車のローンに保証人は必要？求められるケースと体験談、注意点を紹介

車のローンを組む際に保証人は必要？

車をローンで購入する際、一般的に保証人は不要です。例えば、ディーラーローンを組む場合、原則として車の所有権は完済までディーラーにあり、車が担保とされるため、保証人を求められることはほとんどありません。

また、金融機関などのローンでは、保証会社の利用が前提となっており、保証人を立てる代わりに保証料を支払うことで保証人が不要となります。ただし、保証料は金融機関が負担する場合と利用者が負担する場合があるため、事前の確認が必要です。

なお、車のローンを組む際の保証人とは、連帯保証人を指しています。

車のローン審査で保証人が必要とされるケースとは？

通常、車のローン審査に保証人は必要ありませんが、申込者の属性や返済状況によって保証人が必要と判断される場合があります。以下では、保証人が求められるケースについて詳しく見ていきましょう。

ただし、どのケースでも保証人がいれば必ず審査に通るというわけではありませんので、その点には注意が必要です。

〈保証人が必要とされるケース〉

1：収入が安定していない

2：信用情報に懸念がある

3：収入と借入額が見合っていない

4：申込者が10代や学生である

5：厳しい審査基準のローンを選択している

車のローンの返済は、長期間にわたることが多いため、審査では安定した収入があることが重要視されます。そのため、正社員や公務員、同一勤務先での勤続年数の長い方は、収入が安定しているとみなされ、審査に通りやすいといえます。

一方、自営業や個人事業主、派遣社員やパートといった非正規雇用で働く方、主婦・主夫、学生、無職の方など、収入の安定性が低いと評価されやすい方は、保証人を立てるよう求められる傾向があります。

車のローン審査では、信用情報機関に申込者の信用情報が照会され、それを基に返済能力や信頼性が判断されます。照会した結果、過去にクレジットカードの未払いや遅延、債務整理などの金融事故の履歴がある場合、保証人を求められることがあります。

自身の信用情報は、信用情報機関に情報開示請求をすることで確認できます。過去に金融事故を起こした心当たりがある方は、審査に申し込む前に確認しておきましょう。

車のローン審査では、借入額が収入に対して適切であるかが重要なポイントとされます。審査基準は、一般的に年収200万円以上とされていますが、年収に対して車の価格が高すぎると、保証人が必要になることがあります。

また、「返済負担率」という年収に占める年間の総返済額の割合も重視されます。返済負担率は、30～35％程度までが無理なく返済できる目安とされ、返済負担率が高い場合も保証人を求められることがあります。

このとき、年間の総返済額には、車のローン以外の住宅ローンやカードローン、クレジットカードのキャッシングなども含まれる点に注意しましょう。

車の運転免許の取得対象は満18歳以上ですが、車のローンの利用条件はほとんどの場合、満20歳以上となっています。なぜなら、10代では返済できなくなるリスクが高いと判断されるからです。

20歳未満の方が利用できるローンもありますが、保証人を求められることがほとんどです。また、20歳以上でローン対象年齢であっても、学生やフリーターの場合は返済能力が低いとみなされやすく、保証人が必要とされるケースがあります。

車のローンには、銀行系カーローン、ディーラーローン、自社ローンといった種類があり、それぞれ審査の基準や難度が異なります。ディーラーローンや自社ローンは、比較的審査に通りやすいとされています。

しかし、銀行系カーローンは金利が低い代わりに、審査条件が厳しい傾向があります。一定以上の年収や勤続年数が求められることもあるので、属性や信用情報によっては保証人が必要になることがあるでしょう。

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保証人を立てて車のローンを利用した方の体験談

車のローン審査で保証人を求められた際、配偶者や親などの親族に依頼するのが一般的ですが、いざ依頼しようとするとためらってしまうこともあるでしょう。

そこで、実際に保証人を立てて車のローン審査に通った方の体験談*をご紹介します。どのような経緯で誰に依頼したのか、自分が保証人をお願いする際の参考にしましょう。

50代男性・東京都在住

200万円の車のローン審査に申し込んだら、ローン会社から保証人を立てるように言われました。形式上のものだからと兄弟に説明して保証人になってもらって、審査に無事通りました。返済は滞りなく行えています。

50代女性・東京都在住

ローン会社から保証人をつけるように言われて、主人の伯母に頼みました。200万円の借入れで少し揉めたものの、絶対に迷惑をかけないという約束で保証人になってもらえました。返済は順調です。

20代男性・愛知県在住

支払いの遅延の影響で、ブラックリストに載ってしまいました。でも、支払能力のある父親に保証人になってもらうことができたので、50万円の自社ローンを組めました。金利相当分で5%くらい上乗せされて、月々40,000円程度支払っています。

60代女性・神奈川県在住

母の通院に付き添うために、車椅子を載せられる大きな車が必要になったんです。私は任意整理中でしたが、頭金を100万円支払い、夫に保証人になってもらうことで、車のローンを組めました。通院以外のお出掛けや買い物にも車を使えて便利になりました。

配偶者や親、兄弟、親戚に保証人になってもらい、車のローンを利用できている方が多いようです。また、申込者の信用情報に懸念がある場合でも、返済能力のある保証人を立てることで審査に通るケースも見られます。

次項以降では、車のローンの保証人にはどういう責任が課されるのか、また、どういう条件があるのかについて見ていきましょう。

* クラベルさん編集部が、車のローン審査に通った方を対象に行ったチャット調査ツール「Sprint」を用いたインターネット調査を基に掲載

車のローンの保証人とは？保証人と連帯保証人の違い

保証人には、一般的に「保証人」と「連帯保証人」の2種類があります。通常、車のローン審査で求められるのは、保証人ではなく連帯保証人です。

以下で、保証人と連帯保証人の違いを詳しく見ていきましょう。

保証人

保証人は、契約者本人に返済能力がない場合にのみ返済義務を負います。契約者が返済を滞納していても、返済が可能な資金があれば、保証人は契約者本人に請求するよう債権者に要求し、返済の拒否が可能です。

また、保証人は、契約者の財産に対して強制執行するよう主張することもできます。

連帯保証人

連帯保証人は、契約者本人と同等の責任を負います。契約者の返済能力や資金の有無にかかわらず、債権者から返済を求められた場合、支払いを拒否できません。連帯保証人は、自分自身でローンを組むのと同等の責任を負っているといえます。

車のローンの保証人に求められる条件

保証人が必要になった際、配偶者や親などに依頼するのが一般的です。ただし、状況によってはそれ以外の方でも認められるケースがあります。いずれにしても、保証人も契約者と同様に収入の安定性や信用情報について審査されます。

どのような方が保証人として認められるのか、以下でその条件について見ていきましょう。

成人している方

保証人の必須条件は成人であることです。そのため、十分な収入がある方でも、未成年者は保証人になれません。また、成人であっても20歳未満の方や65歳以上の高齢者も、収入が安定していないとみなされやすく、保証人として認められないケースがあるでしょう。

収入が安定している方

契約者の審査同様、保証人にも収入の安定性が求められます。雇用形態が安定していることはもちろん、勤続年数が長く収入が多いほど、収入の安定性が高いとみなされやすいでしょう。

複数人、保証人の候補がいる場合は、年収のより高い方に依頼することをおすすめします。なお、年金収入のみの方は、保証人の対象外とされることがあります。

多額の借入れがない方

保証人の借入状況も重要です。なぜなら、保証人自身がすでに多額の返済を抱えていたり、ほかの方の保証人も引き受けていたりする場合、契約者に代わって返済義務を果たすことは難しい可能性が高いからです。

ただし、保証人の年収が高く、借入額とのバランスがとれていれば、問題とならないケースもあります。

支払いの滞納がない方

保証人となる方は、審査の時点で支払いに滞納がないことも重要です。クレジットカードの支払いや携帯電話端末料金の分割払い、ローンの返済などに滞納がないことも、保証人の条件となります。

過去に返済遅延や未払いがない方

信用情報に金融事故の記録がある場合、保証人になることは難しいといえます。これは、支払いの遅延や債務整理などの記録が残っていると、返済能力が低いとみなされ、契約者に代わって返済義務を負うことが難しいと判断されるためです。

そのため、信用情報に記録が残っている可能性のある過去5～7年のあいだに、金融事故を起こしていない方が、保証人の条件となります。

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車のローンの保証人を依頼する際の注意点

先述のとおり、車のローンでは保証人は契約者と同等の責任を負います。そのため、保証人をスムーズに引き受けてもらえなかったり、返済中のトラブルに発展してしまったりする可能性もあります。

できる限りトラブルを避けて、保証人との良好な関係を維持するために、事前に知っておきたい注意点について、以下で詳しくご紹介しましょう。

車が必要な理由を伝える

まず、車が必要な理由をきちんと伝えることが重要です。「通勤で車を使う必要がある」「車があれば新しい仕事に就ける可能性がある」「自分や家族の通院に車がどうしても欠かせない」といった事情を丁寧に説明しましょう。

車を必要とする背景がわかれば、依頼された方も安心して引き受けられます。

返済計画を伝える

保証人は、契約者が返済できなくなった場合にローンの返済義務を負うことになります。また、車のローンの返済は長期的で、借入額は高額であることがほとんどです。そのため、万が一のときには、保証人に多大な負担をかけてしまいかねません。

トラブルを防ぐためにも、保証人には事前に借入額を伝え、滞りなく返済できるという返済計画を明示しておきましょう。保証人への配慮として、返済期間を短めにしたり、借入額を抑えたりといったことも重要です。

ローン内容と万が一のケースについて説明する

保証人が引き受けるか判断するためには、万が一のときにどのくらい負担することになるのか、どのローン会社でどういった契約をするのかという情報が大切です。月々の返済額や完済時期、利用するローン会社など、契約の詳細について伝えておきましょう。

保証人からアドバイスがあれば、それを考慮する姿勢を見せることも大事です。また、保証人にどのような影響があるのか具体的に伝えることが、トラブル防止につながります。

滞りなく返済する

車のローンを組んだら、保証人の有無にかかわらず滞りなく返済する必要がありますが、保証人を立てた場合は予定どおりの返済が特に重要です。

保証人は、あくまでも車のローン審査に通るためのサポートとして依頼するものです。ローンの返済が滞り、代わりに保証人に返済してもらうことになれば、良好な関係の継続が難しいこともあります。

また、返済が遅れればローン会社から保証人に連絡がいく可能性もあります。毎月予定どおり返済をして、保証人に迷惑をかけないようにしましょう。

保証人がいない、またはローン審査に通らない場合の対処法

年収が低い、勤続年数が短いといった不安要素があっても、保証人を立てることで審査に通り車を持てるケースがあります。ただし、保証人を立てれば必ずしも審査に通るというわけではありません。

保証人をお願いできる方がいない場合や、保証人がいても審査に通らない場合には、どうしたら車を持てるのでしょうか。その対処法について、以下でご紹介しましょう。

1：頭金を支払う

審査に通りやすくするためには、頭金を支払い、借入希望額を減らす方法が有効です。なぜなら、車のローン審査では、年収をはじめとするさまざまな条件を基に、借入額に対して返済能力があるかどうかがチェックされるからです。

同じ車種であっても、頭金を用意できれば、審査対象となる借入希望額を抑えられ、審査に通る可能性が高まります。また、一定の頭金を用意することで、家計状況の良好さや計画性をアピールできます。

審査に不安がある場合は、できるだけ多くの頭金を用意することをおすすめします。

2：安い車種やグレードに変える

借入希望額を減らすには、希望する車種やグレードを変えるという方法もあります。自身の属性に見合っていない車種でローン審査を受け、保証人を求められた場合、安い車種やグレードに変更するだけで保証人なしで審査に通る可能性があります。また、高額なオプションを外すだけでも借入額を抑えられます。

ほかに、購入したい車が新車の場合、中古車に変更するのもおすすめです。ただし、中古車は車によって状態が異なるため、購入後のメンテナンス費用を考慮して資金を用意しておく必要があります。

3：ローンの種類を変更する

ローンの種類によって審査基準は異なるため、ローンの申込先を変えることも審査に通りやすくするひとつの方法です。例えば、銀行系カーローンの審査で保証人を求められても、比較的審査が甘いとされるディーラーローンであれば、保証人なしで審査に通るというケースもあります。

ただし、ローンによって金利や手数料が異なるため、月々の返済額や総返済額に違いがある点には注意が必要です。

また、中古車販売店が提供する分割払いの仕組みである自社ローンも選択肢のひとつですが、厳密にはローンではありません。金利相当分の手数料や保証料が上乗せされたり、月々の支払額も高くなりがちだったりするので、利用は慎重に検討しましょう。

4：返済期間を長くする

長期契約にして、ローンの月々の返済額を抑えるという方法もあります。同じ車種を購入する場合でも、返済期間を長く設定することで返済負担率が下がれば、審査に通過する可能性が高まります。また、月々の返済額が無理なく支払える金額になると、保証人が不要になるケースも。

ただし、ローンの契約が長期になるほど利息が膨らむため、総返済額が高額になってしまうリスクがある点に注意しましょう。審査に通過するだけでなく、無理なく返済できるかどうかをしっかりと考慮することが大切です。

5：ローン以外の方法を選ぶ

保証人がいない場合や、保証人を立ててもローン審査に通らない状況であれば、カーシェアリングやレンタカーなど、車に乗れるサービスはほかにもあります。

好みの車に乗りたい、車が必要なときにいつでも使いたいといった場合は、定額制で利用できるカーリースもおすすめです。カーリースにも審査がありますが、車のローン審査に落ちた方が憧れの新車に乗れたというケースもあり、比較的審査に通りやすいといわれています。

初期費用をかけずに月々払いで好きな新車に乗れるので、お得に車を持ちたい方は利用を検討してみましょう。

ローン審査に通らなくても月々払いで車を持てる方法とは？

今、頭金や税金といった初期費用が不要でお得に新車を持てるカーリースを選択する方が増えています。保証人を頼める相手がいない、ローン審査に落ちてしまったという場合でも、カーリースなら欲しかった新車に乗れる可能性があります。

実際、ローン審査に通らなかった方が利用できているケースもあり、ローンよりも審査のハードルが低いといわれることも。なぜカーリースなら車を持てるのか、その仕組みや審査について、利用者の口コミと併せてご紹介しましょう。

手軽に車を持てる仕組み

カーリースは、あらかじめ期間を定めて、月々定額の料金を支払うことによって、リース会社から借りた車を利用できるサービスです。購入した場合と同じように、好きな車やボディカラー、オプションなどを契約者が選び、契約期間中マイカーとして手元に置いて利用できるのが特徴です。

カーリースでは、車両本体価格から契約満了時の想定下取り価格である「残価」を差し引いて月額料金が算出されます。そのため、全額借入れとなる車のローンに比べて、カーリースは審査対象となる金額を抑えやすい仕組みとなっています。

また、維持費の大半を定額料金に含められるので、車にかかる費用をフラットにでき、家計の見通しが立てやすいのも人気の理由です。

審査のハードルが低いといわれる理由

車のローンでは、返済期間が長くなるほど利息が膨らんでしまうため、一般的に借入期間は3～5年に設定されます。

一方、カーリースは金利がなく、契約期間が長いほど月々の支払額を抑えられることから、10年や11年といった長期で契約する方が多い傾向があります。月々の支払額を抑えられる、つまり返済負担率を下げやすいことが、審査のハードルが低いといわれる理由のひとつです。

また、前項で解説した残価設定も、審査対象となる金額を抑えやすいので、ローンよりも審査のハードルが下がる理由といえます。

保証人を立てた？利用者の口コミ

カーリースでは、ローン審査に落ちたり、信用情報に不安があったりした方が利用できているケースが多数あります。実際に、不安を感じながらも審査に通って新車を持てた方の体験談をご紹介しましょう。

●ローン審査に落ちた方の声

40代男性・神奈川県在住

車のローンに通らなかったんですが、どうしてもすぐに車が必要でした。カーリースなら審査に通るかもしれないと聞いて申し込んでみたら、審査に通ったんです。カーリースは初期費用がいらなくて、車検やメンテナンスなどの維持費も定額にできるので、お得に新車に乗れて助かっています。

●保証人を立てた方の声

40代女性・静岡県在住

主人が債務整理をして、私は扶養内のパートなので、ローン審査には通らないと思っていたんです。友人に相談してみたら、カーリースをおすすめされて、でもこんな状況だから審査は不安でした。妹の旦那さんに保証人になってもらって、通勤に使う車を持ててうれしいです。

●保証会社を利用した方の声

30代男性・愛知県在住

カーリースは全部コミコミで楽そうだなと思って興味を持ちました。でも審査があると知って驚きました。落ちたら家族に保証人をお願いしようかなと思っていましたが、保証会社を利用できると連絡がきて、手間なく全部お任せできたので、面倒がなくてよかったです。

簡単5分の入力で完了！結果は最短即日

ローンの保証人に悩むなら、ほかの方法で車を持つという選択も

車のローン審査では、申込者の収入の安定性や信用情報などに懸念がある場合、保証人を求められるケースがあります。しかし、保証人は責任も重く、気軽に依頼できるものではありません。

月々払いで車を持てる方法として、近年人気が高まっているのがカーリースです。ローン審査に落ちた方が利用できている例もあり、保証人を頼める相手がいない方やローン審査に不安のある方も、カーリースなら手軽に車を持てる可能性があります。

下のバナーからとりあえず審査に通るか試してみて、選択肢を広げておくのはいかがでしょうか。

※この記事は2023年10月時点の情報で制作しています