『楽天でんわ』とはその名のとおり楽天が提供している通話アプリです。その最大の魅力は国内通話料が30秒11円(税込)と一般的な通話料の半額であること。しかもドコモやau、ソフトバンクなど他社の通話SIMを持っている方も利用できます。
これだけを聞くと非常に魅力的なサービスに見えますが、その一方で「月額料金や初期費用が発生するのでは……?」と疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事は『楽天でんわ』の通話料や、そのほか発生する料金について解説します。記事の後半では利用する際の注意点も解説しているので、これを読めば『楽天でんわ』に関する不安を解消できます!
楽天でんわの通話料はいくら? 料金の確認方法や注意点など徹底解説
最終更新日:2021年12月29日
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楽天でんわの国内通話料は通常の半額! 月額料金や初期費用も0円
冒頭でも述べたとおり、『楽天でんわ』の国内通話料は30秒11円(税込)となっています。これはドコモやau、ソフトバンクが設定している標準国内通話料の半額にあたります。
楽天でんわの通話料 | 30秒11円(税込) |
---|---|
ドコモ・au・ソフトバンク
それぞれの通話料 |
30秒22円(税込) |
こう聞くと「月額料金や初期費用が発生するのでは……?」と思う方もいるのではないでしょうか。しかし『楽天でんわ』は月額料金や初期費用が一切かかりません。あくまでユーザーは通話時間に応じて料金を支払うのみとなっています。
ちなみにその名前から楽天モバイルユーザーしか使えないと思われがちですが、実はその逆。楽天モバイル以外の通話SIMを契約している方なら誰でも利用できます。ですので特定の通話プランに加入していない方は、すぐにでも導入するのがおすすめです。
国際でんわも通話料一律30秒10円(不課税)
『楽天でんわ』で通話料が半額になるのは、何も国内通話だけではありません。国際通話の場合でも通話料は一律30秒10円(不課税)です。
対象国は以下の32カ国。
アジア | 韓国
香港 シンガポール 中国 台湾 マカオ フィリピン ブルネイ インドネシア マレーシア タイ ベトナム |
---|---|
アメリカ | アラスカ
アメリカ(本土) カナダ ブラジル |
オセアニア | ハワイ
グアム サイパン オーストラリア ニュージーランド |
ヨーロッパ | フランス
ドイツ イギリス イタリア バチカン ベルギー ギリシャ オランダ スペイン(スペイン領土北アフリカ、カナリア諸島を含む) スイス ロシア連邦 |
しかも利用するにあたって事前に届け出などは一切必要なし。普段、国内通話をかけるのと同じ感覚で利用できるので、手軽に通話料を抑えられます。
10分かけ放題プランもあるが利用できる人は少なめ
実は『楽天でんわ』には、国内通話を対象とした10分かけ放題プランも用意されています。
一見するとかなりお得なプランに思えますが、実はこちらは利用できる人が非常に限られています。というのも利用するには楽天モバイルの通話SIMへの申し込みが必要だからです。
これは楽天モバイルの公式サイトにも記載されているとおり。
「でも楽天モバイルと契約している人は楽天でんわを使えないのでは?」と思われるかもしれません。おっしゃるとおりで、要するにこのプランは楽天モバイルがMVNO(他社から通信回線を間借りしている事業者)だった頃の名残りというわけです。
現在の楽天モバイルは「Rakuten UN-LIMIT VI」という従量課金制料金プランのみを提供しています。ですので新規で『楽天でんわ』の10分かけ放題を利用することは基本的に不可能だと捉えてよいでしょう。
どうしても電話をかけ放題にしたい方は、現在契約中のキャリアが提供している通話プランをチェックしましょう。
110円(税込)につき楽天ポイントが1ptもらえる
『楽天でんわ』は単に通話料が安いだけではありません。なんと通話料110円(税込)につき、楽天ポイントを1ptもらえます。
この楽天ポイントは楽天市場でのお買い物はもちろん、実店舗での支払いや楽天サービスの利用料に充てることができます。その使い道の多さからほぼ現金のような感覚で使えるポイントだといえます。
ちなみにこの楽天ポイントは、コツや知識さえあれば年間6万〜10万ptは現実的に狙えるサービスとなっています。
実際に筆者も直近1年間のポイント獲得額が8万ptを超えているので、そのノウハウが知りたい方は以下の記事もチェックしてみてくださいね。
楽天ポイントの貯め方を知りたい方はこちら
楽天ポイントの使い方を知りたい方はこちら
楽天カードで料金を支払えば110円(税込)につき2ptにアップ!
『楽天でんわ』の支払いは、なるべく楽天カードでおこなうのがおすすめです。本来は『楽天でんわ』は通話料110円(税込)につき楽天ポイントが1pt還元されます。しかし支払いにこの楽天カードを使うと、もらえるポイントが2ptにアップします。
しかも楽天カードは5,000〜8,000ptもらえる新規入会キャンペーンを常時実施しています。
ほかにも楽天市場でのポイント還元率は+2倍されるなどお得な特典が盛りだくさん。発行すること自体に特にデメリットはないので、お得さを追求する方はなるべく作るようにしましょう。
楽天カードについて詳しく知りたい方はこちら
楽天でんわを利用する際の注意点は4つ
ここまで『楽天でんわ』の良い部分だけに触れてきましたが、どんなサービスにもデメリットやマイナスポイントはつきもの。特に以下の4つには注意する必要があります。
楽天でんわを利用する際の注意点
- 支払いに対応しているのはクレジットカードのみ
- 楽天でんわでは着信を受けられない
- 楽天でんわには一部掛けられない番号がある
- 楽天でんわは他社が提供している通話プランが適用されない
支払いに対応しているのはクレジットカードのみ
『楽天でんわ』の最大の弱点は、支払い方法が非常に限られているということ。なんと対応しているのはクレジットカードのみ。口座振替やスマホ決済などは一切使えません。
楽天でんわの支払いに対応しているクレジットカード会社
- VISA
- MASTER
- JCB
- American Express
- Diners Club
また楽天が提供しているサービスの中には、楽天ポイントで料金を支払えるものがあります。しかし『楽天でんわ』はこれにも非対応。残念ながらクレジットカードを持っていない方は利用できません。
とはいえこの手の通話アプリはクレジットカードのみに対応しているのが一般的。なにも『楽天でんわ』に限った弱点ではないので、契約を考えている方はこの機会にクレジットカードを作るのもアリです。
楽天でんわでは着信を受けられない
『楽天でんわ』は発信専用の通話アプリです。仮に『楽天でんわ』のアプリをダウンロードしていたとしても、電話が着信するのはあなたのスマホに標準搭載されている通話アプリです。
注意したいのは着信履歴も標準の通話アプリに残るということ。もしそれを忘れて標準の通話アプリでかけ直してしまうと、通話料半額の恩恵が受けられません。特にこれまで専用の通話アプリを使ってきたことがない方は要注意。
楽天でんわには一部かけられない番号がある
少数ではありますが、『楽天でんわ』には一部かけられない番号があります。主なものは以下のとおり。
楽天でんわでかけられない主な電話番号
- フリーダイヤル(0120)
- 緊急通報(110)
- ナビダイヤル(0570)
- JAFロードサービス救援コール(#8139)
これらの番号に電話をかけようとすると、楽天でんわからスマホの標準通話アプリへと自動で切り替わってしまいます。
緊急通報やナビダイヤルは元々無料ではあるものの、ナビダイヤルやJAFロードサービス救援コールは20秒11円(税込)通話料が発生するので注意しましょう。
楽天でんわは他社が提供している通話プランが適用されない
ドコモやauといった大手スマホキャリアをはじめ、ワイモバイルやUQ mobileなど格安SIM事業者はそれぞれが独自の通話プランを提供しています。しかし『楽天でんわ』のアプリから電話をした場合、これら通話プランが適用されません。
一応『楽天でんわ』では、事前に連絡先をリストに登録しておく必要があるなどやや手間がかかりますが、通話プランを適用させるための機能として「無料通話リスト」というものが用意されています。
無料通話アプリである楽天リンクと楽天でんわの違い
『楽天でんわ』とよく混同されるサービスの1つに、『楽天リンク』が挙げられます。
『楽天リンク』とはインターネット回線を利用した無料通話アプリのこと。なんと普段利用している電話番号をそのまま使いながら、相手に無料通話をかけられます。もちろん電話番号を新しく作る必要もありません。
ここではこの『楽天リンク』と『楽天でんわ』の違いを一覧表でまとめてみました。
楽天リンク | 楽天でんわ | ||
---|---|---|---|
利用対象者 | 楽天モバイルユーザーのみ | 楽天モバイル以外のキャリアと
契約しているユーザー |
|
通話料 | 無料 | 30秒11円(税込) | |
支払い方法 | クレジットカード
口座振替 楽天ポイント |
クレジットカードのみ | |
通話品質 | 電話回線を利用した
通話アプリよりは劣る |
標準の通話アプリと同等 | |
利用手続き | 不要 | 必要 | |
国際
通話 |
対象国 | 66カ国 | 32カ国 |
通話料 | 楽天リンクアプリ同士でない場合
通話料が発生 |
対象国なら通話料一律
30秒10円(不課税) |
|
メッセージ機能 | あり | なし | |
留守番電話機能 | あり | なし |
一見すると『楽天リンク』は、『楽天でんわ』よりかなり使い勝手が良さそうに思えます。しかし利用できるのは楽天モバイルユーザーのみです。他社キャリアを利用している方は、残念ながら楽天でんわを使うほかありません。
ただし『楽天リンク』が使える楽天モバイルは、通信量さえ抑えられれば毎月0円で運用可能なので、筆者は「楽天リンクのためだけに楽天モバイルを契約するのは十分あり」という考えを持っています。
当月の楽天でんわの通話料を確認する方法
当月の楽天でんわの通話料を確認する方法について解説します。
大まかな流れは以下のとおりです。
当月の楽天でんわの通話料を確認する方法
- ①「利用料金の確認」の欄にある[確認する]をタップ
- ②「電話番号」を入力して「照会期間」を選択
- ③通話料金を確認する
まずは以下のリンクから楽天でんわのマイページへとアクセスしましょう。
ちなみにマイページにログインするためには、楽天でんわIDとパスワードが必要になります。もしこれらを忘れてしまった方は、以下のリンクを参考に再発行手続きをおこないましょう。
楽天でんわIDとパスワードを忘れてしまった方はこちら
①「利用料金の確認」の欄にある[確認する]をタップ
②「電話番号」と「照会期間」を入力して[利用料金を確認する]をタップ
③通話料金を確認する
画面内に通話料金が表示されるので、これで確認作業は完了です。
もしその月に楽天でんわを利用していなければ「該当の明細が見つかりません」と表示されます。
楽天でんわの通話料は楽天カードで支払うのがお得
『楽天でんわ』の通話料は30秒11円(税込)と、一般的な通話料の半額になっています。しかも通話料110円(税込)につき楽天ポイントを1ptもらえるほか、支払いに楽天カードを使うともらえるポイントが2ptにアップします。
半額が適用されない電話番号があったり、他社の通話プランが適用されなかったりと弱点はあるものの、総じて優秀な通話サービスだといえます。
利用するのに初期費用は一切かからないうえ、登録も非常に簡単なので特定の通話プランに加入していない方はこの機会に利用してみてください。
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