せて郵便番号・住所・電話番号を入力してください。
④~⑥までは同じ画面なので、そのままスクロールします。
紙の本の購入で「配送で受け取る」を選択した場合は、配送手段に「宅配便指定」を選択することができます。指定がない場合はそのまま次に進んでください。
こちらで購入完了です!
電子書籍は続けて、アプリへ本をダウンロードすることができます。
『honto』で使える支払方法
電子書籍 | 紙の本 |
---|---|
クレジットカード キャリア決済 WebMoney BitCash リクルートかんたん支払い LINE Pay 図書カードNEXT hontoポイント・クーポン | クレジットカード コンビニ支払い Mobile Edy・モバイルSuica 代金引換 図書カードNEXT hontoポイント・クーポン |
支払い方法は電子書籍・紙の本いずれかによって少し異なります。
ワンステップ購入
ワンステップ購入では、カートを通さずに電子書籍を購入することができます。あらかじめクレジットカードを登録することにより、ボタンひとつで素早く目当ての電子書籍を読むことが可能です。
万が一間違えて購入してしまった場合も、完了ページや購入履歴の詳細からキャンセルもできます。
ただし、ワンステップ購入ではポイントやクーポンを使うことができず、仮に割引の対象であっても定価での購入になってしまう点には注意が必要です。
紙の本を店舗で受け取る
先述したとおり、サイトからあらかじめ近くの店舗を指定しておくことで取り置きのような感覚で本を購入することができます。
対象店舗は丸善とジュンク堂のみではありますが、都合の良いタイミングで目当ての本をすぐ受け取ることができるのは嬉しいサービスですね。
『honto』ポイントで本の購入がもっとお得に
『honto』で使用される『honto』ポイントは電子書籍だけではなく、本の通販・各提携店舗でも共通です。ポイントを貯めるだけではなく、ポイントの使用も共通です。
各サービスごとに貯まるポイント数
本の通販・電子書籍 | 各提携店舗 |
---|---|
100円(税抜)ごとに1ポイント | 200円(税抜)ごとに1ポイント※ |
ポイントの有効期限は、ポイント獲得日の翌月を起点とした1年間です。キャンペーン中に得たポイントは有効期限が短くなる場合もあるので注意が必要です。
『honto』ポイントの購入も可能(hontoポイントチャージ用チケット)
『honto』ポイントは、プリペイド方式のチケットによってチャージすることも可能です。購入した金額+5%分のhontoポイントを貯めることができます。
例えば1,000円分をチャージすれば1,050ポイント、5,000円分のチャージなら5,250ポイントが貯まる仕様です。貯めたポイントは買い物をした時と同様、電子書籍・本の通販・提携店舗のいずれでも使用可能です。
取り扱っている場所が提携店舗の一部であること、支払方法が現金のみであることに注意が必要です。
『honto』ポイントを貯める他の方法(あしあと抽選)
会員登録後、Myページに表示されているキャンペーン項目の中に「あしあと抽選ポイント」というものがあります。1日1回タップするだけで、抽選で最大200ポイントがもらえるというものです。
1等が200ポイント・2等が2ポイントと、一見すれば多くはないポイント数。ですがマイページを確認するついでにタップするだけなので、少なくとも損になることはありません。
他にも期間限定でポイントが何倍ももらえるキャンペーンを開催しています。ほしい電子書籍や本が対象になっているか定期的に確認してみましょう!
『honto』を退会する方法
『honto』は退会した後、これまで購入した電子書籍を読むことができなくなってしまいます。再ダウンロードもできません。
また、注文している紙の本が出荷前だったり代金の未払いがあったりする場合も退会手続きができない点に注意が必要です。
退会方法の流れはスマホ・PCともに一緒ですが、今回はスマホのブラウザから退会する方法をご紹介します。
こちらの画面が出たら退会手続きは完了です。
『honto』で充実した読書ライフを!
『honto』は電子書籍にとどまらず、紙の本を定期的に購入する人には特にうれしいサービスが揃っています。丸善・ジュンク堂・啓林堂といった大型書店と連携していることで目当ての本が見つかりやすく、紙の本の取り寄せも簡単。
電子書籍もただ読むだけではなく、読書がもっと楽しくなるような便利な機能が揃っています。ジャンルを問わず幅広く本を読む人ほど満足度が高いため「ハイブリッド型総合書店」という名前にふさわしいともいえるでしょう。
ぜひ『honto』で、新しい読書体験をしてみてください!
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