屋内外の明るさを気にせず手軽に読書を楽しめる電子書籍は、利用者が続々と増えている注目のサービスです。電子書籍の買い方・読み方がわからず、なかなか手を出せずにいる人も多いのでは?
当記事では、「電子書籍をどのように買うのか」「作品を読むには何をすればいいのか」など、基本的な使い方を紹介します。
さらに「電子書籍リーダー(専用端末)を用意すべきか」悩んでいる人に向けて、端末同士の比較情報もまとめました。ぜひ参考にしてください。
※本記事での料金は基本的に税込価格を記載しています。

電子書籍とは
電子書籍とは、スマホやタブレット・PCなどの電子機器(端末)を使って読むデータ化した書籍のことを言います。本(紙書籍)と比べて、「お店に買いに行く手間」や「何冊も持ち運ぶ負担」などを軽減できます。ほかにも「しおり」を挟んだり「メモ」を書き込んだりと、紙書籍のように扱えるのがポイント。
「インターネット環境が必須」と思いがちですが、ダウンロード機能を使えば、オフラインでも読書を楽しめます。端末(スマホやタブレット・PC)さえあれば、いつでも気軽に読書を始められるのが電子書籍の魅力です。
ただ、故障や充電切れなど端末自体にトラブルが発生すると、電子書籍は読めなくなってしまうので注意しましょう。ちなみに、電子書籍には「電子ブック」「デジタルブック」「Eブック」など、さまざまな呼び名もあります。
電子書籍の買い方|ストアを使うのが基本
電子書籍は、ネット回線を必要とする「オンライン書店(電子書籍ストア)」を使います。電子書籍の買い方は、『Amazon』や『楽天市場』などでネットショッピングするのと変わりません。
電子書籍の買い方・主な流れ
- 1.電子書籍ストアを見つける
- 2.電子書籍ストアの無料会員に登録
- 3.作品を電子書籍ストアの画面指示に沿って購入
- 4.決済が完了したら各端末のビューアーで閲覧開始
無料の会員登録を済ませたあと、好きな作品を購入すると決済完了とともに閲覧可能になります。一部の電子書籍は「無料立ち読み」や「無料作品」として配信されているのも特徴。
デジタルコンテンツである電子書籍は、購入後の返品・交換を受け付けていないストアが大半です。好みの電子書籍ストアに巡り合うまでは、無料立ち読みや無料作品を活用して使用感を確認しておくとよいでしょう。
ビューアーとは?
ビューアーとは、電子書籍を読むために使用する専用ソフトです。ページをめくる・しおりを挟む・文字を拡大または縮小するなどの機能を備えています。
webブラウザから閲覧する場合はストリーミングで配信されるケースが多いため、利用者側が特別な設定を行なうケースは滅多にありません。ブラウザ以外から閲覧する場合は、専用アプリのダウンロードもしくは電子書籍リーダーの準備が必要です。
おすすめの電子書籍ストア5選
電子書籍ストアにも、さまざまなサービス会社が存在しており、それぞれキャンペーン情報・累計冊数・無料冊数・支払い方法などが異なります。その中でも、おすすめしたい5つの電子書籍ストアをまとめました。
キャンペーン情報 | 累計冊数 | 無料冊数 | 支払方法 | |
---|---|---|---|---|
Amebaマンガ | 好きなマンガどれでも100冊まで最大半額クーポン | 40万冊以上 | 4,000冊以上 | クレジットカード/キャリア決済/電子マネー/スマホ決済/その他 |
まんが王国 | 毎日最大50%還元 | 非公開 | 3,000冊以上 | クレジットカード/キャリア決済/電子マネー/スマホ決済/その他 |
ebookjapan | 最大半額クーポン6枚 (1購入につき・最大500円まで) |
74万冊以上 | 5,000冊以上 | クレジットカード/キャリア決済/電子マネー/その他 [詳しい情報を確認する] |
BookLive! | 50%OFFクーポン (初回限定) |
125万冊以上 | 10,000冊以上 | クレジットカード/キャリア決済/電子マネー/スマホ決済/その他 [詳しい情報を確認する] |
honto | 対象作品50%OFF(初回限定) | 72万点以上 | 18,000冊以上 | クレジットカード/キャリア決済/電子マネー/スマホ決済/その他 |
電子書籍ストアには、マンガ配信に特化している場所もあれば、小説や雑誌など別ジャンルを幅広くカバーししている場所があります。どのような電子書籍を求めているのかによって、使い勝手や満足度が変わるため、登録前に十分な比較・検討をしておくのがおすすめです。
こんな人におすすめ
- マンガをまとめて一括購入したいと考えている人は『Amebaマンガ』(※)
- マンガだけをシンプルに安く楽しみたい人には『まんが王国』
- ハーレクイン(ラブロマンス)小説が好きな人には『ebookjapan』
- マンガのほかに生活・仕事に役立つ書籍も読みたい人には『BookLive!』
- 電子書籍・紙書籍どちらも同じネットショップで購入したい人には『honto』
※初回登録後の1回限り
『Amebaマンガ』は、割引キャンペーン・クーポンの内容が印象的な電子書籍ストアです。少しでも安く多くのマンガを楽しみたい方に向いています。
『まんが王国』では、雑誌や小説などのジャンルを扱っておらず、マンガだけをシンプルに楽しめるのが特徴。メンズコミックや恋愛コミック誌であれば、月額500円から読み放題で楽しめます。
『ebookjapan』では、電子書籍で見かけることが少ない「ハーレクイン(ラブロマンス)」小説を取り扱っています。『Yahoo! JAPAN』系列のサービスなので、PayPayやTポイントを日頃から貯めて・使っている人におすすめです。
『BookLive!』はマンガ以外にも女性誌が豊富で『三省堂書店』とも連携中。紙書籍もネットで購入できるハイブリッド型総合書店『honto』では無料作品が18,000冊以上と充実しています。
電子書籍ストアの選び方
電子書籍ストアは、上記5つのほかにも当記事で紹介しきれないほど多く存在しています。初めての電子書籍ともなれば、「何を基準に選んだらよいのかわからない」という方も多いはず。
電子書籍ストアを選びで悩んだときは、下記6つのポイントをチェックしていくと絞り込みやすくなります。
選ぶときの注目ポイント
- 読みたいジャンル・作品の配信状況
- 選択できる支払い方法の種類
- キャンペーンやクーポンの配信頻度・内容の濃さ
- 使いやすい仕組み・機能の充実さ
- 電子書籍を超えた別サービスとの連携
- 運営会社の信頼性・サービス終了のリスク
Check1.読みたいと思えるジャンル・作品があるのか
電子書籍ストアへの満足度を高めるためには、配信している作品・ジャンルの確認が必須です。「読みたい・読んでみたい」と思える作品があるのか、全体に軽く目を通しておきましょう。
Check2.使える支払方法がそろっているのか
クレジットカードを持っていれば、多くの電子書籍ストアは問題なく利用できます。ただし、クレジットカードを持っていない人は、その他に「どのような支払方法を選択できるのか」を確認する必要があります。
クレジットカード以外の支払い方法にはキャリア決済や電子マネーなどがありますが、電子書籍ストアごとに細かい条件があるので注意が必要です。
Check3.キャンペーン・クーポンの充実度は高いのか
とにかく安く読みたいときは、キャンペーン・クーポンの存在が欠かせません。割引・還元率の高さはもちろん、配信頻度が多いほど「使い勝手がよい」と感じやすい傾向にあります。
登録無料のケースが多いので、キャンペーン・クーポンの配信タイミングにあわせて各電子書籍ストアを使い分けるのもおすすめです。
Check4.ビューアーが使いやすく、便利機能も充実しているのか
「しおり・マーカー・読み上げ」などの便利機能は、配信している電子書籍ストアによって異なります。同じ電子書籍ストアでも端末によって差があることも多いので、対応端末・OS情報も確認しておきましょう。
Check5.電子書籍のほかにも使えるサービスがあるのか
電子書籍ストアの中には、『U-NEXT』『FODプレミアム』のように動画配信サービス(見放題)と連携しているタイプも存在しています。どちらも電子書籍の購入でポイント還元率をアップしているのが魅力。
「動画配信サービスも気になっている」という方は、ぜひチェックしてみてください。
Check6.サービスが終了するリスクは低いか
登録後にサービスが終了してしまえば、アカウント情報はもちろん、購入した作品データも消失します。購入した作品が多いほど損失も大きくなるため、長く使い込む場合は運営情報も確認しておきましょう。
「どこなら100%安心」という確証はありませんが、名の知れた運営会社であるほど信頼度は高まるので、一つの目安程度に把握しておくのがおすすめです。
電子書籍を「買う・読む」方法は主に3つ
同じ電子書籍ストアでも、電子書籍を「買う・読む」方法は大きく3種類あります。
電子書籍ストアの使い方3つ
- 「ブラウザを使ってweb上の電子書籍ストア」にアクセスする
- 「専用アプリ内にある電子書籍ストア」にアクセスする
- 「電子書籍リーダー内にある電子書籍ストア」にアクセスする
それぞれ「購入できる作品」や「選択できる支払い方法」が異なるため注意しましょう。どこのサービスを使うのかによっても差があるので、登録する前に確認しておくと安心です。
webサイト(ブラウザ)を使う
「スマホ・タブレット・PC」どの端末からも利用できるのが、webサイト(ブラウザ)を使った購入方法です。電子書籍ストアによって対応している「端末・OS・ブラウザ」に差はありますが、よほど古いバージョンでなければ、だれもが気軽に利用できます。
ただ、スムーズな動作環境を確保するためにも、対応する端末・OS・ブラウザの情報は、登録前に確認しておきましょう。
専用アプリを使う
一部の電子書籍ストアでは、スマホ版・PC版とそれぞれ専用アプリを配信しています。アプリ限定機能を搭載しているケースが多く、人によってはwebサイト(ブラウザ)よりも使いやすいと感じることもあるでしょう。
ただ、どこの電子書籍ストアもスマホ版とPC版、2タイプのアプリを必ず配信しているとは限りません。同じスマホ版でも「Android端末とiOS端末で違う要素」があったり、PC版だと「Windowsには対応しているけどMacは非対応」だったりと、さまざまなケースがあります。
電子書籍リーダーを使う
電子書籍リーダー(専用端末)からも電子書籍を購入したり、読んだりできます。
ただし、作品を購入できるのは、ストアに対応している電子書籍リーダーのみ。例を挙げると『Kindle』『楽天ブックス(楽天Kobo)』などが該当します。
電子書籍リーダーの詳しい情報については、記事後半の<電子書籍リーダーは持っていると便利?>で解説します。
電子書籍の支払い方法|クレカ以外でも使える
電子書籍ストアによって、クレジットカード以外にもスマホ決済や電子マネーなど、さまざまな支払い方法が用意されています。クレジットカードを持っていない人でも、気軽に利用できるのが魅力です。
電子書籍ストアに対応しているポイントを使えば、通常価格よりも安く入手できるのも特徴。ポイントの貯め方や使い道もそれぞれ違うので、うまく活用していくとお得に利用できます。
例として、おすすめ5社の支払い方法をまとめてみましたので、参考にしてみてください。
Amebaマンガ | Ameba共通コイン/マンガコイン(Amebaマンガ内通貨)/クレジットカード/キャリア決済/PayPay/LINE Pay |
---|---|
まんが王国 | クレジットカード/キャリア決済 (クレジットカード/キャリア決済/WebMoney/楽天ペイ/LINE Pay/Apple Pay/Amazon Pay/atone(翌月コンビニ払い)/PayPay)(※) |
ebookjapan | Yahoo!ウォレット/クレジットカード/キャリア決済/WebMoney/BitCash/PayPay残高/Tポイント[詳しい情報を確認する] |
BookLive! | クレジットカード(一部のデビット・プリペイド式もOK)/LINE Pay/PayPay/楽天ペイ/WebMoney/BitCash/モバイルSuica/Edy/Google Pay/Tポイント/ブックライブポイント/三省堂書店 店頭決済サービス[詳しい情報を確認する] |
honto | クレジットカード/キャリア決済/WebMoney/BitCash/リクルートかんたん支払い/LINE Pay/図書カードNEXT/hontoポイント |
※まんがポイントの追加購入で使える支払い方法
支払い方法の適用条件に注意!
支払い方法の種類が多くても、作品ジャンルやプランによっては利用できないケースがあります。
たとえば『まんが王国』の場合、月額制のまんがポイントを購入するには「クレジットカード」「キャリア決済」しか使えません。しかし、まんがポイントを追加購入する場合のみ、その他の支払い方法が選択できます。
「購入したいのに使える支払い方法がない……」とならないよう、電子書籍ストアごとに詳しい適用条件を確認しておきましょう。
電子書籍の読み方|4つの端末で違う使用感
電子書籍は、「スマホ・タブレット・PC・電子書籍リーダー」と大きく4つの端末から閲覧できます。電子書籍を読む場所・時間に縛られずに、好きな端末で読めるのが魅力です。
各端末で使用感が少し異なるため、どの端末が使いやすいのかメリット・デメリットをまとめました。
スマホで読む
スマホで読むメリット
- コンパクトサイズで持ち運びしやすい
- 片手で操作できるから読みやすい
スマホで読むデメリット
- 画面が小さくて文字が見えにくい
- 普段使いしている端末だと充電の減りが早い
普段から持ち歩いている人が多いスマホは、電子書籍が読める「身近な端末」です。片手で操作できるコンパクトサイズなので、通勤中の電車内やトイレ休憩中など、わずかな時間でも気軽に楽しめる魅力があります。
ただ画面サイズが小さいため、作品によっては「読みにくい」と感じることもあるでしょう。スマホは電話やメールなど、別の用途で使う機会も多いため、充電の消耗スピードも気になります。
タブレットで読む
タブレットで読むメリット
- サイズ展開が豊富で、本に近いサイズで読める
- 画面が大きいのに、持ち運びにも優れている
タブレットで読むデメリット
- 片手で読むには重たくて操作しにくい
- ちょっとした時間だと取り出すのが少し面倒
スマホと比べて、タブレットはサイズ展開が豊富です。選び方次第では、紙書籍と同じサイズ感で読書を楽しめます。また、タブレットはどれも薄型なので、カバンに入れて持ち運ぶのにも便利。
ただ、片手操作となるとタブレット本体の重さや、大きさがデメリットとして目立ちます。大画面で楽しめる反面、カバンから取り出すこと自体が億劫に感じてしまう可能性も。電子書籍を読むためにタブレットを購入する場合は、慎重にサイズを選びましょう。
パソコン(PC)で読む
パソコンで読むメリット
- マウス操作で管理しやすい
- 画面が大きくて細かい部分も見やすい
パソコンで読むデメリット
- 精密機器なうえに、重たくて持ち運びしにくい
- 専用アプリに対応していないケースが多い
パソコンで電子書籍を読む場合、タッチ式でない限りマウスで操作します。パソコン操作に慣れている人であれば、指タッチよりもマウスクリックのほうが使いやすいと感じるケースもあるでしょう。画面が大きいため、細かい吹き出しも拡大せずに読み進められるのが魅力です。
ただ、精密機器なので持ち運びには専用ケースが必要になるほか、長時間移動となると荷物の重さにウンザリしてしまう可能性も。専用アプリを配信している電子書籍ストアも少ないため、スマホやタブレットと比べると使いにくさが出てきます。
電子書籍リーダー(専用端末)で読む
電子書籍リーダーで読むメリット
- 通知が鳴らず、読書だけに集中できる
- 読書環境に適した明るさ・大きさを確保できる
電子書籍リーダーで読むデメリット
- 端末を購入する手間・出費が発生する
- 電子書籍を読む以外の用途が少ない
電子書籍リーダーは、スマホやパソコンなどの端末と比べて、無駄な通知が一切ありません。読書だけに集中できるため、紙書籍のように扱えるのがポイント。さらに紙書籍にはない明るさ調節やブルーライトカットなど、読書タイムに適した環境を確保できます。
ただ、電子書籍リーダーは自ら購入する必要があるため、約5,000~1万円以上の初期投資が必要です。安易に購入できる価格ではないため、電子書籍リーダーを選ぶ手間と時間も発生してきます。電子書籍を読む頻度が少ない人からすると用途が狭いため、あえて用意するのは勿体ないと感じるケースもあるでしょう。
電子書籍リーダーは持っていると便利?
電子書籍リーダーは、電子書籍を読むことに特化しているため、ほかの端末と比べて便利です。ただ「お金と時間をかけてまで、電子書籍リーダーを用意するべきか」と悩む人も多いはず。
スマホやパソコンなどの端末と比べたとき、電子書籍リーダーはどれほどの魅力があるのか比較してみました。後半ではおすすめの電子書籍リーダーも載せているので、参考にしてみてください。
その他の端末と電子書籍リーダーの違い
その他の端末 | 電子書籍リーダー | |
---|---|---|
電子書籍を読む | 〇 | 〇 |
電子書籍を買う | 〇 | △ |
充電の持ち | △ | 〇 |
電子ペーパー | × | 〇 |
明るさ調節 | △ | 〇 |
モノクロ・カラー | 作品による | 端末による |
電子書籍を買う・読むまでの範囲であれば、その他の端末と大差ありません。電子書籍ストアと連携した端末でないと購入できないケースもあるため、その他の端末のほうが便利です。
しかし、充電の持ちや画面の明るさなどのを比較したとき、その他の端末よりも電子書籍リーダーが優位に立ちます。「目にやさしく、暗い場所でも読書を楽しめる」のが、電子書籍リーダーの主な特徴です。
電子書籍リーダーは、ブルーライトカットはもちろん、電子ペーパーによって視差ズレや屋内外の視認性を高めています。ほかにも明るさの調節・画面色の調節段階が多いのもポイント。
電子書籍リーダーがあれば場所・時間に縛られず、目に負担をかけない読書タイムを楽しめます。
電子ペーパーとは?
電子ペーパーとは、紙と同じくほぼ180度の反射型表示(外の光を反射して表示すること)ができるディスプレイを指します。
バックライトがないため、その他の端末と比べて目に対する負担が少なく、長い時間ずっと見ていても疲れにくいのが特徴です。身近なモノだと、スーパーや量販店などにある「電子棚札(商品名や価格を表示している札)」が該当します。
電子書籍リーダーの選び方
電子書籍リーダーを選ぶときのポイント
- 保存できるデータ容量
- カラー表示の有無
- 防水機能の有無
- 物理的なボタンの有無
- SDカードの差し込み口
電子書籍リーダーのデータ容量で悩んだときは、小説メインなら「4GB」、マンガをメインに読むのであれば「8GB」、とにかく読む量が多いときは「32GB」を目安に選びましょう。
万が一、データ容量が不足してもSDカードに保存できる端末であれば、電子書籍ストアに応じて容量拡大が可能です。
電子書籍リーダーの大半はモノクロ表示ですが、カラー表示できる端末も新しく登場しています。ページをめくるボタンがあるのかどうかの差も使用感に影響するため、タッチ式が苦手な人は十分に検討しましょう。
電子書籍リーダーのおすすめ商品
おすすめの電子書籍リーダーとして、『kindle』『楽天Kobo』のストアに対応した端末2つと、フルカラーで電子書籍が楽しめる端末1つを紹介します。「電子書籍リーダーとは何か」がイメージしやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
過去には電子書籍リーダー専用端末として、Sony(ソニー)の「Reader」やBookLive!(ブックライブ)の「BookLive!Reader Lideo」もありましたが、すでに脱退しています。サービス終了後も端末本体を販売しているwebサイトがありますが、電子書籍リーダーとして使用できないので注意しましょう。
Kindle Paperwhite(容量:8GB、サイズ:6.8インチ)
『Kindle』対応の電子書籍リーダー「Kindle Paperwhite」です。色調ライトや本体サイズ、ページ送り速度など、人気端末だった前モデルのリニューアル版として再登場しました。
Wi-Fiにつなげれば、辞書やWikipediaでの検索も可能。読書しながら気になることがあれば、Kindle Paperwhite1台で完結できます。
フル充電で約10時間の読書が楽しめるほか、水深0.25mの海水なら約3分も耐えられる、高い防水性能を備えているのも特徴。お風呂やプールなど、水の気になる場所でも気兼ねなく使えます。
Kobo Sage(容量:32GB、サイズ:8.0 インチ)
『楽天ブックス(楽天Kobo)』に対応した電子書籍リーダー「Kobo Sage」。別売りのタッチペン「Koboスタイラス」に対応しており、作品を読みながら自由に書き込めるのが特徴です。
ページめくりも従来のタップ&スワイプに加えて、ボタンでの操作も可能。手が濡れてうまく反応しないときでも、ボタンひとつでストレスなく読み進められます。ただ防水機能は「生活防水」にとどまるため、長時間の水没には注意が必要です。
BOOX Nova3 Color(容量:32GB、サイズ:7.8インチ)
SKT株式会社が販売する電子書籍リーダー「BOOX Nova3 Color」。モノクロ表示が基本とされていた電子書籍リーダーに4096色のカラー表示対応の端末が登場しました。
書き込むペン色も自由に変更できるほか、Google Playから『Kindle』『honto』『日経新聞電子版』など、各電子書籍ストアをダウンロードできます。複数の電子書籍ストアを、一つの電子書籍リーダー端末にまとめて管理したい人におすすめです。
Androidアプリへの共有機能も搭載しているため、TwitterやInstagramへ直接投稿できるのもポイント。ほかの電子書籍リーダーよりも端末の使い道が幅広く、シーンに合わせて長く愛用できる魅力があります。
電子書籍リーダーの使い方
電子書籍リーダーの細かい使い方は、購入する端末によって異なります。ここでは、共通する主な使い方のみを解説するので、購入を検討している人は目安として参考にしてください。
電子書籍リーダーの主な使い方
- 1.電子書籍リーダーに電源を入れる
- 2.アカウント情報の登録やWi-Fi接続など初期設定を行なう
- 3.読みたい作品をストアから選んで購入する
- 4.決済完了後に購入した作品を本棚から選択して読む
<シーン別>電子書籍の便利な活用例
シーン別に電子書籍の活用法・便利な使い方の例を紹介します。電子書籍を買うまでに、あと一歩踏み出せない人は、ぜひ参考にしてください。
急に暇な時間ができたとき
ちょっとした待ち時間や休憩時間で、何もすることがなくて困ったときに電子書籍が役立ちます。会員登録なしで「無料立ち読み」「無料作品」を閲覧できる電子書籍ストアが多いため、まだ使ったことがない人も軽い気持ちで始められるのがポイント。
すでに使ったことがある人でも、無料作品を日替わり更新している電子書籍ストアもあるので、飽きずに楽しめます。お気に入りの作品が見つかれば、作品ごとの購入も可能です。
外出先で子どもの機嫌が悪いとき
長時間のお出かけになると、子どもの機嫌が良くない時間も増えがち……。
電子書籍と聞くとマンガや小説など大人向けのイメージが強いですが、『honto』『絵本ナビ(EhonNavi)』などの電子書籍ストアでは子ども向けに児童書・絵本を配信しています。
サクッと検索するだけで、簡単に読み聞かせが可能。ほかの作品同様に無料版も配信されているので、今すぐにでも始められます。
勉強のために読書しているとき
仕事や勉強のために読書をしているときに便利なのが、指ひとつでメモやマーカーで印を残せることです。一度書き込むと「消せない」「黒く残って汚い」などの悩みが尽きないですが、電子書籍であれば簡単に元の状態に戻せます。
スクショ機能を使えば、消す前の状態を画像として保存できるほか、印刷すれば紙として残すことも可能。使い方次第では、紙書籍よりも効率よく情報を整理できます。
電子書籍のよくある質問(FAQ)
最後に、電子書籍を使うときに抱きやすい疑問・不安を解消します。「これってどうなの?」と思う項目があれば、ぜひ確認してみてください。
- 電子書籍のメリット・デメリットは?
- 電子書籍のメリットは、いつでもどこでも好きなときに本(電子書籍)を読めることです。端末から光が出るので暗闇でも読書を楽しめるほか、本を何冊も持ち運ぶ必要もありません。さらに、キャンペーン・クーポンを使えば紙書籍よりも安く購入できるのもポイント。
ただ、対応端末やネット環境が用意できないと、電子書籍は楽しめません。紙ならではの質感・使用感を好む人からすると物足りなさもあります。「どちらがよい」とは言い切れないので、シーンや用途に合わせて電子書籍と紙書籍を使い分けてみるのもおすすめです。
- 電子書籍は紙書籍の内容は同じなの?
- 電子書籍と紙書籍が完全に一致するとは限りません。挿絵の位置変更や解説・あとがきの省略、著作権によるページカットなど、さまざまなパターンがあります。具体的な違いは、作品によって異なるため注意しましょう。
- 電子書籍は端末が壊れたらデータも失うの?
- 電子書籍のデータは、ストアごとにアカウント情報で紐づいているので、端末の故障とともに完全消失するケースは滅多にありません。別端末で再ログインすれば、マイページやマイ本棚などから再度閲覧が可能です。ただし、個別で端末本体に保存していたデータは消失します。
- 電子書籍は海外でも飛行機の中でも読める?
- 読みたい電子書籍を日本国内でダウンロードしていれば(オフラインで読める状態)、海外でも飛行機の中でも読めます。また、海外からのアクセスに対応している電子書籍ストアであれば、オンラインでも作品の購入・読書も可能です。
電子書籍を買うときは「ストア探し」から始めよう!
電子書籍の買い方は、通販サイトでネットショッピングするのと流れは大差ありません。お気に入りの電子書籍ストアを見つけたあとは、「webサイト(ブラウザ)・専用アプリ・電子書籍リーダー」のいずれかを使って、作品を購入します。
当記事で紹介した電子書籍ストア以外にも複数のストアが存在するので、まだ絞り込めていない人は十分に比較・検討しましょう。
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