「エヴァンゲリオン」の見る順番のススメ パチンコファンならどう見るべき？

1995年のオリジナルTVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を筆頭に、いくつもの作品が公開されている「エヴァンゲリオン」シリーズ。少年少女が操る巨大な人型兵器「エヴァンゲリオン」と、襲い来る敵「使徒」との戦いを描いたアニメ作品です。

凄惨でありながらも斬新なストーリーで瞬く間に人気を巻き起こし、社会現象と称されるほど多くのファンを獲得。TVシリーズ公開後26年にあたる2021年にも新作映画が公開され、興行収入100億円以上という大ヒットを記録しました。

登場人物一人ひとりの心理描写の巧みさや、重苦しい印象でありながらも壮大な世界観が見どころ。国民的アニメのひとつとして、高い人気と知名度を誇るシリーズです。

1話30分、合計26話のTVシリーズは、視聴にかなり時間がかかる点がネック。また、30年近く前のアニメであり、さすがに絵柄は古めです。

このあたりが気になる若い方や、時間のない方におすすめなのが、「新劇場版」のみを公開順に制覇する方法です。

「新劇場版」なら、4作のみでエヴァの世界観をしっかり堪能することが可能。TVシリーズ全話と旧劇場版1作を視聴する場合にくらべ、約半分にあたる7.6時間程度で物語のすべてを楽しむことができます。

TVシリーズ＋旧劇場版とは物語の展開が違うため、後の楽しみを奪わない点もポイント。まずは新劇場版で世界観を知り、ハマったら改めてTVシリーズや漫画作品、旧劇場版をチェックする……という楽しみ方も可能です。

「エヴァンゲリオン」の魅力を隅々まで味わい尽くしたいなら、TVシリーズからスタートし、すべての映像作品をリリース順に見ていくとよいでしょう。

公開順に視聴することで、歴戦のファンと同じ驚きを追体験できる点もポイントです。

また、パチンコからエヴァに入った人にも旧作はおすすめです。今や超人気機種となったエヴァ15（未来への咆哮）は、TVシリーズや旧劇場版の演出がメインです。

TVシリーズから見るとより演出が楽しめるはずです。

筆者のおすすめは、すべての映像作品を追った後、「新世紀エヴァンゲリオン」の漫画版で〆る方法。大筋のストーリーはTVシリーズ＋旧劇場版と同じですが、漫画版はより希望を感じさせてくれる終わり方となっているため、穏やかな読後感を味わうことができます。

さらに、最終巻である単行本14巻には、どの映像作品にもないオリジナルの物語が楽しめる短編「夏色のエデン」が収録されている点もポイント。新劇場版の謎解きにも繋がるストーリーが展開されており、最後まで新鮮な驚きを楽しめるのです。

「Amazonプライム・ビデオ」では、TVシリーズ、旧劇場版、新劇場版すべてが配信中です。特に、新劇場版4作品を見放題で視聴できるのは他のサービスにはない大きな魅力です。

月額も600円と安く、普段Amazonを利用する人ならすでにプライム会員である可能性もあり、その場合無料でプライムビデをを利用できます。

初めて利用する場合も、30日間の無料体験を利用できるのが嬉しいところ。新劇場版4作品を、無料でイッキ見できるチャンスです。

『Netflix』では、TVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」と、TVシリーズの総集編にあたる「シト新生」の再修正版である「EVANGELION:DEATH(TRUE)²」、旧シリーズの物語を補完する「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air／まごころを、君に」を見放題で視聴できます。

TVシリーズと旧劇場版をじっくり楽しみたい人には、うってつけのサービス。上述の『Amazonプライム・ビデオ』と併用すれば、映像作品をほぼ全てお得に網羅することが可能です。

無料体験はないですが、人気の高いオリジナル作品が多数あるので、エヴァ以外も楽しめるところは魅力です。

「U-NEXT」では、TVシリーズ、旧劇場版、新劇場版の全作品がレンタルで視聴できます。

「U-NEXT」は月額2,189円と価格は高めですが、毎月1,200円分のポイントがもらうことができ、これを電子書籍やレンタル作品の購入に使えるところが特徴です。

つまり、見たいエヴァ作品をレンタルすることや、漫画版の「新世紀エヴァンゲリオン」も読めるところがメリットです。

見放題作品数自体は32万本を超え、アニメ作品も業界屈指のラインナップです。まずは1ヶ月のお試し体験で使用感を試してみてはいかがでしょうか。

「エヴァンゲリオン」の旧・新劇場版の違いについて解説しておきます。大きな違いは以下の6つ。

旧劇場版と新劇場版は基本的な設定こそ共通しているものの、ストーリー自体はまったく別の作品なので、さまざまな違いがあります。細かいことをいうとキリがありませんが、大きなポイントは上記のとおりです。

表記が異なるため混乱するかもしれませんが、旧字体「ヱヴァンゲリヲン」のほうは、新劇場版のタイトルにのみ使用されていると覚えれば大丈夫です。

世に登場してから25年以上の時を経ても、変わることなく愛され続ける「エヴァンゲリオン」シリーズ。その人気の理由を、ネタバレを避けつつ紹介します。

「エヴァンゲリオン」人気の火付け役となった作品です。血しぶきが舞う過激な残酷描写や複雑なストーリーにより、賛否両論を巻き起こしたことでも知られています。

特に、「第弐拾伍話」「最終話」の2話は、主人公であるシンジの精神世界の描写にほぼ終始するという難解なもの。物語の結末としてはかなり斬新であったことから、大きな反響を呼びました。

最終2話のあいだ、現実の世界で一体何が起こっていたのかは、後述する「旧劇場版」にて知ることができます。

TVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」の放送終了後、物語を補完する劇場版作品が相次いで公開されました。

一般に「旧劇場版」と呼ばれるこれらの作品は、いずれもTVシリーズの最終2話を別の角度から描き直したもの。つまり、「旧劇場版」3作はいずれも、TVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」のエンディング部分にあたる作品であるといえます。

3つの作品の大まかな違いは、以下のとおり。

それでは、各作品の詳しい特徴を見ていきましょう。

■新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生
「DEATH」編と「REBIRTH」編の二部構成です。「DEATH」編はTVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」1～24話の総集編、「REBIRTH」編はTVシリーズの第25話をリメイクしたもの。なお「REBIRTH」編では、25話をリメイクしたお話の前半部分までが描かれています。

「REBIRTH」編が中途半端に終わっているのは、予定よりも製作が長引いて公開日に間に合わなかったため。これを補完しているのが、次に紹介する「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air／まごころを、君に」です。

ちなみに、「エヴァンゲリオン」関連楽曲の中でも屈指の人気を誇る「魂のルフラン」は、本作「劇場版 シト新生」の主題歌です。

■新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air／まごころを、君に
TVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」の25話をリメイクした「Air」と、最終話をリメイクした「まごころを、君に」で構成されています。便宜上"リメイク"とされていますが、その内容は完全新作と言って差し支えないもの。

TVシリーズから続く「新世紀エヴァンゲリオン」の物語は、本作をもって完結します。一言で「旧劇場版」とだけ書かれている場合は、この「劇場版 Air／まごころを、君に」を指していることがほとんどです。

■新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)²／Air／まごころを、君に
TVシリーズの総集編である「劇場版 シト転生」の「DEATH」編を再編集したものに、25話・最終話のリメイクである「Air」「まごころを、君に」を組み合わせて上映されたものです。

動画配信サービスでは、「DEATH(TRUE)²」「Air／まごころを、君に」の2作に分けて配信されていることがしばしば。

「エヴァンゲリオン」シリーズのうち、2007年から2021年にかけて公開された4つの映画作品は、一般に「新劇場版」と呼ばれています。

TVシリーズのエンディング部分のみを描いた「旧劇場版」とは異なり、「新劇場版」はTVシリーズ＋旧劇場版の物語全体をリメイク・再構築したもの。世界観は共通しているものの、ストーリー展開や登場人物の一部が異なっている点が特徴です。

■ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序
主人公・シンジがエヴァンゲリオンのパイロットとなってから、第6の使徒と戦うまでを描いた作品です。TVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」でいうと、1～6話に相当する物語が展開されていきます。

■ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破
TVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」の8～23話をベースに、新たな物語が展開されていきます。
新劇場版のみに登場するキャラクター、「真希波・マリ・イラストリアス」が登場。TVシリーズには登場しない「第3の使徒」との戦いから、エヴァンゲリオン初号機の覚醒による「ニアサードインパクト」までが描かれます。

■ヱヴァンゲリヲン新劇場版：Q
「新劇場版：破」の物語終了から、14年が経過した世界が舞台。TVシリーズや旧劇場版では描かれていない、新たなストーリーが紡がれていきます。

■シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇
TVシリーズや旧劇場版とは異なる物語を描いてきた新劇場版の最終作であると同時に、「エヴァンゲリオン」シリーズ全体のフィナーレでもある作品。旧劇場版とは全く違う形で、「エヴァ」のストーリーに終止符が打たれます。

なお、タイトルの終わりにある意味深な記号（𝄇）は、「反復」「リピート」を表す音楽記号ですが……？

「エヴァンゲリオン」シリーズのキャラクターデザインを担当する貞本義行さんによる漫画作品「新世紀エヴァンゲリオン」を指します。

連載は1995年からスタート。TVシリーズとほぼ同一のストーリーが展開されていきますが、登場人物の性格などにやや違いが見られます。休載や掲載誌の移籍を経て、連載は2013年に完結。全14巻の単行本のほかに、全7巻の「愛蔵版」が発売されています。

愛蔵版コミックはすべて表紙が新たに書き下ろされているほか、各巻ごとにポストカードなどのグッズが付属するプレミアム仕様。本の大きさも単行本よりサイズアップしており、細かな部分までしっかり楽しめるようになっています。