Amazon(アマゾン)が運営する「Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)」は、200万冊以上の電子書籍が読み放題の、本好きにはたまらないサービスです。しかし、本好きなら誰でも満足できるかというと、きっとそうではないでしょう。
誰もが知るベストセラーが読み放題対象外になっていたり、新刊の配信が遅かったり、漫画・ラノベのタイトル数が少なかったり。人によっては「Kindle Unlimited」が合わないこともあるはずです。
そこでこの記事では、「Kindle Unlimited」をおすすめしない4つの理由を踏まえて、どんな人にはおすすめできなくて、どんな人にならおすすめできるのかを解説します。
また、「Kindle Unlimited」が不向きな方には、代替となる電子書籍サービスも紹介しているので、自分に合ったサービスを見つけてください。
Kindle Unlimitedをおすすめしない4つの理由 利用すべきでない人の特徴とは
最終更新日:2024年08月21日
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紙をめくる感覚や手触りが好きな人は、そもそも電子書籍に向いていない
Kindle Unlimitedに限らず、以下の特徴に当てはまる方は、電子書籍サービスに向いていません。
- 紙をめくる感覚が好きな人
- スマホ画面を見続けると目疲れしやすい人
- 積読しがちな人
紙をめくる感覚や手触り、書店でパラパラとページをめくり、自分の好みにあいそうな本を探す、あの時間が好きな方は、電子書籍よりも紙の本のほうが向いています。
また、スマホ画面を長時間見ると目疲れしやすい方も、電子書籍が向いているとは言えません。ただ、電子書籍を読むのに特化した電子書籍リーダーを使えば、目の負担は抑えられます。
というのも電子書籍リーダーは、E-inkといった電子ペーパー技術を搭載しているので、ブルーライトはほとんどゼロに近く、紙の本と変わらないレベルで目に負担をかけずに読書ができるからです。
最低でも1万円前後の初期費用(端末代)はかかりますが、スマホと比べて読みやすさが格段にアップ! 本来、電子書籍が向いていない、スマホによる目疲れが気になる方でも読書を楽しめます。
電子書籍は本が増えすぎると管理するのが大変
電子書籍は何十冊もの本をスマホひとつで持ち運べる、本の保管場所を必要としないといった点で、紙の本よりも利便性に優れています。一方で、購入した本が増えるにつれて、本の管理をするのが大変になりやすいです。
基本的に電子書籍は、購入元のWebブラウザもしくはアプリからしか読めません。そのため、購入元がいくつもあると、読む本にあわせてプラットフォームを使い分ける必要があり、本を管理するのに手間がかかります。
とくに積読している本や読了した本を読み返したくなったときが大変です。どこの電子書籍ストアで購入したのか忘れた場合、思い出すのに時間がかかります。
このように電子書籍で積読すると、本の管理が大変になりやすいので、積読しがちな方は紙の本のほうが向いています。
Kindle Unlimitedをおすすめしない4つの理由
Kindle Unlimitedをおすすめしない4つの理由は以下のとおりです。
- 料金が割高になる可能性がある
- 漫画やラノベは全巻読める作品が少ない
- 雑誌の最新号の配信が遅いことがある
- 読み放題の対象から外れることがある
それぞれのおすすめしない理由について詳しく説明していきます。
料金が割高になる可能性がある
Kindle Unlimitedは月額980円(税込)のサービスです。無料体験期間が終わったら、この金額が毎月発生することになります。
980円というと一般的な漫画や小説2冊ほどの料金となるので、月に2冊以上の本を読むかどうかがKindle Unlimitedがお得になるボーダーラインとなります。
つまり、毎月2冊以上の本を読む習慣がない方にとっては、コスパが悪く料金が高いサービスといえるでしょう。もちろん、ビジネス書や技術書などは1冊で1,000円以上するものもざらにあるので、一概に2冊以上とはいえませんが、ひとつの目安として考えてください。
漫画やラノベは全巻読める作品が少ない
Kindle Unlimitedは200万冊以上の取扱冊数を誇りますが、ほとんどが洋書で和書(日本語で書いてある書物)は12万冊以上です。200万冊以上のうち12万冊以上と聞くと少なく感じますが、12万冊でもほかの読み放題サービスより格段に多いです。
Kindle Unlimitedでは、さまざまなジャンルの書籍を数多く取り扱っており、小説や実用書、ビジネス書、自己啓発本、漫画、ラノベなど、どのジャンルも数万冊以上と豊富な品揃えです。
ただ、漫画やラノベに関しては、他ジャンルと比べて全巻読める作品が少なく、読み放題対象になっているのは最初の1巻だけもしくは何十巻もあるうちの数巻だけといったものが多いです。
ですので、漫画やラノベ目当ての方は、Kindle Unlimitedではなく「BOOK☆WALKER」や「コミックシーモア」など、漫画やラノベ作品に特化した読み放題サービスのほうが向いています。
漫画の読み放題対象は5万冊以上と多いですが、ジャンプやマガジンなど少年コミックの取扱いはほとんどありません。
ただ『僕の心のヤバイやつ』や『メイドインアビス』など、一部の人気作が読み放題になっていることもあり、タイミングによっては読みたいと思える漫画が増えることも。
しかし、対象になっているのは最初の数巻だけ。全巻が読み放題の対象になることはほぼありません。
Kindle Unlimitedのおすすめ漫画はこちら
小説はベストセラー・有名作家の書籍が少ない
小説は5万冊以上が読み放題の対象ですが、直木賞や芥川賞の受賞作や有名作家の小説など、ほとんどのベストセラー作品は読み放題ではありません。
例えば『容疑者Xの献身』や『白夜行』など、ミステリーやサスペンスで有名な東野圭吾の作品は、どれも読み放題の対象ではありません。
また、池井戸潤の作品の一部は読み放題ですが、『下町ロケット』や『半沢直樹』といったベストセラー作品は読み放題ではありません。
なお、Kindle Unlimitedで読み放題対象外の小説は、基本的に他サービスでも読み放題ではないことがほとんど。読みたい小説が読み放題ではなかった場合は、同じAmazonが運営している「Kindleストア」で購入するのがおすすめです。
Kindleストアで購入した電子書籍は、Kindle Unlimitedと同じプラットフォームで読めるのと、初回なら70%OFF(割引上限3,000円)のクーポンを利用してお得に小説を購入できます。
雑誌の最新号の配信が遅いことがある
雑誌も読み放題のKindle Unlimitedですが、最新号の発売日よりも遅れて配信されることもしばしば。発売日当日に最新号を読みたい方は、雑誌専門の読み放題サービスである「楽天マガジン」や「dマガジン」がおすすめです。
雑誌専門なだけあって、Kindle Unlimitedよりも読み放題の雑誌が豊富です。
雑誌中心に読み放題サービスを探している方はこちら!
読み放題の対象から外れることがある
Kindle Unlimitedは毎月1日に新しいタイトルに更新され、読み放題のラインナップが変わります。そのため、先月は読み放題の対象だった作品が、読み放題で読めなくなるケースも。
もしKindle Unlimitedで読みたい本を見つけた場合は、月が切り替わる前にダウンロードしておきましょう。ダウンロードをしておけば、仮に読み放題の対象外になっても読むことができます。なお、ダウンロードできる本は20冊まで。
Kindle Unlimitedでは頻繁に読み放題の対象本が入れ替わるので、対象本ではなくなった作品が再び対象本になることもあります。
Kindle Unlimitedがおすすめな人
Kindle Unlimitedは、主に以下のような方におすすめの読み放題サービスです。
- 複数のサービスに登録したくない人(オールジャンル読める)
- さまざまな本をかいつまんで読みたい人
- 技術書や語学テキストなど単価が高い専門書を読みたい人
- 月2冊以上の本を読む予定のある人
雑誌やラノベなど特定のジャンルに限られた読み放題サービスが多いなか、Kindle Unlimitedはオールジャンルの書籍を楽しめる、数少ない読み放題サービスです。利用目的が専門雑誌や技術書を読むためであっても、漫画や小説などの他ジャンルも楽しめます。
オールジャンルの書籍が揃っているので、複数サービスの使い分け・管理するのが苦手な方や、多彩な本をかいつまんで読みたい方におすすめです。
Kindle Unlimitedでは、技術書や言語学、学術的な書籍を豊富に取り扱っており、1冊1,000円以上するものがほとんど。これらの高額な書籍も読み放題の対象なので、何十冊もの専門書をつまみ読みするといった贅沢な使い方もできます。
Kindle Unlimitedでどのような本が読めるのか気になる方はこちら!
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北川 雄基
個人的には、ファッション雑誌を中心に読む方も電子書籍はおすすめしません。
スマホでページを拡大してもアイテム紹介の文字が潰れていて読みにくいのと、ページが異なるアイテムを見比べるのが大変です。