車検の期限はいつまで?確認方法や更新の時期、車 検切れの対処法を解説
2024.02.21
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車検とは正式名称を「自動車検査登録制度」といい、公道を走る車が保安基準を満たしているか、複数の点検項目を設けてチェックする制度のことです。日本では車検を受けていない車は公道を走らせてはならないと道路運送車両法で定められています。
新車の購入時にはディーラーや販売店が車検に通してくれますが、その後はいつ受ければいいのか、期限はあるのかなど、初めての車ではわからないことも多いでしょう。そこで、車検の期限について、期限を過ぎてしまったときの対処法と併せて解説します。
【この記事でわかること】
✔車検の有効期限と更新するタイミング、過ぎた場合の罰則について
✔車検の有効期限を過ぎてしまった場合の対処法3つ
✔車検の期限を気にせずに安心して車に乗れる方法
車検の期限はいつまで?
車検には有効期限があり、自家用乗用車や軽乗用自動車は新車登録から3年、以後は2年ごととなっています。
法律では有効期間満了前に車検を受けて合格していないと、公道を走ることができないと決められているため、期限が切れる前に更新する必要があります。
車検を受ける期間については、有効期間満了日より前であればいつでもよく、特に規定は設けられていません。ただし、車検を有効に使うためにも、車検の期間満了の1ヵ月前から当日までに受けるのが一般的です。
なお、車検の有効期限は車検証やフロントガラスのステッカーで確認することができます。
車検の有効期限を過ぎるとどうなるの?
車検の有効期限を過ぎてしまった場合でも、車検切れの車を保有しているだけであれば問題はありません。
しかし、車検切れの車で公道を走行した場合は、道路運送車両法108条により、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。また、車検切れ車両の運転は交通違反となるので6点の減点、30日間の免許停止処分も下されます。
なお、これは前歴がない場合で、過去に同様の違反が1回でもあると免許停止90日、2回以上の場合は免許取り消しとなります。
さらに、車検切れの車は自賠責保険も期限を過ぎている場合が多く、自賠責保険の契約が切れた車で公道を走ることは自動車損害賠償保障法違反となることから、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科されるほか、交通違反で6点の減点となります。
車検の期限を過ぎてしまったときの対処法
車検の有効期限内に車検が受けられず車検が切れてしまったとしても、すぐに車検を受けて合格すれば公道を走行できるようになります。ただし、車検の有効期限が過ぎた状態では、車検場や車検業者まで車を走らせることができません。
そのようなときはどうすればいいのか、車検の有効期限を過ぎてしまった場合の3つの対処法について見ていきましょう。
仮ナンバーを取得して車検業車まで運ぶ
自身で運転して車検を受けに行きたい場合は、居住地の区役所や市役所で仮ナンバーを申請する方法があります。
仮ナンバーを取得すれば、車検の有効期限が過ぎていても、取得から最大5日間は公道を走ることができます。ただし、自賠責保険が切れていると仮ナンバーを発行できないため、先に自賠責保険料を支払って再契約しておきましょう。
引取りサービスを使って車検に出す
もう一度車には乗りたいけれど、仮ナンバーを取得するといった手間をかけたくない場合には、車検業者が家まで車を取りに来てくれるサービスを使って車検に出すのがおすすめです。車検後は自宅まで納車してくれるケースもあるので、忙しい方でもスムーズに車検を受けることができるでしょう。
ただし、引取りのレッカー代や手数料などがかかるため、車検費用とは別にそれらの費用も検討しておく必要があります。
売却もしくは廃車にする
車は保有しているだけで税金や駐車場代などの費用がかかります。そのため、車が不要の場合には、車検の有効期限が過ぎた車を売却もしくは廃車にすることも検討してみましょう。
売却する場合は、中古車買取業者などに依頼するのが一般的です。ただし店舗まで車を持っていけないので、出張買取をしてくれて、かつ車両を引き取ってくれるところに依頼する必要があります。
廃車にする場合は、完全に車を手放す永久抹消登録、再度使うことを想定して一時的に登録を抹消する一時抹消登録の2種類の選択肢があります。
車検の期限切れを心配せずに車に乗る方法
車検の有効期限を過ぎても、すぐに車検を受けることで再び乗れるようになりますが、それには手間も費用もかかります。車検の期限や費用を気にせず車に乗りたいなら、カーリースという方法を検討してみましょう。
カーリースは車のサブスクともいわれ、月々定額の料金を支払って自分専用の新車に乗れる方法です。車検が近づくとリース会社が知らせてくれるので、うっかり期限を過ぎてしまうといった心配もありません。
また、車検は提携や指定の整備工場で受けられるため、自身で業者を探したり、見積もりを取って比較をしたりする手間も省けます。
さらに、月額料金には車検時の法定費用が含まれているため、10万円を超えることも珍しくない車検費用の負担を軽減できます。車検基本料や消耗部品の交換代なども定額にできるメンテナンスプランをつければ、車検を受けて、オイル交換などのメンテナンスを行っても、月額料金のみの支払いに抑えることが可能になります。
なお、購入時の車検はもちろん、その他の諸費用も含まれているので、初期費用の負担もありません。
車検に限らず、車を持つうえでのさまざまな負担を抑えながら新車に乗れるカーリースについて、詳しくはこちらをご覧ください。
車検の有効期限は早めに確認を
車検の有効期限が切れた車に乗り続けることは、法律違反になるだけでなく、安全上の問題からも絶対にやってはいけません。車検の有効期限は早めに確認して、車検切れにならないように注意しましょう。
なお、車検を受けるタイミングは有効期限当日までありますが、ぎりぎりだと予約が取れなかったり、急用が入って車を持っていけなかったりする可能性もあるだけに、ゆとりを持って検討することが大切です。
※この記事は2023年7月時点の情報で制作しています
- Q1車検の有効期限はいつまで?
車検の有効期限は、新車新規登録時は3年、以降は2年となっています。車検が切れた車は公道を走れないので、有効期限内に車検を受けなければなりません。なお、有効期限より前であればいつでも車検を受けられますが、有効期間満了の1ヵ月前から当日までに受けるのが一般的です。
- Q2車検の有効期限を過ぎるとどうなる?
日本では車検が切れた車で公道を走行することは認められていません。そのため、車検切れの車で公道走行を行うと違反点数6点、免許停止30日間、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。また、車検に加えて自賠責保険も切れていた場合には違反点数12点、免許停止90日間、1年半以下の懲役または80万円以下の罰金となります。
- Q3車検の期限を過ぎてしまったらどうすればいい?
車検の期限を過ぎてしまったら、業者が車を取りに来てくれる引取りサービスを使って車検に出す、もしくは仮ナンバーを申請して自分で車を車検業者まで持っていくことになります。なお、車が不要の場合には売却もしくは廃車にするという方法もあります。