『楽天でんわ』の使い方まとめ　メリット・デメリット・トラブル時の解決方法

『楽天でんわ』とはその名のとおり、楽天が提供している通話アプリです。スマホに搭載されている標準の通話アプリとは違い、事前に申し込みやアプリのダウンロードをおこなうことで利用できるようになります。

一般的に通話ができるアプリというと『LINE』や『Zoom』を思い浮かべる方も多いでしょう。しかしこれらとは違い、『楽天でんわ』はプレフィックス方式を採用しています。

プレフィックス方式とは指定の番号を電話番号の先頭につけることで、通話回線を他社から自社のものへと切り替える仕組みのこと。これにより他社キャリアを契約している方でも、楽天が設定した通話料で電話をかけることができます。

実際に筆者が『楽天でんわ』を利用してみて感じたメリットや魅力は以下の6つです。

『楽天でんわ』の通話料は30秒11円（税込）です。これは大手スマホキャリアの通話料の半額に相当します。

しかも利用するにあたって月額基本料や初期費用は一切発生しません。あくまでユーザーは通話時間に応じた料金を支払うのみとなっています。

ですので「国内通話5分かけ放題」といった特定の通話プランやオプションに加入していない方は、『楽天でんわ』に切り替えたほうがお得ですよ。

『楽天でんわ』は楽天ポイントを貯めている方にもおすすめなサービスです。というのも通話料110円（税込）につき、楽天ポイントが1pt貯まるからです。

しかも支払いに楽天カードを使うと、もらえるポイントの額が2倍にアップします。

この楽天カードは基本還元率が1％であるのに加え、年会費が永年無料となっています。つまり発行して『楽天でんわ』の支払い方法として登録するだけなら何のリスクもないわけです。

しかも楽天市場でのポイント還元率が＋2倍されるなど、お得な特典が盛りだくさん。今なら新規で入会すると楽天ポイント5,000ptがもらえるので、『楽天でんわ』をよりお得に使いたい方はなるべく作るようにしましょう。

『楽天でんわ』はその名前から「楽天モバイルユーザーしか使えない」と思われがち。ですが実はドコモやau、ソフトバンクなど他社キャリアのユーザーも利用できます。

しかも登録手続きはオンライン上にて5分程度で完了します。わざわざスマホショップに出向いて契約しなくてよいのがうれしいところ。

たとえばIP電話の場合、利用するにあたって050から始まるIP電話番号を取得する必要があるので、家族や友人に連絡する際は、事前に「新しい電話番号を作った」と報告する必要があります。

これに対し『楽天でんわ』は、普段あなたが使っている電話番号をそのまま使って電話できます。もちろん相手の通知画面にもあなたの電話番号がきちんと表示されるので「知らない番号から電話がかかってきた……」と思われる心配もありません。

楽天でんわは電話回線を利用した通話アプリです。IP電話のようにインターネット回線を使っているわけではないため、時間帯による混雑の影響をほとんど受けません。

音声が途切れてしまったり音質が悪かったりすることもないので、ビジネスの場でも問題なく使えるでしょう。

『楽天でんわ』は国内通話のみならず、国際通話も非常にお得。以下の32カ国に対してなら一律30秒10円（不課税）で電話をかけられます。

しかも国際電話をするにあたって、事前の手続きや申し込みは必要ありません。相手の番号の先頭に特定の国番号を打ち込むだけで電話が繋がります。

電話帳に登録している番号なら、国番号を打ち込む必要すらなくなるのもうれしいところ。

ここまで『楽天でんわ』のメリットだけに触れてきましたが、どんなサービスにもデメリットやマイナスポイントはつきもの。

特にこれから利用する予定の方は、以下の3つに注意しましょう。

『楽天でんわ』の支払い方法はクレジットカードのみとなっています。口座振替をはじめ、キャリア決済や請求書払いは一切できません。

対応しているクレジットカード会社は以下のとおり。

とはいえこの手の通話アプリは、クレジットカードにのみ対応しているのが一般的。なにも『楽天でんわ』に限ったデメリット・マイナスポイントではありません。

『楽天でんわ』には一部かけられない電話番号が存在します。

主な番号は以下のとおり。

楽天でんわアプリからこれらの番号に電話をかけようとすると、スマホに標準搭載されている通話アプリへと自動で切り替わってしまいます。

フリーダイヤルや緊急通報に関しては通話料が発生しないので、そのまま標準アプリから電話してOK。ただしナビダイヤルやJAFロードサービス救援コールに関しては、20秒につき11円（税込）の通話料が発生します。

なおこれら2つの電話番号は、固定電話からかけたほうが通話料が安くなります。もし家に固定電話がある方はそちらを利用しましょう。

ドコモやauといった大手スマホキャリアは、それぞれが独自の通話プランを提供しています。たとえばドコモなら「かけ放題オプション」、auなら「通話定額ライト」などです。

しかし『楽天でんわ』のアプリから電話をした場合、これらの通話プランが適用されません。

これを回避するための手段として、『楽天でんわ』には「無料通話リスト」と呼ばれる機能が備わっています。しかし事前に連絡先をリストに登録しておく必要があるなど、利用するのにやや手間が掛かる部分もあります。

もし自分が利用している通話プランやオプションを把握していない方は、それらの内容を確かめてから『楽天でんわ』に登録しましょう。

『楽天でんわ』とよく似たサービスに、『楽天リンク』が挙げられます。これは同じく楽天が提供している通話アプリのこと。

楽天モバイルユーザーしか利用できませんが、なんと電話番号はそのままに通話料を無料にすることができます。

ここでは『楽天でんわ』と『楽天リンク』の違いを一覧表でまとめてみました。

上記のとおり『楽天リンク』は通話品質にやや不安があるものの、総じて『楽天でんわ』より優秀だと感じられるのではないでしょうか。特に個人的には、『楽天でんわ』ではできなかったメッセージ機能に対応しているのが高評価。

くわえて『楽天リンク』を使える楽天モバイルは、データ通信量さえ抑えられれば月額0円で利用できます。ですので筆者は「他社キャリアと契約したまま、追加で楽天モバイルとも契約する価値は十分にある」と考えています。

『楽天でんわ』のメリットやデメリットが分かったところ、実際にその使い方を画像つきで解説します。

まずは登録手続きのやり方から確認していきましょう。『楽天でんわ』の登録手続きの大まかな流れは以下のとおりです。

ここではスマホを使いますが、PCでも同様の流れで登録できます。

まずは以下のリンクから楽天でんわの申し込みフォームへアクセスしましょう。

画面内に「申し込みが完了しました」と表示されていれば登録手続きは完了です。

この画面には頭文字がBまたはCから始まる楽天でんわIDとパスワードが記載されています。このIDとパスワードはメールでは通知されないので、忘れないようにスクショかメモをしておきましょう。

登録手続きが完了したら、アプリをダウンロードして初期登録を済ませましょう。

まず最初に楽天モバイルSIMを使っているかどうかが問われるので、その中から[楽天モバイルSIM以外をご利用のお客様]をタップしてください。その後位置情報に関する同意を求められるので、同意するをタップします。

これで登録手続きはすべて完了です。このまま楽天でんわアプリ上で電話をかければ、通話料が半額になります。

『楽天でんわ』の登録手続きが完了したところで、問題なく電話がかけられるか確かめてみましょう。

アプリを立ち上げると、あなたのスマホに登録されている連絡先が自動で反映されています。その中から連絡先を1つ選んでタップしてみましょう。そこからさらに電話のマークをタップすると、その相手に電話をかけられます。

もし連絡先に登録されていない人に電話したい場合は、連絡先一覧の右下にあるダイヤルパッドをタップしましょう。すると手動で電話番号を入力できます。

『楽天でんわ』を利用するうえでぜひとも活用したいのがマイページです。

このマイページでは主に以下の項目の確認および変更ができます。

マイページを利用するためには、以下のリンクからログイン手続きをする必要があります。

ログイン画面にアクセスしたら、楽天でんわIDとパスワードを入力しましょう。その後[ログイン]と書かれたボタンをタップすればログインできます。

もし楽天でんわIDやパスワードを忘れてしまった方は、以下の記事を参考に再発行手続きをおこなってください。

楽天でんわのマイページにおいて、最もチェックする頻度が高いのは通話時間や料金でしょう。ですのでこれらの確認方法についても解説します。

大まかな流れは以下のとおりです。

まずは以下のリンクから楽天でんわのマイページへとログインしましょう。

画面内に通話料金や時間が表示されます。これで確認作業は完了です。

もしその月に楽天でんわを利用していなければ「該当の明細が見つかりません」と表示されます。

『楽天でんわ』は非常に使い勝手のよい通話アプリです。しかし中には「なぜか登録できない……」などのトラブルに陥っている方もいるのではないでしょうか。

そこで次に楽天でんわでトラブルが起きた際の解決方法について解説します。

『楽天でんわ』への申し込みができない原因としては、主に以下の4つが考えられます。

楽天でんわはアプリ上から申し込み手続きができません。こちらの見出しを参考に、Webブラウザ上から登録手続きを進めましょう。

また楽天でんわに申し込める電話番号は090や080、070番号のいずれかです。固定電話の番号や050番号は申し込めないのでご注意ください。

マイページにログインできない場合、可能性としてはIDやパスワードなど文字の打ち間違いが考えられます。

特に以下の3つは注意していても気づきにくいので、間違いがないかもう1度確かめてみましょう。

もしほかのサイトやサービスでも似たようなトラブルが起きているのなら、この機会に『Keeper』や『パスワードマネージャー』などのID＆パスワード管理アプリを使うようにしましょう。

IDやパスワードが分からない場合、以下のリンクからパスワードの再発行手続きをする必要があります。

再発行する過程であなたのIDが表示されるので「パスワードは分かるけどIDだけ分からない」という方も同様の手続きをしましょう。

具体的なやり方を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

『楽天でんわ』が繋がらない場合、主に以下の原因が考えられます。

このうち特に可能性が高いのは電波状況でしょう。実はスマホは「アンテナは立っているのに電話だけ繋がりにくい」ということがあるので、今いる場所を移動してから再度電話をかけ直してみるのがおすすめ。

このほかの対処法については以下の記事でまとめているので、もし解決しない場合はそちらもチェックしてくださいね。

どうしても『楽天でんわ』に関するトラブルが解決しない時は、運営会社に問い合わせてみましょう。

ドコモやau、ソフトバンクなど他社キャリアと契約している場合、電話と問い合わせフォームの両方に対応しています。このうち電話での問い合わせ先は以下のとおり。

音声アナウンスの指示に従って0→1→3の順番でダイヤルを入力するとオペレーターに繋がります。

また問い合わせフォームへは以下のリンクからアクセスできます。

最後に『楽天でんわ』を解約する方法についても確認しておきましょう。

大まかな流れは以下のとおり。

まずは以下のリンクから、楽天でんわのマイページへとログインしましょう

画面内に「退会（解約）の受付けをいたしました」という文章が書かれていれば、解約手続きは完了です。

『楽天でんわ』はドコモやau、ソフトバンクなど他社の通話SIMを持っている方なら誰でも利用できます。登録手続きもすべてオンライン上で済むので、特定の通話プランに加入していない方は重宝するでしょう。

また『楽天でんわ』は通話料110円（税込）につき楽天ポイントが1ptもらえるうえ、支払いに楽天カードを使うとポイント額が2倍にアップします。

この楽天カードも非常におすすめなクレジットカードなので、お得さを追求する方はこの機会に発行を検討してみてください。