「まごころケア食」の口コミ・評判 実際に制限食を食べてみた感想・注意点

「まごころケア食」は、高齢者向け配食サービスを手掛ける「株式会社シルバーライフ」が運営する冷凍宅配弁当サービスです。可能な限り国産食材を使用し、栄養バランスにこだわって作られています。

同社が提供する「まごころ弁当」は冷蔵のみであるのに対し、「まごころケア食」は冷凍で届けられるため長期保存が可能です。冷凍庫にストックしておけば、いつでもレンジで温めるだけで食べられます。

1食あたりの料金は初回190円、2回目以降364円からと他社と比べて安いのが大きな魅力です。

管理栄養士が監修する冷凍弁当は全部で7種類。通常のお弁当に加え、カロリー・塩分・糖質・タンパク質など栄養素別の制限食、介護食や単品の冷凍おかずを購入できます。

「まごころケア食」に関してどんな評判があるのか、チャットインタビューサービス「Sprint」でまごころケア食利用者にインタビューを実施し、リアルな口コミを集めました。

5段階評価してもらったところ、口コミの総合評価は平均4.15とかなりの高評価です。

初回1食190円で注文できることに加え、2回目以降も定期便利用で1食364円からとお買い得です。

「nosh（ナッシュ）」などほかの冷凍宅配弁当は1食700円前後するため、相場と比較するとかなり安いサービスと言えます。

「まごころケア食」はその名に「ケア（お世話、管理）」と付くように、食事の栄養バランスを利用者に代わって管理してくれるサービスです。目的別に選べる健康的なメニューが豊富に用意されており、自分で献立を考える手間も省いてくれます。

登録理由に「メニューの種類が豊富」「栄養バランスが取れている」「健康的な食事ができる」といった、ポジティブな意見が多かったです。

しかし味や食べごたえについては意見が分かれ、「おいしい」という口コミがある一方で、「高齢者向けで薄味」「普段の食事に比べると物足りない」「ボリュームが少ない」という声もありました。

まずいとまではいきませんが、しっかりとした濃い味付けが好み方には合わない可能性が高いです。

「まごころケア食」の口コミが本当か、実際に「まごころケア食」の「健康バランス」コースを注文し、実食しました。

注文手順から実際に届いた商品まで画像付きで紹介しているので、注文方法やボリューム感を確認したい人はぜひチェックしてください。

筆者が「まごころケア食」を注文したのは11月18日（金）。注文時に配送日時が選択でき、最短は1週間後の11月25日（金）でした。配送日時は注文後にメールで配信されます。

手元に届くまで1週間程度かかることは覚えておきましょう。

商品はヤマト運輸のクール宅急便で送られてくるため、受け取れる時間帯を指定してください。

不在の場合、ヤマト運輸に保管できる期間は不在票が投函されてから3日以内です。保管期間が過ぎると荷物は返送のうえ破棄されてしまいます。再発送や返金はされないのでご注意ください。

ダンボールサイズは縦22cm、横16.5cm、高さ23cm。重さは約1.5kg。

商品の受け取り時に驚いたのが、ダンボールのサイズが意外にも小さいこと。7食セットなので両手で持つサイズの段ボール箱で届くかと思いましたが、実際にはギリギリ片手で持てるくらいの大きさでした。

ダンボールを開けると冷凍弁当が7つ重なって入っていました。冷凍弁当のサイズは縦16.5cm、横18cm、高さ3.05cm。

様々な冷凍宅配弁当を注文してきましたが、他社と比較して「まごころケア食」はかなりコンパクトです。

届くまでは冷凍庫の中に入りきるか心配でしたが、125Lの冷凍庫下段の1/3程度に問題なく収まりました。

冷凍弁当は電子レンジで500W3分30秒もしくは600W3分を目安に加熱します。加熱前に右下の切り取り線をカットしておきましょう。

加熱後は切り取り線から蒸気が抜けるため、電子レンジから取り出す際はご注意ください。また、電子レンジの種類によってはやや温まりにくい場合があります。

今回の検証中もメインがなかなか温まらないメニューがいくつかあり、20～30秒追加で加熱しました。

左下に入っているのがメインの「豚肉とチンゲン菜の塩ダレ炒め」です。チンゲン菜のほか、もやし、たまねぎ、にんじん、ネギがたっぷり入っていて見るからにボリュームたっぷり！

豚肉はスチーム調理されているため非常に柔らかく、高齢者や小さい子どもでも噛み切りやすい固さです。

味付けにはニンニクや塩、チキンブイヨンなどを使用していますが、薄味なので普段から濃い味に慣れている人には物足りないかもしれません。

こちらの「サワラの味噌幽庵焼き」は筆者が今回食べたなかでトップクラスにおいしいメニューでした。

なんといってもメインのサワラが絶品！ 噛んだ瞬間ふわりと爽やかな柚子の香りが広がります。味付けは味噌、醤油、砂糖、みりんとシンプルですが、魚にしっかり味が付いていて白米のお供に最高です。

骨取りもされているため、子どもの食事としてもそのまま出せて便利です。

「家常豆腐（ジャーチャンドーフ）」は中華料理のひとつ。こちらのメニューでは厚揚げにスチームした豚肉、玉ねぎなどの野菜を合わせて調理しています。厚揚げは弾力があって、歯ごたえのある食べ物が好きな人にオススメです。

副菜のあさりと玉ねぎの酒蒸しは上品な味わい。お酒の香りがするため子どもには向きませんが、「お酒が好きだけど飲酒はできない……」という高齢者に喜ばれるかもしれません（食事に制限がある場合は医師の指示を仰いでください）。

「鶏肉とインゲンの味噌だれ焼き弁当」はメインのおかずが非常に薄味で、白米と食べるにはやや物足りない味付けでした。しかし鶏肉は柔らかく噛み切りやすいため、高齢者の食事には適しています。

こちらのお弁当で一番味が濃く、おかずとして優秀だったのが「がんもの含め煮」です。がんもに味が染みており、噛むとじゅわ～っと煮汁が出てくる絶品料理でした。

野菜のサイズは大きめですが歯茎で潰せるくらい柔らかいので、歯が弱っている人でも食べやすいメニューとなっています。

ダイエット食の定番である豆腐を使った「豆腐おろしハンバーグ弁当」は炒め物、サラダ、付け合わせの野菜などが入ったボリューム満点なメニューです。

メインの豆腐ハンバーグはふわふわ。肉だけのハンバーグよりも食材本来の旨味とおろしダレのさっぱり感が楽しめます。

副菜に関してはどのメニューも薄味だったため、素材本来の味を楽しみたい人にオススメです。

「ハッシュドビーフ」は今回届いた冷凍弁当のなかで唯一の洋食メニューです。ハッシュドビーフの量は少なめですが、副菜の野菜や厚焼き玉子がそこそこボリューミーなので満足度は決して低くありません。

ハッシュドビーフは甘味が強めで味がしっかり付いているため、白米やパンと一緒に食べてもおいしいです。

もっとも味が濃かったのは意外にもブロッコリーソテー。バターの甘味がしっかり付いていて、もっと食べたくなるメニューでした。

「サバの味噌煮弁当」のメインであるサバの味噌煮には骨取り済みのサバが使用されています。噛むとほろっと崩れる絶妙な硬さと、味噌の甘味がしっかり感じられる絶品メニューです。

小松菜の磯部和えは食べた瞬間に海苔の風味が広がります。はんぺんと野菜の田舎煮、筍の土佐煮の2つはどちらも味が薄めです。

筍と付け合わせのヤングコーンはやや硬めなので、高齢者の食事として出す際には注意しましょう。

「まごころケア食」を食べてみて、第一に感じたことは「想像よりもしっかり味がする！」でした。筆者は以前に介護施設で働いており、さまざまな介護食を食べた経験があります。なかには塩分を抑えるため、ほとんど味を感じられないようなメニューもありました。

健康食は薄味で美味しくないというイメージがあり、正直それほど味については期待していませんでしたが、「まごころケア食」は味の染みた煮物やしっかり味付けされた魚などご飯が進み、美味しかったです。

味に関する口コミは意見が分かれていましたが、優しい味付けの家庭料理が好きな人であれば満足できるでしょう。しかし、外食に慣れている人や、パンチの効いた味が好みの人は合わないと感じるかもしれません。

一方で、残念だったポイントがボリューム感です。食べ終わったあとで「ちょっと物足りないなぁ……」と感じてつい間食してしまい、摂取カロリーが増えるという結果に……。

悪い口コミ通り、若年層や男性は物足りなさを感じる可能性が高いです。食べる量が平均的、もしくは少食の人であれば問題ないでしょう。

実際に「まごころケア食」を食べてみて筆者が感じたメリットを5つ紹介します。

「まごころケア食」のおかずは、どれも柔らかく食べやすい大きさにカットされています。

主菜・副菜ともにとろみがある料理が多いため、他の冷凍宅配弁当サービスと比べて消化にやさしい作りだと感じました。メニューによって食感の物足りなさはありますが、早食いしがちな筆者からすると胃を休めるにちょうど良い食事です。

「まごころケア食」の冷凍弁当は温め時間が3分前後で終わるものがほとんどです。他の冷凍宅配弁当サービスでは平均5分、長いものだと7分近くかかるため、食べ始めるまでの待機時間を大幅に削減できます。

温め時間が短いと家族（3人以上）で食べるタイミングを合わせても、最初に解凍したお弁当が冷めきらずにちょうど良い温度で食べられます。

「まごころケア食」は定期便で継続すると、全コース20％OFF（1食364円）で利用できます。解約するまで20％OFFがずっと継続されるため、通常と比べて最大1,900円のコストを抑えられます（※21食セットで算出）。

他社の冷凍宅配弁当サービスでは、会員ランクに応じて5％OFF、10％OFFと少しずつ割引率が上がっていくケースが多いですが、「まごころケア食」なら2回目から20％OFFの割引が適用されるため非常にお得です。

置き配は7食セットの定期購入をクレジットカード決済で購入した人限定のサービスです。置き配場所は玄関ドア前や宅配BOX、車庫など複数から選択可能。14時間温度を保てる専用のクーラーボックスと保冷材を使用するため、外出時の配達でも安心です。

ただし置き配は利用できるエリアが決まっています。配送先が対象地域になっているのか公式サイトから確認しておきましょう。また、現時点で対象外でも今後エリアが拡大する可能性もあります。

火曜日までに注文すると土曜日の20時から日曜日の午前8時までに届くので、届けてほしい日が決まっている人は早めに注文しておきましょう。

一人暮らしや冷凍品をよく購入される人は、冷凍弁当が届いたときに「保管場所がない！」と困ってしまう可能性も。そんなとき役立つのが「まごころケア食」が実施している冷凍庫の無料レンタルサービスです。

ただし、冷凍庫の無料貸し出しを利用するためにはいくつか条件があります。

以上の条件を満たして申し込みを行えば、定期便の配送時に家庭用のノンフロン電気冷凍庫が一緒に届けられます。サイズは幅480ｍｍ×奥行450mm×高さ525mmの1種類のみなので、置き場所があるか事前に確認しておきましょう。

「まごころケア食」を食べてみたうえで、「ここはちょっと微妙かな……」と感じたデメリット部分もご紹介します。メリットとデメリットを比較し、今後利用するかどうかを考えてみましょう。

カロリー・塩分・糖質・たんぱく質を制限できる「まごころケア食」は、持病や治療などで特定の栄養素をコントロールしたい人におすすめの冷凍宅配弁当です。

食材は一口サイズにカットされており、基本的にどれも柔らかく食べやすくなっています。さらに、ムース食の取り扱いもあるため、硬いものが食べにくくなった高齢者世帯にもおすすめです。

食べ盛りの若年層・中堅層からするとボリュームはやや少ないですが、定期便なら2回目以降1食あたり364円と、コンビニ弁当やスーパーのお惣菜よりも安く購入できます。経済的な負担を最小限に抑えつつ、食事を用意する手間と時間を節約できます。

健康バランス食は、1食あたり300kcal以下・塩分相当量2.5g以下とほかのコースよりも制限が緩やかな食事を味わえます。

メニューの種類は50種類以上。味と栄養のバランスを考えたコースなので「何を食べたらいいかわからないけど、健康のために食事を改善していきたい」といった人におすすめです。

筆者も実際に注文しましたが、味が薄いと感じることは一切なく、普段と変わらない食事を楽しめました。

糖質制限食は、1食当たりの糖質が15g以下に抑えられています。糖質のほかにもカロリー・塩分を同時にコントロールできるのが特徴です。

メニューの種類は50種類以上。糖質制限をしたくてもメニューが思いつかない人、献立がマンネリになってしまっている人向けのコースです。

カロリー300kcal、塩分2.0g以下に抑えた食事が届くコースです。塩分を抑えつつ飽きないように味付けされたメニューが50種類用意されているため、高血圧で低塩分な食事に食べ飽きた人にオススメです。

タンパク質だけではなく、カロリー300kcal以上、塩分2.0g、たんぱく質10g、カリウム500mg、リン200mg以下と非常に細かく栄養管理されています。

腎臓病や肝疾患などでタンパク質の摂取量を制限しなければならない人でも、不足しがちなエネルギーを補いつつ、タンパク質をはじめ塩分やカリウムなどを手軽にコントロールできるのが魅力です。

ただし、食事療法などの治療目的で利用する場合は、必ず栄養基準が医師に指示された数値を満たしていることを確認してから利用しましょう。

カロリー240±10kcal、塩分2.5g以下のメニューが全部で50種類用意されています。健康バランスコースよりもカロリー制限が厳しいメニューのため、とことんカロリーをカットしたい人、本格的にダイエットしたい人に最適です。

塩分2.0g以下のメニューがムース食で登場。噛む力や飲みこむ力が弱くなった人でもおいしく食べられるよう、舌触りや喉ごしにこだわって提供されています。

主菜1品+副菜3品の構成なので、バランスの取れたムース食を楽しめる点がメリット。介護食の準備で悩んでいる人におすすめしたいコースです。

「まごころケア食」のラインナップに新しく登場した「おまかせ小鉢」は、食卓にもう一品加えたいときにぴったりな商品です。

パウチ型の小分け包装で湯煎解凍が可能。1食あたり150円から彩り豊かな副菜を簡単に用意でき、食事のバランスと見た目をアップグレードできます。

コンビニやスーパーで購入するチルド惣菜と変わらない価格帯なので、副菜のレパートリーを増やしつつ、栄養バランスにも気を配りたい人におすすめです。

初めての人が「まごころお得便（定期購入）」を利用すると、健康バランス食・ムース・糖質制限の14食セットが初回限定の特別価格2,660円（1食あたり190円）で購入できます。

通常価格6,640円（1食あたり460円）の約59％OFF。初回割引を使えば実質的に8食分（合計3,980円）を無料で食べられる計算です。

ラクタさん編集部が調査した安い冷凍宅配弁当サービス1位の「夕食ネット」と比べても、初回190円でお試しできる「まごころケア食」は非常にお得です。

お友達紹介キャンペーンを利用すると、紹介した人も紹介された人も、それぞれ最大3,000円分（1,000円×3）の割引クーポンを受け取れます。

紹介された人は会員登録＆初めての購入時にクーポンを受け取り、紹介した人には後日メールでクーポンが配布されます。

例えば、紹介した人が健康バランス食14食セットをまごころお得便（定期購入）で利用する場合、20％OFFの特別価格に友達紹介クーポンの併用が可能です。2回目以降の注文でも、合計4,152円（1食あたり297円）で継続できます。

「まごころケア食」のLINE公式アカウントを友だち追加すると、その場でお得なクーポンを獲得できます。

クーポンの入手時期によって詳細は異なりますが、割引内容・使用期限は1ヶ月ごとに異なる様子。筆者が友だち追加したときは、【5月限定】500円オフクーポン（使用期限5月31日）がLINEメッセージで届きました。

「まごころケア食」の専用アプリに初回ログインすると、アプリ特典として500円OFFのクーポンコードが表示されます。

クーポンコードの再表示には24時間以内の制限があるため、事前にメモなどに控えておくのがおすすめです。また、割引内容はログイン時期によって異なる可能性があるため注意しましょう。

「まごころケア食」の注文方法は「ネット注文」と「電話注文」の2つから選べます。

ネット注文に慣れていない人やコースについて詳しく聞きたい人は、お問い合わせ番号から注文しましょう。ただし、問い合わせ時間は月曜日から土曜日の9：00～18：00に限られます。お問い合わせ番号はまごころケア食公式サイトにてご確認ください。

ネット注文は24時間365日対応しているため、気軽に注文したい人、電話注文の時間帯に連絡できない人はこちらがオススメです。ネット注文の方法については以下に画像付きで手順をまとめたので、初めて注文される人は参考にしてください。

株式会社シルバーライフでは、「まごころケア食」のほかにも食材サービスを多数提供しています。そのひとつが「まごころ弁当」です。名前はよく似たサービスですが以下の違いがあります。

両者の大きな違いは配送方法（保存状態）と注文可能数、そしてアレルギー対応の有無です。

「まごころケア食」は冷凍弁当で届くため最長3ヵ月の保存が可能ですが、メニュー内容に制限があります。セット販売なので個別にアレルギー対応することもできません。

一方「まごころ弁当」は常温の状態で届くため、長期保存はできません。しかし1食単位で注文可能な点はメリットです。

それぞれの違いを踏まえて、自分の利用方法や目的に合うサービスを利用しましょう。